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夢幻想 七

流転



死んだはずの父が私の右側に座り飯を喰ろうている。
私も学生服を着た若い時分の姿で、正座をし、食事をしている。

母が向かいにいて、天ぷらを揚げてよこす。
父はそれに塩をかけ、「しょっぱい」といいながらも食べ続ける。

二人して飯をどんどん食べていると、父の姿は見えなくなり、いつしか父がいた場所には、赤ん坊がいて泣いている。

私は、赤ん坊を抱き上げ、髭の生えた頬を近づけ鼓動をきくと、一度 高い高いをしてから、保親(やすちか)と名付け、ひしと抱きしめた。


(平成二十年四月四日)