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ティア「――ク・・・ルーク?朝よ、起きて!」 ルーク「・・・んだよー・・・今日は休みだろ・・・?」 ティア「忘れたの?今日は一日中、子供達に付き合ってあげるっていってたじゃない。     もう時間よ」 ルーク「あぁ!そうだった。起こしてくれてありがとな・・・今支度するよ」 ティア「ふふ、子供達・・・凄くはりきってるわよ。急いであげてね」  ――ルークがこの世界を救ってから早くも12年の月日が流れた。  タタル渓谷から奇跡の生還を遂げた彼を迎えたのは、旅の仲間と  2年間ずっと彼の帰りを信じ、一途に待ち続けていた女性・・・  ティアと結ばれたルークは彼女との間に二人を授かり、キムラスカ王族として多忙ながらも幸せな日々を送っていた。  そして今日。普段は公務で忙しく子供達をろくにかまってやれない為、  この休日を使って家族で出かける予定を立てていたのだった。 メイド「お・・・お嬢様、そんなに急がれては転んでしまわれます」 ティア「そうよ。危ないじゃない・・・怪我したら元も子もないわよ?お父さんならすぐ来るから」 姉 「す、すみません母上!待ちきれなくて・・・」 ティア「もう・・・(そそっかしいところはほんとルークにそっくりね)」 ルーク「よし。剣は・・・・一応持っていくか。稽古つけて欲しがるだろうし・・・」  廊下から何者かの気配を感じる。 ルーク「それに・・・」  ルークが廊下に出た瞬間、鋭い一振りが彼の前髪をかすめた。  しかしルークは難なくそれをかわし、手馴れた様子で襲撃者を捕らえた。 弟 「くっ・・・・・・・さすが父上・・・」 ルーク「ははは、相変わらず奇襲が下手だなぁ。しかし何も休日にまで襲い掛かってくることないだろ・・・」 弟 「父上が遅いからだよ!もう三十分も遅刻するなんて・・・」 ルーク「悪い悪い!さ、行くか(こういう細かいことろはティアに似たんだな・・・)」 ティア「ルーク、支度できたみたいね。」 姉 「おはようございます父上!さぁ、早く行きましょう!」 ルーク「おう、おはよう!今日はおもいっきり遊ぶぞ!」 ティア「フフ・・・はりきりすぎて怪我をしないようにね」 屋敷を出ると、やはり白光騎士団の小隊が整列していた。 おそらくシュザンヌの手配だろう。孫を溺愛するあまり何処へ行くにも騎士団を同行させたがる。 王族が外出するのだからこの光景は当然といえばそうなのだが、 ティアはルークと結婚して屋敷で暮らすようになってもこの光景に慣れることができずにいた。 ティア「き、今日はいつもの倍以上もいるのね・・・(もう・・・家族だけで楽しみたいのに・・・)」 ルーク「またか!まったく・・・今日はただ川に行って遊んでくるだけだぞ・・・数多すぎないか?」 騎士団長「しかしルーク様、治安や二国間の関係が良好とはいえ外には魔物がいますし、 御子息の御身に何かあってからでは遅いのです。是が非でも同行させていただきます。」 ティア「そうね・・・妥協しましょうよ。子供達の安全には代えられないわ」 ルーク「わかったよ・・・でもこの大所帯じゃなぁ。せめて人数を半分にしてくれ。周辺の護衛を頼む」 弟 「はぁ・・・久しぶりに屋敷から出られるのにまた騎士団かよ・・・ちっ」(遺伝) 姉 「愚痴らないの!(もう・・・せっかくのお出かけなのにー・・・ばか)」(遺伝)  確かに白光騎士団の護衛は心強いが、姉弟は何か釈然としないものを抱えたままバチカルを後にした。  しかしあんなことがあった後でもやはり子供である。 数分後には車窓から見える広大な風景に目を奪われていた。  長い移動の間も、思い出話は枚挙に暇がない。子供達にせがまれるまま、 ルークとティアはかつての仲間達との旅を昨日の事のように思い浮かべていた。 ティア「―でね、お父さんったら凄くお馬鹿だったのよ?買い物の仕方も全然・・・」 ルーク「ちょwwwwwそれは言うなwwwwwwwwwwww」 ティア「あら、子供達には知られたくないのかしら?」 ルーク「当たり前だろ!俺にとっちゃ暗黒歴史だっつーの!」 姉 「父上は買い物の仕方でオバカな事をしたのですか?」 ルーク「い、いやー・・・何だったっけな・・・ははは」 弟 「聞きたい!」wktk ルーク「つ、着いたみたいだな!行こうか!(あぶねぇえええ!ティアめ!口にニンジン流し込むぞ!!)」 姉 「父上ー聞かせてくださいよー」  ルークにとって想定外のハプニングが起こってしまったが、無事に川のほとりにたどり着くことができた。  子供達は真っ先に陸艦を降り、川に向かって駆け出し、二人でじゃれ合っている。   ティア「遠くに行っちゃ駄目だからねー!もう・・・大丈夫かしら」 ルーク「ははは。俺に似て元気に育ったな」 ティア「最低限の落ち着きくらいは私に似て欲しかったわ・・・」 ルーク「ん?でもお姉ちゃんはティアに似て凄く可愛いじゃないか」 ティア「もう・・・ばか・・・w下の子もルークにそっくりよ。二人ともかわいくてしょうがないわ」 ルーク「うん。幸せだな・・・そういえば前にアルビオールで話したことあったよな」 ティア「エルドラントでの決戦前夜に?」 ルーク「ああ。俺、ティアと月を眺めながら「今が一番幸せなんじゃないか・・・」って言ってたよな。 あの時も幸せだったけど、今はあの時より、あの時以上に・・・幸せだよ。」 ティア「そうね・・・とっても。でも「今が一番幸せなんじゃない、って思えたら良いのに」って言われたとき・・・     嬉しかったけど、悲しかった」 ルーク「え、俺何かマズイこと言ってたか!?」 ティア「ううん。ルークの言ってることは正しいわ。人はどこまでも幸せになれる可能性と権利があるんだもの。     ただ、その時は・・・ルークは私といるより・・・他の誰かと有意義に過ごしたいって思ってるのかなぁって・・・     一人で勘繰っちゃって」 ルーク「ティア・・・ごめんな。全然そんな意味じゃなかったんだ。 明日には消えるかもしれないって不安に怯えないで済む未来が欲しかったっていうか・・・ ティアと・・・その・・・・ずっと一緒にいれれば良いのに、って」 ティア「ルーク・・・・も、もう!何であのときそう言ってくれなかったのよ!ばかぁ!」 ルーク「だ、だって決戦前だったし!いきなり告白されたら・・・その・・・迷惑かなって思ったんだよ」 ティア「迷惑なわけないじゃない!でも・・・私も同じこと・・・思ってた」 ルーク「ティア・・・目、つぶって」 ティア「ちょ、ちょっとルーク!子供達もいるのにそんな・・・!」 ルーク「だってあんなに夢中で水掛けあってるんだぜ?気付かないよ」 ティア「もう!少しだけなんだから・・・・ばか・・・・・・」 ---- - 息子顔キボンヌw&br()娘顔キボンヌw -- 瑠紅 (2006-09-23 10:13:08) - いいわぁwww -- アリ (2010-11-10 21:05:39) #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)
ティア「――ク・・・ルーク?朝よ、起きて!」 ルーク「・・・んだよー・・・今日は休みだろ・・・?」 ティア「忘れたの?今日は一日中、子供達に付き合ってあげるっていってたじゃない。     もう時間よ」 ルーク「あぁ!そうだった。起こしてくれてありがとな・・・今支度するよ」 ティア「ふふ、子供達・・・凄くはりきってるわよ。急いであげてね」  ――ルークがこの世界を救ってから早くも12年の月日が流れた。  タタル渓谷から奇跡の生還を遂げた彼を迎えたのは、旅の仲間と  2年間ずっと彼の帰りを信じ、一途に待ち続けていた女性・・・  ティアと結ばれたルークは彼女との間に二人を授かり、キムラスカ王族として多忙ながらも幸せな日々を送っていた。  そして今日。普段は公務で忙しく子供達をろくにかまってやれない為、  この休日を使って家族で出かける予定を立てていたのだった。 メイド「お・・・お嬢様、そんなに急がれては転んでしまわれます」 ティア「そうよ。危ないじゃない・・・怪我したら元も子もないわよ?お父さんならすぐ来るから」 姉 「す、すみません母上!待ちきれなくて・・・」 ティア「もう・・・(そそっかしいところはほんとルークにそっくりね)」 ルーク「よし。剣は・・・・一応持っていくか。稽古つけて欲しがるだろうし・・・」  廊下から何者かの気配を感じる。 ルーク「それに・・・」  ルークが廊下に出た瞬間、鋭い一振りが彼の前髪をかすめた。  しかしルークは難なくそれをかわし、手馴れた様子で襲撃者を捕らえた。 弟 「くっ・・・・・・・さすが父上・・・」 ルーク「ははは、相変わらず奇襲が下手だなぁ。しかし何も休日にまで襲い掛かってくることないだろ・・・」 弟 「父上が遅いからだよ!もう三十分も遅刻するなんて・・・」 ルーク「悪い悪い!さ、行くか(こういう細かいことろはティアに似たんだな・・・)」 ティア「ルーク、支度できたみたいね。」 姉 「おはようございます父上!さぁ、早く行きましょう!」 ルーク「おう、おはよう!今日はおもいっきり遊ぶぞ!」 ティア「フフ・・・はりきりすぎて怪我をしないようにね」 屋敷を出ると、やはり白光騎士団の小隊が整列していた。 おそらくシュザンヌの手配だろう。孫を溺愛するあまり何処へ行くにも騎士団を同行させたがる。 王族が外出するのだからこの光景は当然といえばそうなのだが、 ティアはルークと結婚して屋敷で暮らすようになってもこの光景に慣れることができずにいた。 ティア「き、今日はいつもの倍以上もいるのね・・・(もう・・・家族だけで楽しみたいのに・・・)」 ルーク「またか!まったく・・・今日はただ川に行って遊んでくるだけだぞ・・・数多すぎないか?」 騎士団長「しかしルーク様、治安や二国間の関係が良好とはいえ外には魔物がいますし、 御子息の御身に何かあってからでは遅いのです。是が非でも同行させていただきます。」 ティア「そうね・・・妥協しましょうよ。子供達の安全には代えられないわ」 ルーク「わかったよ・・・でもこの大所帯じゃなぁ。せめて人数を半分にしてくれ。周辺の護衛を頼む」 弟 「はぁ・・・久しぶりに屋敷から出られるのにまた騎士団かよ・・・ちっ」(遺伝) 姉 「愚痴らないの!(もう・・・せっかくのお出かけなのにー・・・ばか)」(遺伝)  確かに白光騎士団の護衛は心強いが、姉弟は何か釈然としないものを抱えたままバチカルを後にした。  しかしあんなことがあった後でもやはり子供である。 数分後には車窓から見える広大な風景に目を奪われていた。  長い移動の間も、思い出話は枚挙に暇がない。子供達にせがまれるまま、 ルークとティアはかつての仲間達との旅を昨日の事のように思い浮かべていた。 ティア「―でね、お父さんったら凄くお馬鹿だったのよ?買い物の仕方も全然・・・」 ルーク「ちょwwwwwそれは言うなwwwwwwwwwwww」 ティア「あら、子供達には知られたくないのかしら?」 ルーク「当たり前だろ!俺にとっちゃ暗黒歴史だっつーの!」 姉 「父上は買い物の仕方でオバカな事をしたのですか?」 ルーク「い、いやー・・・何だったっけな・・・ははは」 弟 「聞きたい!」wktk ルーク「つ、着いたみたいだな!行こうか!(あぶねぇえええ!ティアめ!口にニンジン流し込むぞ!!)」 姉 「父上ー聞かせてくださいよー」  ルークにとって想定外のハプニングが起こってしまったが、無事に川のほとりにたどり着くことができた。  子供達は真っ先に陸艦を降り、川に向かって駆け出し、二人でじゃれ合っている。   ティア「遠くに行っちゃ駄目だからねー!もう・・・大丈夫かしら」 ルーク「ははは。俺に似て元気に育ったな」 ティア「最低限の落ち着きくらいは私に似て欲しかったわ・・・」 ルーク「ん?でもお姉ちゃんはティアに似て凄く可愛いじゃないか」 ティア「もう・・・ばか・・・w下の子もルークにそっくりよ。二人ともかわいくてしょうがないわ」 ルーク「うん。幸せだな・・・そういえば前にアルビオールで話したことあったよな」 ティア「エルドラントでの決戦前夜に?」 ルーク「ああ。俺、ティアと月を眺めながら「今が一番幸せなんじゃないか・・・」って言ってたよな。 あの時も幸せだったけど、今はあの時より、あの時以上に・・・幸せだよ。」 ティア「そうね・・・とっても。でも「今が一番幸せなんじゃない、って思えたら良いのに」って言われたとき・・・     嬉しかったけど、悲しかった」 ルーク「え、俺何かマズイこと言ってたか!?」 ティア「ううん。ルークの言ってることは正しいわ。人はどこまでも幸せになれる可能性と権利があるんだもの。     ただ、その時は・・・ルークは私といるより・・・他の誰かと有意義に過ごしたいって思ってるのかなぁって・・・     一人で勘繰っちゃって」 ルーク「ティア・・・ごめんな。全然そんな意味じゃなかったんだ。 明日には消えるかもしれないって不安に怯えないで済む未来が欲しかったっていうか・・・ ティアと・・・その・・・・ずっと一緒にいれれば良いのに、って」 ティア「ルーク・・・・も、もう!何であのときそう言ってくれなかったのよ!ばかぁ!」 ルーク「だ、だって決戦前だったし!いきなり告白されたら・・・その・・・迷惑かなって思ったんだよ」 ティア「迷惑なわけないじゃない!でも・・・私も同じこと・・・思ってた」 ルーク「ティア・・・目、つぶって」 ティア「ちょ、ちょっとルーク!子供達もいるのにそんな・・・!」 ルーク「だってあんなに夢中で水掛けあってるんだぜ?気付かないよ」 ティア「もう!少しだけなんだから・・・・ばか・・・・・・」 ---- - 息子顔キボンヌw&br()娘顔キボンヌw -- 瑠紅 (2006-09-23 10:13:08) - いいわぁwww -- アリ (2010-11-10 21:05:39) - シュザンヌ孫のことを、溺愛しすぎで、いろんな &br()意味ですごい。 -- 無季 (2011-07-22 17:17:03) #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)

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