デルガ・ナータ

神聖ペガーナ教会による大粛清に生き残った練法師匠合は、もはや練法師匠合とは呼べないほど変質してしまったものが多い。このデルガ・ナータもその1つである。
「デルガ・ナータ」とは、古代語で「植物とともに生きる隠者」という意味の言葉である。その匠員の大半は術の使えぬ暗殺者たちであるが、練法を行使できるごく一部の者たちは、その名のとおり俗世を捨てて自然とともに生きる道を歩んでいるかに見える。なんの活動もせず、あたかも自然崇拝者のように。
デルガ・ナータの匠主および配下の高位練法師は、たび重なる匠合同士の戦いや神聖教会の介入により全滅したと伝えられている。わずかに残った最下級の術師たちは、この匠合本来の目的である”大自然の探究とその練法への応用”に対する思索の生活に入り、そのまま姿を隠してしまった。
こうして100年の間、この匠合の歴史は停滞したのである。それが再び暗殺匠合として活動し始めたのは、教会の力が弱まり始めたころ、”大自然”の非情性・冷徹性を実証しようとして数々の実験(すなわち殺人)を行った事に端を発する。
100年間に彼らが蓄積した知識は膨大な物であった。それを応用して、現在、練法以外で考え得る最高クラスの暗殺術がここで作られていったのだ。彼らはそれを躊躇なく一般人たちに実験し始めた。
その効果に自信を深めた彼らは、さらに多くの被験者を求めて、また多くの同胞を確保するために、匠合を拡大していった。これが現在のデルガ・ナータの母体である。

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出展:「”ワースブレイド”エクスパンションセット3【西方術法の書】」