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無題03 ◆cZObXJ6KeA



――両津の仕業だ。

その警官――大原大次郎は確信していた。
自らが思い浮かべる人物こそが、この、今現在大原が巻き込まれている意味不明な事態の原因である、と。

両津。
両津勘吉――。
大原の知る限りに於いて、両津勘吉は警察史上最悪の警官、いや、戦後史上最低の日本国民、いやいや、地球史上最低最悪の人類と言ってもいいと思う。
そこに関しては異論反論は全部却下だ。
そもそも検査をしてみたら縄文人だかゴリラだかの遺伝子が混じっているというような話も聞いた。
人間じゃないのだ、あれは。

いや、そうは言っても、両津は決して悪人ではないのである。
そこのところは大原にも解っている。
ある意味で多才で、有能な面を持っている事も承知している。
まるで認めていない訳ではない。ないけれど。
それでも大原は、あの繋がった太い眉毛を目にすると――。
いや、目になんかせずとも脳裏に思い浮かべただけで――。
我慢が出来なくなるのである。

欲深くてこすっ辛くて、スケールだけは大きいのに思慮が浅く、がさつで大雑把なのにやたらと細かく、だらしがなくて怠け者のくせにしぶとくてマメで、
騒々しくて、乱暴で、凶暴で、非常識で、バカで、マヌケで、
「うがあああああッ」
吠えた。
大原は吠えた。

――こんな訳の分からない事を仕出かすような大馬鹿は、両津に違いない。
大原の周囲には両津の他にも変人は腐るほどいるし、かく言う大原本人にも非常識な部分は無くはないのだが、ここまでスケールの大きい事をやる馬鹿は、両津の他にない。

――この名簿だって。
本田速人、ボルボ西郷、日暮熟睡男、海パン刑事。
両津の知り合い揃いだ。
狡猾な事に、中川や麗子、寺井――いつもの派出所メンバーは大原の他にはいない。だが。

――吹雪、金剛、加賀。
これは軍艦じゃないか。
両津は――その類のものが大好きなのだ。正確には、数多く存在する趣味の一つ、なのだが。
プロデューサーとかキャスターとか、個人名ではなく、両津が関わった職業もある。
ライダーも、確か車や馬のレースに出た事があるだろう。バーサーカー。それは両津そのものだ。

――それに鞄の中身。
これまた両津が好きな、カードがあった。
トランプやウノではない、いわゆるトレカという奴だ。ゲーム用の。よく知らないのだが。
他にもコスプレ用と思われる衣装もある。
ふざけている。

大体、放射能程度で死なないのだ、奴は。
と言うか、仮に死んでも生き返るだろう。生きたまま天国に行って帰ってきた事さえある。
ともかく――。
全部両津が悪い。
大原はそう断じた。

――許さん。
今回ばかりは許さん。毎度の騒ぎだって大抵は許していないのだが。特に許さん。
で。

キレた。


■ ■ ■


――DIOの仕業だ。

と――断言する事は、J・P・ポルナレフには出来なかった。
この状況は――夢でないのならば、新手のスタンド使いによる何らかの『攻撃』と考えた方が自然ではある。
あるのだけれども、それはそれとして意味不明にすぎるのである。

『なにが核だバカバカしいッ! おい喋ってるヤツ! 聞こえてるんならさっさと元の場所に返しやがれチクショー!』

――と叫びたいところではあったが、何が何だか分からない内に謎の機械から聞こえる声も途絶えてしまった。
当然、操作方法など理解できている筈も無い。
放置して外に出た後、『もしかしたら必要になったりするかなァ~』などと考えてみて球体まで戻って機械を拾い、色々弄ってみたがうんともすんとも言わなかった。
速攻で壊れたようだった。

(ウーム、本当にスタンド攻撃なのか、こりゃあ……あの『太陽』みたくこっちの消耗を待っているって可能性もある……しかしそれにしちゃあまわりくどいし……)

わからん。
いくら考えてみたところで、現在の状況を理解する事など不可能なのであった。
できねえよ普通。

――ともかくだ。
何が起こっているのか一切合切全然まったくこれっぽっちも1ミリたりとも理解できないが、一つだけ確かな事はある。
何処か知らない場所に飛ばされ、仲間ともはぐれている――本当にあるかどうかも分からない放射線や核爆弾以前に、こんな状況に陥っている時点で、既に危機的状況なのだ。
誰の仕業だとか、スタンド攻撃であるかどうかだとか、そんな事は関係無しに。
ならばやるべき事は――一刻も早く仲間を探し、合流する。
それしかないだろう。

そうと決めたら行動が早いのがポルナレフという男である。
さっさとジョセフ・ジョースターら仲間達を探そうと歩みだそうとした――その時。

がしゃん。

(ム……!)

がしゃん。がしゃん、がしゃん。ガシャンガシャンガシャンガシャン。

その音――それのペースは徐々に早く、大きくなってゆく……接近してくる。
「チ……」
敵か。断定はできないが、警戒するに越した事はない。
月明かりの下、目を凝らす――。

接近しているもの――それは『黄金の鎧』だった。
(なるほどな……音は『足音』だったというわけか)
鎧を着ているヤツがどういうヤツかは知らないが、仮に敵だとしたら厄介だ。
どんなスタンドの持ち主でも、本体を狙えばいい――そのセオリーが通用しない可能性がある。
鎧そのものがスタンド、という事だってあるだろう。

今なお前進を続けている、その相手。
「――テメー止まりやがれッ!」
ポルナレフが怒号を発する。
相手は停止せず。ずんずん近づいてくる、今やハッキリと見えるその顔は――日本人顔の中年の親爺だった。
全然似合っていない。しかしどうもこういう甲冑を着るのは慣れているというか、そんな印象も受ける。

「ええい――!」

どのように対処するべきか明確ではない――そう判断したポルナレフは『銀の戦車』を展開しつつ茂みに横っ飛びして退避。
(ヤツはどう出る……!)
金ピカの親爺はスタンドを目の当たりにしても動じる様子は一切ない。
イカれた一般人か――それとも相当な修羅場をくぐってきた歴戦の戦士というわけか。
どちらにも見える。
親爺はポルナレフの側を向いて、口を開いた。

「――はどこだ」

「な……なに?」

「両津のバカはどこだ!!」

知らねえよ。
誰だよ。
泣きたくなった。

「知らんのならいいわッ、私はな、あいつを捕まえなきゃならんのだ一刻も早く。
 何が核だバカバカしい、どうせこんな企画アレが始めたに違いないんだからこれ以上醜態晒す前に私の手で終わらせてくれるわあああッ」
勝手にしろよもう。

親爺は痙攣しつつ奇声を発しながら恐ろしい表情で走って行って――視界から去った。


この状況も真面目に考えられない事もないのだろうが、なんかもうこの際どうでもいいかなあと。
ポルナレフは投げやりな気分になった。


【A-7/野外/一日目/深夜】

【ジャン=ピエール・ポルナレフ@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
[状態]放心
[装備]無し
[道具]支給品一式、端末破壊
[思考]
基本:もう勝手にやってくれ


【大原大次郎@こちら葛飾区亀有公園前派出所】
[状態]オチ
[装備]黄金の鎧@Fate/Zero
[道具]支給品一式、ラーの翼神竜(コピー)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
[思考]
基本:対両津



【黄金の鎧@Fate/Zero】
我様のアレ。CCCだと歩く時いちいちめっちゃうるさい。

【ラーの翼神竜(コピー)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
神のカード。のコピー。
デュエルに使うと神の怒りに触れて大きな肉体的・精神的ダメージを負う。
一般人のグールズ団員が被害に遭っているので闇のゲームでなくても効果はあるらしい。


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