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車のコーティングの歴史はワックスから
車をコーティングする技術の元祖は、皆さんお馴染のカーワックスです。その起源は諸説ありますが、意外と古く
馬具や家具、蒸気機関車などを保護する為に使用されていたそうです。元々は天然カルナバロウ100%のものを
指していたようですが、現在では石油溶剤と混ぜた混合物がワックスとして市販されています。
そのワックスが日本に入ってきたのは、戦後の混乱期が少しおさまった頃だったそうです。進駐軍が使用していたものが
少しずつ流出し、徐々に広まっていき定着しました。当時から需要は高く、品不足になる事態が多発していたようです。
そうしている間に徐々にワックスの問題点が浮上してきます。まず、ワックスの油脂成分が雨などによって流れ落ちる事で
ガラスがギラギラとした汚れが付着してしまう事。また、ワックスを塗布して放っておくと劣化したワックスに汚れが付着し
そうなると汚れが簡単には落ちなくなってしまう事などが挙げられます。効果が持続せず、メンテナンスが大変という
ワックスの問題点を解決すべく開発されたのがコーティングの技術。1980年代にポリマーコーティングが登場します。
ポリマーコーティングの技術、元々はフローリング等に利用されていたものを自動車に応用したというのが始まりだそうです。
また、墓石をコーティングする技術を応用したものや、ビルの外壁をコーティングする為の技術を応用したものもあったようです。
現在では、自動車をコーティングする為に最初から開発されている物が多く、様々な商品があります。
そのポリマーコーティングの次に登場したのが、ガラスコーティング。完全無機質の為、コーティングの皮膜が酸化しないのが特徴で
効果の持続は現在では一番長いと言われています。しかし、完全無機質のガラスコーティングは施工が難しく、費用も高い。
失敗してしまうと、剥離も難しいので、車もコーティング専門店などで施工するケースが多いようです。