遊【1】
「ただいまー。」お兄ちゃんが帰ってきた。僕はたまらず玄関に駆けてく。
そのままの勢いでお兄ちゃんの首に抱き着く。
「お帰り!遅いよー。」
ぷぅ、と頬を膨らます。
「しょうがないだろ。学校なんだから。」
「そーだけどさぁ…」
「何?そんなに俺が帰ってくるの楽しみだった?」
ニヤニヤ。お兄ちゃんの口元が緩んでる。
「別にぃ…」
「ふふっ。正直に言ってみ?」
「…うん。楽しみだったよ…。」
恥ずかしい。顔が熱くなる。多分真っ赤になってるんだろうな。
「そうだ、今日は遊におみやげあるぞ。」
「えっ!なになに?」
お兄ちゃんは僕にいろいろ買ってくれる。お金持ちだなぁ
「ふふ…それは後でのお楽しみ…」
またニヤニヤしてる…なんだろ?
「とりあえず制服脱ぎたいんだけど…?」
そういえばお兄ちゃんに抱き着いたままだ。
「あっ。ごめん…」
ふわっと身体が浮いた。
お兄ちゃんが僕をお姫様みたいにもちあげた。
「さぁ、お部屋へ行きましょうか?姫。」
「もー。やめてよ…」
「ははは…」
お兄ちゃんはいつもこんな風に僕をからかう…
お兄ちゃんのそんなところも好きなんだけど。
「よいしょっと…」
僕をベッドの上に下ろす。ほんとはもっとくっついてたかったなー…
キョロキョロ。お兄ちゃんの部屋…少し散らかった部屋。たばこの臭いが微かにする。高校生だからほんとは駄目なのに…
お兄ちゃんの部屋にくるとなぜかおちつく。
前は勝手に入ってよく怒られたっけ…
たばこ吸ってるの見つけたのもそのころだったかな?
「ふ~。やっぱり制服は堅苦しいねぇ」
いつの間にかTシャツ短パン姿になってる。
「今日は何して遊ぶの?」
お兄ちゃんはいっつも僕と遊んでくれる。学校の友達と遊ぶのより多いかも。
人気者のお兄ちゃん、いっつも誘いを断ってるみたい。
「今日は…ペットごっこしようか」
「???」
「ふふ…。そうだ、おみやげ!これこれ♪」
そういって取出したのは…首輪?鎖もついてる。
「それ…どうするの?」
「もー。わかるだろ?遊が着けるんだよ。」
「え?」
意味がわかんない…
「だ~か~ら、ペットごっこだってばぁ。遊がペットになるの!なに…?お兄ちゃんの言うこと聞けない?うぅ…グスッ」
嘘泣き…ずるい。僕がお兄ちゃんのこと大好きだから断れないの知ってるくせに!
「あぁ…泣かないで…着けるからぁ」
「ホント?じゃあさっそく…」
またいつものニヤニヤだ…。やっぱり嘘泣きだった!
「じゃあこっちゃこい」
手をひらひら。あぐらをかいた上にすわらされる。
お兄ちゃんとくっつけていいけど。
「こうして…よし!できた♪」
僕の首に首輪がつけられた。なんかくすぐったい…
「それでどうするの?」
「こらっ!」
「ひっ!」
「ペットが喋っちゃだめだろ」
そんなぁ…とりあえず頷くしかない
「ん…?ペットが服きてちゃ変だな…。脱げっ!」
もう…えっちぃ…
お兄ちゃんに裸にされるのは初めてじゃなかった。
前は検査だとか、相撲だとか言ってたっけ…
そんなときのお兄ちゃんの目つきはすごくえっちぃ。「………」
いやいや服を脱ぐ。全部脱がなきゃ怒るんだろな…
「よーし。よくできました♪相変わらず肌白いな…」もう…そんなにじろじろみないで…
スゥ…
「!!!」
突然お兄ちゃんが僕の胸の辺りに触れてきた。ベッドに押し倒される。
「ちょっと…」
「だ~か~ら~!ペットは喋るなってば!」
「んっ!」
突然なにかにくちびるを塞がれた…びっくりして閉じた目をゆっくり開く…
お兄ちゃん!?
「お前がいけないんだぞ!喋るから。…嫌だったか?」
嬉しかった…大好きなお兄ちゃん…キスなんて大好きな人にしかしないよね…?「…!」
首を横に振る。
「よかった…。もっとしてもいいか?」
ニヤニヤ。まただ…
こんどは縦に振る。
瞬間、僕のくちびるに柔らかいものが…
「ん…」
くちびるのすき間からベロが入ってくる。
僕のベロを絡めるように動く。お兄ちゃん…
「!!!」
突然お兄ちゃんが僕の乳首をつまんだ。