anpontan @Wiki - フランス語ⅠE - 1

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【フランス語はどんな言語か】
フランス語を日常何らかの形で話す人口は世界で約1.3億人。この数はドイツ語と日本語にほとんど同じです。しかし、日本語は日本だけ、ドイツ語はドイツ、オーストリアなどヨーロッパの数カ国でしか使われていないのに対してフランス語を使用する国は30カ国以上(ヨーロッパ、カナダ、アフリカ、中東など)あり、また多くの国際組織でも事務用語として採用されています。

ヨーロッパの言語(英語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語など)は「インド・ヨーロッパ語族」という言語ファミリーに属しています。これは太古の昔に共通の言語を有していたという説によるもので、語彙や文法構造は比較的類似しています。フランス語もこの語族にあることから、フランス語と英語はかなり近似した言語であるといえます。特に語彙についてはそのことが言え、英語語彙の実に7割はフランス語起源と言われています。たとえば次の語彙は英語・仏語ともに同形で、意味も同じか近似しています。

 station (英語)駅 (フランス語)(地下鉄の)駅
 mars   (英語・仏語)3月 ただし英語はMarsと書く
 orange   (英語・仏語) オレンジ
 decide   (英語)決める (フランス語)(私、彼、彼女が)決める
        ただしフランス語はdécide
  long        (英語・仏語) 長い  フランス語は原形(男性単数形)

 また、英語の単語を知っていれば、意味を類推することができるフランス語の語彙も多くあります。
 famille(家族)、rapide(速い)、nécessaire(必要な)、riz(米)、demander(求める)

しかし、文法構造は英語とは異なる部分もあります。その典型は、フランス語は名詞が男性名詞・女性名詞に分けられ、これに係る形容詞や冠詞はその性や数によって変化する、という性の存在です。英語と日本語しか知らない者にとってはこれは非常に厄介な存在ですが、実はヨーロッパ語のほとんどそしてアラビア語の名詞は男性・女性、もしくは男性・中性・女性に分かれているのです。性のない言語は日本語をはじめとするアジアの諸言語、そしてヨーロッパ諸語の中では英語だけということになります。もう一つは動詞の語尾変化(活用といいます)が極めて多様である点です。英語も三人称単数現在形や過去形においては動詞の活用が見られますが非常に単純なのに対して、フランス語は一つの動詞単語について原則50近くもの活用があります(例)。

 「歌う」chanter という動詞の活用
私は今歌っている 。Je chante maintenant. 直説法現在形
私は昨日歌った。J’ai chanté hier.      直説法複合過去
私は明日歌うだろう。Je chanterai demain.  直説法単純未来
彼が私の家に来たときは、私は歌っていた。
Quand il est venu chez moi, je chantais.    直説法半過去
彼が私の家に来るならば、私は歌を歌うだろうに。
S’il venait chez moi, je chanterais.      条件法

動詞語尾の活用の多様性はスペイン語、イタリア語、ポルトガル語などラテン系のヨーロッパ諸語(ロマンス諸語と言われます)の典型です。フランス語もこれに該当します。

発音(音声)は英語に比べると単純です。たとえば英語のaはtape、cat、allで発音が異なるのに対し、フランス語の場合はaの次が子音であれば、常にaは「ア」と発音されます。iについても英語はtipとkindでは発音が違いますが、フランス語の場合は次が子音であれば常に「ィ」です。またフランス語には英語のような強弱アクセントはなく、「この単語のどこの位置にアクセントがあるか」という試験問題はありえません。

ただし、フランス語はhと語尾のeは発音せず、また語尾の子音の多くは発音しません。
heur ウール(時間)、halle アル(ホール)、Yokohama ヨコアマ(横浜)type ティップ(型)、Parisパリ(パリ)、restaurantレストラン(レストラン)、chatシャ(猫)、pâtissierパティスィェ(お菓子職人。ただし女性はpâtissièreパティスィエール)

また複数の単語がつながる場合、前の単語の語尾の子音の発音と後ろの単語の母音の発音がくっつく現象が英語よりも顕著です。英語にもI got it. Check it out. Stop it. などの文にこれがみられます。ラルク・アン・シエル(これはフランス語で「虹」の意味)という音楽グループが日本にありますが、これではフランスでは通じません。二番目のen「オン」が最初のl’arcの子音に合わさって「アルコンスィエル」となるからです。

【アルファべ alphabet】
フランス語は英語同様ラテン字を採用します。ただし補助的に用いる英語にはない文字が幾つかあります。またアルファべの発音のいくつかは英語と違っています。
Aア Bベ Cセ Dデ Eウ Fエフ Gジェ Hアッシュ I イ Jジ Kカ LエルMエム Nエヌ Oオ Pぺ Qク Rエル Sエス Tテ Uユ VヴェWドゥブルヴェXイクス Yィグレク Zゼド

Çç セ・セディユ Cの下にあるひげのような記号は「セディラ」と呼ばれる符号で、フランス語、ポルトガル語、ルーマニア語などにみられます。フランス語はCのみに付され「セ・セディユ」と呼ばれます。ça,çu,çoのみに使われますが、ca cu coをカ、ク、コではなくサ、スュ、ソと発音させるために使います。

Ça va? サヴァ(「元気?」)reçu ルスュ(レシート)Françoisフランソワ(フランス人の男性の名前、女性はFrançoiseフランソワーズ)

É é エ Eの上にある右上がりのアクセント符号は「アクサンテギュ」といいます。常に「エ」と発音します。
qualité カリテ(質)、décider デシデ(決める)。réalisme レアリスム(現実主義)

Àà Ùù Èè  A U E の上にある右下がりのアクセント符号は「アクサングラーヴ」といいます。Eの場合若干伸びますが(「エー」)、他は符号なしの場合と変わりません。ùはoù「どこ」という単語のみにしか用いられません。これはou「または」という単語との混同を避けるために使われているためです。
première プルミェール(最初の)、carièrre カリエール(キャリア)、crèmeクレーム(クリーム)

Ââ Îî Ûû Êê Ôô 母音字の上にある山形の符号は「アクサンシルコンフレックス」といいます。かつてのこの符号のついた母音字の次にSがあったという名残です。英語の同類語には現在もSは残っているばあいが多いです。
château シャトー(「城」かつてはcastel 英語はcastle)aoûtウット(「8月」英語August)
hôtel オテル(「ホテル」英語もhotel だがyouth hostelなどのようにhostelも使われる)

ï ë ä ÿ 二つの点は「トレマ」と呼ばれるもので、前に母音がある場合、前の母音の発音とはつながらないことを意味します。Ï以外は固有名詞でしか使われません。
maïs マイス(とうもろこし) haïkuアイク(俳句) bonsaïボンサイ(盆栽)
Citroën シトロエンヌ(シトロエン フランスの自動車メーカー)

【問題1】下記のアルファベットをフランス語読みで発音しなさい。
①NHK ②PTT(フランスの郵便電話局。現在はフランステレコムとラポストに分かれている)③JR ④SNCF(フランス国鉄)⑤NTT ⑥TGV(フランス新幹線)⑦VCP(通信販売)⑧CP(小学校一年生)⑨UGC(フランスの映画配給会社)⑩PIB(国民総生産)⑪IVG(人工妊娠中絶)⑫SDF(ホームレス)⑬PS(フランス社会党)⑭DVD ⑮CD-ROM ⑯HLM(低所得者用公団住宅)⑰ADSL ⑱TPS(衛星放送)⑲BD(漫画)⑳RATP(パリ市交通局)

【問題2】これから言うアルファベットを書き取りなさい(10問)。

フランス語の数字(1)
unアン 1    deuxドゥ 2  trois ト(ロ)ワ 3
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