写真 | H27.7.2 |
復元想像図 | NO IMAGES |
奉納年 | 明治19年(1886)3月 |
掲額者 | 田中藤兵衛 外6? |
緒元 | 横 120cm × 縦 50cm |
問題数 | 7 |
奉納先住所 | 千葉県成田市中里308 |
奉納先名称 | 楽満寺 |
別保管住所 | |
別保管名称 | |
文化財指定 | |
拝観時注意事項 |
額文 | 注 | 現代文等 | |
問1 | 今有大圓星光明接小圓星其■ 光明共大圓星一周只云大圓星 徑一丈二■■尺光明長四丈八 尺巡軌跡周問幾何 |
図のように大円星があり、光明に接し て小円星がある。光明とともに大円星が 一周する。大円星の直径は1丈2尺で、 光明の長さは4丈8尺である。では巡回 する軌跡はどのくらいか。 | |
名古屋村 田中藤兵衛 | |||
答1 | 答曰軌跡周十九丈二尺 | 【答】軌跡の周は19丈2尺。 | |
術1 | 術曰置光明冪以大圓星徑除之 軌周也 |
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問2 | 今有縄以二本竹束只云竹長六 間切巾徑五寸子3寸縄長問幾 何 |
図のように縄で2本の竹を縛ってある。 竹の長さが6間で、竹の切り幅の直径が 5寸、そして子の長さが3寸である。で は縄の長さはどのくらいか。 | |
判読不能 | |||
答2 | 答曰縄長二十七寸三分八厘余 | 【答】縄の長さ27寸3分8厘余 | |
術2 | 術曰■乗長徑及短徑仍置短徑 冪長徑冪以除是■■残名率置 長徑圓周率原数乗率二冪除一 差置一差乗率三乗四冪除二差 置二差除率三五乗六冪除■差 置二差乗率七五条十冪除五差 置四差乗率七九乗十冪除五差 置原数各差併減是加長徑二段 縄長 |
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問3 | 今有楔■之内圓穿去只云長一 尺七寸平七寸刃六寸穿積問 |
. 刄→刃 |
図のように楔(くさび)の中に円を穿 (うが)つ。長さ1尺7寸で、平が7寸、 刃が6寸である。では穿の容積はどのく らいか。 |
中里村 鵜澤重右衛門 | |||
答3 | 答曰穿積百九十九歩〇八 | 【答】穿の容積199歩08 | |
術3 | 術曰長平刃各運余乗圓積率半 之得穿長徑 |
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問4 | 如図有鉤股内側圓容只云鉤三 寸股四寸短徑一寸長徑問幾何 |
穿→容 . |
図のように鉤と股があり、中に側円が ある。鉤の長さが3寸で、股の長さが4 寸、側円の短径が1寸である。では側円 の直径はどのくらいか。 |
中里村 椿 桂■■■ | |||
答4 | 答曰 長徑三寸二分 | 【答】側円の長径3寸2分 | |
術4 | 術曰置鉤内減短徑以乗股名天鉤内 減短徑半以除天得長徑合問 |
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問5 | 今有如図扇面交斜載一圓只云 扇長八寸五分自頂至要也則倣皆之地紙高四 寸五分斜八寸四分問圓徑幾何 |
図のように扇形があり、両端を折って斜 線として交え、中に円を書く。地紙の高 さが4寸5分で、斜線の長さが8寸4分 である。では円の直径はどのくらいか。 | |
名木村 堀越庭蔵 | |||
答5 | 答曰 圓徑三寸九分 | 【答】円の直径3寸9分 | |
術5 | 術曰置扇長減地紙高余名木自之以減扇 長冪余開平方以減斜線余名火自之加木巾 開平方名土以減扇長余以除土乗斜線加 火除木自之加一個開平方名金加一個名水 置金乗木以減扇長余倍之以水除之得圓 徑合問 |
. . . . 木→水 . |
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問6 | 今有如図扇面敷者載四圓只云 大圓徑六寸八分小圓徑一寸七 分問中圓徑幾何 |
図のごとく扇があり、斜線の上に大 円と中円・小円の4つの円がある。大円 の直径は6寸、小円の直径は1寸7分で ある。では中円の直径はどのくらいか。 | |
冬父村 仲野安太郎 | |||
答6 | 答曰中圓徑四寸五分 | 【答】中円の直径4寸5分 | |
術6 | 術曰置八個開平方名東大徑相併名西大徑小徑相併名西 大徑小徑相乗開平方名南以除西以減東 余以除南名北内減南与西半余乗北開 平方加北以除南乗北倍之得中徑合問 |
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問7 | 今有如図鉤股内容大中小三圓 只云中圓徑四千六百三十五寸 小圓徑二千令六十寸問大圓徑 幾何 |
図のように鉤と股があり、中に大円と 中円・小円を書く。中円の直径4635 寸で、小円の直径2060寸である。で は大円の直径はどのくらいか。 | |
中里村 鵜沢良助 | |||
答7 | 答曰大圓徑七千令三十一寸 | 【答】大円の直径7031寸 | |
術7 | 術曰以小圓徑除中圓徑開平方名天加一個名地 只個減斜率余乗地平之名人自之開平方 加人自之乗小圓徑得大圓徑合問 |
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明治十九年三月 香取郡倉水村 菅澤長左衛門校正 |