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SS/スレ8/短編」(2006/01/31 (火) 04:02:33) の最新版変更点

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*110 2週目ネタ 宿屋にて アニス「大佐ぁ、ちょっと大佐からもルークとティアに注意して下さいよぉ」 ジェイド「いやー、私から言ってもあまり効果はないでしょう。」 ガイ「確かに重症だからな、あの二人。」 ナタリア「全くですわ。私達は2週目もストーリーに忠実に動いているというのに・・・・」 ジェイド「まぁ確かにあの二人のセリフはかなり不自然ですね。」 ガイ「ルークの「冷血女!」はかなり声が小さかったし・・・」 アニス「ティアの「見損なったわ!」はほとんど聞こえなかったからね~」 ナタリア「わたくし、ルークが『さっきの、俺の本当の気持ちじゃないから・・・』と言っていたのを確かに聞きましたわ!」 ジェイド「そういえば、現時点では手に入れられないはずのペンダントを、ティアが持っていましたね。」 ガイ「『ガルド引継ぎ』してルークが直接、辻馬車に金払ったんだろう・・・・・。」 アニス「はぅあ!? ルークそんなこと一言も言ってなかったのに!!」 ジェイド「1周目でかなり貯めましたからね。500万ガルドは下らないでしょう」 ガイ・ナタリア・アニス「orz」 ガイ「で、今二人はどこに・・・」 ナタリア「隣の部屋で二人っきりですわ・・・・」 アニス「譜業盗撮カメラ、ON」 別室 ティア「ルーク、今まで言おうと思ってたんだけど、私達、このままじゃ良くないと思うの。」 ルーク「な、なんだよいきなり」 ティア「だって・・・ほら・・・・セリフとかに身がはいってないし・・・第一私達、まだこの時点では(////)」 ルーク「・・・そんなの関係ない! 俺は・・・俺はただティアのことが・・・(///)」 ティア「るっルーク・・・・・・・・でもまだはやいわ。せめてもう少しイベントを進めてから・・・ね?」 ルーク「分かった。ティアは俺のこと、嫌いなんだな・・・」 ティア「そっ、そんなことないわ!! 私だって、、私だって本当は・・・(////)」 ルーク「・・・本当は、何だよ?」 ティア「/////・・・・・・・私だって、あなたのことが好きよ。もぅ・・・何言わせるのよばか・・・・・・////」 ジェイド「いやー、いつもの展開ですねぇ」 ガイ「また始まったな・・・・」 アニス「あっ、ルーク押し倒した! でも、もうティア嫌がってないね」 ナタリア「不潔ですわ・・・不潔でs(ry」 end *287 「ルーク……」 何度その名前を呼んだだろうか。彼が居なくなって、季節が一巡りした頃。 返事は未だなく、それでもその名を呼び続ける。 「ルーク……きっと、帰ってくるよね…?」 そっと手を伸ばし、空に輝く星を掴もうとする。どんなに頑張っても、届かない。それでも、その星を捉えようと、立ち上がり両手を広げる。 と、その時。 「…ティア。」 「ルーク!?」 突然後ろから声をかけられ、素っ頓狂な声をあげてしまった。 「また、ルークを待っていたんですの?こんなところにいると、風邪をひいてしまいますわよ?」 「…ありがとう。でも、いいの。待ってるって…そう約束したから。」 そう答え、心配して来てくれた彼女に微笑みかける。 「まぁ、妬いてしまいますね。」 「でも……わたくしも信じていますわ。殿方は、約束を守るものです。」 ふふっ、と笑い、 「わたくしは先に部屋に戻っていますけど、風邪をひかないうちに戻ってくるのですよ?」 そう言い残して、自分の部屋へと戻っていった。 「……ルーク。約束、守ってよね。」 「帰ってきたら文句言ってやるんだから……ばか」 *287 ルーク「しっかしティアは料理うまくなったよなー」 ティア「そ…そう?」 ルーク「そうだって!あの時のおにぎりよりかなり美味しくなってるぞ!」 ティア「そうかしら…。あれから何度も作ってるから自然と上達しただけよ。」 ルーク「そんなもんなのか?俺は料理ヘタだから解らないけどさ。…この旅が終わったらティアの料理が食べられなくなるんだよな…」 ティア「それはそうだけど…。どうしたのルーク?」 ルーク「俺、死ぬまでティアの料理が食べたい。」 ティア「…え!?(これってプロポーズ!?いきなりすぎるわルーク!…でも旅が終わったらルークを見守る役がいなくなっちゃうし…あの時もルークを見てるって言っちゃったし…。それに、よく考えたら私もルークのこと…)」 ルーク「ティア!!」 ティア「は、はい!」 ルーク「俺の…」 ティア「(ゴクリ)」 ルーク「俺の専属コックになってくれないか!!」 ティア「わ、わわ私でよけれ………コック?」 アニス「力が無いのが悔しかった…」 ティア「ア、アニス?いつからそこに?」 アニス「私はこのトクナガで、ルークを薙ぎ払う!!」 トゴッ! ルーク「あんたはいったいなんなんだー!…だー…だー…」キラーン アニス「全く、あのお坊ちゃまにも困ったものだね~。がんばってねティア!私は応援してるから!」 ティア「あ、ありがとう…。(もう………ルークのばか………)」 *399 ルーク「(これが噂のメロンミルクか・・・なかなかウマーいな♪)」 ティア「あら、何飲んでるの?ルーク」 ルーク「!?!??ゴブァ!!(メロンミルク吹いた)」 ティア「きゃっ!ちょっと!汚いじゃない!」 ルーク「お、おおおお前がいきなり話しかけるからだろ!んで、な、なんだよ?何か用か?」 ティア「(何慌ててるのかしら・・・?)     用ってほどのことじゃないけど・・・何飲んでるのかな?って」 ルーク「べ、べべべべ別にお前には関係ねーだろ!」 ティア「な、何よその言い方!ちょっと気になったから聞いてみただけじゃない」 ルーク「あ、いや・・・      (よく考えたら、ティアがここのこと知ってるはずないよな・・・隠す必要はないか)      ゴメン、これ飲んでたんだよ」 ティア「あら、あなたも飲んでるの?メロンミルク」 ルーク「うぇ!?あなたも、って?!!?      (やっべ、もしかしてティア、ここの事知ってる!?)」 ティア「兄さんも飲んでたわよ、それ。今流行っているんですってね」 ルーク「な、なーんだ・・・師匠も・・・ってエエエエエエエエ!?」 ティア「??(今日のルークはいつになくオーバーリアクションね・・・)」 ルーク「(もしかして師匠もここ見てるのかな・・・)」 *464 ティアは何かマッサージとか上手そうな気がした。 「あ~気持ちいい~…」 「もう、カチカチじゃない…もっと早く言ってくれればいいのに…」モミモミ 「や、でもティアがこんなに上手いなんて知らなかっ…あ、そこ…」 「ここがいいの?」グリグリ 「あ、あ…あぁ~…とろけそ…はふぅ」 「…ヘンな声出さないの、もう」コリコリコリ ~隣の部屋~ (た、大佐…これって…!)ヒソヒソ (やー、若いっていいですねー)ヒソヒソ (はぅあ!?やっぱり!?)ヒソヒソ (な、中で何をやっているというのです?)ヒソヒソ (ルーク…お前ももう男になるんだな…俺は嬉しいぜ…)ヒソヒソ (ガイ!一人で納得してないで私にわかるように説明なさい!)ヒソヒソ ―――――― 「あっ…そ、そこは…!」 「やだ、くすぐったかった?ごめんなさい」 「い、いいんだティア…続けて」 「いいの?」 「あ…あぁ、くすぐったいけど…そこが一番気持ちいい」 「わかったわ…でももう少し優しくするわね」 「うん」 ―――――― ~出歯亀~ (はわわ、テクニシャン…!)ヒソヒソ (テクニシャンですねぇ)ヒソヒソ (あぁ、テクニシャンだな)ヒソヒソ (さっきから何の話をしてますの!?)ヒソヒソ ってな感じで。翌日凄い勢いでからかわれたりするわけだ。 *499 今日、ルークの症状をミュウから聞いてしまった。 兄さんを失うのは分かっているけど、彼まで失うとなれば自分はどうすれば良いのか。 長い廊下を、中庭を、ルークの部屋へと歩く。 どんな顔をして会えば良いのか 自分が何をしてあげられるのか。 -すべてが唐突すぎて頭が回らない。 ただ、彼を失いたくないと。 扉の前で深く息を吸い込んだ。 これは彼の決める道。 私はそれを受け入れるしかないわ。 ゆっくりと、扉を開いた。 「…ルーク。」 *514 「みーなーぎーるーでーすーのー!」 ここはタタル渓谷。 セフィロトへ向かう旅の途中、ミュウは新たな力を手に入れた。 力の名はミュウウィング。 愛らしく大きな耳を羽ばたかせ、少しの時間宙に浮くものだ。 嬉しそうに飛び回るミュウを、とろけそうな目で見つめるものがいる。 ティアだ。 (はぁ…、ミュウ、なんてかわいいの…!////) 普段はクールな彼女も、可愛いものを目の前にするとつい我を忘れてしまう。それは今回ももちろん例外ではない。 (今のミュウにつかまれば、なんだか一緒に飛べてしまいそうだわ…////) 我ながら素晴らしいことを思い付いてしまったものだ。だがそう思った瞬間に、もう一つの思考が働いてしまう。 (だけど…、みんなの前で、恥ずかしい…) 軍属として恥ずかしい行動は取れない。 その堅い考えが、自らの本心を封じてしまう。 (残念だけど諦めましょ…。飛びたかったなぁ…、もう…) 残念だが仕方がない。飛ぶのはまた今度にしようと思い、踏ん切りを着けるためにミュウを見る。 (せめて私はあなたをずっと見ているわ…。グスン) そのミュウは今だに嬉しそうに飛んでいる。 ふいに、ミュウと目が合った。 その瞬間に電気が体中に走った。 まるで『ティアさん、一緒に飛びませんですの?』と言っているように見えた。無論ティアの気のせいだが。 (ああっ、ミュウ、そうなのね?つかまってもいいのね?) 思考が暴走を始める。 (ハッ…、いっ、いけないわ…!私は…!) 再びミュウを見る。 (ああっ、ミュウ…!) 知らぬうちにフラフラと体が動き、あちらこちらを行ったり来たりするティアに気付く者も出始める。 (ああっ、でも…!) (でもでも、ミュウ…) わけが分からなくなってしまった彼女は、無意識のうちにある行動を取っていた。 「あっ、ティア!ずっりーぞ!」
*110 2週目ネタ 宿屋にて アニス「大佐ぁ、ちょっと大佐からもルークとティアに注意して下さいよぉ」 ジェイド「いやー、私から言ってもあまり効果はないでしょう。」 ガイ「確かに重症だからな、あの二人。」 ナタリア「全くですわ。私達は2週目もストーリーに忠実に動いているというのに・・・・」 ジェイド「まぁ確かにあの二人のセリフはかなり不自然ですね。」 ガイ「ルークの「冷血女!」はかなり声が小さかったし・・・」 アニス「ティアの「見損なったわ!」はほとんど聞こえなかったからね~」 ナタリア「わたくし、ルークが『さっきの、俺の本当の気持ちじゃないから・・・』と言っていたのを確かに聞きましたわ!」 ジェイド「そういえば、現時点では手に入れられないはずのペンダントを、ティアが持っていましたね。」 ガイ「『ガルド引継ぎ』してルークが直接、辻馬車に金払ったんだろう・・・・・。」 アニス「はぅあ!? ルークそんなこと一言も言ってなかったのに!!」 ジェイド「1周目でかなり貯めましたからね。500万ガルドは下らないでしょう」 ガイ・ナタリア・アニス「orz」 ガイ「で、今二人はどこに・・・」 ナタリア「隣の部屋で二人っきりですわ・・・・」 アニス「譜業盗撮カメラ、ON」 別室 ティア「ルーク、今まで言おうと思ってたんだけど、私達、このままじゃ良くないと思うの。」 ルーク「な、なんだよいきなり」 ティア「だって・・・ほら・・・・セリフとかに身がはいってないし・・・第一私達、まだこの時点では(////)」 ルーク「・・・そんなの関係ない! 俺は・・・俺はただティアのことが・・・(///)」 ティア「るっルーク・・・・・・・・でもまだはやいわ。せめてもう少しイベントを進めてから・・・ね?」 ルーク「分かった。ティアは俺のこと、嫌いなんだな・・・」 ティア「そっ、そんなことないわ!! 私だって、、私だって本当は・・・(////)」 ルーク「・・・本当は、何だよ?」 ティア「/////・・・・・・・私だって、あなたのことが好きよ。もぅ・・・何言わせるのよばか・・・・・・////」 ジェイド「いやー、いつもの展開ですねぇ」 ガイ「また始まったな・・・・」 アニス「あっ、ルーク押し倒した! でも、もうティア嫌がってないね」 ナタリア「不潔ですわ・・・不潔でs(ry」 end *287 「ルーク……」 何度その名前を呼んだだろうか。彼が居なくなって、季節が一巡りした頃。 返事は未だなく、それでもその名を呼び続ける。 「ルーク……きっと、帰ってくるよね…?」 そっと手を伸ばし、空に輝く星を掴もうとする。どんなに頑張っても、届かない。それでも、その星を捉えようと、立ち上がり両手を広げる。 と、その時。 「…ティア。」 「ルーク!?」 突然後ろから声をかけられ、素っ頓狂な声をあげてしまった。 「また、ルークを待っていたんですの?こんなところにいると、風邪をひいてしまいますわよ?」 「…ありがとう。でも、いいの。待ってるって…そう約束したから。」 そう答え、心配して来てくれた彼女に微笑みかける。 「まぁ、妬いてしまいますね。」 「でも……わたくしも信じていますわ。殿方は、約束を守るものです。」 ふふっ、と笑い、 「わたくしは先に部屋に戻っていますけど、風邪をひかないうちに戻ってくるのですよ?」 そう言い残して、自分の部屋へと戻っていった。 「……ルーク。約束、守ってよね。」 「帰ってきたら文句言ってやるんだから……ばか」 *287 ルーク「しっかしティアは料理うまくなったよなー」 ティア「そ…そう?」 ルーク「そうだって!あの時のおにぎりよりかなり美味しくなってるぞ!」 ティア「そうかしら…。あれから何度も作ってるから自然と上達しただけよ。」 ルーク「そんなもんなのか?俺は料理ヘタだから解らないけどさ。…この旅が終わったらティアの料理が食べられなくなるんだよな…」 ティア「それはそうだけど…。どうしたのルーク?」 ルーク「俺、死ぬまでティアの料理が食べたい。」 ティア「…え!?(これってプロポーズ!?いきなりすぎるわルーク!…でも旅が終わったらルークを見守る役がいなくなっちゃうし…あの時もルークを見てるって言っちゃったし…。それに、よく考えたら私もルークのこと…)」 ルーク「ティア!!」 ティア「は、はい!」 ルーク「俺の…」 ティア「(ゴクリ)」 ルーク「俺の専属コックになってくれないか!!」 ティア「わ、わわ私でよけれ………コック?」 アニス「力が無いのが悔しかった…」 ティア「ア、アニス?いつからそこに?」 アニス「私はこのトクナガで、ルークを薙ぎ払う!!」 トゴッ! ルーク「あんたはいったいなんなんだー!…だー…だー…」キラーン アニス「全く、あのお坊ちゃまにも困ったものだね~。がんばってねティア!私は応援してるから!」 ティア「あ、ありがとう…。(もう………ルークのばか………)」 *399 ルーク「(これが噂のメロンミルクか・・・なかなかウマーいな♪)」 ティア「あら、何飲んでるの?ルーク」 ルーク「!?!??ゴブァ!!(メロンミルク吹いた)」 ティア「きゃっ!ちょっと!汚いじゃない!」 ルーク「お、おおおお前がいきなり話しかけるからだろ!んで、な、なんだよ?何か用か?」 ティア「(何慌ててるのかしら・・・?)     用ってほどのことじゃないけど・・・何飲んでるのかな?って」 ルーク「べ、べべべべ別にお前には関係ねーだろ!」 ティア「な、何よその言い方!ちょっと気になったから聞いてみただけじゃない」 ルーク「あ、いや・・・      (よく考えたら、ティアがここのこと知ってるはずないよな・・・隠す必要はないか)      ゴメン、これ飲んでたんだよ」 ティア「あら、あなたも飲んでるの?メロンミルク」 ルーク「うぇ!?あなたも、って?!!?      (やっべ、もしかしてティア、ここの事知ってる!?)」 ティア「兄さんも飲んでたわよ、それ。今流行っているんですってね」 ルーク「な、なーんだ・・・師匠も・・・ってエエエエエエエエ!?」 ティア「??(今日のルークはいつになくオーバーリアクションね・・・)」 ルーク「(もしかして師匠もここ見てるのかな・・・)」 *464 ティアは何かマッサージとか上手そうな気がした。 「あ~気持ちいい~…」 「もう、カチカチじゃない…もっと早く言ってくれればいいのに…」モミモミ 「や、でもティアがこんなに上手いなんて知らなかっ…あ、そこ…」 「ここがいいの?」グリグリ 「あ、あ…あぁ~…とろけそ…はふぅ」 「…ヘンな声出さないの、もう」コリコリコリ ~隣の部屋~ (た、大佐…これって…!)ヒソヒソ (やー、若いっていいですねー)ヒソヒソ (はぅあ!?やっぱり!?)ヒソヒソ (な、中で何をやっているというのです?)ヒソヒソ (ルーク…お前ももう男になるんだな…俺は嬉しいぜ…)ヒソヒソ (ガイ!一人で納得してないで私にわかるように説明なさい!)ヒソヒソ ―――――― 「あっ…そ、そこは…!」 「やだ、くすぐったかった?ごめんなさい」 「い、いいんだティア…続けて」 「いいの?」 「あ…あぁ、くすぐったいけど…そこが一番気持ちいい」 「わかったわ…でももう少し優しくするわね」 「うん」 ―――――― ~出歯亀~ (はわわ、テクニシャン…!)ヒソヒソ (テクニシャンですねぇ)ヒソヒソ (あぁ、テクニシャンだな)ヒソヒソ (さっきから何の話をしてますの!?)ヒソヒソ ってな感じで。翌日凄い勢いでからかわれたりするわけだ。 *499 今日、ルークの症状をミュウから聞いてしまった。 兄さんを失うのは分かっているけど、彼まで失うとなれば自分はどうすれば良いのか。 長い廊下を、中庭を、ルークの部屋へと歩く。 どんな顔をして会えば良いのか 自分が何をしてあげられるのか。 -すべてが唐突すぎて頭が回らない。 ただ、彼を失いたくないと。 扉の前で深く息を吸い込んだ。 これは彼の決める道。 私はそれを受け入れるしかないわ。 ゆっくりと、扉を開いた。 「…ルーク。」 *514 「みーなーぎーるーでーすーのー!」 ここはタタル渓谷。 セフィロトへ向かう旅の途中、ミュウは新たな力を手に入れた。 力の名はミュウウィング。 愛らしく大きな耳を羽ばたかせ、少しの時間宙に浮くものだ。 嬉しそうに飛び回るミュウを、とろけそうな目で見つめるものがいる。 ティアだ。 (はぁ…、ミュウ、なんてかわいいの…!////) 普段はクールな彼女も、可愛いものを目の前にするとつい我を忘れてしまう。それは今回ももちろん例外ではない。 (今のミュウにつかまれば、なんだか一緒に飛べてしまいそうだわ…////) 我ながら素晴らしいことを思い付いてしまったものだ。だがそう思った瞬間に、もう一つの思考が働いてしまう。 (だけど…、みんなの前で、恥ずかしい…) 軍属として恥ずかしい行動は取れない。 その堅い考えが、自らの本心を封じてしまう。 (残念だけど諦めましょ…。飛びたかったなぁ…、もう…) 残念だが仕方がない。飛ぶのはまた今度にしようと思い、踏ん切りを着けるためにミュウを見る。 (せめて私はあなたをずっと見ているわ…。グスン) そのミュウは今だに嬉しそうに飛んでいる。 ふいに、ミュウと目が合った。 その瞬間に電気が体中に走った。 まるで『ティアさん、一緒に飛びませんですの?』と言っているように見えた。無論ティアの気のせいだが。 (ああっ、ミュウ、そうなのね?つかまってもいいのね?) 思考が暴走を始める。 (ハッ…、いっ、いけないわ…!私は…!) 再びミュウを見る。 (ああっ、ミュウ…!) 知らぬうちにフラフラと体が動き、あちらこちらを行ったり来たりするティアに気付く者も出始める。 (ああっ、でも…!) (でもでも、ミュウ…) わけが分からなくなってしまった彼女は、無意識のうちにある行動を取っていた。 「あっ、ティア!ずっりーぞ!」 *898 ティア「あ……え~~と………あ、愛してるわ。」 ルーク「お~い!ティ……(何してんだアイツ)……」 ティア「私でよければ付き合って!………な、なんか違うわね……///」 ルーク「(まぁいいか…)お~い!ティアーー!」 ティア「る、ルーク!!いや、あのね、これは違うのよ!////決っしてルークに告白する練習をしてた訳じゃないのよ!」 (わ、わたしったら何を言ってるのかしら!………/////) 「だ、だからルークを相手に敵を騙すイメージトレーニングをしてたのよ!!!//////で、要件は何なの!?」 ルーク「え?あ~みんなが呼ん」 ティア「わ、わかったわ!じゃあ、先に行ってるわ!じゃあね!//////(もう!なんでいきなり出てくるのよぉ!!!ビックリするじゃない!) (……………え!?さっき私ルークに告白とか言ってたわね…………いや~もう!恥ずかしい////)」 ルーク「すっげぇ~速さだな。何一人でテンパってんだよ。意味ワカンネ」 *899 化粧用ドレッサーの鏡の前に、自分の顔をにらみつつ、顔を真っ赤にしている少女がいた。 背筋を伸ばし、しっかりと椅子に座っているのかと思いきや 手はかたくなに握り締められており、つま先もピンと力が入っていて、その少女が緊張していることは 傍から見ても一目瞭然だった。 「・・・・・す、好きよ・・・・・・・ううん、何か違うわね・・・・」 口元が動き声が出たかと思えば、一人で自問自答をしている。 「あ・・・愛してる・・・・・・・」 「・・・・す、好きなの」 「あなたは私のこと・・・ど、どう思っているのかし・・ら・・・」 一言一言、言葉を紡ぐたびに顔は赤くなっていく。 「―――もう、どれもだめだわ、露骨すぎよね・・・」 はあ、と大きくため息をつき、ドレッサーに突っ伏す少女。 突っ伏した顔を僅かにあげ、鏡に映る赤くなった自らの顔を眺めながら少女はつぶやいた。 「ああ、もう馬鹿みたい。何かいい告白の文句はないのかしら・・・ルーク・・・もう・・・こんなに好きなのに・・・・」 部屋のドアの前には、ドアノブを握ったまま、入るに入れない状況のルークがいましたとさ めでたしめでたし

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