エンダーのゲーム

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★★★★ 星4つ(とりあえず読んどけ) 

「昆虫型宇宙人バガーが地球を侵略した。過去2回の侵攻をはねのけた人類が次なる脅威に備えて優秀な指揮官を養成すべく作ったバトルスクールで、頭角を現す、天才少年エンダーの物語。」

後ろの表紙のあらすじです。印象はB級SFそのものですが・・・・・
実は結構名作なんです。

宇宙戦争が描写されるのは最後の10Pくらいで、ほとんどは、バトルスクールでのエンダー少年の成長物語となっています。

特徴とすべき点は、情景描写か皆無で、出来事と内面の表現がメインで、とても読みやすいところでしょうか。サイエンスの要素は少ないので、冒険活劇系エンターテイメントに近いかもしれませんが、軽薄なかんじではなく明確にテーマがあります。

続編に、死者の代弁者って本があります。(その後もエンダーシリーズはつづいてます)こっちはSF要素も満載でより楽しめました。実際、後者を書くために今回紹介の本を書いたといわれている記事をみたことがありますが、たしかにそう思います。私も死者の代弁者のほうがよくできてると思います。

一連のシリーズには独特の罪悪感というものがなかれています。わたしの独善的な印象ですが、彼が厳格なモルモン教徒、かつ、アメリカ人であるというのが関係しているのかもしれません。文章にもそれを伺わせる箇所がいくつもあり、日本人のわたしからするとこだわりすぎでないのか?というぐらい、暴力に対する異常なほどの罪の意識が作品全体にながれています。こういった雰囲気は一般的なSF作家の乾いた感覚とは、決定的に一線を画していて新鮮な気がします。プロテスタント的良心をもってある程度本当の歴史を知ることのできたインテリ アメリカ人の無意識の底辺には、アメリカ開拓史=侵略と虐殺の歴史があるのかな?っと勘ぐってしまいましす。

(じつはあまり認識されていないが、ポルポトやナチスの虐殺は、鮮烈だが、結果的に長期的に考えてみると、インディアンほどの勢力[3千万とも5千万ともいわれていた]をもつ民族をほとんど根こそぎにしたという意味では、歴史的にも例がない。ネイティヴがどれほど豊かな文明をきづいていたかを、端的にしめす例は、今日われわれが食べている農作物の70%が彼らが栽培していた作物からきている事実がしめしている。)

全般を通しておもしろいのですが、何が優れているのかと言われるとこまります。SF設定はあれだし、文学的には普通です。出来のいい娯楽本の特徴そのままなのですが、どこかに名作といえる雰囲気があります。それについて、高橋源一郎(競馬で有名かもしれませんが、作家さんです)は、「小説志望者はカードを読め」という評論をしたそうです。自分には、その評論の要所がどこにあるか、はっきりとはわかりませんが、次に次にと言った感じで、読めてしまう不思議な本です。名作には違いありません。











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