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短編2


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某企業、事務所、パーティションで区切られたどこにでもある事務所。
「主任、今日の取引先との打ち合わせ会社の命運がかかってるからね。主任の力で一つ頼むよ!」
私はブリティッシュのスーツに袖を通しシルバーストライプのネクタイを直しながら答える。
「いつも通りやりますよ。普通にやれば問題ありませんから。課長は見ていてください。」

私は某企業に勤める営業マンだ。たしかに私の勤める会社は中堅でそこそこの企業だ。
しかし、窓際族となってしまった課長の後ろ姿を見ながら私はいつも思う。
『俺にこの会社は会っているのだろうか?俺はもっと上を目指すべきじゃないのか?』

はっきり言って、この会社は退屈だ。
一流大学を卒業するも不況のせいでこんな会社にしか就職できなかった。
一日の仕事など出社後2時間もあれば終わってしまう。
あとはネットで遊んでいればいいだけ。
「主任、なにパソコンいじって遊んでるんですか?」会社のお茶くみの女の子に
後ろから声をかけられた。
「おっと、君には関係ないだろ。早くコーヒー持って来てくれよ。」
しまった!就業中は個人的にネットはしてはいけないことになってるんだった。
「誰にも言いませんから教えてくださいよ。でも・・・・どっかで見たことあるような?!」
「早くコーヒー持ってきてくれないかな?」
ちょっと混乱していたのでイラついた声で言ってみた。
「何で、w押しっぱなしなんですか?画面がwでいっぱいですよw」
「いいから早くしろ!!11!!」
危ない、ばれるところだった。そうだ。私は、VIPPERだ。

いつも通り定刻に帰宅。そしてすぐに3台の最新式のパソコンを立ち上げる。
当然専ブラも入っている。いつも通りのネタスレに行く。おっぱいうp系スレにも行く。
いつも通りに暇をつぶし、住人で遊ぶ。「まったく、このニート共は馬鹿ばかりだなw」
いつも通りに終わろうとしたときに・・・・【珍走サイト撲滅スレ】なんだこりゃ?
読んでみる。俺にかかれば珍共のサイトを簡単に閉鎖できると思った。
俺の能力を持ってすればサイト閉鎖どころか珍そのものを潰せると思った。
「よし、やってみるか。VIPの低脳共が苦労してるとろを俺が助けてやろう」
まずは人集めからだな、とりあえずテンプレでも作ってやるか。
俺の作ったテンプレを様々な板に張る。予想通り多くの板から人が集まる。
いつの間にか指揮の中心となった大佐が現れた。
「こいつなかなかやるな。俺と同じ匂いがする。」
二人で指揮をとり一気に落としにかかる。
攻撃部隊以外の人間も集まった。
食料を投下する医療班や女神なども呼ぶことができた。
俺と大佐の指揮は完璧だ。今日も敗北宣言がキタコレ!向こうの管理人の書き込みがくる。
「わかった。みんなと話してみる。」
大佐が中止を呼びかける。やはり最後は説得して閉鎖させる。これが一番だ。
「・・・・・えっ!」大佐が何を言っても駄目だ。俺が言っても駄目らしい。
「話をしなくちゃ駄目なんだよ!」「お前らわからないのか?」
しかし俺の呼びかけに一人の兵士が言った。
「うるせー」
この言葉以降スレは妙なふいいきになっていた。なぜかへんk(ry


いつの間にかレオ将軍と名乗るコテが来た。
「俺はこんなやつHQに入れるつもりはないぞ。何だ厨房なのか?」
とりあえず俺はレオに試験をしてみることにした。「珍走サイトを一つ潰せ」
俺だったら簡単に潰せる。当然、HQの人間なら簡単なことのはずだ。
結果は・・・・・思った通り失敗だwwwオレとレオでは差がありすぎるw
レオの登場と同じくらいに全レスが現れた。
ちょうど俺が居なくスレが混沌としていたのをいい事に暴れやがった。
まーいい、俺が行けば簡単に静まる。
「えっと・・・すべての事をお話します・・・・・・・」
ほら、簡単に静まったww俺が行けば全てが終わり、全てが始まる。
しかしスレは直らない。皆好き放題やりやがる。こうなったらやるしかない粛清を・・・・
「レオ、それから全員、馴れ合い禁止!」「全て名無しになることコテを禁ず」
正直、医療班には申し訳なかった。
俺が、密かに思いを寄せていた医療班にだけはコテで居てほしかった・・・・。

しょうがない、俺の考えどおりに行けばHQを再建できる。
しかし・・・・HQの人間までもが居なくなってしまった。
どうする、俺と大佐でもう一度最初からやり直すか?だが、批判はこちらに向いている。
大尉なんて犬って呼ばれてる。どうする。
「指令、避難所を攻撃せよ」一か八かでやってみるか・・・・


俺は会社でも珍撲スレのことを考えるようになっていた。
ガチャーン!!「うわっまたやっちゃった・・・」お茶くみの女の子が俺の湯のみを割ったらしい
「おいおい勘弁してくれよ、そんなにドジじゃ彼氏なんてできないでしょ?」
普段は女性に優しい俺も最近はイライラで余裕がなくなってるらしく声を荒げてしまった。
「主任ヒドーイ、もう少し優しくしてくれてもいいじゃないですかぁ?」
「いや、俺は事実を言ったまでだよ。君、あんまり男性にモテないでしょ?」
「セクハラですよぉー、私だってネットの中じゃイリョゥ・ンって名前でモテモテですよぉ」
ん、何か聞いたことある名前だったような・・・確か「いりょうはん」って言ったような。
「えっもう一回言ってみて、何て名前なの?」
「意地悪な主任には秘密ですよぉーだ」彼女は外へ足早に消えていった。
気になる。俺は今まで地味なお茶くみの女の子だった彼女のことが無性に気になっていた。
俺の聞き間違いじゃなければ彼女は「医療班」といったはずだ。
そう、俺の思いを寄せている「医療班」と聞こえた。
そして駄目だと思いつつ彼女のパソコンを除いて・・・・・事実を知った。
なぜか俺の心は春の空のように晴々としたのを覚えている。俺の中で何かが変わった。
よし、大佐にHQの解散を進言しよう。HQを辞めてもう一度最初からやり直そう。
大佐は俺の気持ちをくんでくれた。
「我々、HQは総辞職します。力によって得たものは力によって失われる。知によって
得たものは知によって大きくなる。今回統率の難しさを痛感しました。」
やはり大佐だ。俺の気持ちを代弁してくれた。

VIPだからこそできた事だからVIPによって潰されたんだ。
だけど・・・・俺はこのスレが好きだった。
今まで、色々な祭りに参加してきた。だけどこんなに考えて苦労して楽しかったのは初めてだ。
このスレにいる。
このスレに俺はいる。
このスレに俺はブックマークを付けた。
そういえば、医療班と大佐はこれからどうするのだろう?

会社に出勤すると、例のお茶くみの彼女が声をかけてきた。
「おはようございまーす。主任の予想大はずれで私にも彼氏ができましたぁー」
「えっ?!あー、えっ!お.....おめでとぅ・・・」
俺は正直動揺を隠せないで居た。やっぱり俺はお前のことが・・・
「そんなにビックリすることですかぁ?私だって女なんですからねぇ」
地味に見せている眼鏡をはずしてにっこりと可愛い笑顔で言われた。
「あーごめん、ごめん。そうだよね。改めておめでとう。」
「ありがとうございますぅ。主任あんまりイライラしない方がいいですよ
課長みたいにどっしり構えてたほうが格好いいですよ。」
「あの課長みたいに?あの人もう窓際族だろ?」
俺ははっきりいって課長を馬鹿にしていた
「そんなことないですよ!主任は本当の課長を知らないだけですぅ本当は格好いいんですよ」
「本当の課長って何だ?」
「主任には秘密ですよぉーだ。力によって得たものは・・・・・」
「えっ!!!!!111!!!11!1!」
彼女はそれ以上は何も言わなかった。
俺にはなんとなく理解できたが、それ以上は何故か聞けなかった。
まあいいさ。あれは熱い祭だった。祭の終わりはいつも寂しい。でも、でも待っていれば
またあるかも知れない。
スレの生き残りはまだ居る。
俺はまた少佐として、いや、もう普通の名無しとしてスレに降臨する。