B 統合失調症
備考
- 妄想型統合失調症,解体型統合失調症,緊張型統合失調症
102A5
統合失調症で正しいのはどれか。2つ選べ。
a モノアミンが関与している。
b 大脳に炎症性変化が存在する。
c 陰性症状に対する薬物効果は高い。
d 発症初期の積極的な治療的介入が重要である。
e 有病率は人工10万当たり約10である。
○ a
× b
× c
○ d
× e
正解 ad
100B7
統合失調症について正しいのはどれか。
a 発症は急激である。
b 脳機能異常は存在しない。
c 意識障害を伴うことが多い。
d 精神科リハビリテーションでほぼ完治する。
e 薬物療法の効果は慢性期より発病初期が高い。
× a
× b
× c
× d
○ e
正解 e
99E6
気分障害よりも統合失調症を示唆するのはどれか。
a 易刺激性
b 考想伝播
c 強迫症状
d 罪業妄想
e 明識困難
× a
○ b
× c
× d
× e
正解 b
99I19,99I20,99I21
次の文を読み,19~21の問いに答えよ。
22歳の男性。大学4年生。周囲からみて理解しがたい行動がみられるため両親に伴われて来院した。
現病歴: 両親と弟と同居している。1年程前から次第に寡黙になり,家族ともほとんど口をきかず,自室に閉じこもることが多くなった。大学へもほとんど行かなくなった。最近,まるで誰かと会話している調子でひとりごとを言うが,小声で,なんと言っているのか聞き取れない。時々ニヤニヤと笑ったりもするが,なぜ笑うのかと聞いても,別になんでもないと言う。窓を開けて外を見回し,誰も来ないのに「今,外にいたのは誰?」と家族に聞いたりする。数日前,突然家からいなくなり,2日後に戻ってきたが,どこにいたかは語らない。昨日,テレビのアンテナ線を工具で切断してしまった。
既往歴: 喫煙と飲酒との習慣はない。特記すべき薬物の使用歴はない。
家族歴: 特記すべきことはない。
現症: 表情は硬く,こちらの問いかけに関しては肯否について短い答えが返ってくるのみである。困っていることはないかと聞いても「別に」とぶっきらぼうに言う。
医師の質問と患者の答えとは以下のとおりである。
医師「だれかから命令が言葉で聞こえてきたりしたのですか?」
患者「うん」
医師「どこから聞こえたの?テレビから?」
患者「うん」
医師「それで聞こえてきた言葉のとおりにしたのですか?」
患者「うん」
医師「そういう命令をされるのは困りますか?」
患者「困る」
医師「テレビで自分の悪口を放送されていて、。不愉快でしたか?」
患者「うん」
神経学的検査には素直に応じるが,検査中もその場にふさわしくない笑いがみられる。神経学的所見に特記すべきことはない。血液と血清生化学所見とに異常を認めない。
I19 この患者にみられる症状はどれか。2つ選べ。
a 幻聴
b 失語
c 被害妄想
d 感情失禁
e 強迫行為
○ a
× b
○ c
× d
× e
正解 ac
I20 この患者に有用な治療薬はどれか。
(1) ジアゼパム
(2) フェニトイン
(3) リスペリドン
(4) ハロペリドール
(5) バルプロ酸ナトリウム
a (1),(2) b (1),(5) c (2),(3) d (3),(4) e (4),(5)
× (1)
× (2)
○ (3)
○ (4)
× (5)
正解 d
I21 患者は入院して治療を受け,6か月後に退院した。奇異な言動は消失したが自発性の低下が著明で,倦怠感を訴える。大学は中退した。
この患者のリハビリテーションとして適切でないのはどれか。
a 職親制度
b 援護寮入所
c デイケア通所
d 生活技能訓練
e 小規模作業所通所
○ a MEDICMEDIAはこっちが×
× b MEDICMEDIAはこっちが○
○ c
○ d
○ e
正解 b
診断 統合失調症