カ-210号の嘆き

原曲:芥川龍之介の河童 ~ Candid Friend
Vocal:めらみぽっぷ Lyric:RD-Sounds

概要

芥川龍之介の「河童」をモチーフにした歌詞が重苦しく響く。
原著の「河童」は、人間が河童の世界に迷い込む話であり、この曲の筋書きはその逆と言える。

考察

以下引用は全て芥川龍之介の「河童」より。

  • この曲のif
特設サイトで対応する問いは「Q3.河城にとりは河童であり、妖怪の山近辺に住んでいる。」であり、
この曲ではその否定、すなわち河童であることを捨て外の世界で人間と共に生きようとした河城にとりが描かれていると解釈できる。

トレードマークの帽子とザックだけを残し、垢抜けた服装に着替えているが、その表情には影が…

  • カ-210号
これはある精神病院の患者、--第二十三号がだれにでもしゃべる話である。
「カ」は「カッパ」もしくは「カワシロ」の頭文字、210は「ニトリ」の語呂合わせ?
「カ-210」を崩して書くと「カッパ」に見える?

  • 出て行け! この悪党共め!
「出て行け!この悪党めが!
 貴様も莫迦な、嫉妬深い、猥褻な、ずうずうしい、うぬぼれきった、残酷な、虫のいい動物なんだろう!
 出ていけ!この悪党めが!」
「河童」からの引用であり、この部分だけ歌詞が上下逆さになっている。
加えてイラストで描かれているのは、正位置でオリジナル衣装のにとり、逆位置でお馴染みの衣装のにとり。
正位置を人間としてのにとり、逆位置を河童としてのにとりと考えると、
この鍵括弧のついた怒声は河童としての本心の吐露、と解釈できる。

true outsidersの二人は外の世界への希望に満ち満ちている。
対してこの曲では、にとりは自分の意志で来た場所でありながら、外の世界をも捨てようとしている。
隣の秘封二人の明るい表情がこの曲の重みを増すと同時に、
二人もいつか外の世界に行ったらどうなるのか…と思わずにはいられない。

小ネタ

  • Qua,Qua(そうなのです、そうなのです)
河童の言葉で、肯定を表す。
僕はもちろんqua(これは河童の使う言葉では「然り」という意味を現わすのです。)と答えました。

  • なぜ 生まれることを選んだか それこそが許しがたくて
河童の世界では出産前、胎児は産まれたいかどうかを問われる。
けれどもお産をするとなると、父親は電話でもかけるように母親の生殖器に口をつけ、
「お前はこの世界へ生まれてくるかどうか、よく考えた上で返事をしろ。」と大きな声で尋ねるのです。
「わたしもほかの河童のようにこの国へ生まれてくるかどうか、
 一応父親に尋ねられてから母親の胎内を離れたのだよ。」

  • そんな思い にとりつかれて
  • そんな思い にとりかこまれて
にとりの名前の由来かも知れない以下の一節を意識したものか。
そのうちにやっと気がついてみると、僕は仰向けに倒れたまま、大勢の河童にとり囲まれていました。

  • 曲自体がボーカルと少しずれているのは、河童のズルさ(捻くれ)を現したものだとの事。
(決してめらみさんRDさんのミスではない)
  • 最後の曲の終わり方(プツリと切れるような感じ)から最悪の結末を迎えるのは想像に堅くない

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