注3


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注3
 >互いの要素を混ぜ合わせ一頭の牝牛を作りました
 ここでカオスの内部において要素が混ざり合うという記述にひっかかった人がいるかもしれない。つまりカオスとは雑多なものが混ざり合った状態なのではないか、と。その認識は神話的カオスに対しての認識としては正しいし、ここでもカオスという単語は神話的な意味合いで使用している(つまり「ギリシャ神話の宇宙開闢(かいびやく)説における万物発生以前の秩序なき状態。また、同時にすべての事物を生みだすことのできる根源。ケイオス(大辞林より)」という意味であり、非線形科学におけるカオス理論のカオスではない、ということ。それとこれとは意味がかなり、むしろ真逆といってよい程違う)。
 それを説明するためにここでまた、先ほどの食塩水の例えに登場していただこう。
 そもそも食塩水とは混合物(NaCl+H2O)であり、マクロ的には混ざり合っている様に見えてもミクロ的には交じり合っていない。それと同様にここでいうカオスもまた火と水と空気と土の混合物であり(厳密にいえば「交じり合って」いるだけで、「混ざり合って」はいない、という事である)、それぞれは独立に各々の性質を維持したまま存在している。
 つまり、「互いの要素を混ぜ合わせ一頭の牝牛を作りました」という記述は「互いの要素を引っ付け、それの持つ性質を合わせた一頭の牝牛を作りました」ということである(もちろん有機体は純物質ではないのでその固体の形成要素全てが化合しているわけではない。が、しかしそのことはここでは大した問題ではない)。
 なお、牝牛は豊穣、母性の象徴であり、歌謡エッダにおいても「アウスフムラ」という牝牛の母乳が原初の巨人「ユミル」の食事として描写されている。