D 生化学検査
小項目
- 糖質及び糖代謝関連物質,蛋白・蛋白分画,含窒素成分,脂質及び脂質代謝関連物質,酵素,水,電解質,酸・塩基平衡,重金属,微量元素,ビタミン,ホルモン,血中薬物・毒物と代謝産物,線維化マーカー
102G15
正しいのはどれか。
a HbA1cは溶血性貧血で低値を示す。
b 血糖値は静脈血の方が毛細管血よりも高い。
c ケトン体は蛋白分解亢進によって著増する。
d 血糖値が140mg/dlの者の60%が尿糖陽性を示す。
e インスリン分泌能は1日尿中インスリン量測定で評価する。
○ a
× b
× c
× d
× e
正解 a
102G16
低蛋白血症がみられるのはどれか。2つ選べ。
a 偽膜性腸炎
b Menetrier病
c 胃カルチノイド
d 過敏性腸症候群
e 原発性乳糖不耐症
○ a
○ b
× c
× d
× e
正解 ab
102G52
59歳の女性。傾眠と背部痛とを主訴に来院した。5年前に左乳癌の摘出術を受けている。身長 150cm,体重 51kg。血圧 150/88mmHg。貧血と黄疸とを認めない。表在リンパ節の腫脹は認めない。血液生化学所見:尿素窒素 30.0mg/dl,クレアチニン 1.6mg/dl,尿酸 6.0mg/dl,Na 140mEq/l,K 3.6mEq/l,Cl 1O2mEq/l。腹部超音波検査で腎に異常を認めない。
血液生化学検査で必要な項目はどれか。2つ選べ。
a 鉄
b アルブミン
c カルシウム
d マグネシウム
e 総ビリルビン
× a
○ b
○ c
× d
× e
正解 bc
101H37
32歳の女性。口渇,多飲,多尿および体重減少を主訴に来院した。意識は清明。身長 160cm,体重 46kg。脈拍 80/分,整。血圧 104/72mmHg。甲状腺の腫大は認めない。尿所見:蛋白(-),糖 4+,ケトン体 2+。血清生化学所見:空腹時血糖 324mg/dl,HbA1c 9.8%(基準 4.3~5.8)。
治療方針決定に有用な検査はどれか。2つ選べ。
a 動脈血ガス分析
b 尿中Cペプチドの測定
c 尿中アルブミンの定量
d インスリン負荷試験
e 75g経口ブドウ糖負荷試験
○ a
○ b
× c
× d
× e
正解 ab
診断 糖尿病性ケトアシドーシス
100I17
19歳の女性。口渇と倦怠感とを主訴に来院した。1年前の健康診断では異常を指摘されなかった。2週前に咽頭痛があり,39℃の発熱が2日続いた。1週前から口渇と倦怠感とが出現している。身長 162cm,体重 50kg。体温 36.0℃。脈拍 84/分,整。血圧 108/74mmHg。甲状腺の腫大は認めない。尿所見:蛋白(-),糖 3+,ケトン体 3+。血清生化学所見:空腹時血糖 394mg/dl,HbA1c 7.2%(基準 4.3~5.8),総蛋白 6.8g/dl,クレアチニン 0.8mg/dl,総コレステロール 184mg/dl。
治療方針決定に有用な検査はどれか。2つ選べ。
a FT4
b 抗核抗体
c 血清Cペプチド
d 動脈血ガス分析
e 経口ブドウ糖負荷試験
× a
× b
○ c
○ d
× e 禁忌
正解 cd
診断 1型糖尿病の疑い
99D96
疾患と血清生化学所見の組合せで誤っているのはどれか。
a 溶血性貧血―――――LDH上昇
b 甲状腺機能低下症――クレアチンキナーゼ上昇
c 肝硬変―――――――コリンエステラーゼ上昇
d 急性膵炎――――――アミラーゼ上昇
e 心筋梗塞――――――CK-MB上昇
○ a
○ b
× c
○ d
○ e
正解 c