ホントはオマエが大嫌いだったんだよぉぉぉ~!!@まとめ 始まり~主人公の独り言

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. 読夜(とくや)島。絶海の孤島…と、言うわけではない。
. 確かに、フェリーは一週間に一度、宿泊施設は島に一つだけ、特産もなく大そうな歴史もない。
. 五時間もあれば島を一周できる、小さい島であるが。
. 若者は都会へ出て行ってしまう。仕方がないことだろう。

. ……いや、俺も若者なんだろうけど…さ

. まぁ、魚はそこそこ取れ、夏の海水浴だって持って来いな暑さだし、犯罪という犯罪も滅多に聞かないし。
. この間、佐藤さんだったか田中さんだったかが、鈴木さんだったか山口さんだったかと喧嘩したとか、その程度。
. 一説によれば、駆け落ちでこの島に逃げてこれば絶対に安全だとか。
. 現在の島民の一割程度は駆け落ちカップル、もしくはその子孫だとか…

. 島のおおよそ北半分が街。ほぼ中央に神社があり、その後ろに山が広がる。
. 新年になると、島民のおおよそ八割強は、そう高くはないその山に登り、初日の出を見て、初詣をして帰っている。
. ある意味一種の行事と言ってもいいかもしれないな。
. ちなみに街にコンビニはない。学校は小学、中学、高校とある。
. 尤も、こっちから都会の高校に行くことはあっても、都会からこの島の高校に来るということはない。
. 高卒でこのまま島の実家を継ぐ奴以外は、都会に就職もしくは進学していく。
. やはり過疎というのは避けられない現象なのであろう。

. 俺は島に残った。まぁ、至極当然な流れではあるが、成績はそれなりによかったので、教師には何度か進学を勧められた。
. しかし、妹のこともあるし、神主としてこの神社を保たなくてはいけなかった。
. いや、どっちもほっぽって進学することだって別段問題はない。
. 妹…鈴音だって子供じゃないし、神主はご近所の方が農業の片手間にやってもいい。
. 事実、鈴音に「大丈夫です」と(俺が何も言ってないのに)言われたし、神主のこともご近所の皆さんが申し出てくれた。
. しかし、俺は残った。母さんから引き継いだということに、どこか執着しているのかもしれないが、
. 責任ともプライドとも思える思考が俺に決断をさせた。

. そうして、高校を卒業してから二年が経った。
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