星暦0150年―
旧世紀末期における核撤廃は一時的なものでしかなく、それの持つ莫大なエネルギーは
人の感情に密接した破壊の魔法だった。魔法に支配された人類は果てる事のない
宗教、文化、人種などの対立において、再び、また再びと核の魔法に溺れていった。
人の感情に密接した破壊の魔法だった。魔法に支配された人類は果てる事のない
宗教、文化、人種などの対立において、再び、また再びと核の魔法に溺れていった。
やがて魔法が星を覆い尽くした時、果てようとしていたのは核ではなく人だった。
辺りは崩壊したビルや高速道路、数多のゴミの山、壮大な排気ガス。
辺りは崩壊したビルや高速道路、数多のゴミの山、壮大な排気ガス。
枯れ果てた大地より追放された人類が移住した先は月だった。
すでに必要最低限の文明を開拓していたが、月の議会ではこれが大きな問題となっていた。
すでに必要最低限の文明を開拓していたが、月の議会ではこれが大きな問題となっていた。
「我々はこれでいいのか!?地球の次は月と来た!今の我々の技術をもってすれば半世紀あれば地球時代の文明を取り戻せるぞ!!」
「流石ですね、これなら市民の希望にも迅速に対応できるでしょうね!!」
「シィ―ット!少しは会話の裏を読め!これだから新人は…」
「このままではまた歴史を繰り返すぞ!ご先祖様の二の舞となるのだ!!」
「だからこそのスペースコロニーではないのですか!?惑星ではなく人工衛星で生活させる事で環境を維持する!!」
「そうですよ!そのスペースコロニーがあるではないですか!!」
「間抜け」
「無能」
「おい、貴様ら…暴言は慎め」
「確かにスペースコロニーは素晴らしい文明の賜物だ。しかしながら生活する上で必要な資源はどうする!?大半は地球に依存しているんだぞ!!」
「その中でも特に重要視されるのが水だろう。水がなければ人間が生きていけないし、食品や機械なども水が必要な物もある」
「水…ですか。確かに年々地球の海は公害に汚染されていきます。採取可能な純水も、人口に比べて、間に合っていません!」
「ああ、知ってるよ。そのせいで治安が悪化してる。そのエピソードとして…なぁ、聞いてくれよ!この間俺が野球中継見てる時に臨時放送で…」
「黙れ、私語を慎め!貴様の私情なんて知らないし興味もない!!・・・どうする?これらの件について」
「そうだな、まずは人口削減だ。我々は今、絶滅の危機に立たされていると言っても良いだろう」
「と言うと?」
「一定水準の学力、体力、人間性を下回る奴らはクズだ!奴らは何の取り柄もなく、そのくせ文句ばかり吠えやがる!バイオ燃料にでもしちまえ!!」
「それはあんまりですよ…。ただでさえ月・コロニー両市民の暴動は年々悪化するのに…それこそ蛙の子は蛙。人の子は人ですよ。」
「いや、実際に考えて社会に貢献しないで水の無駄遣いをしている奴らがいる。燃料にでもした方が人類のためだろうよ」
「だが社会に貢献したくても出来ない奴らもいる…そういう物たちのために動くのが政治家の務めじゃないのか?」
「馬鹿野郎ー…政治家ってのはなー…適当にぺちゃくちゃ喋ってハイハイ言ってれば金が入って美味い飯食える最高の職だ!」
「支持率最下位の奴がよく言うよ…メンタルでいえばお前も立派なバイオ燃料さんだ」
「何だとぉ!俺はな、お前みたいなヘイコラしてる奴が一番嫌いなんだ!」
「静粛に、人口削減について他に案はある方は?」
「こういうのはどうだろう。そいつらを火星に移住させて開拓させれば…いや、それじゃ話が振り出しに戻るな」
「・・・・・・他には?」
「・・・無ければ集計を取ります」
「流石ですね、これなら市民の希望にも迅速に対応できるでしょうね!!」
「シィ―ット!少しは会話の裏を読め!これだから新人は…」
「このままではまた歴史を繰り返すぞ!ご先祖様の二の舞となるのだ!!」
「だからこそのスペースコロニーではないのですか!?惑星ではなく人工衛星で生活させる事で環境を維持する!!」
「そうですよ!そのスペースコロニーがあるではないですか!!」
「間抜け」
「無能」
「おい、貴様ら…暴言は慎め」
「確かにスペースコロニーは素晴らしい文明の賜物だ。しかしながら生活する上で必要な資源はどうする!?大半は地球に依存しているんだぞ!!」
「その中でも特に重要視されるのが水だろう。水がなければ人間が生きていけないし、食品や機械なども水が必要な物もある」
「水…ですか。確かに年々地球の海は公害に汚染されていきます。採取可能な純水も、人口に比べて、間に合っていません!」
「ああ、知ってるよ。そのせいで治安が悪化してる。そのエピソードとして…なぁ、聞いてくれよ!この間俺が野球中継見てる時に臨時放送で…」
「黙れ、私語を慎め!貴様の私情なんて知らないし興味もない!!・・・どうする?これらの件について」
「そうだな、まずは人口削減だ。我々は今、絶滅の危機に立たされていると言っても良いだろう」
「と言うと?」
「一定水準の学力、体力、人間性を下回る奴らはクズだ!奴らは何の取り柄もなく、そのくせ文句ばかり吠えやがる!バイオ燃料にでもしちまえ!!」
「それはあんまりですよ…。ただでさえ月・コロニー両市民の暴動は年々悪化するのに…それこそ蛙の子は蛙。人の子は人ですよ。」
「いや、実際に考えて社会に貢献しないで水の無駄遣いをしている奴らがいる。燃料にでもした方が人類のためだろうよ」
「だが社会に貢献したくても出来ない奴らもいる…そういう物たちのために動くのが政治家の務めじゃないのか?」
「馬鹿野郎ー…政治家ってのはなー…適当にぺちゃくちゃ喋ってハイハイ言ってれば金が入って美味い飯食える最高の職だ!」
「支持率最下位の奴がよく言うよ…メンタルでいえばお前も立派なバイオ燃料さんだ」
「何だとぉ!俺はな、お前みたいなヘイコラしてる奴が一番嫌いなんだ!」
「静粛に、人口削減について他に案はある方は?」
「こういうのはどうだろう。そいつらを火星に移住させて開拓させれば…いや、それじゃ話が振り出しに戻るな」
「・・・・・・他には?」
「・・・無ければ集計を取ります」
「賛成…賛成…賛成…賛成…反対…賛成…反対…賛成……賛成6、反対2で、可決します」
「決まりだな」
「残念だったな…保守する暇があったら改革しろって事だ!」
(こんなの…おかしいです…言い返せないけど…要は圧政ですよ……)
「決まりだな」
「残念だったな…保守する暇があったら改革しろって事だ!」
(こんなの…おかしいです…言い返せないけど…要は圧政ですよ……)
続く