ヴェローニカ

名前の初出(書籍版):第二部「神殿の巫女見習いIII」プロローグ
初出:第253話

声 - 中根久美子

家族構成

夫:先代アウブ・エーレンフェスト
娘:ゲオルギーネ
 孫娘:アルステーデ
  曾孫娘:ベネディクタ
 孫:ヴォルフラム故人
 孫娘:ディートリンデ
娘:コンスタンツェ
 孫:リュディガー
息子:ジルヴェスター
 孫:ヴィルフリート
 孫娘:シャルロッテ
 孫:メルヒオール
 孫娘:ジルヴェスターとフロレンツィアの第四子

父:初代ギーベ・グレッシェル
母:ガブリエーレ
兄:ガブリエーレの長男 (故人
弟:ベーゼヴァンス (前神殿長)

異母兄:
異母姉:エルヴィーラの母
 甥:ギーベ・ハルデンツェル
 姪:エルヴィーラ
異母弟:二代目ギーベ・グレッシェル
 甥:ギーベ・グレッシェル


容姿

年を取ったディートリンデのような女*1

地位

階級:上級貴族→領主一族
職種:領主の第一夫人→領主の母

年齢関連

  • ローゼマインとの年齢差(季節不明):+44*2
  • ローゼマインとの学年差:+44or45(誕生季による)

作中での活躍

エーレンフェストの先代領主夫人。
ジルヴェスターの母で、前神殿長の同腹の姉。

母親のガブリエーレは三人目の子を為した後、産後の肥立ちが悪くて亡くなってしまう。
跡継ぎ候補だった同腹の兄が早くに亡くなったため、実家を第二夫人の異母弟が継いだ。
肩身が狭い少女時代を過ごし、神殿に入れられた同腹の弟に依存する。異母兄弟という存在が嫌い。アーレンスバッハをなにかと優先し、自身のやることこそが全て正しいと信じている。
両親の血統の良さもあり*3、下位領地のエーレンフェスト内では魔力が高く、領主夫人となるべく育てられた。
母が築いた勢力を引き継ぎ、ヴェローニカ派を作り上げ、上級貴族を抑え込めるほどになった。
領主夫人として、そして夫が亡くなった後はますます権勢を振るい、ライゼガング系の上級貴族たちを排斥し、憎まれた。

次期領主は男の方が、と周囲に言われたこともあり、ジルヴェスターを可愛がった。
ヴェローニカにとってフェルディナンドは、第二夫人を娶らないことを受け入れてくれたはずの夫がどこからともなく連れてきた優秀な男児で、ゲオルギーネをアーレンスバッハに出してでも次期アウブに据えようと思った可愛い末っ子長男のジルヴェスターを脅かす存在だった。*4
その為、フェルディナンドを徹底的に嫌い、役立たずは必要ないといった言動でフェルディナンドを追い詰める。幼い頃からフェルディナンドと2人での会食時には毒入りの食事にする、気に入ったものや成果を取り上げるなど様々な虐待を行っていた。優秀な成績を上げれば後ろ盾もないのに実行不可能な領主の座を奪われると思い、命を狙うなど様々な理不尽な仕打ちを与え続けた。
ユストクス曰く、ヴェローニカのこうした所業が皮肉にもフェルディナンドの能力を鍛え上げる結果となった。

ジルヴェスターにはアーレンスバッハから嫁を宛てがおうと考えていたが、息子本人がその意に反してフレーベルタークからフロレンツィアを娶ってしまった。
そのためフロレンツィアを疎ましく思い、ヴィルフリートを一方的に取り上げ、自身の住まう東の離れに囲った。
ジルヴェスターによく似た初孫であるヴィルフリートを殊の外可愛がり甘やかす。ローゼマイン曰く(ジルヴェスターを含めて)情は深いが駄目な甘やかしをする人とのこと。
その教育内容は自分の言う通りにしなかった場合だけ叱り、必要な教育から逃げても放置するというものだった為、ヴェローニカは自分の意のままになる人形のようなアウブにしたかったのだろうと推測されている*5。ジルヴェスターの認識不足と放置も合わさった結果、ヴィルフリートは最低限の教養もない状態となっていたことから、ライゼガング系貴族はヴィルフリートの教育失敗を理由にヴェローニカを追い落とす計画を立てていた*6。ちなみに、皮肉にもローゼマインが介入しなければこの計画は成功し、ヴィルフリートは神殿に入ることになっていた。
その一方で、フロレンツィアに面差しの似たシャルロッテには、祖母としての愛情を全く注がなかった。*7

長年に渡り旗頭として権力のトップに立って派閥争いを続け、前述のフェルディナンドやフロレンツィアを始め、エルヴィーラギーベ・ハルデンツェルなど数多くを攻撃対象としていた。
領主一族に近い立場のカルステッドには第二夫人として自派閥のトルデリーデを押し付け、その息子のニコラウスを跡継ぎに推す事で家督に介入しようとしたり、その息子夫婦であるエックハルトハイデマリーはフェルディナンドについたためその毒殺に関与するなど*8、間接的な方法から犯罪行為まで手段は問わない。
しかし、ジルヴェスターの支持勢力基盤にして領地内で一番の派閥の長というその立場の強さや、ジルヴェスターや先代アウブ・エーレンフェストが身内に甘い事もあって何年ものあいだ誰もが決定的な糾弾には至らなかった。後述の公文書偽造行為における杜撰さと事の重大さや状況を理解していない言動から犯罪行為などは基本名捧げをした信頼している部下任せで、自身で動くことはなかった模様。

そんな中、カルステッドが呆れるほどの内容・量で行われた弟(前神殿長)の悪事も庇い続けていたが、自身が公文書を偽造したのが決定打となり、息子のジルヴェスターに裁かれ白の塔に幽閉された。
後に白の塔へ訪れたヴィルフリートやゲオルギーネには、幽閉されたのはローゼマインやフェルディナンドの陰謀だと語る。だが幽閉を決断し実行したジルヴェスターのことは庇い、己が行った罪については伝えなかったことから、状況を理解しているのか疑問が残る状態だった。
ヴェローニカ派には、公文書偽造などの罪もローゼマインやフェルディナンドが仕組んだ冤罪でジルヴェスターをだましていると主張している者もいる。

子供を傀儡化するヴェローニカの教育方法は、そこに注がれる愛情の有無は別としても、やり方としてはそのまま娘のゲオルギーネに受け継がれている。
敵と見做した者への苛烈な攻撃性もそのままゲオルギーネに受け継がれ、自身は可愛がっていたジルヴェスターへの虐めへと繋がる歪な家族関係を生み出した。
また、義務よりも私欲を優先し、犯罪など事の善悪もわからず自分のやること全てが正しいとする自己中心的な性格は、孫であるディートリンデまで脈々と受け継がれたと言える。
そしてこれらの資質は後に、娘や孫娘たちによる国への叛逆という大きな犯罪行為へと繋がっていき、自身のアイデンティティーであるアーレンスバッハも取りつぶされることとなった。

経歴

前29or前28年冬  貴族院卒業*9
前28~前26年頃春 領主会議で星結びをし、アウブ・エーレンフェスト夫人になる
前25or前24年 ゲオルギーネを出産*10
前23or前22年 コンスタンツェを出産*11
前18年春    ジルヴェスターを出産*12
前07年冬~前06年春 フェルディナンドの母親になるのを拒絶*13
01年秋 春に生まれた初孫であるヴィルフリートを息子夫婦から取り上げ、自分の離れに囲い込む
03年春 夫の死亡に伴い、息子のジルヴェスターがアウブに就任する
     次期アウブである孫を手中に収めている事からも、ますます領内を恣にする
08年春 領主印の無断使用による公文書偽造と他領貴族を引きいれた罪で森の白の塔に幽閉される*14

作者コメント

2016年 06月09日 活動報告返答
ヴェローニカは本当にフェルディナンドが嫌いでした。
第二夫人を娶らないことを受け入れてくれたはずの夫がどこからともなく連れてきた優秀な男児で、ゲオルギーネをアーレンスバッハに出してでも次期アウブに据えようと思った可愛い末っ子長男のジルヴェスターを脅かす存在ですから。

本好きの下剋上 設定等まとめ ふぁんぶっく3 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン
(アウブ・エーレンフェストに対し)ライゼガングは協力的でした。ヴェローニカが権力を持ったのは、アーレンスバッハの横槍が入ったからです。

コメント

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  • ヴェローニカはジルヴェスターを傀儡となるようバカに育てていたが、弟を得て覚醒(207話) - 2017-07-22 15:59:02
  • その流れで、アーレンスバッハから選ぶはずだった嫁も自力でゲット(253話) - 2017-07-22 16:15:37
    • 先代アウブとリヒャルダもいたからヴィル程酷くはないでしょ。リヒャルダも最低限は身に着けさせたと言ってるし。 - 2017-07-23 21:23:55
  • 本命なのか保険なのか、孫のヴィルフリートも傀儡となるべくバカに育てた - 2017-07-22 16:17:06
    • どっちかというと、リベンジ? 息子は嫁問題で逆らったから、今度こそ自分に逆らわないような人間にしようとした - 2017-07-23 18:17:40
  • フェルディナンドに名捧げするよう指示し、石を作製させるも名捧げはさせなかった模様。なぜだろう?? - 2018-03-11 13:08:31
    • 名を欲しがる(or 名を捧げるべきというニュアンスの)発言をしただけで、明確な指示はしなかったのでは? 明確な指示をされる前にフェルが手を打った可能性が高い気がする <先代に捧げるとか、捧げたふりをするとか - 2018-03-11 22:06:49
      • そうなるとわざわざ作った意味がわからないんですよね。石の存在自体が危険だし。 - 2018-03-15 17:01:52
        • 信頼できる人物に捧げてしまえば、ヴェロに捧げることは物理的に無理になるから、意味はあると思うけど。先代やジルに捧げた、あるいは捧げようとしたら捧げたことにしておけと石を返されたとかいうケースはあってもおかしくないとは思う。 - 2018-03-15 22:25:58
          • ……意表をついて、魔術好きな面が暴走して、作り方に興味を抱いて作ってみたというオチもあるかもしれないが(爆) - 2018-03-15 22:33:58
          • この線はあるかも。もしかしたらこの件を持って危機感からジルから神殿入りを言われたのかもしれないですね。 - 2018-03-16 11:51:26
          • 先代アウブ・エーレンフェストは死ぬ前にフェルディナンドに会ったようだ、という話から、その際に父から捧げていた名を返されたのだと思っていました…。 (2018-09-18 02:03:38)
    • 石を作ったのは離宮に居た時じゃないかな? (2018-09-25 02:20:28)
      • ……さすがに洗礼前に名捧げ石は作らない(作れない)と思う。 (2018-09-25 06:27:25)
  • 母体であるところのガブリエーレの魔力が低めでかつ子供の魔力は母体の魔力に依存するという設定なのにヴェロニーカの子どもがエーレンファストでの主流になれた理由がよくわからんね ヴェロニーカ自身が後天的魔力圧縮とかで努力の人だったのかも知らんけど (2018-06-19 22:05:43)
    • ガブの魔力量が、大領地の領主候補生としては低めだったけど、底辺中領地の領主一族よりは大きかったというだけの話だと思うが。 (2018-06-19 22:22:39)

*1 第670話 記憶 その2

*2 ローゼマイン7歳時に51歳 公式の人物まとめ第三部

*3 父は元エーレンフェストの次期アウブ筆頭候補、母は上位領地としては魔力が低めだったとは言え大領地の領主候補生

*4 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/372556/blogkey/1432721/

*5 書籍版 第三部III 特典SS「私の進む先」。ちなみに推測者はエルヴィーラ

*6 SS31話 ハルトムート視点 クラリッサとの出会い

*7 第572話 養父様の帰還

*8 SS34話 何らかの意向が働いたことは間違いないと思われる

*9 本好きの下剋上 設定等まとめ 登場人物まとめ 第三部/08年夏に51才

*10 本好きの下剋上 設定等まとめ 登場人物まとめ 第三部/08年夏に32才

*11 本好きの下剋上 設定等まとめ 登場人物まとめ 第三部/08年夏に30才

*12 第170話より、08年春に26才。SS6話よりフェルと5学年差。第78話より、07年夏にフェル20才=フェルの卒業は02年冬以前、第171話よりフェルの卒業は02年冬以降であることから、フェルの卒業は02年冬。結果として、ジルの卒業は前03年冬。前03年冬に15才で08年春に26才なので、前18年春生まれ

*13 02年冬に15才、07年夏に20才なので、誕生は前13年春または夏。領主候補生として洗礼式を迎える場合、前07年冬の春の宴か前06年夏に洗礼式を実施することになるので、アウブ・エーレンフェストによるヴェローニカへの母親打診はそれ以前

*14 第165話