「2,出会い」(2006/03/09 (木) 20:19:35) の最新版変更点
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雨の中、一人の少女が歩いていた。
その少女は、何所か人を寄せ付けないようなほどの綺麗な顔立ち、漆黒の闇よりも黒い長い髪、何所かの女子高生だろう何処かの制服を着ていた。
少女が通っているのは表通り
少女はふと当たりを見回した。
サラリーマンや傘をさす子供など人がいた。
少女の目に映るのは、何時も雨の日の風景だった。
だが、何かの気まぐれだろうか・・・
少女の目は裏地に眼が行った。
「人?」
少女は裏地を歩く黒い影を見た。
その影は、足元がおぼつかない足取りをしていたが、何かにつまずいて倒れてしまった。
少女は驚いた顔をして、倒れた影の方へ歩いていった。
裏地は、少女が何時も通る表通りとは違って、ビルとビルの間にあった。それは、まるで自分が囚人の様にも感じられた。
少女はそんな幻想的な風景に目を奪われていたが、倒れた影のことを思い出した。
裏地をしばらく歩いていた。
そして、影の正体を見つけた。
黒いフード付きのローブを着た何者かだった。
少女はその人物の顔を覗き込んだ。
「え、雪咲・・・蒼樹?」
倒れていた少年は少女の学校の同級生だった。
蒼樹と言う少年は、少女とクラスは違うが同じ同級生だった。
少女の知る蒼樹のうわさは、まず人が近寄りがたい雰囲気を持っていること、成績は学年の中間ぐらいで友人は一人か二人ぐらいしか居なく、学校で孤立をしている・・・それくらいだった。
少女は、図書室で偶然にも蒼樹と会ったことがあった。
彼女が実際に会った彼は、一切の感情が顔に写っていなかった。
そう、ただ宿題を機械のようにこなしていた。
そして、友人らしき人物が来て話していたときだけ顔に唯一感情が見えた。
そんな少年が裏地に、なおかつ学校が今日はあったはずなのに、こんなところに居る。
少女は困惑していたが、かばんから携帯電話を取り出してた。
「あ、冬那です・・・今すぐ車をください」
神城 冬那は家に電話をした。
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