注8


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注8
 >牝牛の身体を切り裂くとその四つの胃袋に、カオスの要素を均等に振り分け四つの世界を造りました。
 こうした神的身体をもったものを切り裂き世界を創造する神話は多々見られる。例えばシュメール人の世界創造神話「エヌマ・エリシュ」においてはマルドゥクがティアマトの体を切り裂き天と地を創造し、また、「歌謡エッダ」においてはオーディンがユミルの身体をバラバラにし世界を形作った、といった具合である。本「神話的世界創造」では、もともとの根源がギリシャ神話的なカオスであるため、それと同様に自己発生的に神々が生まれ、それとともに自然も生まれていった、という方法を選択する手段もあった。しかし、この神話的世界観での狙いは世界を「一つ」創造することではなく、「多」次元宇宙の創造にある。だからこそ、現代の宇宙観を代表する一つであるブレイン理論や泡宇宙論を想起させるような牛の胃袋を世界(この場合は宇宙)の外殻としたのである。
 ここで読者の足を止めるのは、なぜ多元宇宙である必要があるのか、という疑問であろう。多元宇宙にしなければいけない一番の理由は、それは世界観的な辻褄あわせと言う訳ではなく、ただ次回作への応用性である。今ゲームでの舞台は四つの世界の内の一つ、光と闇の中間世界に片方である(これらの特質については後述)。この世界をいわゆるハイファンタジーの世界として設定し、もう片方を今我々が居る世界と設定することでロウファンタジーの世界設定も可能となる(他方の世界の住人が我々の世界へとやって来るという風に。まあ王道というか在り来たりの設定ではあるが、練り上げる余地は十分にあると思う)。そして、いつかはハルマゲドンのような、光の世界と闇の世界の最終戦争も描くことができる。また、MTGのドミナリアやファイレクシアのような多次元空間を行き来するストーリを考えることが可能となるからである。