ダンジョンゲーの主人公について
主人公の役割は、プレイヤーの目線でストーリーを進行させていくことです。
今回の場合、主人公はプレイヤーが操作するキャラクターなので、プレイヤーの分身であると言えます。
このため、主人公の行動や選択はできるだけプレイヤーの意思を尊重し、
プレイヤーが主人公にすんなりと感情移入できるようにしなければなりません。
このとき注意してほしいのは、ダンジョンゲームの主人公は、
普通のRPGやアクションゲーム(バイオハザード)みたいな主人公とは異なるという事です。
RPGやアクションだと、主人公は活動的で他より抜き出ていたり美形で魅力的で……、
といった、誰もが思う「かくありたい」という願望を含んだタイプの主人公像が主流です。
しかし、ダンジョンゲームではそうした「特別な存在っぽさ」や「ヒーロー像」「ヒロイン性」
は必ずしも必要とはされません。なぜなら、ダンジョンゲームの主人公はプレイヤーの"分身"であるためです。
プレイヤーには男性もいれば女性もいますし、太った人もいれば痩せた人もいます。
できるだけ多くの人が自分自身を投影できるような、
フラットな状態に主人公はあるほうが好ましいのです。
今回は、その為のキャラクターメイキングをゲームに利用します。
主人公が話すセリフも、しゃべればしゃべるほど主人公像が限定されていきますから、
下手に喋らせないほうが無難です。
また、主人公の個性に合わせるようプレイヤーに強制するのではなく、
主人公には幅広い人々に受け入れやすい個性を持たせます。
優柔不断な性格にするというのは、この場合の定石です。
迷うたびに選択肢を挿入していけばいいので、一挙両得です
(選択肢を選ぶという行為は、プレイヤーの意思を尊重することにもつながります)。
このように主人公への感情移入を促進するために、主人公キャラのビジュアルや名前、
セリフや行動はできるだけプレイヤーが選べるようにしていきます。
これがダンジョンゲー主人公の基本です。
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