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景気悪化の底がみえず採用抑制に動く企業が増える中で、大手銀行は2010年春の新卒採用で高水準を維持する。みずほフィナンシャルグループ(FG)や三井住友銀行では今春より削減するものの、1000人を超える人員を確保する方針だ。保険業界では、明治安田生命保険が今春比横ばいを予定。世界的な景気後退で収益環境は悪化しているが、銀行・生保業界では極端な採用圧縮を避けるケースが目立っている。

 みずほFGは、持ち株会社と傘下の2行、信託銀行、証券会社の合計で今春の2350人より約26%削減するが、1750人を確保する。内訳は、総合職に当たる基幹職が900人、一般職に当たる特定職が850人を予定している。

 三井住友銀行も今春の2100人からは半減するが、1100人の大量採用を計画している。現在、検討中という三菱東京UFJ銀行は今春の1500人よりは減らす方向という。

 業績が比較的堅調なりそなホールディングス(HD)は今春の850人から900人程度に増やす計画だが、「多少は見直す可能性もある」としている。住友信託銀行は今春(276人)並みを予定している。

 大手行は1990年代のバブル崩壊後、不良債権処理を優先する過程で新卒採用を絞り込んだことから、営業現場で若手の中堅社員が不足するなど人員構成でゆがみが生じる事態を招いてしまった。

 この反省から、業績改善に伴い、06年春以降は大量採用を続けていた。ただ、昨秋の米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)に端を発した世界的な景気悪化で、大手行の業績も先行き不透明感が強まってきた。このため、10年春は一定の採用抑制を余儀なくされるものの、高水準の採用を維持することで、サービスの強化を図りたい考えだ。

 生保業界では、明治安田生命が今春と同じ550人を予定。住友生命保険は今春の400人からは大きく減らすものの、240人を採用する計画だ。社会問題化した保険金の不払い問題を二度と起こさないためにはサービスの質の向上が急務となっているため、一定規模の人員は確保する。

 銀行・生保業界以外でも、雇用環境が悪化する中で、JR東海が10年春の新卒採用で過去最高の約1030人を計画するなど積極採用に踏み切る動きも出てきている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090223-00000005-fsi-bus_all


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最終更新:2009年03月02日 00:42