エアヴェルミーン

初出:第584話

声(ドラマCD第7弾/第9弾/第10弾): 小西克幸

容姿

髪の色:白
000000000
瞳の色:銀*1
000000000
ローゼマインから見ると30代後半
細身で大柄な男性で、腰まで届く髪は白く、肌も真っ白、衣装も白い
建国の頃から姿は変わっていない
基本的に目を開けない*2

地位

階級:神族(元・命の眷属神)

作中での活躍

本編以前の来歴、伝説については建国神話を参照。
その来歴からエーヴィリーベを嫌い、メスティオノーラの事は慕わしく思っている。

貴族院の図書館のシュバルツとヴァイスが語る『じじさま』。
エーヴィリーベに追われた者をユルゲンシュミットで匿い、自身の贖罪の地としている。
普段は始まりの庭で白い大木に姿を変えており、貴族院の巨大な魔法陣を起動させることで人の姿を形どる。*3
人の姿になってもその場から動くことはできない。
神格を失っており、神としての力を振るうことも制御することもできなくなっている。
しかし元神であるため、魔力量は成長後のローゼマインと比較しても段違いに多い。
資格を持つ者にメスティオノーラの英知を与えて(大昔の基準で)ツェント候補にする役割を担う。
ユルゲンシュミットの礎に魔力が供給されなくなり、崩壊が間近に迫っていることに焦っていた。
(その建国経緯から事実上ユルゲンシュミットの礎と直結しているようなものであり、国の礎が魔力不足で崩壊すると同時にエアヴェルミーンも滅びてしまい、彼の力でユルゲンシュミットに封じ込めていたエーヴィリーベの力の一部が解放されてしまうことになる。*4

魔力を通じて意思の疎通を行っているため、同じ魔力の色を持つ他人を見分けることができない。
エアヴェルミーンの元に訪れたローゼマインは、魔力の色と授かった最高神の名前フェルディナンドと同一だったため、同一人物だと思われてしまった。
このことから、魔力の持ち主以外には見えないインクといった魔術具より見分ける能力は低い可能性がある。逆にいえば魔術具は神々の名前を見分けない・必要としないともいえる(貴族の魔力も参照)。エアヴェルミーンと異なり神々は視界を塞がれているわけではないので、メスティオノーラやアーンヴァックスはローゼマインの容姿がメスティオノーラに似ていると認識出来ており、フェルディナンドとローゼマインが同一人物であるとは思っていない。*5

過去に無礼な手段で訪れたフェルディナンドに対する苛立ちのまま、アーンヴァックスに頼んでローゼマインの体と器を急成長させ、メスティオノーラの英知を与えた。
英知を与えたのがフェルディナンドとは別人だと知るのは全てが終わった後であった。
ローゼマインが得たメスティオノーラの英知は6~7割ほどで、残りはフェルディナンドが先に手に入れていた。
最高神の名前が同一であることから、システム上混同されてしまい、フェルディナンドが既に手に入れていた分は与えることができなくなっていた。
そのため「フェルディナンドを殺して魔石から知識を奪え」と告げたが、すげなく断られる。

その後、正規の手段で訪れたフェルディナンドを見て、大きさが違うのでクインタか、とややこしく思いながらも見分けている。
英知の残りを求めたフェルディナンドにも「片割れを殺して魔石から知識を得ると良い」と教えた。
片割れの死後にメスティオノーラに戻る知識を再び与えることも可能なため、持っている割合が少ないフェルディナンドが早く死ぬ方が効率が良いとも告げた。*6

人の理は神々にとっては短い期間で変わり、人の理について語る者は長い間訪れず、勝手にユルゲンシュミット内部で殺し合うため、神の常識とかみ合わずに考えるだけ無駄だと思っている。
エアヴェルミーンにとってのジェルヴァージオは、やっと現れた礎を染める気のある者であった。
メスティオノーラの英知を与えたが、英知の光がローゼマインとフェルディナンドに闇の神のマントで吸収されたため、それ以上与えることができなくなる。
争いの渦中の3人を自身の元へ呼び寄せて、ジェルヴァージオが礎に行くのを邪魔するローゼマインとフェルディナンドに敵対した。
途中でメスティオノーラが降臨したことで、落ち着いた態度を取るようになった。
メスティオノーラに命の奪い合いを禁じられ、それぞれの望みと現状についての情報を共有する。
ツェント候補3人とも英知が穴あきで礎の場所が分からないということで、国境門を染めて戻ってくる速さを競わせて、勝者をへ案内すると約束した(フェルディナンドには騙されている)。
しかしフェルディナンドに暗躍され、まっとうな勝負は行われなかった。
フェルディナンドが一番最初に帰ってきたが、一方的に勝利宣言をされただけで礎の場所も聞かずに去られ、始まりの庭を物置のように利用された。
無礼なフェルディナンドを非常に嫌い、フェルディナンド以外の者がツェントになった方がいいと考える。

ローゼマインは二位だったが、ほとんどの国境門だけでなくユルゲンシュミットの礎にも魔力供給を行ったことから、新たなツェントに任命した。
ローゼマインに礎を染めさせるため、再びメスティオノーラを降臨させようとするが、フェルディナンドのお守りによって降臨が防がれた上に本人にも拒否されたため、神々の祝福を与える。
結果、人の体では神々の御力を制御できずに苦しませることになる。
慌てたメスティオノーラの助けを拒むフェルディナンドを見て、ローゼマインを死に追いやろうとしていると勘違いする。
余計なことをされないようにと効力を少し弱めた即死毒を盛られ、大木の形に戻された。メスティオノーラが降臨し、再び人の形に戻るが、メスティオノーラの発言により発言したメスティオノーラ自身でさえ防ぐことも叶わず、フェルディナンドから攻撃を受けた。
この際フェルディナンドに髪を切られており、魔紙の研究用に持ち帰られ、その後アーレンスバッハ全体を癒す大規模魔術のために利用された。
ローゼマインが戻り、エグランティーヌへのグルトリスハイトの継承が終わると、始まりの庭から追い出すように出入り口を作り大木に戻っていった。

人の話を聞こうとせず、記憶を読み取っても心情までは理解しようとしないため、人の事情を無視して自分の使命を優先したり、勝手な解釈をする傾向にある。
フェルディナンドからは、元神なので敬う理由もなく、人の理を理解しようとしないのに人の世に大きく干渉する上、ローゼマインに余計な事をして度々死の危険に陥れる存在として、問答無用で攻撃するほど嫌われている。
一番被害にあったローゼマインは、ユルゲンシュミットの存続を願い、神々に助力を願ったらフェルディナンドから攻撃された、ある意味可哀想な存在だと評している。

経歴

前01年冬~02年冬
    非正規ルートで始まりの庭に訪れたフェルディナンドメスティオノーラの英知を授ける
14年冬 正規の手順で始まりの庭へ訪れたローゼマインにメスティオノーラの英知を授ける
15年春 正規の手順で始まりの庭へ訪れたジェルヴァージオにメスティオノーラの英知を授ける
    ユルゲンシュミットに魔力を満たす為に次期ツェント候補の争いに介入する
    ローゼマインに降臨したメスティオノーラの調停を受け入れる

作者コメント

2017年 10月26日 Twitter
>ユルゲンシュミットの紋章とじじさま*7
大樹はじじ様。
本(聖典)はグルトリスハイト。
交差する剣は神時代のじじ様の神具。
そんなイメージです。

命の神に背いて魔力持ちを守ると決意したじじ様の神具。
実は二刀流だった。神話時代はじじ様もカッコよかった。
(ものすごくどうでもいい裏設定)

コメント

このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。
編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。
表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。
  • 本編中でエアヴ"ァ"ルミーンと表記されているところが11箇所もあるが、単に誤記で別の意味があるとかではないよね。既出? (2020-08-06 10:51:16)
    • 書籍版ではエアヴェルミーンになってるから、ただの誤記だと思う。ライデンシャフトを炎の神と書いている箇所も結構あるし、ウェブ版は誤記があるものと考えるべきかと。 (2024-04-25 23:30:02)
      • web版ではドイツ語的な固有名詞のカタカナ表記の揺らぎ(誤記や間違いとは言いにくい)があったが、書籍化にあたり表記の統一をしたと言うことだと思う。 (2024-04-26 19:03:38) New!
  • フェルの糸切ったのこいつじゃね。 (2021-01-29 15:36:48)
    • じじさま動けないし。一応マインの記憶見てるんだから、こいつがいないとマインもメス書取れないくらいわかってるだろう。 (2021-01-29 16:21:23)
    • 神の権能失ってるのに、そんなことできるわけがない。 (2021-01-29 22:44:02)
    • むしろ、メスティオノーラじゃない?  フェルとの会話を思い出して、苛立ちまぎれに織られた布のフェル色の部分を指で弾いたら、うっかり糸が切れちゃった。とか。 (2023-01-05 20:45:26)
      • ……ありうる。でもま、ヴェローニカのフィルディナンド神官長に対する扱いとかに「私がその場にいたらヴェローニカ様は酷い目にあってましたよとか言ってるから、結構トリップしたローゼマインが無双しそうな予感でちょっと楽しみかも? (2023-02-06 20:55:52)
  • 命の眷属も十二いるみたいけどエアヴェルミーンは含まれている?それとも抜けた分補充されているのでしょうか?しかし命の神は土の子は要らないのではなかった? (2022-06-04 23:19:28)
    • じじさまは「元」なので現在は含まれていない(というか神でもない)。じじさまが抜けて眷属12人になった(13-1=12)のか、リーベスクヒルフェのように格上げがあって12に戻った(12-1+1=12)のかは今の所作者の説明がないため不明。命に限らず眷属神が大神たちとどんな関係なのか(血縁なのかどうか)が確定してるのはメスティオノーラのみ。 (2022-06-04 23:39:29)
    • 「側に仕える十二の眷属」と祝詞でどの大神でも唱える。命が別系統とはいえ恐らく13はない。補充する為の神候補は命の神によって永遠に生まれない。季節が巡り全て人間となる。空席があっても補充出来ない。だから祝詞だけエアヴェルミーンが含まれているのではないかと思った。しかし眷属神を作る方法は子作り以外もあるのかもしれない。 (2022-06-14 12:11:19)
      • どの大神も「側に仕える十二の眷属」だが、①ゲドゥルリーヒの眷属は解任され、他の女神の眷属として割り振られた。②メスティオノーラが遅く生まれているにもかかわらず、風の女神の眷属は12柱。ということを考えると、眷属の数の上限が12であり、力が弱かったりして眷属になれなかった神々は眷属の眷属…というような形で員数外に存在しているのかもしれない。ユルゲン貴族でも「側仕えの側仕え」が存在するように。 (2022-06-14 19:37:26)
      • ユルゲンでの地位は高くないけど、眷属神以外の神々もいる(ふぁんぶっく2 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン) + 命の神のやらかしの後に、大地の女神の眷属神(エントリンドゥーゲ、ヴェントゥヒーテ他)の受け入れや、メスティオノーラの受け入れや、エアヴェルミーンからの引継ぎ(リーベスクヒルフェ)で、光・水・風の眷属神が増えている ――ということを考えると、元々の眷属神の数は12未満で、命の神のやらかしの結果、全ての大神が、今まで眷属神でなかった神々を眷属神に採用する(増やす)方向で調整して、最終的に12になったというところでは? 大地の女神の身柄を巡って毎年やりあうには、ある程度数が必要なので補充したということかもね。 (2022-06-14 19:51:06)
        • 12は2でも3でも4でも割れる数で、分担するときに分けやすい数字。もしかしたら対エーヴィリーベ戦で対処しやすいように、すべての大神が12になるよう揃えたのかもね。 (2022-06-16 08:39:49)
  • エアヴェルミーンはどうして「じじさま」と呼ばれてるんだろ? 古くて偉いから「爺い」かと思って読み進めたけど、見た目は30代後半って事だし「爺い」っぽくない。 他の語源があるのかな? (2023-01-03 21:36:36)
    • ふぁんぶっく7 Q&Aより シュバルツとヴァイスを作ったラオヘルシュトラがエアヴェルミーンのことをじじさまと呼んでいたから ラオヘルシュトラのページにはふぁんぶっく7を出典として書いてあるけど、このページには無いのね (2023-01-03 22:40:49)
  • エアヴェルミーンの目は見えるのかな?基本的に目を開けないってことは開けられないわけではない?何かしら目を開けなくなった逸話というか神話みたいなものがあるのかな? (2024-01-08 00:32:28)
    • 樹であるエアヴェルミーンの目は節穴であり見えない。魔力感知で判別しているが男女は判別不能。縁結びの神としての力をリーベスクヒルフェへ譲った時に視力も失ったと考えられる。恋愛神なのに男女の判別が付かないのはまずかろう……。 (2024-01-08 09:34:46)
    • メスティオノーラの書を持ってるってだけで神である娘と人間間違える節穴アイの持ち主が主神だから、命の眷属系は基本盲目か相手を判断する基準みたいなのが見た目ではないのかと勝手に考察してる (2024-01-09 00:24:09)

タグ:

人物
+ タグ編集
  • タグ:
  • 人物

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月11日 22:40

*1 ふぁんぶっく7 キャラクター設定資料集

*2 ふぁんぶっく7 キャラクター設定資料集

*3 第585話 メスティオノーラの書

*4 白い砂に魔力を奪われて国民も死に絶える、ふぁんぶっく8 Q&A

*5 2人の魔力が似ているため紛らわしいとは思っている、ふぁんぶっく7 Q&A

*6 ドラマCD7特典SS

*7 紋章は書籍版第四部以降のユルゲンシュミットの地図参照