知也(3)
著者不明
俺の前で足を開いてる知也は、いつもよりもずっと小さく見えた。
こうしてしまえば、ただの小学生だ。力で俺に勝てるはずがない。
悔しげなその顔をもっと歪めてやりたい。
そんな衝動に駆られて、俺は知也の股間に膝を押しつけた。
「ぁっ……」
その瞬間、小さな声が漏れたのを俺は危機のがさなかった。
ぐりぐりと押しつける度、ひく、と体が反応している。
まさか、小学生のくせにココ弄られて感じてるのかよ?
顔を見ると、真っ赤に火照った表情で、潤んだ瞳がこちらを見つめていた。
ああ、本当に感じてやがる。
声を出すまいとして噛み締めた唇が、妙にやらしい。
「ゃ……やめろよ、兄貴っ……やだぁっ……」
普段は絶対に聞かない知也の甘ったるい声。
舌っ足らずなその声に、俺の股間も刺激される。
弟だぞ。
そう言い聞かせたって、今更止まるはずがなかった。
俺はこいつをこらしめてやるんだ。
そう思った途端、俺は知也の細い体に覆い被さっていた。