M 尿崩症
102I7
血清ナトリウム値が160mEq/lの場合に考えられるのはどれか。
a Addison病
b 心因性多尿
c 中枢性尿崩症
d 甲状腺機能低下症
e ネフローゼ症候群
× a
× b
○ c
× d
× e
正解 c
102I56
35歳の男性。口渇を主訴に来院した。生来健康であったが,1か月前から口が異常に渇き,お茶やジュースなどを1日約5リットル飲むようになった。尿量も多く,夜間に3回以上排尿のために覚醒するので睡眠も障害されるようになった。意識は清明。身長 172cm。体温 36.7℃。脈拍 80/分,整。血圧 120/76mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。尿所見:蛋白(-),糖(-)。尿量 4500ml/日。血液所見:赤血球 520万,Hb 14.5g/dl,Ht 48%,血小板 25万。血液生化学所見:血糖 85mg/dl,HbA1c 5.2%(基準 4.3~5.8),総蛋白 7.2g/dl,アルブミン 5.2g/dl,尿素窒素 24.0mg/dl,AST 32IU/l,ALT 28IU/l,LDH 220IU/l(基準 176~353),Na 147mEq/l,K 4.2mEq/l,Cl 105mEq/l,Ca 9.2mg/dl,P 4.0mg/dl。尿浸透圧:デスモプレシン(DDAVP)5μg点鼻投与前 160mOsm/l,投与後 460mOsm/l。
この患者にみられるのはどれか。
a 網膜の軟性白斑
b 視床下部の口渇中枢障害
c バソプレシン受容体機能低下
d 5%高張食塩水負荷でバソプレシン分泌反応低下
e 頭部単純MRIのT1強調矢状断像で下垂体後葉の信号強度の増強
× a
× b
× c
○ d
× e
正解 d
診断 中枢性尿崩症