無題 2012 > 01 > 18(水) ID:GXKRUqXE0

4/6(月)
高校の入学式で俺の誕生日

どんなに眠くても朝はやって来る

高校に入るからと部屋が貰え一人で寝るようになって10日、本日もうるさく目覚まし代わりの携帯電話のアラームが鳴り響く。
俺は目が覚め、まずアラームを止めた。
普段となんら変わらない行動だ。
だが、今日から高校。普段とは違う。

思えばこの春は忙しかった。って言っても博樹と1日中遊んだ日もあったけど。
だいたい、春休みの間まだ入学もしてないのに合格者に「春休みの課題です。」ってテキスト渡すか?
課題多いとは聞いていたけど、想定以上だった。時間の使い方の下手な俺は今日の深夜1時にようやく課題を終えた。

まぁ。ベットの中で愚痴を言ってもしょうがない

「よいしょっと…。」

アレ?俺ってこんな声だっけ?少なくとも親父より声低くて余裕で福山の曲歌えるぞ?
高さもせいぜいBA●Pの藤くらいが出るかどうかだ。

「あー…あっー。」

試しに声を出す。

誰だ?声が違う。誰の声だ?俺か?俺のか?アレ?
中学のとき合唱コンクールでバスパートだったよな?
少なくともアルトは女子だ。うん、女子だ。
嫌な予感しかしない。

慌てて隣の洗面所にいく。鏡を見る。

「誰だ?」

うん。物理学上、まぁ……俺?だよな?映るもの他にないし。

笑顔で鏡に手を振る。鏡の中の少女も手を振ってくる。
鏡かどうか確認する。触る。殴る。歯ブラシの柄で叩く。鏡だ。

じゃあ、なぜそこにいつもの荒んだ目の髪の短い眼鏡ボーイではなく。
希望に満ちたような目をした俺より10Cmほど背の低い前髪のうっとおしそうな可愛らしい少女がいるのだ?
しかも、よく考えると眼鏡してないのによく見える。視力落ちて片目0.3ずつじゃなかったか?

「ハァ…。」

「ぎゃああああ」とか普通叫ぶんだろうが、叫ぶ気すら失せたよ。
高校デビューで女性デビューってか?笑えねぇよ。制服どうすんだよ!?
昨日ならまだしも今日もう入学式だよ?どうすんの?休むの?寝ていいの?
と心の中でツッコミをいれるも、誰も笑うわけが無い。眠いし、学校に行くにしても服が無い。
あぁ、ベットが俺を呼んでいる。

そう二度寝しようとしたとき

「うっ!!」

ヤバイ尿意が…

洗面所の向かいのトイレに行く。
息子がいない。かわりに娘がはじめましてだ。
ついでにジャングルも草の無い平野になっていて、トランクスの中に抜けた黒い毛がたくさんあった。

「座るしかないよな・・・。まぁ、いつもだけどさ。」

いくら俺でも放尿モノのAVは見たことが無い。
だから、どうやってすればいいのか分からない
トイレの中で漫画読んだりするから座るのはいつものことだけどさ。

何とか出ないかと股開いたり閉じたりと試行錯誤するが、息子と違い恥かしがりやなのか全く出てきてくれない。

そのとき

「いつまで寝てるの?」

母さんが来た。タイミングがいい。

迷わず、トイレのドアを開けて母親とご対面する。

「誰?」

まぁ、そうなりますよねぇ…

見ず知らずの娘がいきなりトイレのドアを開けたのだ、当然のように普通に驚いた顔をしている。

安心させるため、自分の身を守るため名乗りでる。名乗り出るも何もずっと家族やってきてるわけだが

「恭也だ。あんたの息子。今日から娘だけどな。で、ちょっと困ってるんだ。」
「何?」
「…あのさ。便座跨いだはいいんだけど小便が出てこないんだ。出し仕方教えてくれる?」
「はぁ…股閉じて、おなかの下の方に力入れる。ドア閉めるよ。」

言われたとおり股閉じて力を入れる。

ジョロジョロ…

おおっ!!出た。母さんサンクス。

チョロチョロと漏らすように流れ落ちる。
まったく感覚が違って、やり方も違って、あの出しきったという感覚もない。
違和感が半端無い。しかも、いままで無意識に力入れて出してたのも合間って余計に違和感を増徴させられる。
自己主張の激しい息子は性格の暗い娘になりました。
まだ、滴るように割れ目から出てくる。

うっ、飛び散るんだな。股の間が自分の尿で濡れている。
正直気持ち悪い。

やっと出し終えて水音がやんだから、気づいたのか扉越しに母さんから

「出し終えたら股を拭きなさいよ。トイレットペーパーで前から後ろにね。」

言われた通りに股の前から後ろへトイレットペーパーで拭いた。ついでに太ももの内側も。

「んっ…。」

ちょっと、触るだけでも感じるんだな。
ペーパー越しじゃなかったらどんな感じなんだろ?

そう思っていると

「早くしなよ。初日から遅刻とかまずいでしょ。」

母親に急かされ、慌ててトイレを出て洗面所で手を洗う。顔を洗って思い出す。

「あっ!だけどさ、今日どうすればいいよ?来ていく制服も下着も無くなったんだぞ?」

俺は聞いた。

「制服はもしかしたらと思って知り合いで卒業生の子がいる方から小さいやつ借りてある。えっと、下着は…私のでいい?紗弥のじゃ入らないでしょ?そのお尻だと。」

流石、用意がいい。こんな状況だから下の方の下着は仕方ないとするが…胸はあんたのまな板用ブラじゃ収まらないだろ。
確かに尻はでかい。あんたに似て安産型だ。

ちなみに紗弥って言うのは俺の妹だ。今年から中学生。通うのはこんまえまで俺が通ってたところだ。

母さんから下着を渡されるが

「俺の胸もたぶん小さい部類だろうが、母さんのじゃ収まらないだろ。」

あ、機嫌悪くなった。

「どうせ小さいですよ。でも、こ(長いのでカット)」

ついでにうっとおしいので前髪も適当に短くカット。

さんざん文句と惚気を言われて、胸に関しては包帯とニプレスで今日はしのぐことになった。パンツは一応はけた。
いろんな意味でキツいけど。あと、何でニプレスあったんだろ…


下着を着ている間に母さんが制服を出してきた。
穿いたタイミングと同時過ぎて、俺の生活盗撮してんじゃねーか?とすら思う。

「着てみなさい。」

渡されたブレザーとスカートを受け取る。

受け取ったブレザーだけ着てみる。
男子と同じでブレザーも着る方法は同じだ。特に問題はない。
腕を通してボタンしてネクタイはこれでいいだろ。着るとき内側のところに「岩瀬真希」と書いてあったがまさかな。

ちなみに、後で聞いて確認したらやっぱり隣の家の真希さん(22)のだった。これ卒業したの何年前だ?6年前か。


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最終更新:2012年01月18日 16:00
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