- 【初出】
- 第479話
- 【著者】
- エルヴィーラ、フェルディナンド様を幸せにし隊
- 【印刷所】
- 一巻:グレッシェル工房
- 二巻:ローゼマイン工房
- 三巻:ローゼマイン工房とグレッシェル工房
- 【概要】
- フェルディナンドの結婚が決まった時に、エルヴィーラ達の荒ぶった感情を叩きつけた話。主人公の性別を変更して書かれている。
- 主人公の名前は、フェルディナンドとエグランティーヌを程よく混ぜた。
- 「幼い頃に母親を亡くし、父親につけられた側仕えと共に細々と暮らしていたフェルネスティーネ。洗礼式を前に、父親に引き取られることになって連れて来られた先は領主の城。なんとフェルネスティーネは領主候補生だったのです」。
- 【特徴】
- 長編続き物。物理的に一冊に収まらなかったのと、印刷に時間がかかりすぎるため、できた分ずつ出していくことになっている。
- 全三巻
- 一巻は領主候補生として洗礼式を受け、義母にいじめられ、異母兄に庇われながら貴族院へ行き、王子と恋に落ちるまで。
- 二巻はフェルネスティーネが王子と引き裂かれて、別の男と王命で結婚させられるところまで。王子の求婚を受けて幸せになれると思った矢先、王の反対にあったり、義母の陰謀で嫁がされたりという絶望に落ち込んだところで次巻へ続くという鬼畜仕様。「その大領地は義母の出身地で、結婚相手は義母によく似た面差しのいじめっ子であった」。
- 三巻ではフェルネスティーネを助けるために王子が飛び込んでくる。最初は迷惑になるから、と拒んでいたフェルネスティーネも、何度も王を説得し、結婚の許可を得てきた王子の手を取りハッピーエンド。
- ローゼマインが「その感情は原稿に叩きつけて昇華すると良いですよ」と執筆を勧めた。「フェルディナンド様をモデルにお話を作るのはどうでしょう? せめて、お話の中だけは幸せにしてあげるのです」。
- 「次はフェルディナンド様の貴族院時代のお話を書きたいと思っているのです。」というエルヴィーラの野望も一部達成か?
進捗状況
- 13年冬・エグランティーヌ主催の本好きのお茶会
- 一巻貸出開始
- 13年冬・貴族院の卒業式終了後、領地への帰還するまでの間
- ハンネローレに二巻を先行貸出
- 14年春・領主会議中の地下書庫翻訳作業時に
- ハンネローレに三巻を先行貸出
読者感想
- ジルヴェスター
- 「エルヴィーラは怖いもの知らずだな」
- フロレンツィア
- 「女性として書かれることになるフェルディナンド様がエルヴィーラ達の手によってもっと不遇の立場に追いやられているような気がしたのですけれど」
- ローゼマイン
- 「……お母様、これは女性になっていますけれど、フェルディナンド様のお話ですよね?」
- ハンネローレ
- (1巻の最初だけで読んで)「……フェルネスティーネはローゼマイン様を元にした主人公ではありませんか?」
- (1巻読了して)「わたくしはとてもひどいと思いましてよ、ローゼマイン様。貸してくださったフェルネスティーネ物語がまさかあのようなところで終わっているなんて……。あの続きが気になって仕方がございません」第一夫人が行った様々な嫌がらせに背筋を震わせ、フェルネスティーネの状況に涙を流し、庇ってくれる異母兄にときめきを覚えた。「これがローゼマイン様を基にしたお話でなくて、本当によかったですわ」「やっと意地悪な第一夫人から逃れて貴族院に入学し、素敵な出会いがあったところで終わってしまったのですよ。この後、どうなるのか、わたくし……」フェルネスティーネを庇おうとする異母兄と出会ったばかりの王子の二人が素敵で、どちらの恋を応援するか、悩み中。「もし、フェルネスティーネが不幸なままで終わるお話ならば、わたくしは……」「わたくし、フェルネスティーネが幸せになるまで応援したいと思います」
- (2巻読了して)「もう本当に続きが気になって、気になって堪りませんでした。これでフェルネスティーネが幸せになれなかったらダンケルフェルガーは……、いえ、わたくしはどうすれば良いのか……」
- (また、このセリフから、この時点(3巻先行貸出時点)でダンケルフェルガーは、フェルネスティーネ=フェルディナンド、ということに気付いており、フェルディナンドの婿入りを後押ししてしまったことを後悔している者たちが、暴走しかねない状態にあることが窺える)
- (3巻読了して)「フェルネスティーネ物語の最後はとても感動いたしました」
- アウブ・ダンケルフェルガーの第一夫人 (ジークリンデ)
- (1巻読了して)「貴族院で物語を集め、本の貸し借りを始めたのもローゼマイン様だと知られています。お話に紛れ込ませたローゼマイン様からの救援を求める声と感じられるのです」
- ヒルデブラント
- (2巻読了して)「王子は必ずフェルネスティーネを助けに行きます。あのように深く愛し合っているのです。諦めるはずがありません」
- (自分を王子に、ローゼマインをフェルネスティーネに、心の中で置き換えて応援していると思われる)
備考
ローゼマインは二巻を楽しみにしているハンネローレに「実はフェルネスティーネ物語は三巻まであるのです」と三巻完結であることを伝えた。にも拘らず、その後「今はフェルネスティーネ物語の二巻を読み終えて、「まだ続きがあったなんて」と打ち震えていると思う」とローゼマインの心内文に見え、既に続巻があると知らせた事実と整合しない。作者の叙述ミスか、ローゼマインが忘れっぽいのか。
作者コメント
【
2015年 11月03日 活動報告】
フェルディナンド本人が読んでも自分のことだとは思うまい。ただ、周囲にいたユストクスの方が気付きそうですね。フェルディナンドに知られたら面倒なことになりそうだけれど、教えて反応を見てみたくて仕方がない。そんな煩悶をしてそうです。
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最終更新:2023年07月23日 01:24