B 輸血
小項目
- 適応と一般的注意,適正使用,血液型と交差試験〈クロスマッチ〉,同種輸血と自己輸血,成分輸血〈赤血球濃厚液,洗浄赤血球,濃厚血小板,新鮮凍結血漿,血漿分画製剤〉,交換輸血,輸血時の副作用,輸血後GVHD,輸血関連急性肺障害,輸血による感染症
101B102
輸血について正しいのはどれか。2つ選べ。
a 文書によるインフォームドコンセントが必要である。
b Rh陰性の患者にはRh陰性血を用いる。
c ABO血液型が同型血の場合でも副試験は省略できない。
d 赤血球輸血ではHb 12g/dl以上を保つようにする。
e 新鮮凍結血漿の使用は循環血漿量の補充が目的である。
○ a
○ b
× c
× d
× e
正解 ab
100G109
自己血輸血の適応となるのはどれか。
a 常位胎盤早期剥離
b 前置胎盤
c 子宮破裂
d 頸管裂傷
e 弛緩出血
× a
○ b
× c
× d
× e
正解 b
99F43
38歳の男性。自宅で暗赤色の吐血をし,救急車で搬送された。不穏状態である。脈拍 128/分,整。血圧 80/36mmHg。皮膚は蒼白で冷たい。血液所見:赤血球 280万,Hb 8.0g/dl,Ht 24%,白血球 9800,血小板 28万,プロトロンビン時間 12秒(基準 10~14)。血清生化学所見:総蛋白 6.2g/dl,アルブミン 4.0g/dl。
適切な輸血はどれか。
a 近親者からの新鮮全血
b 赤血球濃厚液
c 濃厚血小板
d 新鮮凍結血漿
e 血液凝固因子製剤
× a
○ b
× c
× d
× e
正解 b
診断 上部消化管出血
99F44
34歳の2回経産婦。妊娠32週に性器出血と下腹部痛とがあり緊急搬送された。不穏状態である。身長 155cm,体重 65kg。脈拍 120/分,整。血圧 80/60mmHg。子宮底長 34cm。内診で子宮口は3cm開大し,外子宮ロから出血を認める。持続的に子宮は収縮しており触診で疼痛を訴える。血液所見:赤沈 5mm/1時間,赤血球 250万,Hb 7.0g/dl,白血球 9200,血小板 3万,血清FDP 60μg/ml(基準 10以下),Dダイマー 3.0μg/ml(基準 1.0以下)。超音波検査で胎児死亡が確認され,胎盤後壁にエコーフリースペースが観察された。
まず行う検査はどれか。2つ選べ。
a 輸血
b 急速遂娩
c 抗菌薬投与
d 抗凝固療法
e 子宮収縮促進薬投与
○ a
× b
× c
○ d
× e
正解 ad
診断 常位胎盤早期剥離,出血性ショック,DIC