未だに夢に見る。


   巨大な研究所を一撃で破壊した大爆発。中で働いている姉を案じ、研究所へと駆け寄り、その中にもぐりこむ私。


   血まみれになって倒れる姉。その傍に佇む、触手に覆われた怪物。   


   その怪物に対する憎悪を募らせる私。姉の亡骸の近くに転がる、姉の血を弄んでいた怪物へと変貌出来る触手のタネ。


   私は、あの化物への復讐を胸に、迷う事無くそのタネを自らに埋め込んだ。


   ――もっと力を。あの化物を『殺』せる、十分な力が、私は欲しかった。そうして私は、殺された姉の無念を晴らすんだ。






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





   未だに夢に見る。


   弟と俺と母とで過ごしていた、平和な家。其処に突如として現れた、醜い悪魔共。


   鎌で、爪で、牙で。不浄なもので切り刻まれて行き、血を流して殺された母。泣きながらその様子を眺める弟と、俺。


   弟と俺は、親父から授かった魔剣を手に、その場から逃げ出した。悪魔に対する強い憎悪を、その胸に秘めて。


   悪魔を許さないその一心で、俺達は力をつけた。悪魔を斬って行った。伝説の魔剣士である父に近付こうと、あらゆる努力を惜しまなかった。


   弟は、親父を超えるには、魂と高潔さが必要だと悟った。俺の考えは違った。


   ――もっと力を。母を裂いた悪魔を一匹残さず殺し尽せる、父をも超えた強大な力が、俺は欲しかった。あんな無力は、二度と御免だった。






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「疑問に思わなかったのかしら、誰も人が通っていない、だなんて」 

 真正面五~六m程先から、嘲るような女の声音が聞こえてくる。身体の線が浮き出る程の黒のパンツスーツでバッチリとキメた、キャリアウーマン風の女性。
遠目から見ればその女は、二十代前半程度に見えるだろう。しかし、近付くと解る。皮膚にたっぷりと塗られたファンデーションが。
女性は化粧で年を誤魔化していた。きっと、年齢は三十の前半か、事によったら、四十にも届くのか。

「……」

 厚化粧の女と相対する人間もまた、女性だった。こちらは、スーツの女性よりもずっと若い。
誰が見てもローティーンとしか思えない顔立ちと身体つきをした、緑髪の少女である。
青春の象徴とも言える学校制服に身を包んだ彼女は、化粧気等一切なくても、可愛らしい顔つきであった。
笑えばきっと素敵な、幼さを残した顔立ちには、無表情が刻み込まれていた。路傍の石でも見る様な目で、彼女はパンツスーツの女性を眺めている。

「人払い。腕に覚えのある魔術師だったら、誰だって出来る術よ。本当だったらこの通りには、今頃人目の一つや二つ普通にあるのに、それがないのはこの術のおかげ」

 夕方の落合の通りだった。そもそも<新宿>ではどんな時間帯でも、人通りが少ない場所を探す方が難しい。
深夜ですらない落合など、少し歩けば余裕で人間と何人もすれ違えるような場所である。そんな場所であるのに、人気がこの通りにはまるでない。
田舎の畦道のようだった。きっと今のこの状態でならば、人を殺したとて、誰も気付く事は決してないだろう。
そう例えば――聖杯戦争の舞台としては、御誂え向きと言うべきか。

「貴女みたいな子供が聖杯戦争の参加者だとは思わなかったけど……今際に覚えておく事ね。サーヴァントは、子供が扱うと火傷じゃすまないって事を」

 言ってスーツの女は、自らの隣に、サファイアのような青みを持った金属で出来た軽鎧を身に纏ったサーヴァントを呼び寄せた。 
霊体化状態から解いたのだろう。装いから見ても、歴戦の勇士のサーヴァントである事が見て取れる。中々の当たりを引き寄せたようである。

「せめて戦って死んでみないかしら、お嬢ちゃん? 出しなさい、貴女との運命共同体を」

「……クスッ」

 少女が笑った。スーツの女の嘲りの言葉を、そのまま返しているかのようだった。
何に、少女は笑っているのか。女の思い上がった発言にか、それとも、彼女の厚化粧(虚飾)をか。

「殺せる機会なんていくらでもあったのに、態々私の目の前に姿を見せて、そんな事言っちゃうんだ」

 寒気を覚える程に、毒気を孕んだ声だった。声の調子は、甘いものにしか噛み分けた事のない少女のそれであると言うのに。
熟年の悪婦を思わせる、その毒々しい声音と仕草は、一体全体何なのか。瞳にはスーツの女を何処までも馬鹿にした様な光が、キラキラと輝いていた。

「私が聖杯戦争の参加者である事が解ってて、こうして私の目の前に現れてくれて、今みたいな前口上をグダグダと口にしてくれる。余裕なんだね、私がどんなサーヴァントを引き当てたのか、解ってもないのに」

 少女は、更に言葉を続けた。

「チャンスを無駄にし、冒さなくてもいい危険を冒す。……今日まで生き残れてきたのが不思議な位間抜けだね、おばさん」

 最後の一言に、スーツの女性が反応した。こめかみに、青筋を浮かび上がらせる、と言うリアクションだ。

「どうせおばさんは此処で死ぬから、教えておいてあげるね。この世で一番怖いのは、『見た目が普通である』と言う事だよ?」

「遺言代わりに覚えておくわよ、小娘……!! セイバー!!」

「――アーチャー」

 スーツの少女に対応するように少女がそう呟くと、彼女の真正面に、一人の男が霊体化を解除、姿を見せた。
蒼いコートをたなびかせた、銀髪の男。そう彼の姿を認識したのは、パンツスーツの女性の引いたセイバーだった。
弾かれたように、セイバーが動く。アーチャーの姿が掻き消えた。「You Trash……」、少女の引いたサーヴァントが口にした言葉だと認識出来たのは、セイバーだけ。
叩き込まれるであろう攻撃に対応しようと身体を動かしたその瞬間、セイバーの佇んでいる場所を取り囲むように、青色の光の断裂が何百本も現出した。
それは前に伸びているものもあれば、上下に伸びているものも、斜め方向にも伸びているものもある。まるでデタラメに、布を織ったかのようだった。
断裂が消える。音もなく、蒼コートの男が、少女の目の前に、片膝をついた状態で現れた。主君に忠実な、騎士を思わせる。
チンッ、と言う小気味の良い金属音が響いた。アーチャーの持っていた刀の鍔と鞘の鯉口がぶつかる音だった。
その音を契機となったか。セイバーの身体が身に纏っていた鎧や、手に持っていた宝具と思しき長剣ごと、ありとあらゆる方向にズれ、細切れになって崩れ落ちた。
肉がアスファルトに落ちる湿った音と、鎧が奏でる金属音が、悪夢のように響き渡る。

 事態を認識するのに、スーツの女が要した時間は、四秒程。
ファンデーションの上からでも、顔中の血が引いて行き、青ざめて行くのが見て取れた。 
アーチャーは、マスターにイタチの最後っ屁を行わせる時間すら許さなかった。瞬きよりも速い速度でスーツの女の下へと接近。
鍔鳴りが遅れて聞える程の神速の居合を以て、彼女の身体を四十八分割にし、即死させた。

「何処までも、自分に次があるって思ってたんだね、このおばさん」

 言って少女は、アーチャーが細切れにした相手マスターの方へと近付いて行く。
敗者は黙して消え去るのみ、とでも言うように、彼がバラバラにした敵セイバーの身体が粒子になって、虚空へと還っていた。

「馬鹿な奴。自分の命も賭ける気もなしに、人の命を取ろうだなんて」

 一息吐いてから、少女は続けた。

「命も賭けられないような人何か、聖杯を取る事も、目的を達成する事も、出来ないんだよ」

 今にも唾を吐きそうな装いで少女が言った。無感動な表情を彼女に向けた後で、蒼いコートの男は霊体化を行い、血生臭い落合の通りから姿を消すのだった。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「お前が俺のマスターか」

 気障ったらしい程に気取った、蒼いコートを嫌味なく着こなす、オールバックの銀髪の青年だった。
顔付き。誰がどう厳しめに見ても、美形としか言いようのない程の整った顔立ちであるにも関わらず、男は険を含んだ仏頂面を隠しもしない。
極め付けが、彼の腰に差されている、黒い鞘に納められた刃渡り一m程の刀。誰がどう見ても異人の容姿であるのに、珍しい事にこの男は帯刀をしている。
刀を持った、異国の人間。普通であればミスマッチになる事が殆どだが、この銀髪の男に限っては、それがなかった。
帯刀している、と言う様子がこの男の場合これ以上となくマッチしているのだ。刀が異物になっていない。まるで刀が初めから男の身体の一部であるかのように和合している。
宛ら刀が意思を持ち、彼を主と認めているようでもあった。

 誰が異論を挟もうか、と言う、麗しい男性剣士。それは確かだった。
しかし、彼女――エンドのE組に於いて、『茅野カエデ』と呼ばれている少女は、そんな事を考える余裕がなかった。
――それは、銀髪の男から発せられる濃密な鬼気と、死そのものと言い換えても問題がない程の圧倒的な威圧感の故であった。
男を源流とする鬼気と威圧感は、容易くカエデを呑み込み、怯ませ、そして、恐怖させた。
色々な殺し屋を見て来た。鬼より強い自衛隊員上がりの臨時教員も見て来た。骨と皮だけの容姿でありながら、凄まじい強さを発揮する死神も見た。
だがこの銀髪の男は別格。カエデが有する人間的な『部分』に訴えて来る何かを有する男。その何かとは――『悪魔』なのではないか?

「……そうよ」

 恐怖を億尾に出さず、カエデは口にした。元々は子役としてテレビドラマに出ていた時期もあるカエデだ。
毅然とした態度を装う事位は、訳はない。だが、この男の瞳は、カエデの肉体の内奥で活動している、心を見透かしているようで。彼女は、居辛く、そして、やり辛かった。

「そうか」

 其処まで銀髪の男が言った、刹那の事であった。
七m程、カエデと男は距離が離れていた筈なのに、彼我の距離が一瞬で縮まった。縮めたのは、銀髪の男の方だった。
誰が信じられようか。男は、カエデがまばたきをし、ゼロカンマを遥かに下回る速度で視界が一瞬だけ暗黒に染まったその時間内で、
コートをはためかせる音も、踏込の音もなく。間合いへと接近したのである。しかも、腰に差していた刀を引き抜き、その冷たい切っ先を、カエデの喉仏に突き付けて……!!

「え――」

「そのままの姿勢でいろ。変に動けば貫いてやる」

 頑とした、死そのものの如き冷たい声音で、男が言った。背中を氷で出来た剣で貫かれたような感覚をカエデは覚える。
こんな声、今まで聞いた事もなかった。腕利きの殺し屋が発する、冷徹で、冷酷な声。それ自体はカエデも聞き覚えがある。
だが、この銀髪の男のそれは、別格。一切の感情が籠っていない。絶対零度の冷たさしか、声には宿っていないのだ。この冷たさこそが、死の冷たさなのではないか。

「聖杯にかける願いはあるのか」

 男が訊ねて来たのは、この聖杯戦争へ参加する意義そのものだった。
あらゆる願いを叶えてくれる、奇跡の神品。それが努力次第で手に入る可能性が、今のカエデにはあるのだ。
であるならば、その聖杯に対して希う事の一つや二つ、なければ嘘だ。叶えて見せたい願いの一つ、心の何処かで抱いた筈である。

「……殺したい程憎い相手がいる……」

「……」

「そいつは人から家族と幸福を奪って置いて、今ものうのうと教室で教師として生きてて……人倫とかを説いている……それが、許せない。……だから私は……」

「一応願いはあると言う事か」

 チンッ、と言う小気味の良い金属音。男は鞘に刀をしまった。

「俺にも叶えたい願いがある。が、従うに値しない者に頭を下げる事は御免だ。……貴様の願いはさして面白みもないが、その気迫は買ってやる」」

 自分の願いが、つまらない。
蒼コートの男がそう口にした事を理解したその瞬間、カエデの頭に、血が上った。
うなじを隠す後ろ髪を両手でバッとかきあげたその瞬間、其処から二本の、鞭に似たしなりを持った黒く細長い何かがビュッと伸び始めた。
それは、触手だった。蒼コートの男が一瞬、瞳を見開かせた。如何にも優れた戦士然とした男の、不意を打てたのだ。

「この触手を見なさい。……見ろ!!」

 怖い声音でカエデが言った。彼女を視界に収めている限り、その触手は、見まいと決め込む事は不可能であった。

「これはね、私の姉を殺した化物を殺す為に、私が自分の意思で埋め込んだ触手なの。その人殺しの怪物が振るっていた武器と全く同じ触手なの」

 男がカエデの言葉を聞いていようがいるまいが、知った事ではない。構わずカエデは話を続けた。

「その怪物はね、マッハで動けるの。銃弾も効かないの、刃物何て掠りもしないの。当たった所で、直に再生しちゃうの。
そんな化物を殺す為に、私は、この触手を埋め込んだ。副作用のせいかしらね、頭も滅茶苦茶に痛くて、体温もたまに変になる時がある。
ああ、私、長く生きられないなぁ、って思う事だって少なくないわ」

 其処まで言って、少女は黙りこくる。いや違う、息を大きく吸って、吐いてを繰り返しているのだ。
何度かの繰り返しの後、カエデの瞳に、烈火の如き怒りが燃えあがった。口角泡を飛ばす勢いで、彼女は感情を蒼コートの男にぶつけた。

「私はね、絶対に許さないわ!! 人から家族と幸福を奪っておいて、お姉ちゃんの教師と言う立場を奪って自分が教師になって生徒に物を教えて、
剰えお姉ちゃんが受ける筈だった生徒からの信頼をお姉ちゃんの代わりに受けておいて!! アイツは、あの人殺しはのうのうと生きている……。
そいつを殺す為に、私は人間である事を辞めたのよ!! 寿命何て捨ててるのよ!! あなたにとってはつまらない願い何だろうけど、私にとっては重要な事……。馬鹿にはさせないわ、絶対に!!」

 姉、雪村あぐりは教師だった。教え方が上手かったのか、下手だったのかは、実際の現場を見た事がない為よく知らない。
ただ、熱意だけは、本当だったのだろう。真剣さだけは、他の教師にも負けなかっただろう。それは、事実だ。
今となっては良く解らない、だって彼女は、過去の人間だから。彼女を殺した人間は、嘗て彼女が教鞭を取っていた教室で、何食わぬ顔で教師を続けている。
何で、どうして? 姉が主役であった世界で、あの人殺しの怪物は、地球破壊生物は教師をしているのだ?
絶対に、許せない。人から姉を奪い、その罪悪感の欠片も見せないあの怪物を、カエデは、命に代えても葬るのだ。寿命などとうの昔に、おいて来た。

「己の無力を実感し……力を得る為に、人である事を捨てたか」

 蒼コートが、やはり無感情な言葉で言い捨てる。

「その考えは、間違ってはいない」

 銀髪の男が、低い声でそう呟く。緩やかな時間が流れて行く、正常な時間の流れが、更に遅くなったような感覚をカエデは感じる。
銀髪の男の発する凄烈な鬼気に、時の流れすらも恐れをなしているかのようであった。緊張の余り、呼吸をするのもカエデには苦しかった。だが、目を逸らさない。ずっと目線は、男の瞳に合わさっている。

「良いだろう、貴様は生かしておいてやる。……マスターとしても、認めてやらんでもない」

 更に男は言葉を続ける

「俺の目的を邪魔する奴か……、俺がマスターとして認めるには余りにも下らん奴だったら、閻魔刀で斬り殺し、『座』にでも帰ってやろうかと思ったが……。運が良いな、女」

 突き付けた刀は、示威でもなければ脅しでもなかったらしい。返答を誤っていれば、カエデは本当に殺されていたようだ。足腰が笑い出そうとするのを、彼女は抑えた。

「……あなたの、名前は何」

 息を整え、触手を元の、伸ばした後ろ髪で隠せる程度の長さに縮めてから、カエデは言った。

「アーチャーだ。真名は『バージル』。他のマスターがいるときは、クラス名で呼べ。真名で呼ぶ事は、弱点の露呈に繋がる。クラス名で呼ぶ癖をつけろ」

「アーチャー。私にだけ願いを聞いておいて、自分は、聖杯に何を願うつもりだったのか言わないなんて、失礼じゃないの?」

 こうして聖杯戦争へ呼び出された以上、バージルにも何かしらの目的があるかも知れない。
カエデは、そう思っていた。超然とした態度を崩しもしないこの美しい剣士が、心に何を抱いているのか……。彼女は、それが気になっていた。

 顔の前まで右手を持って行き、其処でグッと握り拳を作るバージル。――地の底から響く魔王めいた声で、彼は言い放つのだ。

「もっと力を」

 この瞬間、茅野カエデは――いや、『雪村あかり』は、直感で認識した。
ああ、この男もまた、自分と同じで、過去に途方もない出来事があって、己の無力を認識したのだ。そして、目的を達成する為に、より大きな力が必要になったのだ、と。

 怪物に姉を殺された女と、悪魔に母を殺された男。
己の無力を骨身にしみて認識し、憎い相手を殺す為に人である事を捨てた者達は、今、聖杯の奇跡を求めて直走り始めた。






【クラス】

アーチャー

【真名】

バージル@デビルメイクライシリーズ

【ステータス】

筋力B 耐久B 敏捷A+ 魔力A 幸運D- 宝具A+

(デビルトリガー発動時)
筋力B 耐久A+ 敏捷A++ 魔力A 幸運D-

【属性】

混沌・善

【クラススキル】

対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

【保有スキル】

半人半魔:A
神ではなく、悪魔との混血度を表す。伝説と謳われる魔剣士と人間の女性との間に生まれた双子の兄。悪魔となる事を自ら望んでいる為、弟よりもランクが高い。

無窮の武練:A+
ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。 心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮出来る。
アーチャーは生前、悪魔達の王である魔帝・ムンドゥスに肉体を改造され、『黒き天使』とされてもなお、スパーダ直伝の剣術を失う事がなかった。

戦闘続行:A(A+)
往生際が悪い。瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。悪魔との混血であるアーチャーは、再生速度が人間のそれとは比較にならぬ程に速い。

直感:A
戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。

矢よけの加護:A(A+)
飛び道具に対する防御。狙撃手を視界に納めている限り、どのような投擲武装だろうと肉眼で捉え、対処できる。
超遠距離からの直接攻撃や身体一つを容易く呑み込む爆風ですら、判定次第では無効化する。但し、広範囲の全体攻撃は該当しない。

透化:A
明鏡止水。精神面への攻撃を遮断する精神防御。通常の透化とは異なり、アサシンクラスではない為、気配遮断の効果はない。

魔力放出:B
武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。

【宝具】

『裁け、忌避すべき魔を(閻魔刀)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:4 最大補足:1~8
アーチャーが保有する、父スパーダから受け継いだ一振りの日本刀。人と魔を分かつ剣、と呼ばれている。
スパーダが遺した三振りの剣の内の一本で、残り二つが、ダンテが受け継いだリベリオン、テメンニグルに封印されたフォースエッジである。
剣自体が意思を持ち、セイバーを主とみなしており、この刀を彼以外の者が振るう事は出来ても、その『真の力』を発揮出来るのは、
アーチャー或いはスパーダの血族の者だけである。『斬る』と言う性質が究極まで高められた刀剣であり、その鋭利さは悪魔を斬り伏せるのみならず、
空間・概念の切断にまで及ぶ。Aランク以下の物理・魔術・概念系防御に対して抵抗、貫通の判定を行え、更に、悪魔の性質を有した存在に対しクリティカルの判定を得る。
また、この刀は相手の魔力を喰らう性質を有し、この刀でダメージを与えた場合自らの魔力が回復する。セイバーは閻魔刀を駆使した神速の居合、遠方・近方の空間の切断、可視化した斬撃の射出などを、基本戦術としている。

『浅葱の鋭幻(幻影剣)』
ランク:E+ 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大補足:1~7
アーチャーが戦闘の際に用いる、魔力を練り固めて作った浅葱色の剣、幻影剣が宝具となったもの。アーチャークラスでの召喚により宝具へと昇華された。
それ自体は魔力をただ固めただけの代物に過ぎない為、宝具としてのランクは最低クラス。裏を返せば、燃費が良いと言う事を意味する。
アーチャーの豊富な魔力により凄まじい勢いでの連射や一時に数十本を展開させる事が出来るだけでなく、威力も速度も既存の銃弾より優れている使い勝手の良い宝具。

『闇裂く瞬動(ダークスレイヤー)』
ランク:E+ 種別:対人宝具 レンジ:1~15 最大補足:1
生前のアーチャーの戦い方(スタイル)が宝具となったもの。
弟と違いスキルではなく宝具へと昇華されたのは、アーチャーの戦い方はこれだけであり、これのみをまさに極限まで鍛えているから。
敵対した存在を基点とした、宝具ランクと同等の空間転移を可能とする。転移にかかる魔力消費は極めて低く、連発が可能。
敏捷ランクの圧倒的高さは、この瞬間移動を連発した時の値である。しかし、転移は最大でも現在地から十m程離れた場所までしか出来ず、超距離の空間転移は出来ない。

『閃光装具・神韻剔抉(ベオウルフ)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大補足:1
生前アーチャーの父が片目を潰し、アーチャーの弟が残った片目を潰し、そしてアーチャー自身が引導を渡した、光を操る上級悪魔の魂が宝具となったもの。
その形状は両肘までを覆う籠手、両膝までを覆う脚甲と言うべきもの。元となった悪魔の性質を色濃く宿しており、装備自体に強い光の属性を宿している。
不死者や、死徒と言った吸血鬼の属性を宿した存在には追加のダメージを与える事が出来るだけでなく、装備したものの筋力をワンランクアップさせる。
装備して殴ったり蹴ったりして戦う分には非常に燃費の良い宝具だが、宝具に備わる光の魔力を解放して戦うとなると、途端に魔力消費が上がる。

『覚醒せよ、魔剣士の血に(デビルトリガー)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:自身
セイバーの中に流れる魔剣士・スパーダの血を覚醒させ、自身の姿を紅色の禍々しい悪魔の姿に変貌させる宝具。
発動時はステータスを、デビルトリガー状態のものに、スキルをカッコ内の値に修正させ、Bランク相当の再生スキルを習得する。
シンプルが故に強力な宝具だが、発動時は魔力消費が著しく早くなる。これは生前の時も変わっていない。

【weapon】

【人物背景】

嘗て魔帝ムンドゥス率いる魔界の悪魔達に一人で立ち向かった大魔剣士スパーダと、人間の母であるエヴァとの間に生まれたアメリカ人男性。双子の弟にダンテを持つ。
オールバックにした銀髪、ダンテの赤いコートと対照的な青いコート、そして性格や物事に対するスタンスまで、ダンテとは正反対の男。しかし、髪を降ろすと瓜二つ。
だが、悪魔に母のエヴァを殺されたと言う痛ましい過去を経験したせいで、悪魔に対して強い敵愾心を有しており、その点はダンテと全く変わらない。
但し彼は、悪魔を斬り捨てるには人間的な優しさや高潔さではなく、悪魔としての力を求めるべきだと考えるようになり、ダンテと対立、袂を分かつ。
性格は冷静で、そして冷酷。人を信用する事はせず、例え味方でも疑惑が生じれば迷わず斬り捨てる。 無差別な殺戮はしないが、邪魔する者は人間でも悪魔でも容赦無く排除する。

 このバージルはテメンニグルでの最終決戦でダンテに敗れ、魔界に落ち、魔帝・ムンドゥスにネロ・アンジェロとして改造され、その後ダンテと戦った後のバージルである。
テメンニグルでの一件、ネロ・アンジェロとして動いていた時の記憶、ダンテが自分とスパーダ、エヴァの意思を継いでムンドゥスを倒した事など、
諸々の理由が積み重なり、昔に比べれば性格は割と丸くなり、人情に対してそれなりの理解を示そうとはしている。
しかしそれでも、自らの信念である、力こそが重要であると言う思いは全く揺らぎを見せておらず、その点はいつも通り。
また性格が丸くなったと言っても、悪魔や自らを利用、目的を邪魔しようとしている人間に対する苛烈な性格はいささかも変わっておらず、斬り捨てる事も視野に入れている。

【サーヴァントとしての願い】

より力を得た状態で、受肉。悪魔を斬り殺しに行く。




【マスター】

雪村あかり(茅野カエデ)@暗殺教室

【マスターとしての願い】

エンドのE組の担任、殺せんせーの抹殺

【weapon】

【能力・技能】

触手兵器:
あかりの身体に埋め込まれた触手型の生体兵器。彼女の究極の暗殺対象である、殺せんせーが扱う触手と実質的には同じもの。首に埋め込まれている。
触手細胞と言うものを基にしている武器で、移植を受けた者は適合処置を毎日受けねば地獄のような拒絶反応に苛まれる。
触手による激痛は神経を蝕ばみ、常人ならば先ず耐えられず発狂を起こす。安定させる為には一ヵ月に火力発電所三基分のエネルギーが必要である。
精神面にも影響があり、異常興奮とそれに伴う触手の暴走を起こすことがあるほか、甘党、水の忌避、乳房など身体の柔らかい部分への執着と言った性質が現れる。
使い過ぎると触手に思考が乗っ取られるだけでなく、完全に死に至る諸刃の兵器。殺せんせーでさえ、やがては死に至ると言う弱点を克服出来ていない。
あかりの場合はそれらの痛みや興奮を、強烈な自我を以て抑えている。またこの黒い鞭上の触手を利用して、凄まじい速度での移動や、
触手を超高速で振るい相手を薙ぎ払ったり、奥の手として、触手自体を異常な体熱で燃焼させて、炎の鞭のような攻撃を行わせる事も可能。

演技力:
雪村あかりは今でこそ一線を引いているが、元々は卓越した演技力を誇る子役俳優だった。
その演技力はドラマの主演にも抜擢される程。この演技力を以て、上述の触手細胞が齎す発狂ものの副作用を抑え、か弱い女学生としてエンドのE組で生活を送っていた。

【人物背景】

陽気な性格の少女で、E組担任教師の『殺せんせー』と言うニックネームを付けた人物。
貧乳である事に強い劣等感を抱いている為それらの話には敏感であり。殺せんせー暗殺の賞金が手に入ったら、「胸囲を買いたい」と望む程。
その事もあって水泳に強い苦手意識を持っており泳げない。プリンを初めとした大の甘いもの好きで、ケーキの飾りは最後に食べるタイプ。
暗殺に関しては表だった活動はせずに、サポートに徹するタイプ。三年の時に他校から転入、そのままE組落ちとなった珍しい人物。故に、当初は問題児であるカルマの存在や、入学式で悪目立ちした木村の本名を知らなかった。

その正体はE組の前担任・雪村あぐりの実妹であり、茅野カエデは偽名。かつて磨瀬榛名(ませはるな)と言う芸名で席巻した、
現在は事務所の意向で長期休業中の元天才子役であった。姉が手伝いに行っている研究所を訪れた際に触手の怪物が姉の血を弄ぶ場面に遭遇してしまう。
現場で発見した触手の種とそのデータ、怪物の書き置きなどの僅かな情報を頼りに姉の仇討ちを決意し、住民票の偽造をして椚ヶ丘中学校3学年に編入。
更に理事長室の備品を故意に破壊することでE組に落とされるよう仕向けている。
その後は自らに触手を移植し、暗殺決行の時まで正体を隠すため、偶然隣の席になった渚の印象を際立てせることで自身をクラスに同化させていた

死神(大嘘)との戦いの後から一週間後の時間軸から参戦。

【方針】

聖杯を絶対に手に入れて、あの化物を葬り去る



時系列順


投下順



Character name Next→
雪村あかり(茅野カエデ) 全ての人の魂の夜想曲
アーチャー(バージル)