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かつて一人の人間が自らの理想の象徴として作り上げた栄光の大地と呼ばれたエルドラントの崩落、 オリジナルの消滅と言う恐怖から人々は解放され、歓喜に沸いている ただ、あの日一人の英雄が自らの身を挺し世界を救ったという事実を知る者を除いては・・・ あれから3年、ここはユリアシティ、かつてローレライ教団の中枢としてユリアの預言を守る忠実な監視者の街であったがそれは昔の話 今では同じくローレライ教団の中枢として教団の再編、預言の管理、戦後処理などの多忙な日々を送っていたが 3年の月日が流れそれはもはや解消されつつある、 ここに英雄の仲間として共に旅をしてきたものがいる、名をティア、グランツと言う 「ふう・・・今日はこれで終わりね」 いつも通りオラクル騎士団情報部員として雑務をこなす、彼女はこれで普段を過ごしている 英雄・・・いや、大切な人ルークを想いながら・・・ 彼は帰って来ると約束してくれた、ティアはそれを信じ待ち続けている、 明日はあの時共に旅をした皆が珍しく一同に集う機会がある、そう、明日はルークが成人を迎える日 それを祝うためファブレ家で行われる儀式に招待されている、だが、祝うとはいっても当の本人はいないお墓の前で・・・ ティアはそれに苛立ちを覚えていた 「なんで・・・ルークのお墓のまえで・・・」 ティアはルークを信じていた、必ずかえってきてくれると、ルークは死んではいないちゃんと生きているんだと いずれ顔を見せてくれるんだと・・・ 墓を作るということはルークが死んだ、墓があるということはルークは帰ってこない 今まで約束を信じてた自分が馬鹿にされてるような気分だった。 「・・・みんな、馬鹿なんだから・・・帰ってくるって言ってたのに・・・」 それでもティアはルークを信じる、なぜなら彼が約束を破るような人間ではないから 不安と恐怖に押し潰されそうになることもある、しかしその時は時々訪ねてくる共に旅をした仲間が支えてくれる 皆もティアと同じ気持ちである、認めるはずがない そんなことを考えてるうちに誰かがティアを尋ねてきたらしい、ナタリアであった 「ティア?今、大丈夫かしら?」 彼女が何故?、と思いながらも話を聞いてみることに 「どうしたの?ナタリア」 「明日のことでお話が・・・」 「あなた・・・明日の儀式に参加なさるおつもり?私は・・・嫌ですわ、」 「彼は約束してくださいましたわ、仲間としてかつての婚約者として彼を信じるのは当然ですわ」 「それなのにお墓の前で・・・父上や公爵を説得しようとも思いましたけど・・・どうしてもと・・・」 やはり皆も同じ気持ちらしく、明日の儀式を快く想っていないようであった ナタリアはティアの心境を聞きにきたらしい、同じ人を想っていた者として 「ナタリア・・・安心して、私も同じよ、」 「ルークったら本当にばかね、何時までも人に迷惑ばかりかけて・・・」 「そうですわね、帰ってきたら叱ってあげませんと」 こうして話していくうちに時間も経ち、夜遅くににまでなってしまったため ナタリアはここで一夜を明かしていくことになった。 翌日、ティアもナタリアは今日は成人の義に招待されてはいたため 普段の仕事は念のため休みをとっていたため、この後どうするかを話しあった結果 あの時の仲間を呼び、今日1日ずっと、ルークを待っていてあげようと・・・ シェリダンに立ち寄りノエルと再会しアビルオールを借り、皆を迎えに行こう まずアニスを迎えにダアトへ、 「久しぶりね、アニス」 「あれ?ティアとナタリアじゃん!?どうしたの?、ティア達もルークの成人の義に招待されてたんでしょ?」 「はっは~ん♪アニスちゃんわかっちゃったもんね~☆、・・・行きたくないんでしょ?」 「アニスも・・・でしょ?」 「なぁ~んだ皆、同じかぁ」 アニスに事情を説明し、トリトハイム詠史も承諾してくれたらしく アルビオールに同乗することに、皆ルークを信頼してる、このことにティアは安心したのか 辛く悲しそうな顔をしていたティアに笑顔が戻る 「ふふ・・・ルークは幸せ者ね、こんなに仲間が信頼してくれてるんだから」 「と・く・に!ティアがね~♪」 「み、みんなも同じでしょ?」 「あら?別にそんな気をつかってくださらなくてもよろしいのですのよ?」 昔のような空気が戻る、 みんな、ルークが戻ってくることを真に願っている それだけは絶対に言える、そう確信した。 「あとはガイと、大佐だけね」 そう言うとアルビオールはグランコクマに進路を取った あそこにはガイも大佐もいる、そこで久々に仲間が全員揃う 「ルーク・・・後はあなただけよ・・・早く戻ってきて・・・」 グランコクマにつくとまるで待っていたかのようにジェイドとガイがいた 「やはり、来ましたか、では行きますよガイ」 「・・・何であんたはこうも先が見えるんだ、」 「少し考えればわかりますよ、ティアがあんな事許すわけないじゃないですかぁ♪」 「・・・そりゃそうだ、だからってなぁ迎えに来るつうのは思わないぜ普通?」 もはや、聞くまでもない、大佐もガイも元々参加する気なぞなかったようだ これでただ一人を除いては全員揃ったことになる。 「これからどうしますか?」 「ティア、あなたが決めてください」 そう、これから赴く先は始まりの場所、ルークとはじめて会った場所 もしもルークが帰ってくるのならそこだと思った。 そう、タタル渓谷に、すっかり日も暮れセレニアの花が咲き誇る花畑を皆がホドを見渡し ただルークを待つ、皆信じているルークが帰ってくると、約束・・・したから・・・ 「ティア・・・歌ったら?」 「え?」 「もしかして、ティアの歌を聞いて、ルーク気づくかもよ?」 「そうね・・・」 ティアの譜歌が渓谷に響き、辺り一面を優しく包む 皆のある願いを1つに懸命にティアは歌う、ただもう一度あの時を・・・ 今、全てがここからまた始まろうとしている 「ルーク・・・おかえりなさい・・・」 「ただいま・・・ティア」 ---- #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)
かつて一人の人間が自らの理想の象徴として作り上げた栄光の大地と呼ばれたエルドラントの崩落、 オリジナルの消滅と言う恐怖から人々は解放され、歓喜に沸いている ただ、あの日一人の英雄が自らの身を挺し世界を救ったという事実を知る者を除いては・・・ あれから3年、ここはユリアシティ、かつてローレライ教団の中枢としてユリアの預言を守る忠実な監視者の街であったがそれは昔の話 今では同じくローレライ教団の中枢として教団の再編、預言の管理、戦後処理などの多忙な日々を送っていたが 3年の月日が流れそれはもはや解消されつつある、 ここに英雄の仲間として共に旅をしてきたものがいる、名をティア、グランツと言う 「ふう・・・今日はこれで終わりね」 いつも通りオラクル騎士団情報部員として雑務をこなす、彼女はこれで普段を過ごしている 英雄・・・いや、大切な人ルークを想いながら・・・ 彼は帰って来ると約束してくれた、ティアはそれを信じ待ち続けている、 明日はあの時共に旅をした皆が珍しく一同に集う機会がある、そう、明日はルークが成人を迎える日 それを祝うためファブレ家で行われる儀式に招待されている、だが、祝うとはいっても当の本人はいないお墓の前で・・・ ティアはそれに苛立ちを覚えていた 「なんで・・・ルークのお墓のまえで・・・」 ティアはルークを信じていた、必ずかえってきてくれると、ルークは死んではいないちゃんと生きているんだと いずれ顔を見せてくれるんだと・・・ 墓を作るということはルークが死んだ、墓があるということはルークは帰ってこない 今まで約束を信じてた自分が馬鹿にされてるような気分だった。 「・・・みんな、馬鹿なんだから・・・帰ってくるって言ってたのに・・・」 それでもティアはルークを信じる、なぜなら彼が約束を破るような人間ではないから 不安と恐怖に押し潰されそうになることもある、しかしその時は時々訪ねてくる共に旅をした仲間が支えてくれる 皆もティアと同じ気持ちである、認めるはずがない そんなことを考えてるうちに誰かがティアを尋ねてきたらしい、ナタリアであった 「ティア?今、大丈夫かしら?」 彼女が何故?、と思いながらも話を聞いてみることに 「どうしたの?ナタリア」 「明日のことでお話が・・・」 「あなた・・・明日の儀式に参加なさるおつもり?私は・・・嫌ですわ、」 「彼は約束してくださいましたわ、仲間としてかつての婚約者として彼を信じるのは当然ですわ」 「それなのにお墓の前で・・・父上や公爵を説得しようとも思いましたけど・・・どうしてもと・・・」 やはり皆も同じ気持ちらしく、明日の儀式を快く想っていないようであった ナタリアはティアの心境を聞きにきたらしい、同じ人を想っていた者として 「ナタリア・・・安心して、私も同じよ、」 「ルークったら本当にばかね、何時までも人に迷惑ばかりかけて・・・」 「そうですわね、帰ってきたら叱ってあげませんと」 こうして話していくうちに時間も経ち、夜遅くににまでなってしまったため ナタリアはここで一夜を明かしていくことになった。 翌日、ティアもナタリアは今日は成人の義に招待されてはいたため 普段の仕事は念のため休みをとっていたため、この後どうするかを話しあった結果 あの時の仲間を呼び、今日1日ずっと、ルークを待っていてあげようと・・・ シェリダンに立ち寄りノエルと再会しアビルオールを借り、皆を迎えに行こう まずアニスを迎えにダアトへ、 「久しぶりね、アニス」 「あれ?ティアとナタリアじゃん!?どうしたの?、ティア達もルークの成人の義に招待されてたんでしょ?」 「はっは~ん♪アニスちゃんわかっちゃったもんね~☆、・・・行きたくないんでしょ?」 「アニスも・・・でしょ?」 「なぁ~んだ皆、同じかぁ」 アニスに事情を説明し、トリトハイム詠史も承諾してくれたらしく アルビオールに同乗することに、皆ルークを信頼してる、このことにティアは安心したのか 辛く悲しそうな顔をしていたティアに笑顔が戻る 「ふふ・・・ルークは幸せ者ね、こんなに仲間が信頼してくれてるんだから」 「と・く・に!ティアがね~♪」 「み、みんなも同じでしょ?」 「あら?別にそんな気をつかってくださらなくてもよろしいのですのよ?」 昔のような空気が戻る、 みんな、ルークが戻ってくることを真に願っている それだけは絶対に言える、そう確信した。 「あとはガイと、大佐だけね」 そう言うとアルビオールはグランコクマに進路を取った あそこにはガイも大佐もいる、そこで久々に仲間が全員揃う 「ルーク・・・後はあなただけよ・・・早く戻ってきて・・・」 グランコクマにつくとまるで待っていたかのようにジェイドとガイがいた 「やはり、来ましたか、では行きますよガイ」 「・・・何であんたはこうも先が見えるんだ、」 「少し考えればわかりますよ、ティアがあんな事許すわけないじゃないですかぁ♪」 「・・・そりゃそうだ、だからってなぁ迎えに来るつうのは思わないぜ普通?」 もはや、聞くまでもない、大佐もガイも元々参加する気なぞなかったようだ これでただ一人を除いては全員揃ったことになる。 「これからどうしますか?」 「ティア、あなたが決めてください」 そう、これから赴く先は始まりの場所、ルークとはじめて会った場所 もしもルークが帰ってくるのならそこだと思った。 そう、タタル渓谷に、すっかり日も暮れセレニアの花が咲き誇る花畑を皆がホドを見渡し ただルークを待つ、皆信じているルークが帰ってくると、約束・・・したから・・・ 「ティア・・・歌ったら?」 「え?」 「もしかして、ティアの歌を聞いて、ルーク気づくかもよ?」 「そうね・・・」 ティアの譜歌が渓谷に響き、辺り一面を優しく包む 皆のある願いを1つに懸命にティアは歌う、ただもう一度あの時を・・・ 今、全てがここからまた始まろうとしている 「ルーク・・・おかえりなさい・・・」 「ただいま・・・ティア」 ---- - ジェイド凄い!凄すぎる。 -- 無季 (2011-07-22 16:52:00) #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)

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