敵キャラについて
敵キャラの役割は、主人公と敵対し、主人公の目的の前に立ちはだかることです。
ストーリーを面白くする最も基本的な方法が敵キャラの配置です。
敵キャラは主人公と敵対することで、主人公を脅かし、目的達成への意思をくじき、
目的達成を妨害します。あるいは、主人公と同じ目的を持たせて主人公と競合させたり、
主人公に足して意憎しみを抱かせ、主人公を破滅させようとすることもあります。
こうした役割を敵キャラに与える理由は、主人公の目的達成への意志をより強めさせ、
敵を倒すことへの熱望をかきたてるのです。目的を達成することが最終目標のゲームであれば、
この目的を達成するまでの長い道のりを敵キャラを使って妨害し、
いかに面白く描くかがストーリーを面白くできるかどうか大きな鍵になります。
敵キャラとは
プレイヤーのゲームの目的達成を妨害することで、
ストーリーを面白くするキャラクター。
敵キャラの描き方次第で主人公がよく見えるかどうかも変わってきます。
というのは、敵キャラは主人公と直接比較的対象される存在であり、どちらがより強いのか、
どちらがより知恵があるのかといったことを競っているからです。
「デスノート」の主人公キラ(夜神月)と敵キャラLの攻防は、キラとLの頭脳戦です。
Lがとことん頭がいいキャラとして描かれているので、それに打ち勝っていくキラの存在も輝きを増していきます。
敵キャラは、大別すると、悪役キャラと敵対キャラの2つに分類することができます。
悪役キャラ
悪役キャラは、「絶対的な悪」を体現しています。「絶対的に悪いヤツなので、当然倒すべき相手だ」
というとてもシンプルな役割です。『スター・ウォーズ エピソードⅣ』のダースベイダーや、
『FFⅩ』のシン、『ドラゴンボール』のピッコロ代魔王はこの悪役キャラに入ります。
どのキャラクターも登場すればたちまち無慈悲に人を殺していきます。
この「無慈悲に人を殺す」ことが、悪役キャラが「絶対的な悪」であるための条件のひとつです。
そのほかにも、あくどいことをして金儲けしている政治家や、残虐な殺人者、世界を破滅させるために、
兵器を作っているマッドサイエンティストといった、「誰が見ても」悪いことを行っていることで、
悪役キャラは「絶対的な悪」と捉えられます。
善悪の基準(蛇足)
善悪の基準は人によって異なるので、悪役キャラを設定するときは、
一般的な現実世界での価値観を基準にしながら、「世界」の価値観の設定やキャラクター設定で
これを補強していかなければなりません。たとえば『デスノート』のキラはたうさんの人をデスノートで殺していきますが、
主人公でもあります。最初は犯罪者だけを「処刑」していますが、キラを犯罪者として追求するLの登場によって、
キラは犯罪者でないLをも殺そうとします。
その理屈は、「正義を行っているキラを犯罪者扱いするLはあくだから殺すべきだ」
というものです。この理屈を補強するために、弥海砂というキャラを登場させます。
弥海砂は両親を殺されており、この犯人がキアによって「処刑」されたことから、
キラを崇拝し、キラのために粉骨砕身の動きを見せます。実際にキラを崇拝する価値観を持つキャラクターと登場させることで、
キラの理屈を補強しているわけです。そのほかにも、キラの行いをよしとするキャラクターが多く登場することで、
この「世界」の価値観を補強しています。
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