火入れとは
加熱により酵母をはじめとする微生物を問題の無い数まで減らす事。
酒の中に酵母が生きていると、糖をどんどんアルコールに変えて甘みが無くなって行きます。
また、乳酸菌が生きていると、どんどんすっぱくなっていきます。
そうした酒の変質を防ぐ為、火入れをして殺菌してしまいます。
加熱するため、揮発性の成分や熱に弱い成分が変質して味が変わると言われています。
ワインなどの繊細な酒の場合は、フィルターで酵母を濾過したり、火入れ自体を行わない場合もあります。
基本的な火入れの方法
1.酒を密閉容器に入れます
2.湯煎にかけて適当に放置します
3.冷まして瓶詰めしたらできあがり
注意点
- 密閉容器に入れないとエタノールが揮発し、最悪の場合は甘みの抜けたジュースになってしまいます。
- 酵母を99%殺菌するには80℃で3分必要と言われていますが、おそらくご家庭でそこまでは不要です。
- 安全のため、エタノールの沸点(78.3℃)を超えない温度が無難です
- 安全のため、炭酸ガスは事前に極力抜いておきましょう。
破裂の危険がある作業です、十分に注意して自己責任でお願いします。
鍋湯煎による火入れ
1.70℃ぐらいのお湯を用意します。
2.スクリューキャップの付いた空き缶や空き瓶に酒を入れて湯煎します。
3.20分ぐらいで完成
炊飯器による火入れ
1.炭酸の抜けた猿酒をビンに入れ密封します
2.炊飯器にビンを立てて入れます
3.ビンが半分ほど浸る程度の水を内釜の中に入れます
4.保温ボタンを押しつつ幽波紋を流し込みます
5.数時間放置すると火入れの完了
最終更新:2008年12月06日 06:35