第3回文学フリマレポート
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11月14日(日)東京都中小企業振興公社秋葉原庁舎にて文学フリマが開催された。 「作家達の夢束」も始めての同人活動として参加してみたので、愛と涙と塩のドキュメンタリー風にレポートをしてみようと思う。
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「よーし、がんばるぞー」(でも目が死んでる)
会場の広さは会議室をふたつ並べたくらい。1階と2階があり、1階には90ものサークルがテーブルを並べ、少し狭い印象だった。
見渡してみたところ、参加者は10代から70代くらいまでと幅広い。色んな年代が文学という趣味を通じて繋がっているのだと思うと少しばかり感動を覚える。ジェネレーションギャップにより会話の通じにくい年代の共通語である。
筆者は設営担当として開場の1時間前に入場し3人のメンバーでスペースの飾り付けを行った。
「値札がないよ!」
「委託本の売り上げってどうするの?」
「ポスターが丸まってるよ。どうしよう」
「腹減った」
「コスプレ禁止なんだよなー」
不慣れなこともあり、トラブルの続出。阿鼻叫喚だった。きょええええええ!
「値札がないよ!」
「委託本の売り上げってどうするの?」
「ポスターが丸まってるよ。どうしよう」
「腹減った」
「コスプレ禁止なんだよなー」
不慣れなこともあり、トラブルの続出。阿鼻叫喚だった。きょええええええ!
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2000万パワーズ
結局1時間では終わらず、開場しても少しの間は設営をやっているという有様だった。思ったよりもスペースが小さく、本やペーパーをどのように配置するか悩んだことや、値札を書いていたことなどが原因としてあげられる。それでもなんとか飾り付けを終わらせた。それと同時に他の夢束スタッフもやってきて、販売を開始する。
会場は一気に賑わい始めた。一般入場待ちで並んでいた参加者たちが一斉に流れ込んできたからだ。数分前とはうってかわって、熱気が会場を包み込む。筆者はそんな光景を、コミケとは違うんだなぁと思いながらぼんやり眺めていた。
世界最大の同人イベント、コミックマーケット。一斉に大勢の人が入場し、その様子はまるで竜巻。骨折する人がいるわテーブルが真っ二つに折れるわで大惨事である。入場しただけでなんで骨が折れるんだという感じだ。プロレスでもしてるのか。
それに比べると、文学フリマは非常になごやかで落ち着いている。縁側に座ってお茶でもすすりたい気分だ。
お茶をすすっていると、夢束MLのメンバーがやってきて、本を購入。MLとは関係のない方達も、本を立ち読みし、買ってくれる。さて、戦いはこれからだ。
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ムスカ「見ろ、人がゴミのようだ!」
立ち読みされるときは、スタッフとしてはドキがムネムネする。自分たちが作った物を品定めされるのだ。この本に700円の価値があるのかを吟味され、値段に見合わないと判断された場合は、本を元の場所に置かれる。逆に、値段相応かそれ以上の価値があると読者が思ってくれれば「1冊下さい」と声をかけられる。この瞬間は至福である。少女漫画のように背景に薔薇が咲いたような気分だ(よくわからない表現)。売り子の発する「ありがとうございます」は心からの台詞だ。苦労して作った本を買ってもらえるとすぐ嬉しい。すごく嬉しい。
さて、売り子担当が変わったので筆者は会場を見て回ることになった。上に、幅広い年代と書いたが、売られている本のジャンルも様々だ。童話や幻想小説やミステリやホラー、純文学、ライトノベル。あるのは小説本だけではない。プロの作家にインタビューしたものや、独流の文章の書き方をまとめた本、新人賞1次選考突破の仕方を書いた本もある。素人が書いた文章の書き方ってどうなんだろう。どうなんでしょう。
コピー本は100円か200円で販売され、オフセットは大抵500円以上の値段だ。中には5円のコピー本もあった。せっかくだから5円チョコで支払おうとしたら断られた。うまい棒の方がよかったか。
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夢束から見た会場の様子
2階へあがってみる。ここでは44のサークルが軒を連ねている。事務局が作為的にそうしたのかはわからないが、ライトノベル的なものが多かったように思える。「動物化するポストモダン」で有名な東浩紀氏の本もあり、彼の著書が2700円で販売されていた。
2階の半分のスペースを占めるのが、立ち読みコーナーだ。各サークルから提出された見本誌が置いてあり、参加者はこれらをイスに座ってじっくりと読むことができる。サークルスペースの前では長々と立ち読みするのは迷惑になってしまうが、ここでならそんな心配はご無用。むしろ全部読み終えて買う必要がなくなる。
というか、座ってるから立ち読みじゃないね。常時監視していたわけではないが、常に満席だったように思える。
というか、座ってるから立ち読みじゃないね。常時監視していたわけではないが、常に満席だったように思える。
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文学フリマの看板
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数秒後にはこの有様
文学フリマの総括であるが、筆者としては満足だった。各サークルがペーパーを置くためのスペースがあり、参加者としてはパンフレットのように手に取ってみることができる。立ち読みスペースも良かった。小説本は漫画とは違い、ぺらぺらと読んだだけではその中身の善し悪しが判断できない。その点を解消するために、立ち読みスペースは大いに役立った。
夢束としても、予想以上の売り上げを残すことができた。そのせいか打ち上げでは大暴れだった。参加者の皆さん、お疲れ様でした。
夢束としても、予想以上の売り上げを残すことができた。そのせいか打ち上げでは大暴れだった。参加者の皆さん、お疲れ様でした。