御阿礼幻想艶戯譚 -綴-

原曲:月見草/ジャパニーズサーガ	
Vocal:めらみぽっぷ Lyric:RD-sounds

概要

「一度見た物を忘れない程度の能力」を持つ阿礼乙女が綴った忘れえぬ恋の艶戯譚。
みあれげんそうえんぎたん -つづり-、と読む。
東方求聞史紀にあるとおり転生前の記憶は鮮明ではなく、かつて恋い焦がれた想いと記憶もおぼろげとなっている。
そのために、その想いと記憶が見つからず、独りの夜に身を震わす。(意味深)
と、かなりいかがわしい曲である。


1コーラス目の現代訳

  • 歌詞の現代語訳。一部に万葉集と百人一首より引用された歌詞がある。引用元の書式は、和歌 … 『和歌集名』作者名(百人一首和歌番号)

歌詞 現代訳 歌詞の引用元
ひとひこそ まちよかるながきけを 一日なら待つこともたやすいことでしょうが ひとひこそ ひともまちよき ながきけを
かくのみまたば ありかつましじ
… 『万葉集』難波天皇妹
かくのみまたば ありかつましじ こんなに長く待つ日々はとても耐えられません
うつつには あふよしもなかりければ 現には会う術はないのですから -
やがてこひにしぬべし やがて私はこの恋で死んでしまうでしょう -
めぐりあひては みだれそめにし 巡り逢うたびに心を乱されて みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに
みだれそめにし われならなくに
… 『古今集』河原左大臣(14番)
おもひたへぬことこそなかりけれ 想い諦めることはありませんでした -
おもへば こころそらにありて 気づけばいつも上の空で -
いとせめてまちやかねてむ とても切実に待ちかねているのです -
かくしてそ ひとはしぬといふ こうして人は死ぬというのですね かくしてそ ひとのしぬといふ ふぢなみの
ただひとめのみ みしひとゆゑに
… 『万葉集』作者未詳
かくだにも 阿礼はこひなむ そうであっても阿礼は恋しいのです -
ただこのみのいたづらなるゆゑに ただこの身の儚さ故に -
かなはぬことこそをしけれ 叶わないことが惜しいのです -
つづりつづりて つづりのはてに 綴り綴って綴った果てに -
なほもこのみの わびしきかも 相も変わらず やるせないのです -
なぐさみに よこそすぎにけれど もてあそぶように 夜は過ぎていくけれど -
わすらえぬ ものがたりせんとす 忘れられない 物語にしようとしています -
せむかたなくつれづれに どうしようもなく物思いに耽りながら -
よもすがら 夜通しに よもすがら ものおもふころは あけやらで
ねやのひまさへ つれなかりけり
… 『千載集』俊恵法師(85番)
ものおもふころ あけやらで つれないあのお方を想うこの頃は 夜も明けようとせず
ねやのひまさへ いとつれなかりけり 寝室の戸の隙間さえもが つれなく思えるのです
よもすがら 夜通しに 同上
ものおもはずには ながらえぬ あのお方を想わずには 生きて行けぬ -
あかつきばかり うきものはなかりけり 暁ほど 辛く憂鬱に感じるものはないのです ありあけの つれなくみえし わかれより
あかつきばかり うきものはなし
… 『古今集』壬生忠岑(30番)
さても ひとりぬるよはわびしく そうして 一人眠る夜はやるせなく なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは
いかにひさしき ものとかはしる
… 『拾遺集』右大将道綱母(53番)
あひてみてしがな あのお方と逢いたい(or契りを結びたい)ものだなぁ… -

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最終更新:2020年09月11日 16:08