「他の音源の制御」(2014/05/01 (木) 21:17:09) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
ウィンドコントローラーを想定していない音源を使うときに必要なMIDI信号などを調べてみた。
''目次''
#contents
* 傾向と対策
ピアノなどの減衰音を制御する場合、MIDIのノートオン・ノートオフ信号さえあれば、以下のように最低限の制御が出来る:
- 発音開始・終了をノートオン・ノートオフで指示する。
- 発音開始時の音量・音色をノートオンのベロシティ値で指示する。
しかし、ウィンドコントローラーでは発音中に音量や音色を制御するため、上記の信号だけでは不十分である。
ウィンドウコントローラーを想定している音源は、ボリューム(CC#7)、ブレス(CC#2)、エクスプレッション(CC#11)、アフタータッチ、のいずれかで、音源の音量と音色の双方を変化させることが出来る。
* ウィンドコントローラーに非対応な音源の制御
以下の2つ設定を行うと、ブレスで音量を変化させることが出来る:
- コントローラーでボリューム(CC#7)を出力するよう設定する。
-- 注意: WX11はボリューム(CC#7)を出力できないので、この方法は使えない
- コントローラーでベロシティ(ノートオンに含まれている)を固定するよう設定する。あるいは、音源側でベロシティを無視するよう設定する。
-- 理由:ベロシティ値はノートオン信号に含まれているため、音量が発音時に決定される。そのため徐々に大きくなる音を表現できない。
なお、ボリュームを使った場合、音色が変化しない。
ただし、Roland ARX-03 BRASSはボリュームで音量・音色とも変化するらしい(取扱説明書によると)。
また、一般的なMIDI音源はベロシティ値で音色も変化する。よって、ベロシティ値を固定にすると音色が変化しなくなる。
音色を変化させるには、別途、音源側での設定が必要になる。
----
また、音量と音色の両方を変化させるには、次のようにする:
- ウィンドウコントローラーで、ブレス、エクスプレッション、アフタータッチなどを出力するよう設定する。
- 音源で、これらのMIDI信号で、音色と音量の両方を変化させるように設定する。
-- 音量は Time Variant Filter (TVF) の Amplitude を操作する
-- 音色は、 一般的には「フィルタのカットオフ周波数」(ブライトネス)や「フィルタのレゾナンス」を操作すれば変化する。
* 主なMIDI信号の一覧と用途
| 種別 | 主な用途 | パラメータ |
| バンクセレクト (CC#0) | 音色を切り替えるためにバンクを切り替える | MIDIチャンネル番号 (0~15)、バンクナンバー (0~127/0~16383) |
| プログラムチェンジ | 音色を切り替える | MIDIチャンネル番号 (0~15)、プログラムナンバー (0~127) |
| ノートオン | 音を出す、発音開始時の音量・音色を決める | MIDIチャンネル番号 (0~15)、音程 (0~127)、ベロシティ値 (0:ノートオフ, 1~127) |
| ノートオフ | 音を止める、発音停止時の音量・音色を決める | MIDIチャンネル番号 (0~15)、音程 (0~127)、ノートオフベロシティ値 (0~127、普通は0) |
| ポリフォニック・キー・プレッシャー | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、音程 (0~127)、値 (0~127) |
| チャンネル・プレッシャー (アフタータッチ) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127) |
| ピッチベンド (ピッチ・ホィール・チェンジ) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~16383) |
| モジュレーション (CC#1) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127 / 0~16383) |
| ブレス (CC#2) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127 / 0~16383) |
| ボリューム (CC#7) | チャンネルの音量 (ミキサーのように各チャンネル間のバランスを取るためのもの) | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127 / 0~16383) |
| エクスプレッション (CC#11) | チャンネルの音量(抑揚を付けるためのもの) | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127 / 0~16383) |
| ポルタメント・タイム (CC#5) | (GM2規格) | |
| ポルタメント・オン/オフ (CC#65) | (GM2規格) | |
| パン (CC#10) | (GM2規格) | |
| ホールド1(ダンパー) (CC#64) | (GM2規格) | |
| ソステヌート (CC#66) | (GM2規格) | |
| ソフト (CC#67) | (GM2規格) | |
| フィルタ・レゾナンス(CC#71) | (GM2規格) フィルタのレゾナンスを制御 | |
| ブライトネス(CC#74) | (GM2規格) フィルタのカットオフ周波数を制御 | |
| アタック・タイム (CC#73) | (GM2規格) | |
| ディケイ・タイム(CC#75) | (GM2規格) | |
| リリース・タイム (CC#72) | (GM2規格) | |
| ビブラート・レイト(CC#76) | (GM2規格) | |
| ビブラート・デプス(CC#77) | (GM2規格) | |
| ビブラート・ディレイ(CC#78) | (GM2規格) | |
| リバーブ・センド・レベル (CC#91) | (GM2規格) | |
| コーラス・センド・レベル (CC#93) | (GM2規格) | |
| 汎用操作子1~4 (CC#16~19) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127 / 0~16383) |
| 汎用操作子5~8 (CC#80~83) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127) |
| NRPN (CC#98,99) + データエントリー(CC#6,38) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、パラメータ番号 (0~127/0~16383)、値 (0~127/0~16383) |
| その他のCC | コントローラと音源の双方で、CCに適当な機能を割り当てて使うことがある | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127 / 0~16383) |
- CC#n : コントロールチェンジ No.n (n=0~119)
- NRPN : Non Registered Parameter Number
- RPN : Registered Parameter Number
* コントローラが出力できるMIDI信号
各社のMIDIウィンドコントローラーが出力できるMIDI信号の一覧
** EWIシリーズ
ブレスセンサー, ビブラートセンサー (バイトセンサー), ベンドプレート, グライドプレート, EXT. IN:
| 機種 | ブレスセンサー | ビブラートセンサー&br()(バイトセンサー) | ベンドプレート | グライドプレート | EXT. IN |
| [[EWI3000m]] | CC#1(モジュレーション),&br()CC#2(ブレス),&br()CC#7(ボリューム),&br()アフタータッチ | | | | |
| [[EWI3020m]] |~| | | | |
| [[EWI3030m]] |~| | | CC#5,CC#2,CC#1 ? | |
| [[EWI4000s>#EWI4000s]] | CC#2(ブレス),&br()CC#7(ボリューム),&br()CC#11(エクスプレッション),&br()アフタータッチ | ピッチベンド,&br()ブレスセンサーにミックス | ピッチベンド,&br()CC#0~99 | CC#65(ポルタメント)&br()+ CC#5(ポルタメント・タイム) | (なし) |
| [[EWI USB>#EWIUSB]] | CC#1~119,&br()アフタータッチ | ピッチベンド,&br()CC#1~119,&br()アフタータッチ | ピッチベンド,&br()CC#1~119 | (なし) | (なし) |
HOLDボタン, OCTボタン:
| 機種 | HOLDボタン | OCTボタン |
| [[EWI4000s>#EWI4000s]] | CC#66(ソステヌート),&br()CC#64(ダンパー),&br()CC#0-99+固定値,&br()プログラムチェンジ | CC#0-99+固定値,&br()プログラムチェンジ |
他:
- [[EWI4000s>#EWI4000s]] SETUPボタンで、オールノートオフを送信 (OS v2.0以後)
- [[EWI4000s>#EWI4000s]] FX+LEVELボタンの同時押しで、リセット・オール・コントローラーとオール・ノートオフを送信 (OS v2.0以後)
- [[EWI USB>#EWIUSB]] リセットボタンで、リセット・オール・コントローラーとオール・ノートオフを送信
*** アナログEWI
- 音量・音色の制御には、基本はブレス(CC#2)を使う。また、専用音源側でボリューム(CC#7)やアフタータッチなどに変換可。
-- 専用音源にはEXT.INという「MIDIで繋いだ音源の音をシールドケーブルで取り込み、VCFとVCAで加工できる」機能があるためそちらを使った方が滑らかな制御が可能なうえ、どんな音源でも使えるので便利。
- コントローラと専用音源との接続は独自規格のCV接続のため、他の音源に繋ぐには、専用音源を経由させる(専用音源がないと、他の音源を制御できない)。
*** [[EWI4000s]] &aname(EWI4000s){#}
- マウスピースに息を吹き込むとブレスセンサーが働き、ノートオンが送信される。ノートオンに含まれるベロシティは可変、あるいは設定値(1~127から選択)に固定の2つから選択できる。
- ブレスセンサーに掛かる圧力で、ボリューム(CC#7)(デフォルト設定)が送信される。また、ブレス(CC#2)、エクスプレッション(CC#11)、チャンネル・アフタータッチを出力することが出来る。複数の同時出力も可能。また、ビブラートセンサーの出力をこれらの信号にミックスすることも可能。
- ビブラートセンサー(バイトセンサーとも呼ばれる、bite=噛む)の操作にてピッチベンド信号が送信される。
- ベンドプレートの操作にてピッチベンド信号が送信される。
- グライドプレートにて、ポルタメント(CC#65)とポルタメント・タイム(CC#5)が送信される。
- HOLDボタンとOCTボタンを操作して、プログラムチェンジを送信することが出来る。
- HOLDボタンでソステヌート(CC#66)、あるいはサスティーン(CC#64)を送信するよう設定できる。
- SETUPボタンを押すと、オール・ノートオフを送信する。
- FXボタンとLEVELボタンの同時に押すと、リセット・オール・コントローラーとオール・ノートオフを送信する。
- MIDI-OUT端子を持つため、他のMIDI音源と直接接続することが出来る。
*** [[EWI USB]] &aname(EWIUSB){#}
- マウスピースに息を吹き込むとブレスセンサーが働き、ノートオンが送信される。ノートオンに含まれるベロシティは可変、あるいは設定値(1~127から選択)に固定の2つから選択できる。
- ブレスセンサーに掛かる圧力で、ブレス(CC#2)(デフォルト設定)が送信される。設定はCC#1~119、アフタータッチに変更できる。同時に2つの信号を送信可能。
- ビブラートセンサー(バイトセンサーとも呼ばれる、bite=噛む)の操作にてピッチベンド信号(デフォルト)が送信される。同時に2つの信号を送信可能 (Bite CC1, Bite CC2)。Bite CC1の設定範囲はCC#1~119とピッチベンド(出力方法は4種類)、Bite CC2の範囲はCC#1~199、アフタータッチ。
- ベンドプレートの操作にてピッチベンド信号(デフォルト)が送信される。他に、CC#1~119のうち1つを割り当てることが可能。同時に2つの信号を送信可能。
- リセット・ボタンを押すと、オール・ノートオフとリセット・コントローラーが送信される。
- 設定の変更には付属ソフトウェア([[ARIA]])の[[Tools→EWI Configuration>EWI USBで音を出すまでの設定(Windows)#id_2cfbf8f9]]を用いる。設定は[[EWI USB]]本体に記録される。
- [[EWI USB]]でMIDI音源を用いるには、MIDI THRU機能を持つソフトウェアが別途必要になる。([[EWI USBでMIDI音源を鳴らす(Windows)]]や[[EWI USBでMIDI音源を鳴らす(Mac)]]を参照)
*** [[EWI5000]] &aname(EWI5000){#}
(The NAMM Show 2014で発表。未発売のため不明)
** WXシリーズ
機種間での相違点が大きい。
| 機種 | ウィンドセンサー | リップセンサー | ピッチベンドホィール | プログラムチェンジスイッチ | high Dキー / D#キー |
| [[WX7>#WX7]] | (CC#2(ブレス) / アフタータッチ) + CC#7(ボリューム)あり/なし | ピッチベンド | ピッチベンド | プログラムチェンジ 0~4 | (なし) |
| [[WX11>#WX11]] | CC#2(ブレス) | ピッチベンド | (なし) | プログラムチェンジ 0~4 | (なし) |
| [[WX5>#WX5]] | CC#2(ブレス) / CC#7(ボリューム) / CC#11(エクスプレッション) | (ピッチベンド / モジュレーションホィール) + CC#18(汎用操作子3) | ピッチベンドアップ+ダウン / モジュレーションホィール+ピッチベンドダウン / CC#16(汎用操作子1)+CC#17(汎用操作子2) / CC#74(ブライトネス) | プログラムチェンジ 0~127 | 演奏用キー / CC#80(汎用操作子5) + CC#81(汎用操作子6) |
*** [[WX7]] &aname(WX7){#}
- マウスピースに息を吹き込むとウィンドセンサーが働き、ノートオンが送信される。ノートオンに含まれるベロシティは可変。
- ウィンドセンサー値を、2系統のMIDI信号として送信できる。SW1でブレスとアフタータッチのいずれかを選択、SW2でボリューム出力あり/なしを選択。(取扱説明書 p.22, 2: ディップスイッチの設定 - 1:ウィンドセンサーのMIDI出力設定)
-- ウィンドカーブの調整が可能 (ノーマル/吹き始めの感度大)
- MIDI-OUT端子がないため、バッテリーボックスBT7([[WX7]]に付属、[[WX11]]は別売)もしくは [[WW-BAT>http://www.windworksdesign.com/music_wwbat.html]](バッテリーボックス)、[[VL70-m]](音源)、[[WT11]](音源)、[[MFC-10]](フットコントローラ)、のような「WX IN→MIDI」変換ができる機材が必要になる。
*** [[WX11]] &aname(WX11){#}
- マウスピースに息を吹き込むとウィンドセンサーが働き、ノートオンが送信される。ノートオンに含まれるベロシティは可変。
- ウィンドセンサー値は、ブレス(CC#2)として送信する。音源でブレス(CC#2)に反応するような設定が必要になる。
- MIDI-OUT端子がないため、バッテリーボックスBT7([[WX7]]に付属、[[WX11]]は別売)もしくは [[WW-BAT>http://www.windworksdesign.com/music_wwbat.html]](バッテリーボックス)、[[VL70-m]](音源)、[[WT11]](音源)、[[MFC-10]](フットコントローラ)、のような「WX IN→MIDI」変換ができる機材が必要になる。
*** [[WX5]] &aname(WX5){#}
- マウスピースに息を吹き込むとブレスセンサーが働き、ノートオンが送信される。ノートオンに含まれるベロシティは可変、あるいは「100に固定」の2つから選択できる。
- ウィンドセンサー値を最大2系統のMIDI信号として送信できる。SW1-2, SW1-3で選択する。
- ブレスカーブ(SW1-4=OFF:ノーマル, ON=ハード)とベロシティ値(SW1-1=OFF:可変, ON=100に固定)が可能。(取扱説明書 p.22,ディップスイッチの設定)。
- MIDI-OUT端子を持つため、他のMIDI音源と直接接続することが出来る。
* 音源別 &aname(soundmodule){#}
** GS規格音源 &aname(GS){#}
GS規格音源は、MOD(モジュレーション)、 BEND(ピッチベンド)、 CAf(チャンネル・アフタータッチ)、 PAf(ポリフォニック・アフタータッチ)、コントロールチェンジ(0~95のうち2つを選択:デフォルトはCC1=CC#10-パンポットとCC2=CC#11-エスクプレッションに割り当て)の変化に対して、以下の値を制御できる:
- PITCH CONTROL
- TVF CUTOFF CONTROL
- AMPLITUDE CONTROL
- LFO1 RATE CONTROL
- LFO1 PITCH CONTROL
- LFO1 TVF DEPTH
- LFO1 TVA DEPTH
- LFO2 RATE CONTRTOL
- LFO2 PITCH CONTROL
- LFO2 TVF DEPTH
- LFO2 TVA DEPTH
詳細はマニュアルの「MIDIインプリメンテーション」の「パラメーター・アドレス・マップ」に記載されている。
参考:
- 音源付属マニュアル (SC55, SC88Pro など)
- [[打ち込み講座(システム・エクスクルーシブ編)>http://homepage2.nifty.com/mkmk/midi_lab/sysex.htm]]
- [[システム・エクスクルーシブ リファレンス>http://homepage2.nifty.com/mkmk/midi_lab/exref.htm]]
** XG規格音源 &aname(XG){#}
XG規格音源 は、CAT(チャンネル・アフタータッチ), PAT(ポリフォニック・アフタータッチ), コントロールチェンジ(0~95のうち2つを選択:デフォルトはAC1=CC#10-パンポットとAC2=CC#11-エスクプレッションに割り当て)の変化に対して、以下の値を制御できる:
- PITCH CONTROL
- FILTER CONTROL
- AMPLITUDE CONTROL
- LFO PMOD DEPTH
- LFO FMOD DEPTH
- LFO AMOD DEPTH
- VARIATION CONTROL DEPTH
詳細はマニュアルの「MIDIデータフォーマット」の「アサイナブルコントローラー」や「付表」に記載されている。
参考:
- 音源付属マニュアル (MU50, CBXK1XG など)
- [[打ち込み講座(システム・エクスクルーシブ編)>http://homepage2.nifty.com/mkmk/midi_lab/sysex.htm]]
- [[システム・エクスクルーシブ リファレンス>http://homepage2.nifty.com/mkmk/midi_lab/exref.htm]]
ary.php?word=AC2]]
- [[XGデータ制作講座-14->http://www.dipss.com/dipss/dtmkouza/file/kouza/xgdata14.html]]
- [[Muse with XG - Tips [音源固有の機能など]>http://ydot.ifdef.jp/muse/tips_flame.html]]
- [[ヤマハマニュアルライブラリー(テキスト版) - AC1>http://www.yamaha.co.jp/manual/japan/text/glossary.php?word=AC1]]
- [[ヤマハマニュアルライブラリー(テキスト版) - AC2>http://www.yamaha.co.jp/manual/japan/text/glossary.php?word=AC2]]
** GM2音源 &aname(GM2){#}
GM2規格音源は、「コントローラー・デスティネーション・セッティング」機能で、チャンネル・プレッシャー(チャンネル・アフタータッチ)やコントロールチェンジ(CC#0~31, 64~95のうち1つを選択)の変化に対して、以下の値を制御できる:
- Pitch Control
- Filter Cutoff Control
- Amplitude Control
- LFO Pitch Depth
- LFO Filter Depth
- LFO Amplitude Depth
詳細は、GMガイドブックとRP-024 GM2仕様書の以下の個所に記載されている:
- 「GM2ガイドブック」(GM2Guidebook.pdf), p.18~19, 「コントローラー・デスティネーション・セッティング」
- 「RP-024 GM2仕様書」(GM2_japanese.pdf), p.19~20, 「4 ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・メッセージ - 4.6 コントローラー・ディスティネーション・セッティング」
これらの仕様書は、[[社団法人 音楽電子事業協会 (AMEI) - 仕様書ダウンロード>http://www.amei.or.jp/specifications/index.html]] から入手できる:
- GM2ガイドブック http://www.amei.or.jp/specifications/GM2Guidebook.pdf
- RP-024 GM2仕様書 http://www.amei.or.jp/specifications/GM2_japanese.pdf
----
(以下は、動作未確認)
ブレスコントローラ(CC#2)で、MIDI CH1の音源の音量(Amplitude)と音色(Filter cut-off control)を制御するなら、音源をGM2モードに切り替えた後、次のシステムエクスクルーシブでできる、と思われる:
F0 ;システムエクスクルーシブ開始
7F ;ユニバーサル・リアルタイム・メッセージ
7F ;device id = all
09 ;controller destination setting
03 ;controller type = CC
00 ;midi ch = 1 (チャンネル番号-1)
02 ;CC = ブレスコントローラ(#2)
02 ;Amplitude control
7f ;音量制御 127/64 * 7fH = 252%
01 ;Filter cut-off control
7f ;音色制御(ローパスフィルタのカットオフ周波数制御) +9450cent
f7 ;シテムエクスクルーシブ終了
なお、音色のFilter cut-off周波数が大きい場合は音色変化が判らないと思う。
あらかじめ音色をエディトしてFilter cut-off周波数を低くして、音を籠もらせておくこと。
*** Cakewalk TTS-1 &aname(TTS-1){#}
TTS-1付属のヘルプ によると、「●ユニバーサル・リアルタイム・システム・エクスクルーシブ・メッセージ」→「〇コントローラ」に「Controler Distination Setting」が記載されている。
TTS-1のヘルプファイルは、以下の場所にある:
- 32bit Windows では「C:\Program Files\Cakewalk\Shared DXi\TTS-1\Help\index_e.htm」
- 64bit Windows では「C:\Program Files (x86)\Cakewalk\Shared DXi\TTS-1\Help\index_e.htm」
** YAMAHA MOTIF ES
(関連ページ: [[BC3]])
- [[Q5:内蔵音源をBC3にて演奏したいのですが? - MOTIF ES|よくある質問と答え(FAQ)>http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/support/faq/synth/motifes/faq02.html#Anchor-faq05]]
- [[Q3:VL Visual Editorで作成したボードカスタムボイスに対して、MOTIF ESに接続したBC3で様々な演奏効果を与えることはできますか? - PLG150-VL|よくある質問と答え(FAQ)>http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/support/faq/plug/plg150vl/#Anchor-faq03]]
** Roland FANTOM-X
(注意: 動作未確認)
[[Fantom XR 取扱説明書 (Fantom-Xのラック版)>http://lib.roland.co.jp/support/jp/manuals/res/1810600/Fantom-XR_j5.pdf]]によると、以下の部分を読めば、ブレスコントローラー用に設定できそうな感じ。
-p.66~68の「マトリックス・コントロールに関する設定をする (Matrix Ctrl 1~4)」
-p.46~66の「パッチを作る」、
-p.177~181の「パラメーター一覧」
[[Fantom X6/7/8 の取扱説明書>http://lib.roland.co.jp/support/jp/manuals/res/1810597/Fantom-X678_r_j8.pdf]]の場合は、以下の項目を読んで設定すれば使えそう。
-p.80「マトリックス・コントロールに関する設定をする (Ctrl 1~4)」
-p.56「パッチを作る」
-p.251「パラメーター一覧」
** Roland SD-20
(動作未確認)
【EWI,WX】ウィンドシンセ★ブレスコントローラ 15
727 : 名無しサンプリング@48kHz [sage] 2009/05/27(水) 08:19:09 ID:dd0whsHX
>>721
次の2つを付き合わせて比較すればわかると思うよ。
SD-20 MIDIインプリメンテーション・ドキュメント
ttp://lib.roland.co.jp/support/jp/manuals/res/1809687/SD-20_MIDI_Imp.pdf
他の音源の制御 - EWIシリーズ
http://www8.atwiki.jp/windsynth/pages/38.html#id_7f08dff3
734 : よしめめ ◆nyYSMM8xt2 [sage] 2009/05/27(水) 20:03:34 ID:vJCoplAj
>>727,728
このインプリ結構分かりずらいな・・・。
CC#で制御しようとするとカットオフの制御でCC#74使うのかな。
ちょっと汎用的じゃないし、チャンネル・プレッシャー(=アフタータッチ)使えるみたいだからそっちでフィルターとアンプを制御して・・・って感じか。
エクスクルーシブ・メッセージって事はDAW上でパッチしてやるかしない?
とりあえずチャンネル・プレッシャーの受信は可能みたいだし、音色エディットの際にチャンネル・プレッシャーのコントロールをフィルターとかアンプに当てることができれば問題ないんだけどなぁ。
ちなみにOS X用のエディターないから確認できんけど、基本アフタータッチ受信できるハード音源の場合アンプとフィルターのカットオフいじれる事多い。
この場合4000sのブレス出力をアフタータッチ(=チャンネル・プレッシャー)にして、音色をエディットしてやれば駆動できるはず。
音色エディットの第一歩は、元のアンプ、カットオフの数値をメモして各々数値をゼロにする。で、アフタータッチで制御するアンプ、カットオフのパラメータにメモった数値を入れてあげれば、ウィンド制御用音色のできあがり。
元々アフタータッチが設定されてる場合とかEGのリリース切っちゃうとか細かい部分は制御できてからってことでw
736 : 名無しサンプリング@48kHz [sage] 2009/05/27(水) 21:25:51 ID:dd0whsHX
>>728
少なくとも、Roland SCやYAMAHA XGと同様のことは出来そう(これらの音源の仕様にとてもよく似てる)
なので、SCやXGと同様に、こんな感じで出来るんではないかな。
1. ベロシティ
* EWI4000sの設定で「固定」
* あるいは、SD-20側で p.12 VELOCITY SENSE DEPTH / VELOCITY SENSE OFFSET で設定
2. 音量 -> CC#07 Volumeで
3. 音色
* p.12 CC1 CONTROLLER NUMBER / CC2 CONTROLLER NUMBER で、制御に使うCC#を設定し、
p.14 CC1, CC2 でTVF CUTOFF CONTROLなどを制御
(ちなみにYAMAHA XGならそれぞれ、AC1, AC2という名前になってる)
* あるいは、p.13 CAf (チャンネル・アフタータッチ) か p.14 PAf (ポリフォニック・アフタータッチ) で同様に
4. その他
* 制御はせいぜいOFFSET / DEPTH くらいしかできないけど、
SD-20はマルチティンバー音源だから、同一の音色で上記の設定が異なるものを組み合わせれば
(自分でレイヤーすれば)、凝った変化を付けられると思うよ。
例えば、「息の量を増やすと音が大きくなる用に設定した音」と「息の量を増やすと音が小さくなる用に設定した音」を組み合わせたり。
741 : 名無しサンプリング@48kHz [sage] 2009/05/28(木) 00:41:27 ID:rT8oxr0t
>>734
カットオフを74で動かすなんて、教科書的定番なのだが
742 : 名無しサンプリング@48kHz [sage] 2009/05/28(木) 00:53:27 ID:FQwDC/SO
>>736
RolandとYAMAHAの対比がおかしいぞ。製品と音源がごっちゃになってる。
>>728
SD-20持ってるって事はMIDIシーケンサなりDAWなり使って曲作ってるように
思うんだけど、もしそうであれば、そんなに複雑な話じゃないよ。
乱暴な話、MIDIキーボードがウィンドシンセになった位に考えてればおk。
もし聴き専だったのなら、音作りにMIDIの知識が必要になるので要勉強。
744 : よしめめ ◆nyYSMM8xt2 [sage] 2009/05/28(木) 01:04:29 ID:vHo4wtq8
>>741
あぁ、ごめん説明不足だったか。ウィンドシンセ的な意味でね>汎用的
CC#74吐き出せるウィンドなんてUSB以外にない(よね?w)から。
746 : 名無しサンプリング@48kHz [sage] 2009/05/28(木) 01:22:00 ID:+QU06kBN
>>744
WX5は設定によってはホイールで#74吐けるね。あと運指モードをサックスCにすると換え指でも#74吐いた記憶が
----
関連: [[ソフトウェア音源]]
ウィンドコントローラーを想定していない音源を使うときに必要なMIDI信号などを調べてみた。
''目次''
#contents
* 傾向と対策
ピアノなどの減衰音を制御する場合、MIDIのノートオン・ノートオフ信号さえあれば、以下のように最低限の制御が出来る:
- 発音開始・終了をノートオン・ノートオフで指示する。
- 発音開始時の音量・音色をノートオンのベロシティ値で指示する。
しかし、ウィンドコントローラーでは発音中に音量や音色を制御するため、上記の信号だけでは不十分である。
ウィンドウコントローラーを想定している音源は、ボリューム(CC#7)、ブレス(CC#2)、エクスプレッション(CC#11)、アフタータッチ、のいずれかで、音源の音量と音色の双方を変化させることが出来る。
* ウィンドコントローラーに非対応な音源の制御
方法1. 以下の2つ設定を行うと、ブレスで音量を変化させることが出来る:
- コントローラーでボリューム(CC#7)を出力するよう設定する。
-- 注意: WX11はボリューム(CC#7)を出力できないので、この方法は使えない
- コントローラーでベロシティ(ノートオンに含まれている)を固定するよう設定する。あるいは、音源側でベロシティを無視するよう設定する。
-- 理由:ベロシティ値はノートオン信号に含まれているため、音量が発音時に決定される。そのため徐々に大きくなる音を表現できない。
注意:ボリュームでは音色が変化しない。(ただし、Roland ARX-03 BRASSはボリュームで音量・音色とも変化するらしい(取扱説明書によると)
注意:一般的なMIDI音源はベロシティ値で音色も変化する。このため、ベロシティ値を固定にすると音色が変化しなくなる。
方法2. 音量と音色の両方を変化させるには、代わりに以下の設定を行う:
- ウィンドウコントローラーで、ブレス、エクスプレッション、アフタータッチなどを出力するよう設定する。
- 音源で、これらのMIDI信号で、音色と音量の両方を変化させるように設定する。
-- 音量は Amplitude を操作すれば変化する。
--- Amplitude だけで変化が少ないのであれば、方法1も併用する。
-- 音色は、 一般的には「フィルタのカットオフ周波数」(ブライトネス)や「フィルタのレゾナンス」を操作すれば変化する。
* 主なMIDI信号の一覧と用途
| 種別 | 主な用途 | パラメータ |
| バンクセレクト (CC#0) | 音色を切り替えるためにバンクを切り替える | MIDIチャンネル番号 (0~15)、バンクナンバー (0~127/0~16383) |
| プログラムチェンジ | 音色を切り替える | MIDIチャンネル番号 (0~15)、プログラムナンバー (0~127) |
| ノートオン | 音を出す、発音開始時の音量・音色を決める | MIDIチャンネル番号 (0~15)、音程 (0~127)、ベロシティ値 (0:ノートオフ, 1~127) |
| ノートオフ | 音を止める、発音停止時の音量・音色を決める | MIDIチャンネル番号 (0~15)、音程 (0~127)、ノートオフベロシティ値 (0~127、普通は0) |
| ポリフォニック・キー・プレッシャー | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、音程 (0~127)、値 (0~127) |
| チャンネル・プレッシャー (アフタータッチ) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127) |
| ピッチベンド (ピッチ・ホィール・チェンジ) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~16383) |
| モジュレーション (CC#1) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127 / 0~16383) |
| ブレス (CC#2) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127 / 0~16383) |
| ボリューム (CC#7) | チャンネルの音量 (ミキサーのように各チャンネル間のバランスを取るためのもの) | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127 / 0~16383) |
| エクスプレッション (CC#11) | チャンネルの音量(抑揚を付けるためのもの) | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127 / 0~16383) |
| ポルタメント・タイム (CC#5) | (GM2規格) | |
| ポルタメント・オン/オフ (CC#65) | (GM2規格) | |
| パン (CC#10) | (GM2規格) | |
| ホールド1(ダンパー) (CC#64) | (GM2規格) | |
| ソステヌート (CC#66) | (GM2規格) | |
| ソフト (CC#67) | (GM2規格) | |
| フィルタ・レゾナンス(CC#71) | (GM2規格) フィルタのレゾナンスを制御 | |
| ブライトネス(CC#74) | (GM2規格) フィルタのカットオフ周波数を制御 | |
| アタック・タイム (CC#73) | (GM2規格) | |
| ディケイ・タイム(CC#75) | (GM2規格) | |
| リリース・タイム (CC#72) | (GM2規格) | |
| ビブラート・レイト(CC#76) | (GM2規格) | |
| ビブラート・デプス(CC#77) | (GM2規格) | |
| ビブラート・ディレイ(CC#78) | (GM2規格) | |
| リバーブ・センド・レベル (CC#91) | (GM2規格) | |
| コーラス・センド・レベル (CC#93) | (GM2規格) | |
| 汎用操作子1~4 (CC#16~19) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127 / 0~16383) |
| 汎用操作子5~8 (CC#80~83) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127) |
| NRPN (CC#98,99) + データエントリー(CC#6,38) | | MIDIチャンネル番号 (0~15)、パラメータ番号 (0~127/0~16383)、値 (0~127/0~16383) |
| その他のCC | コントローラと音源の双方で、CCに適当な機能を割り当てて使うことがある | MIDIチャンネル番号 (0~15)、値 (0~127 / 0~16383) |
- CC#n : コントロールチェンジ No.n (n=0~119)
- NRPN : Non Registered Parameter Number
- RPN : Registered Parameter Number
* コントローラが出力できるMIDI信号
各社のMIDIウィンドコントローラーが出力できるMIDI信号の一覧
** EWIシリーズ
ブレスセンサー, ビブラートセンサー (バイトセンサー), ベンドプレート, グライドプレート, EXT. IN:
| 機種 | ブレスセンサー | ビブラートセンサー&br()(バイトセンサー) | ベンドプレート | グライドプレート | EXT. IN |
| [[EWI3000m]] | CC#1(モジュレーション),&br()CC#2(ブレス),&br()CC#7(ボリューム),&br()アフタータッチ | | | | |
| [[EWI3020m]] |~| | | | |
| [[EWI3030m]] |~| | | CC#5,CC#2,CC#1 ? | |
| [[EWI4000s>#EWI4000s]] | CC#2(ブレス),&br()CC#7(ボリューム),&br()CC#11(エクスプレッション),&br()アフタータッチ | ピッチベンド,&br()ブレスセンサーにミックス | ピッチベンド,&br()CC#0~99 | CC#65(ポルタメント)&br()+ CC#5(ポルタメント・タイム) | (なし) |
| [[EWI USB>#EWIUSB]] | CC#1~119,&br()アフタータッチ | ピッチベンド,&br()CC#1~119,&br()アフタータッチ | ピッチベンド,&br()CC#1~119 | (なし) | (なし) |
HOLDボタン, OCTボタン:
| 機種 | HOLDボタン | OCTボタン |
| [[EWI4000s>#EWI4000s]] | CC#66(ソステヌート),&br()CC#64(ダンパー),&br()CC#0-99+固定値,&br()プログラムチェンジ | CC#0-99+固定値,&br()プログラムチェンジ |
他:
- [[EWI4000s>#EWI4000s]] SETUPボタンで、オールノートオフを送信 (OS v2.0以後)
- [[EWI4000s>#EWI4000s]] FX+LEVELボタンの同時押しで、リセット・オール・コントローラーとオール・ノートオフを送信 (OS v2.0以後)
- [[EWI USB>#EWIUSB]] リセットボタンで、リセット・オール・コントローラーとオール・ノートオフを送信
*** アナログEWI
- 音量・音色の制御には、基本はブレス(CC#2)を使う。また、専用音源側でボリューム(CC#7)やアフタータッチなどに変換可。
-- 専用音源にはEXT.INという「MIDIで繋いだ音源の音をシールドケーブルで取り込み、VCFとVCAで加工できる」機能があるためそちらを使った方が滑らかな制御が可能なうえ、どんな音源でも使えるので便利。
- コントローラと専用音源との接続は独自規格のCV接続のため、他の音源に繋ぐには、専用音源を経由させる(専用音源がないと、他の音源を制御できない)。
*** [[EWI4000s]] &aname(EWI4000s){#}
- マウスピースに息を吹き込むとブレスセンサーが働き、ノートオンが送信される。ノートオンに含まれるベロシティは可変、あるいは設定値(1~127から選択)に固定の2つから選択できる。
- ブレスセンサーに掛かる圧力で、ボリューム(CC#7)(デフォルト設定)が送信される。また、ブレス(CC#2)、エクスプレッション(CC#11)、チャンネル・アフタータッチを出力することが出来る。複数の同時出力も可能。また、ビブラートセンサーの出力をこれらの信号にミックスすることも可能。
- ビブラートセンサー(バイトセンサーとも呼ばれる、bite=噛む)の操作にてピッチベンド信号が送信される。
- ベンドプレートの操作にてピッチベンド信号が送信される。
- グライドプレートにて、ポルタメント(CC#65)とポルタメント・タイム(CC#5)が送信される。
- HOLDボタンとOCTボタンを操作して、プログラムチェンジを送信することが出来る。
- HOLDボタンでソステヌート(CC#66)、あるいはサスティーン(CC#64)を送信するよう設定できる。
- SETUPボタンを押すと、オール・ノートオフを送信する。
- FXボタンとLEVELボタンの同時に押すと、リセット・オール・コントローラーとオール・ノートオフを送信する。
- MIDI-OUT端子を持つため、他のMIDI音源と直接接続することが出来る。
*** [[EWI USB]] &aname(EWIUSB){#}
- マウスピースに息を吹き込むとブレスセンサーが働き、ノートオンが送信される。ノートオンに含まれるベロシティは可変、あるいは設定値(1~127から選択)に固定の2つから選択できる。
- ブレスセンサーに掛かる圧力で、ブレス(CC#2)(デフォルト設定)が送信される。設定はCC#1~119、アフタータッチに変更できる。同時に2つの信号を送信可能。
- ビブラートセンサー(バイトセンサーとも呼ばれる、bite=噛む)の操作にてピッチベンド信号(デフォルト)が送信される。同時に2つの信号を送信可能 (Bite CC1, Bite CC2)。Bite CC1の設定範囲はCC#1~119とピッチベンド(出力方法は4種類)、Bite CC2の範囲はCC#1~199、アフタータッチ。
- ベンドプレートの操作にてピッチベンド信号(デフォルト)が送信される。他に、CC#1~119のうち1つを割り当てることが可能。同時に2つの信号を送信可能。
- リセット・ボタンを押すと、オール・ノートオフとリセット・コントローラーが送信される。
- 設定の変更には付属ソフトウェア([[ARIA]])の[[Tools→EWI Configuration>EWI USBで音を出すまでの設定(Windows)#id_2cfbf8f9]]を用いる。設定は[[EWI USB]]本体に記録される。
- [[EWI USB]]でMIDI音源を用いるには、MIDI THRU機能を持つソフトウェアが別途必要になる。([[EWI USBでMIDI音源を鳴らす(Windows)]]や[[EWI USBでMIDI音源を鳴らす(Mac)]]を参照)
*** [[EWI5000]] &aname(EWI5000){#}
(The NAMM Show 2014で発表。未発売のため不明)
** WXシリーズ
機種間での相違点が大きい。
| 機種 | ウィンドセンサー | リップセンサー | ピッチベンドホィール | プログラムチェンジスイッチ | high Dキー / D#キー |
| [[WX7>#WX7]] | (CC#2(ブレス) / アフタータッチ) + CC#7(ボリューム)あり/なし | ピッチベンド | ピッチベンド | プログラムチェンジ 0~4 | (なし) |
| [[WX11>#WX11]] | CC#2(ブレス) | ピッチベンド | (なし) | プログラムチェンジ 0~4 | (なし) |
| [[WX5>#WX5]] | CC#2(ブレス) / CC#7(ボリューム) / CC#11(エクスプレッション) | (ピッチベンド / モジュレーションホィール) + CC#18(汎用操作子3) | ピッチベンドアップ+ダウン / モジュレーションホィール+ピッチベンドダウン / CC#16(汎用操作子1)+CC#17(汎用操作子2) / CC#74(ブライトネス) | プログラムチェンジ 0~127 | 演奏用キー / CC#80(汎用操作子5) + CC#81(汎用操作子6) |
*** [[WX7]] &aname(WX7){#}
- マウスピースに息を吹き込むとウィンドセンサーが働き、ノートオンが送信される。ノートオンに含まれるベロシティは可変。
- ウィンドセンサー値を、2系統のMIDI信号として送信できる。SW1でブレスとアフタータッチのいずれかを選択、SW2でボリューム出力あり/なしを選択。(取扱説明書 p.22, 2: ディップスイッチの設定 - 1:ウィンドセンサーのMIDI出力設定)
-- ウィンドカーブの調整が可能 (ノーマル/吹き始めの感度大)
- MIDI-OUT端子がないため、バッテリーボックスBT7([[WX7]]に付属、[[WX11]]は別売)もしくは [[WW-BAT>http://www.windworksdesign.com/music_wwbat.html]](バッテリーボックス)、[[VL70-m]](音源)、[[WT11]](音源)、[[MFC-10]](フットコントローラ)、のような「WX IN→MIDI」変換ができる機材が必要になる。
*** [[WX11]] &aname(WX11){#}
- マウスピースに息を吹き込むとウィンドセンサーが働き、ノートオンが送信される。ノートオンに含まれるベロシティは可変。
- ウィンドセンサー値は、ブレス(CC#2)として送信する。音源でブレス(CC#2)に反応するような設定が必要になる。
- MIDI-OUT端子がないため、バッテリーボックスBT7([[WX7]]に付属、[[WX11]]は別売)もしくは [[WW-BAT>http://www.windworksdesign.com/music_wwbat.html]](バッテリーボックス)、[[VL70-m]](音源)、[[WT11]](音源)、[[MFC-10]](フットコントローラ)、のような「WX IN→MIDI」変換ができる機材が必要になる。
*** [[WX5]] &aname(WX5){#}
- マウスピースに息を吹き込むとブレスセンサーが働き、ノートオンが送信される。ノートオンに含まれるベロシティは可変、あるいは「100に固定」の2つから選択できる。
- ウィンドセンサー値を最大2系統のMIDI信号として送信できる。SW1-2, SW1-3で選択する。
- ブレスカーブ(SW1-4=OFF:ノーマル, ON=ハード)とベロシティ値(SW1-1=OFF:可変, ON=100に固定)が可能。(取扱説明書 p.22,ディップスイッチの設定)。
- MIDI-OUT端子を持つため、他のMIDI音源と直接接続することが出来る。
* 音源別 &aname(soundmodule){#}
** GS規格音源 &aname(GS){#}
GS規格音源は、MOD(モジュレーション)、 BEND(ピッチベンド)、 CAf(チャンネル・アフタータッチ)、 PAf(ポリフォニック・アフタータッチ)、コントロールチェンジ(0~95のうち2つを選択:デフォルトはCC1=CC#10-パンポットとCC2=CC#11-エスクプレッションに割り当て)の変化に対して、以下の値を制御できる:
- PITCH CONTROL
- TVF CUTOFF CONTROL
- AMPLITUDE CONTROL
- LFO1 RATE CONTROL
- LFO1 PITCH CONTROL
- LFO1 TVF DEPTH
- LFO1 TVA DEPTH
- LFO2 RATE CONTRTOL
- LFO2 PITCH CONTROL
- LFO2 TVF DEPTH
- LFO2 TVA DEPTH
詳細はマニュアルの「MIDIインプリメンテーション」の「パラメーター・アドレス・マップ」に記載されている。
参考:
- 音源付属マニュアル (SC55, SC88Pro など)
- [[打ち込み講座(システム・エクスクルーシブ編)>http://homepage2.nifty.com/mkmk/midi_lab/sysex.htm]]
- [[システム・エクスクルーシブ リファレンス>http://homepage2.nifty.com/mkmk/midi_lab/exref.htm]]
** XG規格音源 &aname(XG){#}
XG規格音源 は、CAT(チャンネル・アフタータッチ), PAT(ポリフォニック・アフタータッチ), コントロールチェンジ(0~95のうち2つを選択:デフォルトはAC1=CC#10-パンポットとAC2=CC#11-エスクプレッションに割り当て)の変化に対して、以下の値を制御できる:
- PITCH CONTROL
- FILTER CONTROL
- AMPLITUDE CONTROL
- LFO PMOD DEPTH
- LFO FMOD DEPTH
- LFO AMOD DEPTH
- VARIATION CONTROL DEPTH
詳細はマニュアルの「MIDIデータフォーマット」の「アサイナブルコントローラー」や「付表」に記載されている。
参考:
- 音源付属マニュアル (MU50, CBXK1XG など)
- [[打ち込み講座(システム・エクスクルーシブ編)>http://homepage2.nifty.com/mkmk/midi_lab/sysex.htm]]
- [[システム・エクスクルーシブ リファレンス>http://homepage2.nifty.com/mkmk/midi_lab/exref.htm]]
- [[XGデータ制作講座-14->http://www.dipss.com/dipss/dtmkouza/file/kouza/xgdata14.html]]
- [[Muse with XG - Tips [音源固有の機能など]>http://ydot.ifdef.jp/muse/tips_flame.html]]
- [[ヤマハマニュアルライブラリー(テキスト版) - AC1>http://www.yamaha.co.jp/manual/japan/text/glossary.php?word=AC1]]
- [[ヤマハマニュアルライブラリー(テキスト版) - AC2>http://www.yamaha.co.jp/manual/japan/text/glossary.php?word=AC2]]
** GM2音源 &aname(GM2){#}
GM2規格音源は、「コントローラー・デスティネーション・セッティング」機能で、チャンネル・プレッシャー(チャンネル・アフタータッチ)やコントロールチェンジ(CC#0~31, 64~95のうち1つを選択)の変化に対して、以下の値を制御できる:
- Pitch Control
- Filter Cutoff Control
- Amplitude Control
- LFO Pitch Depth
- LFO Filter Depth
- LFO Amplitude Depth
詳細は、GMガイドブックとRP-024 GM2仕様書の以下の個所に記載されている:
- 「GM2ガイドブック」(GM2Guidebook.pdf), p.18~19, 「コントローラー・デスティネーション・セッティング」
- 「RP-024 GM2仕様書」(GM2_japanese.pdf), p.19~20, 「4 ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・メッセージ - 4.6 コントローラー・ディスティネーション・セッティング」
これらの仕様書は、[[社団法人 音楽電子事業協会 (AMEI) - 仕様書ダウンロード>http://www.amei.or.jp/specifications/index.html]] から入手できる:
- GM2ガイドブック http://www.amei.or.jp/specifications/GM2Guidebook.pdf
- RP-024 GM2仕様書 http://www.amei.or.jp/specifications/GM2_japanese.pdf
----
(以下は、動作未確認)
ブレスコントローラ(CC#2)で、MIDI CH1の音源の音量(Amplitude)と音色(Filter cut-off control)を制御するなら、音源をGM2モードに切り替えた後、次のシステムエクスクルーシブでできる、と思われる:
F0 ;システムエクスクルーシブ開始
7F ;ユニバーサル・リアルタイム・メッセージ
7F ;device id = all
09 ;controller destination setting
03 ;controller type = CC
00 ;midi ch = 1 (チャンネル番号-1)
02 ;CC = ブレスコントローラ(#2)
02 ;Amplitude control
7f ;音量制御 7fH(=127) = 127/64 * 100% = 198%
01 ;Filter cut-off control
7f ;音色制御(ローパスフィルタのカットオフ周波数制御) +9450 cent = +94.5半音 = 7.8オクターブ
f7 ;シテムエクスクルーシブ終了
なお、音色のFilter cut-off周波数が大きい場合は音色変化が判らないと思う。
あらかじめ音色をエディトしてFilter cut-off周波数を低くして、音を籠もらせておくこと。
*** Cakewalk TTS-1 &aname(TTS-1){#}
TTS-1付属のヘルプ によると、「●ユニバーサル・リアルタイム・システム・エクスクルーシブ・メッセージ」→「〇コントローラ」に「Controler Distination Setting」が記載されている。
TTS-1のヘルプファイルは、以下の場所にある:
- 32bit Windows では「C:\Program Files\Cakewalk\Shared DXi\TTS-1\Help\index_e.htm」
- 64bit Windows では「C:\Program Files (x86)\Cakewalk\Shared DXi\TTS-1\Help\index_e.htm」
** YAMAHA MOTIF ES
(関連ページ: [[BC3]])
- [[Q5:内蔵音源をBC3にて演奏したいのですが? - MOTIF ES|よくある質問と答え(FAQ)>http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/support/faq/synth/motifes/faq02.html#Anchor-faq05]]
- [[Q3:VL Visual Editorで作成したボードカスタムボイスに対して、MOTIF ESに接続したBC3で様々な演奏効果を与えることはできますか? - PLG150-VL|よくある質問と答え(FAQ)>http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/support/faq/plug/plg150vl/#Anchor-faq03]]
** Roland FANTOM-X
(注意: 動作未確認)
[[Fantom XR 取扱説明書 (Fantom-Xのラック版)>http://lib.roland.co.jp/support/jp/manuals/res/1810600/Fantom-XR_j5.pdf]]によると、以下の部分を読めば、ブレスコントローラー用に設定できそうな感じ。
-p.66~68の「マトリックス・コントロールに関する設定をする (Matrix Ctrl 1~4)」
-p.46~66の「パッチを作る」、
-p.177~181の「パラメーター一覧」
[[Fantom X6/7/8 の取扱説明書>http://lib.roland.co.jp/support/jp/manuals/res/1810597/Fantom-X678_r_j8.pdf]]の場合は、以下の項目を読んで設定すれば使えそう。
-p.80「マトリックス・コントロールに関する設定をする (Ctrl 1~4)」
-p.56「パッチを作る」
-p.251「パラメーター一覧」
** Roland SD-20
(動作未確認)
【EWI,WX】ウィンドシンセ★ブレスコントローラ 15
727 : 名無しサンプリング@48kHz [sage] 2009/05/27(水) 08:19:09 ID:dd0whsHX
>>721
次の2つを付き合わせて比較すればわかると思うよ。
SD-20 MIDIインプリメンテーション・ドキュメント
ttp://lib.roland.co.jp/support/jp/manuals/res/1809687/SD-20_MIDI_Imp.pdf
他の音源の制御 - EWIシリーズ
http://www8.atwiki.jp/windsynth/pages/38.html#id_7f08dff3
734 : よしめめ ◆nyYSMM8xt2 [sage] 2009/05/27(水) 20:03:34 ID:vJCoplAj
>>727,728
このインプリ結構分かりずらいな・・・。
CC#で制御しようとするとカットオフの制御でCC#74使うのかな。
ちょっと汎用的じゃないし、チャンネル・プレッシャー(=アフタータッチ)使えるみたいだからそっちでフィルターとアンプを制御して・・・って感じか。
エクスクルーシブ・メッセージって事はDAW上でパッチしてやるかしない?
とりあえずチャンネル・プレッシャーの受信は可能みたいだし、音色エディットの際にチャンネル・プレッシャーのコントロールをフィルターとかアンプに当てることができれば問題ないんだけどなぁ。
ちなみにOS X用のエディターないから確認できんけど、基本アフタータッチ受信できるハード音源の場合アンプとフィルターのカットオフいじれる事多い。
この場合4000sのブレス出力をアフタータッチ(=チャンネル・プレッシャー)にして、音色をエディットしてやれば駆動できるはず。
音色エディットの第一歩は、元のアンプ、カットオフの数値をメモして各々数値をゼロにする。で、アフタータッチで制御するアンプ、カットオフのパラメータにメモった数値を入れてあげれば、ウィンド制御用音色のできあがり。
元々アフタータッチが設定されてる場合とかEGのリリース切っちゃうとか細かい部分は制御できてからってことでw
736 : 名無しサンプリング@48kHz [sage] 2009/05/27(水) 21:25:51 ID:dd0whsHX
>>728
少なくとも、Roland SCやYAMAHA XGと同様のことは出来そう(これらの音源の仕様にとてもよく似てる)
なので、SCやXGと同様に、こんな感じで出来るんではないかな。
1. ベロシティ
* EWI4000sの設定で「固定」
* あるいは、SD-20側で p.12 VELOCITY SENSE DEPTH / VELOCITY SENSE OFFSET で設定
2. 音量 -> CC#07 Volumeで
3. 音色
* p.12 CC1 CONTROLLER NUMBER / CC2 CONTROLLER NUMBER で、制御に使うCC#を設定し、
p.14 CC1, CC2 でTVF CUTOFF CONTROLなどを制御
(ちなみにYAMAHA XGならそれぞれ、AC1, AC2という名前になってる)
* あるいは、p.13 CAf (チャンネル・アフタータッチ) か p.14 PAf (ポリフォニック・アフタータッチ) で同様に
4. その他
* 制御はせいぜいOFFSET / DEPTH くらいしかできないけど、
SD-20はマルチティンバー音源だから、同一の音色で上記の設定が異なるものを組み合わせれば
(自分でレイヤーすれば)、凝った変化を付けられると思うよ。
例えば、「息の量を増やすと音が大きくなる用に設定した音」と「息の量を増やすと音が小さくなる用に設定した音」を組み合わせたり。
741 : 名無しサンプリング@48kHz [sage] 2009/05/28(木) 00:41:27 ID:rT8oxr0t
>>734
カットオフを74で動かすなんて、教科書的定番なのだが
742 : 名無しサンプリング@48kHz [sage] 2009/05/28(木) 00:53:27 ID:FQwDC/SO
>>736
RolandとYAMAHAの対比がおかしいぞ。製品と音源がごっちゃになってる。
>>728
SD-20持ってるって事はMIDIシーケンサなりDAWなり使って曲作ってるように
思うんだけど、もしそうであれば、そんなに複雑な話じゃないよ。
乱暴な話、MIDIキーボードがウィンドシンセになった位に考えてればおk。
もし聴き専だったのなら、音作りにMIDIの知識が必要になるので要勉強。
744 : よしめめ ◆nyYSMM8xt2 [sage] 2009/05/28(木) 01:04:29 ID:vHo4wtq8
>>741
あぁ、ごめん説明不足だったか。ウィンドシンセ的な意味でね>汎用的
CC#74吐き出せるウィンドなんてUSB以外にない(よね?w)から。
746 : 名無しサンプリング@48kHz [sage] 2009/05/28(木) 01:22:00 ID:+QU06kBN
>>744
WX5は設定によってはホイールで#74吐けるね。あと運指モードをサックスCにすると換え指でも#74吐いた記憶が
----
関連: [[ソフトウェア音源]]
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: