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ついでにせいはいたん ◆zzpohGTsas








                                  頭蓋の中の無限の空虚







                                  其処でお前は何を思う







                                  其処でお前は何を成す






1:


「むむむ……」

 唸り声を上げる少女がいた。
その右手に、子供が食事に使うようなステンレス製の先割れスプーンを握り締め、まさにその先割れ部分を、必死の形相で睨みつけている。
両目は凄まじい想念で血走っており、身体中からは鬼気とも覇気とも取れる凄まじい気魄を放ちながら、少女はスプーンを睨めつけまくる。
少女の凄絶な思念を受け止める先割れスプーンは、実に涼しげだった。
先割れスプーンに口があるなら、目の前の少女に「その程度かいお嬢ちゃん?」と軽口を叩いていたかも知れない。
いやひょっとすると、「何やってんだ嬢ちゃん……?」と、心底心配そうな声音で少女の精神を心配するのだろうか。
何れにせよ、目の前の少女はちょっと普通じゃない。季節の変わり目は風邪も引きやすいけど少しおかしい人も出てくる時期だ、皆も少し気を付けよう。

「……曲がりませんねぇ」

 目の前から、実に緊張感のない男の声が聞こえてくる。
それを聞いて、少女の凄い集中力が、一気に霧散。不利な証拠を突きつけられて、動揺、慌てて弁明の言葉を紡ぐ容疑者めいた態度で言葉を発した。

「きょ、今日は少し色んな事があったから私も調子が悪いんです!! サイキックはその日その日の心境が命!! あと10秒下さい!!」

 言って少女は、再びスプーンに集中するが、先程に比べて注意力が散漫気味になっている。
残り時間が後5秒を切った時、無意識に左手が先割れスプーンの匙部分に伸び、その部分を摘まんでしまう。
ハッとして彼女は、急いで左手を匙から離した。危ない危ないと、スプーンを持った右腕で額の汗を拭う。
力技でスプーンを曲げたらサイキックの意味がないじゃないかと、あれだけプロデューサーから注意されたじゃないか。
同じ轍を何度も踏んでどうするのだ堀裕子、心中で自分をそう戒め、自らの成長を少し喜んでいた時には、約束の10秒は既に過ぎ去っていた。

「……あっ」

 気付いた時にはもう後の祭り。右手のスプーンを確認する。
スプーンの柄部分は、1度たりとも曲がっておらず、見事な垂直線を保っていた。

「う、運が良いですね師匠!! スプーン曲げを失敗する私の姿が見れる何て、そうそうあるものじゃないですよ!? 」

 裏返った声音で、強がりの言葉を口にする裕子。
それを受ける、『師匠』なる男の方は、「は、はぁ」と、少し引いたような相槌を返すだけであった。

 ――人間? その男の姿を目にした者は、先ず間違いなくそう思うだろう。
157cmの裕子よりも頭二つ分くらい小さいその男は、白いシャツを着ネクタイを巻き、土色のスラックスを穿いた、一見すれば身長以外は普通の男だ。
普通じゃないのは、その顔面だ。……何だ? この、子供の落書きのような顔つきは。
大きく口を開け、歯は上の方に大きな前歯が2本しかなく……極め付けが、その目だ。人間の拳大程もある大きな目で、しかも瞼がなく、瞳の部分も凄く小さい。
まるで神が鼻くそでもほじくりながら30秒で創り上げた様な適当な面構え……それを見ても、裕子は全く動揺しなかった。
いや、厳密に言えば最初は動揺こそしたが、少し話をしたら、何かもう、こう言う人間がいても良いんじゃないか的な考えで全部許容していた。
不思議なものである、これが本物の超能力者が持つ力なのだろうか? 堀裕子にとって、目の前の男、『間抜作』は紛れもなく超能力の師匠だった。

「そ、それより、師匠はスプーン曲げは出来るんですか? この道に少しばかり明るい私だから解りますが、これは奥が深いですよ? 
サイキックパワーが足りないから、力ずくで曲げようとする未熟者が何人いた事か!!」

 それはお前の事である。

「こう言うのは、甘子ちゃんが得意なんでしたねぇそう言えば……」

「? 甘子ちゃんって?」

 スプーンを手渡しながら、裕子が訊ねて来た。

「私のコレです」

 左手の小指を立てながら、抜作が言った。

「わっ、凄い!! やっぱ本物の超能力者はモテるんですね!!」

 何の疑いも持たずに裕子は驚いて見せた。実に純粋無垢である。
この場にもしも白井甘子がいようものなら、間違いなくこの手抜き男の顔面は爆発四散させられていただろう。

「むむ……」

 先割れスプーンを見ながら抜作も唸り始める。スプーン曲げをやろうとする者は皆、同じ様なリアクションをとるのか。

「曲がれ!!」

 そう一喝した瞬間、なんと見事に指矩の如く、右に直角に折れ曲がったのだ!! ……抜作の腰より上の部分が、だが。

「きゃあああぁっ!?」

 同年代よりちょっとばかりお頭が弱めな事で知られる堀裕子も、流石にこれは異常だと気付いたらしい。
当たり前である。明らかに折れては行けない方向に、身体がねじ曲がっているのだから。しかもボキンッ、と言う実に嫌な音まで聞こえて来た。

「い、いたい……」

 であるのに、この男の淡泊な反応は何なのか。
この男の取ったリアクションは、ちょっと涙を流しながらそう口にするだけ。ダメージとリアクションのつり合いが、取れてない。

「……所で、甘子ちゃん」

「え、あ、はい……(折れ曲がったままで話すの怖いから止してほしいな)」

「わかりました」

 言って抜作は、折れ曲がった腰の部分を、熱した飴の棒のように矯正、元の姿勢に戻した。

「えっ、な、何で私の考えている事を……」

「()の中を読みました」

「??????」

 いよいよ以て理解が及ばなくなってきた堀裕子16歳。ひょっとしたらとんでもない人を師匠にしたかもしれないと思い始めて来た。今更である。

「あなたは聖杯戦争について、どれ程理解しているんですか?」

「え?」

 予想だにしていなかった角度からの質問に、裕子は思わずキョトンとした。

「え~っと……銀の鍵って言う物を手に入れた人は、アメリカのマ、マサチューセッツ……? だったかな? そこにあるアーカムって町で、聖杯を――」

 其処まで言った瞬間、ドッカンッ!! と言う大音を立てて、抜作の頭が破裂した。
破裂した頭からはパーティグッズのクラッカーの如く大量の紙ふぶきと紙テープが飛び散り、血や肉や骨と言った部分は、全く見られなかった。

「きゃあああぁああぁぁああぁぁっ!?」

 先程腰を折れ曲がらせた時とは比にならない程のかん高い金切声を上げて、裕子が絶叫した。
無理もない事であろう。抜作が、難しい内容の話を聞かされたら頭が破裂する体質である等、普通は予測もつかないし考えもしない。

「失礼しました、続けて下さい」

「え!? あっ、はい!!(頭ないのにどこから声出してるんだろう……)」

「[自主規制]からです」

「言わなくていいです!!」

 早速持ち直したようである。それで良い、この男の行動に一々突っ込んでいては、命とSAN値が幾らあっても足りたものではない。

「と、とにかく……、ここアーカムで、サーヴァントである抜作師匠と私が一緒に戦って、勝ち残って、どんな願いでも叶える『聖杯』って言う物を手にする『ドラマ』なんですよね?」

「し、知らなかった……」

「あの!!」

 自分から振っておいてこのザマである。裕子が怒るのも無理はない。

「とりあえず、今甘子ちゃんが言った事はドラマでも何でもなく、事実の話ですよ」

「……え?」

 抜作の言葉に意表を突かれる裕子。表情は、如何にも自分は間抜けです、とでも言う様な、キョトンとしたそれであった。
抜作の言葉に驚いてしまい、一瞬で、彼のなくなった頭部が元に戻っていた事を突っ込むのを忘れてしまった。

「だ、だって、何でも願いを叶える『聖杯』ですよ? さ、サーヴァントを使っての殺し合いですよ? そんな事ありえないですし、殺し合いが許されるわけ……」

「認めたくないのも解りますが、受け入れて下さい。現実です。銀の鍵を手に入れて、気付いたら日本からアメリカにいるって時点で、もうおかしいと思うでしょう」

 柄にもなくまともな正論を口にする抜作。何処か裕子を諭すその言葉であったが、彼女はそれを受けて、湧き上がり掛けていた混乱の情動を、更に強めるだけだった。

「う、嘘。嘘嘘嘘!! だって、そんな……」

 自分の置かれている立場と、事態の深刻さを漸く実感し始めた裕子は、血の気を失った表情を浮かべ始める。
何か言葉を話そうにも、舌が自分の意思を離れた別の生き物にでもなってしまったかのように震えてしまい、意味のある言葉を発する事を難しくする。
嘘でしょう、だって、殺し合いだよ!? 悪い夢だと思おうにも、何故だろう、全然そう思えないのだ。
今すぐにでも何処かから、ドッキリとでも書かれたプラカードを持ったアイドルでも現れて欲しかったが、そんな事はありえない。

 心の何処かでは、聖杯戦争は現実のものであると、本当に些細ではあるが、考えていたかも知れない。
所謂サーヴァントに類する存在が、もっとまともな、或いは、真っ当な姿形をした、聖杯戦争に相応しい存在であったのなら、現実であると受け入れるスピードも早かったろう。
目の前の圧倒的な不条理さとナンセンスさのサーヴァントが、その理解を阻めた。
その馬鹿馬鹿し過ぎる顔立ちの事もそうだが、初めて抜作と出会った時、彼は重力を無視して天井に直立していた。
それはそれは驚いたものだ、サイキックパワーの地力が違い過ぎると恐れ戦きもした。
ちなみに、「ど、どうして天井に立っていられるんですか……?」と訊ねた時、抜作は、「天井には立てないのか!? し、知らなかった……」と言ってそのまま落下して来た。
これを見て裕子は、この人をサイキックの師匠と仰ぐ事を決意。アイドル活動としての師匠はあの人だけだが、この人は超能力の師匠と、考える事にした。

 そんな馴れ初めだったからこそ、聖杯戦争と言うものを少し誤認していたのだ。
抜作はプロデューサー或いは裕子が所属するプロダクションの用意したサイキックを扱える男優で、
聖杯戦争とはこの馬鹿げた男と一緒にドタバタと駆け抜ける事を主眼に置いた、ギャグテイストの強いドラマなのではないか、と。
しかし、これから起こる事は、全て現実に起こる事なのだ。いつの話になるかは知らないが、これ以降何人もの人間が死に、裕子はその手を血に染めるかも知れない。
背筋を、氷で出来た蛇が這い回ったかのように、悪寒が身体を走り出す。
いやだ、いやだ、何で。プロダクションから自宅へと帰る道すがら、ガードレールの上に置いてあった、あの綺麗な鍵何て拾わなければ良かった。
スプーン曲げならぬ、鍵曲げと言うものをプロデューサーに披露してみようなど、考えなければ良かった。そう考えてなければ、今頃は……!!

「これは面白い!!」

「面白くありません!!」

 フォローの言葉の1つでも投げてくれるかと思ったが、どうして期待とは全く逆の言葉を口にするのかこの男は。

「わ、私、どうしたら……。サイキックは人を傷付けるものじゃ……、人を殺したくなんて……、も、元の世界に……」

 目に涙が溜まり、声に嗚咽が混じり始める。
今すぐにでも、裕子に割り当てられた、アーカムはアップタウンのマンションの自室に駆け込んで、1人で身も世もなく大泣きしたい気分だった。
それをただ、無言で受け止める抜作であったが、表情が表情の為、何を考えているのかは推し量れない。

「ところであなたは、『怪盗とんちんかん』を知っていますかな?」


「……え?」

 抜作がふと、そんな事を訊ねて来る。頓狂な言葉を以て、裕子は言葉を返した。

「昔世間を騒がせた怪盗4人組でしてねぇ、私がリーダーだったんですよ。甘子さんとはそのメンバーの一人で、超能力が扱えたんです。
スプーン曲げをするあなたを見てると、昔の事を思い出してしまって、ついつい甘子さんと呼んでしまうんです。いやぁ懐かしいですねぇ。
ついでにとんちんかんが連載終了してからもう20年以上も経過してしまったんですか。作者のコイチの生存が確認されて良かったですよ素直に」

「えとその、……怪盗、何ですよね? 何を盗んでたんですか?」

「うちわとか、ダイヤモンドを保管してるケースの横に置いてあったくず入れとかですかね」

「しょ、しょうもない……」

 正直それでは怪盗と言うより単なるアホだ。これでは他のメンバーは、正体がバレて刑罰を受ける事より、世間から馬鹿にされる事の方を、恐れただろう。

「価値のある物を盗むのは犯罪じゃないですか」

「それはそうですけど、怪盗ならばもっと大きく出れば――」

「それじゃありふれた怪盗と何ら変わりない。ギャグ漫画的に全く映えません」

 厳とした口調で、抜作が即座に反論する。

「誰の目から見ても価値のない物を盗むその馬鹿さ加減にユーモアがあるのです。目の前に数千万円の価値のものがありながら、
その横においてある正味数百円の小物を盗む事に、愛敬があるのです。さて、裕子さん」

 襟を正す、と言う言葉が相応しい程、真面目な口調で抜作が言った。

「怪盗とんちんかんを結成しませんか?」

「わ、私がですか!?」

 思わぬ申し出に、裕子は驚きの表情を声を張り上げた。
怪盗からのスカウト。それはともすれば非常に魅力的な提案だったが、何故だろう、全く心を惹かれない……。

「ジャンプ黄金期を支えたキャラクターの1人ですからねぇ、これでも。再びカムバックしたいのですが、他のメンバーと連絡が取れないのですよ。
そこで新しいメンバー、特に最近の作品で人気のあるキャラクターと組むのが一番手っ取り早いと思ったのですよ。
最近ドラマ化しましたが、月間連載のキャラクターだった死神くんとは手を組みたくありませんし。こちとら週刊誌の人気キャラですよ!!」

「は、はぁ」

 この男にしては珍しく、感情を前に出してムキになって主張しているが、そんなに抜作にとっては重要な事柄なのだろうか。
いやそもそも、この男は一体全体何を口にしているのか。

「どうです、私と一緒に、聖杯――を砕いて粉々にしたものを盗んでみませんか?」

「せ、聖杯を壊すんですか!?」

「丁度そう言った小物が欲しかったんですよ。手に入ってしまえばどうしようが自由の筈でしょう。あ、それとも、聖杯が欲しかったですか? それならば譲りますが……」

「それは……」

 どうしよう、と裕子は考える。
本当に聖杯を信用して良いのか? まず考える事柄はそれだった。ただ鍵を手に入れただけで、本人の意思に関わらずアーカムなどと言う所に呼び出した挙句、
そこで事実上、殆ど選択の余地もなく棄権も出来ない殺し合いを強要される。その末に手に入る聖杯が、本当に正しいとは思えないのだ。
聖杯、それが何であるかは裕子にはわからない。何でも願いを叶える器物と言う事は、きっと凄いサイキックパワーを秘めているのだろう。
だが、サイキックパワーは人を時に驚かせ、時に喜ばせ、時に人を懲らしめる、正義の力だ。その様な邪な目的の末に待ち受ける神器など――到底、裕子には許せるものじゃない。
だから――

「……師匠。私、聖杯を壊します!!」

 堀裕子は、決意を示した。聖杯を破壊し、この狂った都市から何としてでも脱出する。
そして、出来れば誰も殺したくない。難しいとは解っているが……人を殺してしまったら、プロデューサーに顔向けが、出来ないから。


「良く言った!! これであなたは今日から、とんちんかんの『かん』を襲名しました!!」

 ビッ、と右手人差し指を突き付けて抜作が一喝する。……その右手を平時の10倍程の大きさに拡大させながら、だが。

「一番の要である超能力者の女性キャラをこんなに早くクリア出来るとは思っても見ませんでしたよ。後は『とん』と『ちん』がいれば完璧ですね。
裕子さんは、何かしら拳法の使い手だとか、発明が得意な天才キャラクターを知りませんか?」

「拳法に、発明……。うーん……有香ちゃんは空手習ってるって言ってたけど……天才……かぁ。一之瀬ちゃんとか頭が良いんですけど」

 思い起こされるのは同じプロダクションに所属するアイドル2人だ。
中野有香と、一ノ瀬志希。前者は空手を習っている事をウリにしているアイドルで、後者は海外の学校で飛び級留学が出来る程の頭の良さだ。
おまけに、ちょくちょく怪しい薬を作ってはプロデューサーから窘められている。発明が得意と言う条件も、一応クリアしているだろう。

「ははぁ、今は女キャラクターの比率を増やした方がウケが良い世界なんですねぇ。時代の流れを感じます」

「え?」

「いえ、何でもありません、こちらの話です。ところでその人達は、裕子さんの所の人で?」

「はい。此処にいるかどうかは……流石にサイキックパワーじゃ解りませんけど」

 この期に及んでそんな物は備わってないと言わない辺り、ある意味でこの少女は大物である。

「では新生とんちんかんのメンバーは、聖杯戦争が終わってから組むとします。今は我々で、聖杯まで辿り着く事にしましょうか」

「はい!!」

 ……まさか中野有香も一ノ瀬志希も、自分の与り知らぬところで、馬鹿でアホな怪盗メンバーの一員に加え入れられている等とは、露とも思うまい。
今後の方針は固まり、少しばかり展望が見えて来て安心した裕子だったが、うんうん唸っている抜作の姿を見て、少し疑問を覚えた。

「……ところで、聖杯とは、ドラゴンボールみたいに何でも願いが叶うと言う物なのですよね?」

 抜作が訊ねる。

「多分……」

 裕子にとってはそもそも聖杯の存在自体を知らないし、想像もつかない。
と言うよりは、こう言った情報は寧ろマスターである裕子よりも、サーヴァントである抜作の方が詳しい筈ではないのか。

「う、うーむ……悩みますね……」

 頭を抱え、屈んで悩み始める抜作。
表情がいつもの間抜けたそれから変わらない為に、深刻さが全く感じられない。

「どうしたんですか?」

「……怪盗とんちんかんを月9に死神くんみたいにドラマ化させるか、作画を矢吹健太朗にしてジャンプに復活させるか悩んでます」

「は、はぁ」

 2人の明日はどっちだ。








【クラス】

ウルトラフール

【真名】

間抜作@ついでにとんちんかん

【ステータス】

筋力E- 耐久E- 敏捷E- 魔力E- 幸運EX 宝具EX

【属性】

中立・中庸

【クラススキル】

至天の馬鹿者:EX
知性と一般常識を著しく欠いた者の証明。
勉強が出来ないとか、世間並みの常識がないなどと言った程度ではこのスキルの最低ランクすら獲得出来ず、
このスキルの保有者を一人発見出来る確率は、全宇宙をひっくり返しても可能性はゼロに近い。
ランクEXはそんな破格のスキルの中でも別格のランクで、そのアホさ加減は抑止力ですらウルトラフールに関わる事をいやがり、令呪の強制命令をも正しく受け付けない。
なお、このランクの至天の馬鹿者スキルの持ち主の知性を矯正、かつその性格を真面目なそれにさせた場合、最低でも対星規模の環境変動と災害が巻き起こり、人類が滅亡の危機に瀕する。


【保有スキル】

精神汚染:EX
ウルトラフールの精神は真っ当な人間は当然の事、同じ精神汚染持ちですら理解する事が出来ない。
と言うより厳密にはウルトラフールの精神は汚染されているのではなく、彼が余りにも馬鹿で阿呆な為に、汚染されているように見えるだけである。
精神干渉を全て無効化する上、彼の精神と無理に同調、或いは心を読もうとした場合には、致命的に精神を破壊され、
Eランク相当の『至天の馬鹿者』スキルを獲得、更に顔面がスーパーフールのものに変わってしまう。絶対に彼の精神を見てはいけない。

対魔力:-(EX)
ビッグバン以前から、と言うよりビッグバンを引き起こした張本人であり、最低でも130億年以上は生き続けているウルトラフールが積み重ねて来た神秘は、
常識的に考えれば破格と言う言葉ですら生ぬるく、魔術と言う技術程度では傷すら付けられない筈なのだが、ウルトラフールは魔術を『当たったら痛いもの』、
として認識している為、直撃したら普通にダメージを負う。しかもサーヴァントの癖に、NPCや人間の物理攻撃でもダメージを喰らう。実質飾り同前。

異形:A
頭にはフタがあり、其処から頭の中を除く事が出来、更に身体をいつでもバラバラに出来る上、其処から組み立ててもとに戻す事が出来る。
骨格は人間の骨でなく魚の骨で、「ドカナイドカナイ」と言う搏動音を心臓が鳴らしている。人の形をしているが、完全な地球外生命体。

不死:A
異常なまでの耐久力。メタ的な事を言うのであれば、『ギャグ補正』と言うもの。実際上の耐久力をランク相当にまで修正し、ランク相当の再生スキルを獲得する。
本来ならば宇宙空間ですらも生存可能で、何をやっても死なないウルトラフールだが、聖杯戦争に際してはランク以上の不死特効攻撃、或いは、
マスターが供給する魔力が断たれた場合は、他のサーヴァント同様例外なく消滅する。この不条理かつ理不尽なサーヴァントの、唯一の良心。

【宝具】

『生まれ出でる一日一個の命』
ランク:A+++ 種別:対人宝具 レンジ:自身 最大補足:自身
ウルトラフールの不条理かつナンセンスな体質の1つ、『一日に一つ命が体内で生み出される』と言う特質が宝具となった物。
ウルトラフールは24時間に1回、霊核或いは命を1つ生み出す事が出来る。体質が宝具となった物である為、消費魔力はほぼゼロに近い。
元々馬鹿げた耐久性を持つウルトラフールの耐久性を更に向上させている宝具。

『アルティメット・プラシーボ(究極の思い込み)』
ランク:EX 種別:対人~対界宝具 レンジ:??? 最大補足:???
ウルトラフールが持つ固有スキルの、至天の馬鹿者スキルをフルに活用して、常識を遥かに超えた何かを起こす宝具。
『自分が思い込んだ出来事を全て現実のものとして世界に肯定させる』、と言うのがこの宝具で可能な事柄。
これによりウルトラフールは過去、何の変哲もない市販のカメラに透視機能を付与させる、乗用車で宇宙空間まで飛翔する、声を掴む、太陽の位置を近づける、
マネキンやトイレットペーパーやウンコやごはんと言ったものに命を与える、こんなアホなのに教職免許を取得出来た、など、魔法レベルの奇跡を実現させてきた。
この宝具をフルに活用する事が出来れば、単なる棒切れをかの『約束された勝利の剣』と同じ性能を持つそれに変貌させる事も、
単なる漫画本を『螺湮城教本』に変貌させる事だって、全く不可能ではない。
事実上ほぼ全能に等しい権能を発揮出来る宝具ではあるが、サーヴァントとして矮小化された現在では、そう言った効果を発揮させるには莫大な魔力を必要とするし、聖杯戦争の根幹を揺るがすような改編は、実際上不可能となっている。
また、思い込んだ事が現実になると言う事は、悪い方向にも結実する事を意味し、現にウルトラフールの対魔力EXが真面に機能していない訳は、
彼が『魔術は喰らえば痛いもの』と思い込んでいるからで、だからこそ人間の魔術師の一工程の魔術ですら大ダメージを負う(死ぬとは言ってない)のである。
究極のアホであるウルトラフールを御しつつ、この宝具を正統に運用するのは、正味の話、聖杯戦争を生き残り、聖杯を勝ち取るよりも難しいかも知れない。


【weapon】

難しい計算式を考える:
それだけで台風規模の風を引き起こす事が出来る。

真面目な事を言う:
普段アホなウルトラフールの口から飛び出させる事で、相手は凄まじい精神的動揺を受ける。
が、真面目な事を言ったショックと反動でウルトラフールのは気絶し、行動不能になる。

第四の壁を見る:
高すぎる至天の馬鹿者スキルと精神汚染スキルが相まって、上位次元の様相を見れたり、本来知り得ぬ情報を知れたりも出来る。
本来は宝具となるべき特質であるが、この特技に関しては、二次二次聖杯戦争で絶賛活躍中のあのバーサーカーには劣る。

【人物背景】

礼院棒(れいんぼう)中学で教職を務める、身長48ページ、体重3,829ダース、血液型ホンコンB型の男性。担当科目はHRで、真っ当な授業は担当していない。
世間一般の常識が一切通用しない究極のアホで、事実上不老不死に等しい存在。
姿形こそ人間の姿をしているが、体組織や身体の構造は全く人間のそれではなく、事実彼の正体は、外宇宙の惑星の王子であり、
外で花火をしていて遊んでいたら、偶然にもビッグバンを引き起こしてしまった、一つの宇宙の創造主に近しい存在である。

全にして一なる者の知識に接続して再現された間抜作は、そう言った出自と性質から、その存在を誤認されており、
具体的には白痴[検閲]目ア[検閲]ースに近しい存在なのかも知れないとして――――――――――――――――――――

【サーヴァントとしての願い】

聖杯を破壊するか、ついでにとんちんかんをドラマ化、或いは再びジャンプに返り咲こうかと悩んでる

【方針】

とんちんかんの『とん』と『ちん』役を募集中。







【マスター】

堀裕子@アイドルマスター シンデレラガールズ

【マスターとしての願い】

聖杯を破壊する

【weapon】

サイキックパワー:
無論本人にはそんな能力は備わっていないのだが、幸運がかなり高い。

【能力・技能】

アイドルとしての歌唱力:
サイキックパワーはサッパリだが、こちらの方はメキメキと力をつけて来ている。本人曰く、皆を笑顔にする超能力との事。

【人物背景】

福井県生まれのアイドル。いつもスプーンを持ち歩き、ことあるごとにサイキックサイキックと口にする。
超能力を持っていると言う触れ込みだが、本当に持っているとは思えず、単なるマニアの可能性の方が遥かに高い。
得意技はスプーン曲げ。コツは、力がいるとの事。最近はアイドルとして歌唱力を鍛えるだけでなく、透視能力も鍛えているのだとか。

【方針】

師匠と一緒で大丈夫かなぁ……?