無題 2012 > 01 > 22(日) ID:Kln+VidO0

考えてくるとは言ったものの、子にしたら婆さんとモロかぶりだし、か?いや、発音上叔母さんとかぶる。
カだめコだめ…さ?無いな…

「読みかけのマンガでも読むか…キャラ名からなんかアイデア出るだろ。」

-10分経過。

「フリアグネソス。」

-40分経過

「ティリエルたんマジカワユス。」

-1時間経過

「シ●ナみたいにUGのような相手できるといいな。」

ハッ!!恭ナ?食いもんみたいだけど被ってない。
「恭ナ」ナの字は遮那の那でいいか?
とりあえず、書いて持っていってみるか。

「父さん。母さんとりあえず決めた。」

紙に書いた名前を見せる。

「いいんじゃない?恭の字も残して女らしい名前じゃない。」

母が珍しく賛同してくれた。センスなかったようだ。

「じゃあ、姓名判断するか。」
「どうやって?今から見てもらいに行くのか?」
「うーん。パソコンでいいだろ。たぶん、そうゆうサイトもあるはずだ。」

そりゃまた適当な…

「俺の部屋でやって来い。それとも自分のパソコンでやるか?」
「自分のでやってくる。」

言われたように検索し

「あったあった。恭那っと。え?えー…最悪じゃねーか。」

那の字が相性悪いのか。流石、母だ。センスが無い。なら那を奈ならどうだ?

こっちのほうがいいのか。陰陽のバランス総画数。

「へぇ…研究職や芸術にむいてるのか。母性が高い…か。」

研究職や芸術で思い出すがそういやそうだったな。自分の名前だ。
中学の成績で考えると、案外外れてなかったみたいだった。

ちなみに、まだ変えてない〝今〝の自分の名前を打ってみたがそこまで大きな差はなかった。

調べたものを父さんたちに見せないとな。

「父さん。那よりも奈の字の方がいいみたい。陰陽のバランスとか。」
「そうか。じゃあ決定だな。」
「決まったなら役所で手続きするからまた出るよ。あと、今日から着る服買わないとね。体型から無理でしょ?」

あ、そういや、まだブレザー着たままだった。
まだ昼の12時だというのに着ているのに違和感が無かったことに驚いた。


再び車に乗って市役所そして服を買いにいくが、気分が悪い。

いい加減、この制服を着替えたい。それ以上にズボンを穿きたい。
そう思うのになぜか身体は思っていたよりもこの服に慣れてしまっていた。

余談だが、自分にはトランクスより案外ショーツのほうが着心地がよかったので下着対しては全く文句はない。

慣れてしまったけど、意識するとわかる、この下着だけのような感じが嫌なのだ。

「なぁ、服買うのってしもむら?ユニシロ?」
「どっちも行くよ。でも、その前に市役所で戸籍変更が先。」
「市役所かぁ。あまり行きたくねぇな。」

お役所仕事は時間かかるわ、妙にプライド高いわで嫌いだった。


「じゃあ戸籍は男のままにするの?」
「それもあとあと困るだろ。」
「なら文句言わない。」
「へぇい。」

市役所に着き手続きをする。

何か書類3枚くらい書かされた。まだ、書きなれない新しい名前とか。

また字の練習必要だな。

最終的に母さんが印鑑しておわった。
まぁ、お役所仕事のようにたらい回しされなかったからいいか。

「次は服ね。」

母がそういうと役所から近いショッピングモール内のユニシロから先に見ることになった。


「いつ来ても人いっぱいだな。」

いつもとは反対のレディースの服を見てるわけだが、制服で母親といることで周りから浮いてることが良く分かる。
しかも、認めたかないが一応、美人な母とその娘というわけで周りからチラチラ見られてた。
昨日までなら自分も見るほうの部類だろう。ただ、レディース側に用は無いからまず見ないけど

そうやって周りの目を気にする俺に対し、この母親、俺の了解や同意もなしに次々に服を入れてやがる。
妹が嫌がるのも納得だわ。

「着るの俺なんだけど…」
「買うの私なんですけど?」

だからってあんたの趣味でボーダーばかりはやめてくれ。しかも、妙に楽しそうだし。

『ボーダー柄って囚人服みたいで嫌なんだ。』

と言いたいが言えない。
理由はまぁ…下着のときと同じ理由だ。ずっとブレザーで過ごすのは問題しかない。

あれ?ちょっと待て。その赤い水玉のフリフリ何処から出してきた?

「これどう?着てみる?ってか試着して。」
「ねーよ。」

頭おかしいんじゃねぇか?ありえないだろ。
これ以上勝手に選ばせたらヤバイ、かなりマズイ何がまずいってセンスが“今の”10代じゃない。
百歩譲って、どう見ても20年前(当時この女二十歳)の流行です。本当にありがとうございました。

「ごめん母さん。自分でも選ぶわ。」

“も”とつけて怒らせないようにした。

とはいっても、実際、どんな服が今の俺に合うのか正直分からないし、おしゃれに興味のない生活だった。
服よりカードゲームや鉱石につぎ込んだお金のほうが多いだろう。

それ故、男のときも155cmという低身長なので小学生のときからの服をまだ着せられていた。
しかも、母親が選んだ服をな。
そんなわけだからセンス無いのは同じだろうけど。でも、また全部、母のあのセンスで選ばれるよりはいい。

「だったら適当に選びな。何も言わない。」

ちょっとイラついていた。
あんたの服買うんじゃねぇんだよ。

無難にジーンスやTシャツ、このモールや街で見かける同世代くらいの子が着ているようなものを適当に選ぶ。
おそらく流行してるものだろう。
自分で変に感じない程度に選んでいたが、横から口出し

「あんた、スカートは?」
「ショートパンツ選んだから勘弁してください。」
「じゃあ、家では下着だけで過ごすのね。」

この鬼婆め。だが、口ではいえない。

時期からロングスカートなど余りしか売っていない。つまり、必然にミニスカートになる。さっきのフリフリの水玉のような

気にするとスースーしていて嫌なんだけどなぁ…
まぁ、この赤を基調としたチェックのプリーツスカートならさほど今着ている制服と変わらないからいいか。

結局、スカートも2枚購入した。カゴの中は意外なことに母さんの選んだもの(白と赤のボーダー)は1着しかなかった。


そうして選び終え、会計
かごが重い。

「お会計31800円になります。」
「ユニシロで万までいったか…あれ?俺が着るのかこれ?これもサイズが違う。つか、金あんの?」
「ちょっと、私のも買ったからね。それに支援金貰ってきたしね。」

ああ、なるほど。
確か、女性化者には生活保護じゃないが童貞で1月前に来る青紙を一緒に役所に出せば3万かそこらの支援金が渡されるんだっけか。
あぁ、だから、ちょっとだけど、さっき楽しんでいたわけね。納得。


両手に購入したたくさんの服が入った袋を持ちながらショッピングモールを歩く。
同じように学校帰りの野郎どもがすれ違うたびにこっちを見るのが分かった。
ため息つきたくなるが、文句言えないどころか。こっちは男のときはもっと酷かったからな。
非難も出来ないから、“見られる”という苦痛を味わいながら車まで戻った。

「はぁ~つかれたぁー。」
「何言ってんの。」
「いやさ、男なら見られるっていう体験があっても、図書委員長で全校生徒の前に立ったときくらいだったからさぁ。ずっと視線があるってのも辛いってか、息苦しい。」
「これまで見てきた分見られると思えば良いんじゃないの?」
「理不尽…でもないか。」
「さて、車出す前に着替えなさい。ブラインドつけるから。」
「へいへい。」

車の中で制服から着替える。
そのために、何か窓にブラインドみたいなものをしてある。黒い薄い板のようなものを。
じゃなきゃ丸見えだ。つか、今気づいたけど家帰ってから着替えれば良いよね?
何その視線。早く着替えろってか?分かったよ。分かりましたよ。

腰のファスナーを下ろしスカートを脱ぐ。
今買ったばかりのシャツとジーンズ…

母親の目が光り、仕方なくジーンズではなくスカートのほうをとる。さっきの赤のチェックのプリーツスカートだ。
ならシャツよりはブラウスで、色は白かな。あと、寒いし何か買ったジャケットでも羽織るか。

うぅ、足が肌寒い。次でニーソでも選ぶか。ま、あったらだけど。

とりあえず、一度、着替えて次の店に向かった。



PS.青色1号さんの赤紙じゃなかった。青色通知の設定を勝手ながらちょっとだけいただきました。
不快な思いさせましたらすみませんと先に謝っておきます。



―しもむら

何年ぶりだ?ここ来るの?建物がすごくババ臭い。看板の臙脂色の使い方が間違ってるといつも思う。

「行くよ。」
「あ、ちょっと待って。」

ユニシロと似たり寄ったりなものを選びながら、寒いからとごねて黒のニーソも2セット購入。
さっきもハイソックス買ったばかりだけど
だって、寒いんだもん。

「スカートもう一つ買いなさい。」

「学校のもあるし二着あればじゅうぶ…はい。」

抗議しようとしたら睨まれた。

何も睨むことは無いだろ…

「スカートねェ…。」

いろいろと種類がある。また、プリーツでも良かったが。

「ワンピースか…。」

柄物は好きじゃないんだが、スカートが花柄、トップは普通に見る分にはブラウスのようだった。
おなかあたりでベルトするみたいで、あまり見かけないし古いタイプなのかもな。

見ると周りにも似たようなものがある。
ベルトのないタイプでちょっと大人っぽいモノ、白地に花柄のもの、ノースリーブのもの。これは夏物かな?

その中の一つが目に付いた。
昔はまったRPGのキャラに着せてたヤツに似ていた。たしか、カクテルドレスだっけか?
たぶん、それとは違うんだろうけど…薄い桃色(ピンクはバカっぽいのであえて)でほぼ無地の膝丈くらいのワンピース。
似合わないか?と思ったが

「何かこれいいな。母さんスカートの代わりにこれでもいいか?」
「ワンピース?似合わないでしょ、やめときな。」

よし決定。買う。

「わかった、じゃあこれ買うわ。」

とりあえず、鏡であわせてみるが悪くはない。思わずニコリと笑ってしまった。
おおむね満足だ。

ただ、自分にドキドキするとはな。笑顔作るときの参考にしておこう。

会計は先のユニほどではなかった。

さっきので支援金使ってしまったのか、イライラしていたが特に何事もなく帰れた。
車の中はだんまりしてたけど。

「ただいまー。」

帰るや否や家で俺の部屋のタンスの中の総入れ換えが始まった。
前からある男女兼用の冬モノなどは残し、男のモノのシャツやら子供服は処分した。おそらくまだ着れるだろうが。

俺にとって邪魔だったタンスにようやく価値ができた気がする。
そんなこんなでもう6時を過ぎていた。


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最終更新:2012年03月11日 17:15
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