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560 名前:お部屋の掃除1 会心の呼声[sage] 投稿日:2005/05/30(月) 22:48:39 ID:???
(駅からの帰り・・・俺は普段と変わらない帰り道を歩いているわけだが・・・)
(行きに手ぶらだったはずの俺の左腕には可愛い荷物がしがみついている)
(歩きにくいことこの上ないが気分は悪くない)
(その荷物も機嫌がいいのか鼻歌まじりでついてきている)
浪馬「機嫌がいいな、何かあったのか?」
七瀬「えっ?そう?どうしてかしら?・・・フンフンフフフーン♪。」
七瀬「でも、よくわかったわね、あの人ごみで・・・やっぱり・・・ううんなんでもないわ。」
(確かに俺は駅前のあの人ごみでこれでもかといわんばかりに大きな声で七瀬の名前を叫んだ)
(もちろん、周りの人達は七瀬を含めてみんな俺に注目だ。かなり恥ずかしかったぜ)
浪馬「七瀬は目立つからな。そんな綺麗な長い髪をしている女の子はそうはいないよ。」
七瀬「綺麗な長い髪?相変わらず口がうまいわね。でも、お世辞でも嬉しいわ。」
浪馬「嘘はいってないぜ。素直に思ったことを言ったまでだ。」
七瀬「フフッありがとう。それにしても・・・あんなに離れててもわかっちゃうんだ。」
(俺がみつけたのがよほど気に入ったのか七瀬の機嫌はどんどん良くなる)
浪馬「最初普通に呼んでも周りがうるさくて気づいてくれなかったしな。」
七瀬「そのおかげで大声だすことになって織屋君に会えたじゃない。」
浪馬「あと信号は赤だったし、七瀬はどんどん見えなくなっちゃうしよ。」
七瀬「赤信号だってわたし達の出会いをとめることはできないわ。」
(機嫌のいい七瀬は無敵だ。障害がすべてプラスに変換されてる。文字通り何を言っても無駄だろう)
七瀬「それより、あそこで織屋君の目にとまったことを神様に感謝したいぐらいよ。」
浪馬「うっ・・・相変わらず男殺しなセリフをポンポンだすんだな。」
七瀬「別に意識して出してるわけじゃないわ。思ったことを言ってるだけよ。」
七瀬「でも、織屋君がわたしをもっと好きになってくれるならどんな台詞でも言うわよ。」
七瀬「それともわたしといっしょにいるの・・・嫌?」
浪馬「嫌だったらどうしてあんな恥ずかしい思いまでして呼ぶんだ?」
七瀬「えっ・・・あ、あの・・・なにか気に障ったかしら?」
(俺の声色が変わったのを気にしてか顔色を見て不安そうに尋ねている)
浪馬「いや、俺が七瀬にいっしょにいるの嫌か?って聞いたらなんて答えるんだ?」
七瀬「そうよね・・・愚問だったわ、ごめんなさい。」
浪馬「そういうことだ。そんな寂しそうな顔するなよ、悪気があったわけじゃないんだろ?」
七瀬「でも・・・。」
(さっきまでハイテンションだった七瀬は一気にブルーに入っちまった)
(俺の言い方も良くなかったしな、ここはいつものヤツで解決するか・・・)
浪馬「七瀬、さっきは俺の言い方も良くなかった。そんなつもりじゃなかったんだ。」
浪馬「だから機嫌なおせよ、俺も七瀬のそんな顔はみたくないぜ。」
浪馬「ほれ、いつものヤツしてやるからちょっとこっちこいよ。」
七瀬「んっ。」
(俺は電柱の影まで七瀬を引っ張って周りを確認したあと軽くキスをした)
七瀬「・・・それじゃ足りないわ。」
(そういった七瀬はもう元のハイテンションの七瀬に戻っている)
浪馬「えっ?あっ!!七瀬、お前芝居してたな!?」
七瀬「フフッばーれちゃった。もうちょっとしょんぼりした方がよかったかしら?」
(舌をぺろっとだして俺を見ている。どこから芝居だったんだか・・・)
浪馬「ちっ、心配して損したぜ。もうシラネ。」
七瀬「あっ!?ちょちょっと待ちなさいよぉ。一緒に掃除するんでしょ?ねぇってば。」
(そういうと七瀬は俺に追いついてきて再び腕をにしがみついてきた)
(再び可愛い荷物と化した七瀬を連れてもうすぐ着く我が家に向かって歩き出した)
561 名前:お部屋の掃除2 三角巾と下着の色[sage] 投稿日:2005/05/30(月) 22:50:04 ID:???
(掃除するために帰ってきて我が家についたわけだが・・・)
(帰りの芝居で七瀬にいっぱい食わされた俺の腹の虫は納まってない)
(なんとかして反撃できないものだろうか?と部屋に入るなり腐ってる)
七瀬「ねぇ、もう機嫌なおしなさいよ。わたしもちょっと悪ふざけが過ぎたわ。」
浪馬「・・・。」
七瀬「んもう、仕方のない人。とりあえず準備だけでもしようかしら。」
(そういうと七瀬は後ろで髪を二つに分けて縛り、三角巾をつけた)
(髪を縛ったその後ろ姿はどことなくタマに似ているが雰囲気がタマとは違うんだよな)
七瀬「・・・どうしたの?わたしのことジーッと見て。」
浪馬「いや、その姿も似合ってるなって思ってよ。なんか普段みないから新鮮だな。」
七瀬「フフッ褒めたってなにもでないわよ。ほら、そこどいてちょうだい。」
(口では、ああいうものの七瀬もまんざらでもなさそうだな、口元が緩んでるぜ)
浪馬「さて、いつまでも腐ってるわけにはいかないし、俺も手伝うか。」
七瀬「織屋君は座ってていいわよ。わたしが全部やってあげるから。」
(そういうと七瀬は形の良いお尻をこっちに向けて片付け始めたぜ)
(んーもう少しで見えそうだ。ちょっとスカートめくっちまおうぜ。そーっと・・・おっいいね・・・)
七瀬「ん?・・・。」
(ヤベ・・・バレちまったかな七瀬がじーっと俺をみている・・・)
(お、また作業再開し始めた。バレなかったみたいだぜ・・・ふぅ)
七瀬「ねぇ織屋君。わたし今日の下着、ピンクのレースなんだけど似合うと思う?」
浪馬「ん?白のレースだろ?俺はこっちの方が好みだが、ピンクはピンクで色っぽそうだな。」
七瀬「はい、異議あり。どうしてわたしの下着、白のレースだって知ってるのかしら?」
(あっこんな安っぽい手に引っかかってしまうなんてバカバカバカバカ俺のバカ)
七瀬「もうっ・・・そんなこっそり見なくても後でじっくりみれるじゃない。」
浪馬「サラッとそんなこと言われるとテレるぜ。それとなスカートめくって見るのは一味違うんだ。」
七瀬「フフッやっぱり好きなんでしょ?白のレース。織屋君のために用意したんだから。」
浪馬「俺のために?ひょっとして勝負パンツってやつか?。」
七瀬「あら、織屋君と会うときなんていつも可愛いの選んで着けてるのよ。そのぉ・・ほらいつ・・・ね。」
浪馬「ん?なんか最後の方がよく聞き取れなったが、何て言ったんだ?」
七瀬「な、なんでもないわよ!でも、彼氏に会う女の子はみんなそうなんじゃないかしら?」
(・・・ん?そういえば七瀬さっき妙な言い方だったよな・・・やっぱり?織屋君のため?)
浪馬「なぁ七瀬。勝負パンツなのはさておき、なんで俺が白のレース好きなこと知ってるんだ?」
七瀬「えっ?・・・えーと・・・さ、さっき言ってじゃない、こっちの方が好みって。」
(ドモッたな、間違いなさそうだ。フッフッフッ尋問しちゃお)
浪馬「でも、それを知ったのは今さっきだろ?どうしてやっぱりなんて出てくるんだ?。」
七瀬「そ、それはその・・・ほら・・・あの・・・。」
浪馬「もっと言うとだな、俺のために用意してくれたんだろ、それ?」
浪馬「買う前から知ってないとダメだよなぁ?ちなみに俺はまだ下着の好みは言った覚えはないぜ。」
(フッフッフ、あの表情は図星だな。今日初の反撃チャンス!あの手この手で吐かせてやるぜ)
562 名前:お部屋の掃除3 濡れ濡れの尋問[sage] 投稿日:2005/05/30(月) 22:52:55 ID:???
(七瀬が必死に言い訳を考え込んでる隙に俺は七瀬の後ろにつくことができた)
(ここからが俺の真骨頂だ、さぁて腕の見せ所だぜ。メロメロにして白状させてやる)
浪馬「なぁ七瀬。知ってたんだろ?」
七瀬「えっ?あっちょちょっと・・・やん。」
(そういうと俺は後ろから七瀬を抱きしめて耳元でささやくように言った)
浪馬「やっぱりっていうからには確証はなかったみたいだが、見当はついてたんだろ?」
(すでに手俺のは七瀬の胸で活動中、もう一つの腕は七瀬につかまれているために動かせない)
(後ろで髪を縛っているため耳が無防備に出ているのでそこにフッと息を吹きかける)
七瀬「あっ・・・んっ・・・はぁ・・・。」
(二つの箇所を同時愛撫されている七瀬の理性はすごい勢いで壊れているに違いない)
(表情と熱い吐息、ガクガクしている膝がそれを証明している。間髪いれずに尋問だ)
浪馬「ほら?白状しろよ?正直に言えばもっと気持ちよくしてやるぜ。」
七瀬「んぅ・・・もうぅ・・・意地悪ぅ。」
(切なそうに漏らした言葉は俺の期待とは違ったが、これはこれでそそるな)
浪馬「七瀬の弱点なんて全部知ってるぜ。いつまでもつかな?」
(耳からつーっとうなじに舌を走らせる、と同時に手は服の上から中へ)
七瀬「はああっ・・・くっんぅ・・・あはぁ・・・。」
(もう俺の腕を掴んでいる手にはほとんど力ははいっていない。そーっとスカートの中に手を入れる)
(服から手を出して七瀬の顔を横に向けて唇を重ねたあと再び手を服のなかへ入れた)
七瀬「んむ・・・ちゅくっんぅ・・・あはぁ・・・コクッコクッ。」
(次から次へと俺の唾液を流し込むが七瀬は余すことなく飲み干す。)
浪馬「そろそろ白状したらどうだ?」
七瀬「はぁはぁ・・・嫌よっ。」
(意地張っちゃって。でもそれはもっと続けて欲しいからなんだろ?そうは問屋が卸さないぜ)
浪馬「そうか、んじゃもうあきらめるかな・・・。」
(そういうと俺は愛撫している手の動きをやめた、ここで焦らしてとどめといこう)
七瀬「えっ?あっ・・そんなぁ・・・ねぇ・・・や、やめないでぇ。」
(七瀬は潤んだ目を横に流しながら俺におねだりしている)
(唇は濡れひかって頬は紅潮し元々備わっている容姿のためものすごい妖艶さだ)
浪馬「んー?もっとして欲しかったらどうしなきゃダメなんだ?」
七瀬「・・・わ、わかったわ。白状するわよ・・・だから・その・・・んっ。」
(七瀬が白状し始めたのでゆるゆると愛撫を再開する。手に持っているはたきが床に落ちる)
七瀬「こ、こないだぁ・・・あん・織屋君のぉ・・・あはぁ・ベッドの・・・んっんっ・・・下。」
七瀬「に・・はぁはぁ・あった・・・雑・・誌ぃ・んぅ・にぃ・そういうのぉ・・・いっぱい。」
七瀬「載っ・・くっ・て・・・んんっあったぁ・・・んぅ・・からよぉ。」
浪馬「七瀬は人がベッドの下に隠してある本とか勝手に見ちゃう悪い子なんだな?で俺に言うことは?」
(俺は愛撫をすこし緩めて返事をまった。七瀬の口端から涎がつーっと流れてゾクッする色気を醸し出す)
七瀬「はぁはぁ・・勝手に・みてぇ・・・ごめんなさい。」
浪馬「はい、よくできました。んじゃご褒美あげような。」
(俺は下着の上から愛撫していたのをやめ、七瀬を絶頂に導く愛撫をするため下着の中に手を入れた)
(七瀬はもうほとんど出来上がってるので絶頂に導くのは容易いな)
七瀬「ああぁっ!や、やだぁ!!わたしっ!最後はぁっ・・あっあっ・織屋君んんっ・・のがいい!」
(首を振りながら七瀬が哀願するが、ペシペシと頬に当る三角巾と同じリズムで徐々にペースを上げる)
七瀬「あっ・・あっ・あっダメェ!あん織屋君っ!きっ・・きっきちゃう・くっ・・あっっっ!!!。」
(七瀬の身体が仰け反ってビクッビクッと2度、3度と跳ねる。そして腕を俺の首にかけ身体をあずけてくる)
浪馬「イったな?気持ちよかったろ?」
七瀬「はぁっ・はぁ・・はぁ・もうっ・・最後は・・織屋君のって・・あんなにお願いしたのにぃ・・・。」
(七瀬は気持ちよさそうな余韻に浸りながら涙目で俺のことを睨んでいるぞ。あーすっきりした)
(反撃も済んだし、お楽しみはこれからだろうしな。掃除も全然進んでないわけだし)
566 名前:お部屋の掃除4 掃除完了[sage] 投稿日:2005/05/30(月) 23:17:39 ID:???
(俺は今動けない・・・両手が縛られているし柱に括り付けられている)
(あの後、七瀬が雑誌などをまとめるためのスズランテープで俺を縛ったからだ)
浪馬「なぁ七瀬。解いてくれよー?」
七瀬「ダメよ。それ解いたらまた何されるかわからないじゃない。」
浪馬「ひでぇな、次は織屋君がされるだけのプレイなんてどうかしら?」
浪馬「なーんて甘いこと囁いて縛った挙句、何もしないなんて詐欺だぁ。」
七瀬「あ~ら、何を期待してたのかしら?プレイ内容が放置だっただけでしょ。」
浪馬「放置プレイ・・・七瀬そんなの好きなのか?俺はノーマルがいいぞ。」
七瀬「なっ!そっそんなはずないでしょ!わたしは普通よっ!」
七瀬「とにかくっ!織屋君はそこで座ってなさい。あ~掃除がはかどるわ♪フンフンフフフーン♪。」
(俺という掃除の邪魔を上手く片付けた七瀬は鼻歌まじりでテキパキと掃除を始めた)
(確かに俺が何もしないと俺の部屋は七瀬の手によって次々と姿を変えていく)
浪馬「さっきはいやぁ~ん、もっともっとぉ、やめないでぇなーんて言ってたクセに。」
七瀬「ちょっちょっとぉ!やめないでしか合ってないじゃない。」
浪馬「でも、そうは言ったんだろ?」
七瀬「そっ、それは・・・そうだけど・・・。」
(そういうと七瀬の顔が真っ赤になっていく。からかい甲斐があるぜ)
七瀬「もうっ!どうやらそのうるさい口もどうにかしなきゃならないみたいね。」
(七瀬はガムテープを持って俺の前にきた・・・まさか)
浪馬「待て七瀬!俺が悪かったもう言わない!だからムグッンーンー!!」
(七瀬は俺の口をガムテープで塞いだ。それも一枚じゃなくて何枚も重ねてだ)
七瀬「これでよし!やっと静かになったわ。さぁ続き続き♪。フンフンフフフーン♪。」
(他人がみたら俺は誘拐犯などの人質のような格好をしているに違いない・・・)
七瀬「あら、これファイトクラブで取ったプリクラね。」
七瀬「フフッ、自分で言うのもなんだけどよく撮れてるわね。」
七瀬「わたしの昔のアルバムみたらこんな表情してるのなんてないのよ。」
七瀬「母さんも言ってたわ。本当に幸せそうだって・・・。」
七瀬「ねぇ織屋君はどう思うかしら?」
浪馬「ンー!!」
七瀬「あら、そうだったわね。フフッもうちょっと待っててねもうすぐ終わるから。」
(チュ・・・俺のおでこに軽くキスした後、七瀬は掃除を再開した。今度は歌いながら踊ってるぞ)
七瀬「恋をした~♪恋をした~♪君のこといつも見ていた~♪」
七瀬「切なくて~♪切なくて~♪この想い君に届いて~♪」
(そう歌い終わるとチラッとこっちを向きちょっとテレた表情でウィンク決めて投げキスをしてきた・・・)
(クソッ何の歌かしらんが俺としたことが歌と仕草にときめいちまったぜ。どこで覚えたんだあれ?)
(でもまあ七瀬の言うとおり掃除はもうすぐ終わりそうだ、しかたないおとなしく我慢するか。)
七瀬「はい、終わり。どう?綺麗になったでしょ?」
浪馬「ンーンー!!」
七瀬「あ、ごめんなさい、まだ取ってなかったわね。今取ってあげる。」
七瀬「ちょっと痛いかも知れないけど我慢してね。」
(俺の顔からガムテープゆっくり剥がしはじめた)
浪馬「いてててて・・・もうちょっと上手く剥がせよ。」
七瀬「男の子なんだからそのぐらい我慢なさいよ。それにこうなったのは織屋君が悪いんだから。」
(七瀬は俺の手のスズランテープを切り、俺の横に寄り添うように座り身体を傾けてきた)
(今この瞬間、俺部屋であることを差し引いてもなかなか良い絵になってるはずだ)
568 名前:お部屋の掃除5 運命の赤い糸[sage] 投稿日:2005/05/30(月) 23:20:23 ID:???
浪馬「でも、綺麗になったな俺の部屋。」
七瀬「俺の?・・・まだ織屋君だけの部屋なのかしら?。」
浪馬「そうだな。もう俺達の部屋って言わないとダメか。こんだけ一緒にいるからな。」
七瀬「よろしい。でも、わたしがこの部屋に出入りするようになってからどのぐらい経つのかしら?」
浪馬「さぁな、七瀬とはもう随分いっしょにいた気がするぜ。」
浪馬「今振り返ってみるとこの1年はずっと七瀬といっしょだったな。」
七瀬「フフッわたしも同じこと考えてたの・・・おかげで最高の1年になったわ。」
七瀬「織屋君と知り合えなかったらわたしはどんな1年を送っていたんでしょうね?」
浪馬「そんな想像は無意味だぜ、俺は七瀬の横にいるし、七瀬は俺の横にいる・・・だろ?。」
(嬉しそうな七瀬が目を閉じて優しく語り掛けてくる)
七瀬「これって運命ってやつかしら?そうだ織屋君、運命の赤い糸っていう話知ってるでしょ?」
浪馬「ああ、あの将来結ばれる運命の人の小指と小指を結んでいるやつだろ?」
七瀬「そうよ、でもそれだと生まれたときに存在しない人とは結べないでしょ?」
浪馬「そういわれればそうだな・・・。」
七瀬「それでね、考えたんだけど赤い糸はだまってたって結ばれるものじゃないんじゃないかしら?。」
七瀬「最初は誰の指にもついていて先は繋がってないの。その先が繋がるのはその二人が恋をした時。」
七瀬「その二人が本当に愛しあうようになったとき糸は永遠に切れない赤い糸になるの。」
浪馬「七瀬・・・意外と乙女チックなんだな。」
七瀬「意外とっていうのは引っかかる言い方だけど・・・。」
七瀬「でもそうね、以前のわたしならこんな話は鼻で笑ってたでしょうね。」
七瀬「わたしの赤い糸は・・・どうなってるのかしら?」
(そういいながら七瀬は自分の手の小指を見つめている)
浪馬「七瀬のだと糸じゃなくて鎖なんじゃないか?」
七瀬「鎖?そうね、切れなそうでいいわね。・・・でね、その先はね・・・。」
七瀬「わたしの一生にたくさんの思い出を刻んでくれた人と繋がってるのよ。」
(七瀬は頬赤らめて今日一番の笑顔を俺に向ける。今俺は最高に幸せな男だな)
浪馬「俺と繋がってる女はきっと口やかましくて・・・綺麗で・・・。」
七瀬「エッチな女なんでしょ?」
浪馬「そうそう。でもよう、ホントに切れないんだろうな?」
七瀬「さぁ?でも、切れたって大丈夫よ。わたし何度も結びなおしちゃうんだから。」
浪馬「ふーん、じゃあ俺が浮気しちゃっても切れないのか?」
七瀬「そんなことさせないわよ。わたしの魅力で繋ぎ止めてみせるわ。」
浪馬「じゃあ、俺が死んじゃったときもか?」
七瀬「死ぬときは一緒よ。それに・・・わたしもう織屋君なしじゃ生きられないもの。」
(・・・聞いたかおい?こんな女は世界中どこ探してもいないぜ。最高の伴侶を手に入れた気分だ)
569 名前:お部屋の掃除6 一生のお願い[sage] 投稿日:2005/05/30(月) 23:23:07 ID:???
七瀬「でも・・・冗談でも死ぬなんていわないで。想像しただけで恐くなるわ。」
浪馬「悪かった。んじゃ、もっと太くして切れないようにしようぜ?」
七瀬「切れないようにって・・・どうするのかしら?」
浪馬「そりゃ決まってんだろ。愛しあうと切れない糸になるんだろ?」
七瀬「そうね・・・わたしも・・・織屋君に抱かれたいわ。」
(七瀬がさらに俺に寄りかかってくる。俺は七瀬の肩を抱き寄せて言った)
浪馬「ん?俺エッチするなんて一言もいってないぜ?」
七瀬「わ・た・しがしたいのよっ!」
七瀬「それにほら・その・・・さっき誰かさんがいっぱい愛撫したから下着が・・・ね?」
浪馬「素直だな。いいぜ、最近の七瀬。俺はそういう七瀬も大好きだ。」
七瀬「こういう女にしたのは織屋君でしょ?それに・・・。」
七瀬「わたしはもう好きじゃないわ。・・・っ。」
(俺は七瀬が次に言わんとしていることを人差し指で止めた)
浪馬「あ~その・・・なんだ・・・そういうのはやっぱり男の方から言わないとな。」
七瀬「・・・なんて・・・いってくれるのかしら?」
(七瀬はもうすでにわかりきっているだろう俺が次に紡ぎだす言葉を嬉しそうに待っている)
浪馬「愛してる・・・七瀬。」
七瀬「わたしも・・・世界中の誰よりも織屋浪馬を愛してるわ。」
(俺も七瀬も言った後しばらく見つめあって、顔を真っ赤にして下を向いてしまった)
浪馬「・・・なんか・・・面と向かっていうとやっぱテレるな。」
七瀬「うん・・・やっぱり・・・ね・・・じゃあ、シャワー浴びてくるわね。」
浪馬「そうだな。七瀬、ヤルときは掃除してた時みたいに三角巾つけて髪しばっておいてくれ。」
七瀬「こういうの好きなんだ?フフッわかったわ。それじゃあ・・・一緒に入りましょうか?」
浪馬「一緒に?おいおい、いいのかぁ?足腰立たなくなるぞ。」
七瀬「さっきみたいにはいかないわよ。やれるものならやってごらんなさい。」
浪馬「ほぉ~自信満々だな。七瀬の弱点なんて知り尽くしてるんだぜ。何回抱いたと思ってるんだ。」
七瀬「言ったわね?わたしだって織屋君の弱点なんか知り尽くしてるのよ。何回抱かれたと思ってるのよ。」
浪馬「よーし、じゃあ勝負だ!どっちが先に昇天するかでな。」
浪馬「負けたほうは勝ったほうの言うことを何でも一つ聞くだ。」
七瀬「望むところよ、負けないわ。こないだ覚えた新しい技披露しちゃうんだから。」
浪馬「な、なんだと?あの上まだあるのか?」
七瀬「フフッ後悔してももう遅いわよ、覚悟なさい。わたしの一生のお願いを叶えてもらうわ。」
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&aname(sankaku)
688 名前:土曜学校帰りにエチしてその翌日 浪馬の部屋[sage] 投稿日:2005/06/19(日) 01:04:38 ID:???
浪馬「う、うるせえなあ・・・なんだこの音。道路工事か?」
ガーガーと響く騒音に夢から現実に引き戻された浪馬を、涼やかな声が出迎えた。
七瀬「やっとお目覚めなの? いい加減起きなさい。もうすぐお昼よ」
浪馬「あれ? 七瀬じゃないか。いつの間に来て・・な、なんだよその格好は?」
掃除機を片手に振り向いた七瀬を見て、浪馬は寝ぼけ眼をパチパチと瞬いた。
七瀬「こんな埃っぽいお部屋を掃除するんですもの。それなりに準備はいるわよ」
パステルブルーのエプロンの裾を摘んで七瀬はクスリと笑った。頭にはトレードマーク
のヘアバンドの代わりに真っ白な三角頭巾が載っている。
七瀬「あなた最近お部屋掃除してないでしょ。昨日帰る時気になって仕方なかったの」
浪馬(いつもセンスのいい服着てるけど、七瀬ってこう云う格好も似合うんだな)
新妻風スタイルに身を包んだ七瀬の可愛らしさに、浪馬はひどく感心した。
七瀬「何ボーっとしてるの? お布団も干すからさっさとベッドから出なさい」
浪馬「悪い悪い・・・・あ・・・」
再び後ろを向いて掃除を始めた七瀬を見て、浪馬が小さな声を上げた。彼女は、今日も
らぶらぶミニスカートで、前かがみで掃除機をかけるとスカートの裾からぱんつがちら
ちらと顔をのぞかせた。掃除機を動かすたび腰で揺れるエプロンのリボン結びと、頭で
ひらひらと舞う三角頭巾が、いっそう七瀬の愛らしさを引き立てている。
浪馬(こりゃ朝からいいモン見せてもらった・・・って、おぉぉぉぉぉっ!?)
ゴミを拾おうを七瀬がますます前かがみになったので、可愛いぱんつが丸見えになった。
浪馬(は、鼻血が出そうだぜ・・・や、やばい。あそこが元気になってきちまった)
七瀬「ねえ、まだベッドから出ないの? 早くお布団干したいのよ」
七瀬の焦れた様な声に、浪馬はハッと我に返った。幸い七瀬は向こうを向いたままだ。
浪馬「お、おう・・い、今起きるぜ」
(せ、せっかく掃除してくれてるのに、こんなところ見られたら怒られちまう)
浪馬はフェロモンむんむんの七瀬のお尻から目をそらして、必死でナニをなだめた。
七瀬「早くしないとお布団引っぺがすわよ」
浪馬「げっ? ちょと待てくれ!」
(ふ、布団を剥がされたらバレちまう。静まれ・・・静まれ・・・っ!)
705 名前:愛の三角頭巾その2[sage] 投稿日:2005/06/21(火) 19:14:21 ID:???
七瀬「これはゴミね。こっちも。それとあれも」
浪馬「おい、みんな捨てちまうのか?」
七瀬「私がいるんだから、こんなモノは必要ないでしょう?」
執行部の所持品検査で鍛えた観察眼で、七瀬は浪馬の隠すエッチ雑誌や写真集を次々と
発見した。浪馬の抗議もどこ吹く風、七瀬は次々と紐で縛ってゴミ出ししてしまう。
七瀬「えっと、この辺も怪しいわね・・・ほら、あった。はい、没収♪」
浪馬「・・・・勘弁してくれ・・・」
七瀬「情けない声出さないの。掃除してあげてるんだから感謝しなさい。ところで織屋君、
こんな本があるってことは、私にこう云う格好させたいの?」
浪馬「え?・・・うげっ?!」
七瀬がぺらぺらとめくるボンテージ写真集を見て、浪馬は体中から汗が噴出した。
浪馬「い、いや、そんなことない。たまたま手に入れただけだぜ」
七瀬「遠慮しなくいいのよ。あなたが望むなら、私は別に構わないわ」
浪馬「してない。遠慮なんてしてない。七瀬にそんなこと頼まないって」
七瀬「そう、じゃあこれもゴミね」
浪馬「ええっ? それ結構高かった・・・・いや、なんでもないです」
(な、なんて強引なんだ。あの本に載ってる女王様スタイルしたらすげぇ似合いそうだ)
七瀬「取りあえず今日はこんなものかしらね」
浪馬「取りあえずって、こんなに部屋が綺麗なったのは初めてだぜ」
完全主義者の七瀬にかかると、掃除もまた徹底的なモノになってしまう。
七瀬「さていよいよ仕上げね。織屋君、服を脱いで」
浪馬「ふ、服? 服なんか脱がせてどうするんだよ?」
七瀬「シャワーよ。今度はあなたの掃除。頭のてっぺんからつま先まで磨いてあげる」
浪馬「じ、自分でやるよ。それくらい」
七瀬「ダメよ。あなたいつもカラスの行水なんだから」
浪馬「は、恥ずかしいからさ」(ヤバイ、七瀬に体洗って貰ったら・・・・)
七瀬「はあ? ここに来る時はしょっちゅうしてる事じゃない。何よ、いまさら」
浪馬「そうだっけ? あ、ちょっと待て、手を引っ張るなって、おい、七瀬」
(また劣情を催してしまうかもしれん。七瀬が怒るぞ・・・俺、耐えられるのか?)
714 名前:愛の三角頭巾3[sage] 投稿日:2005/06/23(木) 15:44:22 ID:???
浪馬(ぜえぜえ・・・・こんなに疲れるシャワーは初めてだったぜ)
愛情たっぷりの七瀬の体洗いに何度も撃沈寸前に追い込まつつも、ギリギリのところで
耐え抜いた浪馬は、部屋着に着替えるとベッドに腰掛けてため息をついた。だが、それ
で危機が去ったワケではなかった。
七瀬は「服が埃だらけになった」と、ぱんつの上から浪馬のセーターを引っ張り出して
身に着けると、掃除の最中に見つけた古いアルバムを手に、さっさと浪馬の膝の上に
座り込んだ。彼女は膝抱っこが大好きなのだ。
七瀬「織屋君、これ見せて貰っていいかしら?」
浪馬「お、おう」(七瀬・・・俺を殺す気か・・・お尻の感触が・・・まともに・・)
七瀬「あなたって、子供頃からいかにも悪戯小僧って感じね」
浪馬「そ、そうかな?」(七瀬ってムードを大切にする子だから、暴発は絶対ヤバイ)
七瀬「この頃のあなたと出会ってみたかったわ。家もこんなに近いんですもの」
浪馬「そ、そうだな」(マズイ・・な、なんとか気をそらさないと・・・あ、あれ?)
あたりをキョロキョロと見回した浪馬はベッドの上の枕がいつもと違う事に気がついた。
浪馬「七瀬、マクラカバー新しくしてくれたのか?」
七瀬「え? う、うん、やっぱり気づいちゃった?」
それは白いピラピラの縁取りがあちこちに付いた、とても可愛らしいカバーだった。
浪馬「ちょっと変わってるな」
七瀬「き、気に入らないかしら? 前から持って来よう持って来ようと思ってたんだけど」
浪馬「そんなことねえけど、なんだか随分女の子女の子したカバーだぜ」
七瀬「あ、あのね、あのね、実はね・・・あのカバー、私の古着で作ったの」
浪馬「え?」
七瀬「私が来れない夜は、あのマクラを私だと思ってくれると嬉しい・・・・なんて、ね?」
膝の上でも恥ずかしそうに身を揉む七瀬の姿に、浪馬は胸が一杯になった。
浪馬(な、何だってこんな可愛い事を思いつくんだ? 七瀬――――)
七瀬「でね? もし良かったら、あなたの古着をくれないかしら? それでマクラカバーを
作れば、あなたに会えない夜も少しは寂しさが紛れると思うの・・・・・」
浪馬は頭の中が真っ白になった。
715 名前:愛の三角頭巾 ラスト[sage] 投稿日:2005/06/23(木) 15:58:33 ID:???
向こう気が強くてキッツイ物言い。怒りんぼで意地っ張り。およそ可愛げとは縁遠い七
瀬が時折見せるいじらしさに、浪馬は震えるほどの愛おしさを覚える。他の誰でもない
自分だけに見せてくれる愛らしさに、浪馬はいつも無条件降伏だった。そして・・・
「きゃあっ」七瀬が悲鳴を挙げて立ち上がると、お尻を押さえて浪馬を睨みつけた。
浪馬(し、しまったぁぁぁっ。頭がボーっとしちまって、押さえきれなくなっちまった)
七瀬「も、もう! 人が一生懸命話をしてるのに、いきなり大きくしないでよっ!」
浪馬「いや、そのこれは・・・」(うへぇ、やっぱり怒っちまった)
七瀬「もう、あなたって、ムードもへったくれもない人なんだから!」
浪馬「わ、悪かった」
七瀬「あなた道で女の人とすれ違っても発情するんでしょ?」
浪馬「そ、そんなことないぜ」
平身低頭の浪馬をしばらくふくれっ面で見ていた七瀬だったが、ふいに浪馬に背を向け
るとセーターを脱ぎ捨て、畳んであった服に手を伸ばした。
浪馬「お、おい、まさか帰っちゃうのか? ちょっと待ってくれ・・・え?」
慌てふためく浪馬を尻目に、七瀬が身に着けたのはエプロンだった。そして三角頭巾
キュッと結ぶと彼女はクルリと振り返った。浪馬が口をあんぐりと開けた。
浪馬「え? ええっ?」(は、は、は、裸エプロン?)
七瀬「今からもう一箇所お掃除するわ」
浪馬「そんな格好でか? ど、どこをだよ?」(こんな格好を拝めるなんて・・)
七瀬「いやらしい汁を溜め込んでるから、あなたはエッチなことばかり考えるのよ」
浪馬「は? 汁? ま、まさか・・・」(あれ? よく見ると七瀬の目が少し笑ってる・・・?)
七瀬「全部吐き出せててあげるわ。エッチなことばかり考えずに済むようにね」
浪馬(な、七瀬がこんなこと言い出すなんて・・・ちょっと性格変わったかな?)
七瀬「なにぼーっとしてるの? さっさとベッドに横になりなさい。言っておきますけど、
あなたは手を出しちゃダメよ。私がお掃除するんだから」
浪馬「あ、ああ・・・・・お手柔らかに・・・・頼むぜ・・・は、はははは・・・」
一応声を荒げたものの、七瀬は実は本気で怒ってなかったらしい。うろたえ気味の浪馬の
姿がよほど面白かったのか、彼女はとうとうクスクス笑い出した。
七瀬「じゃあ始めるわ。あなたが枯れ果てるまで、いーっぱい愛してあげる♪」
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&aname(dousou)
757 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2005/07/05(火) 14:01:34 ID:???
「わあ、可愛い」「ホントにお前の子か? 浪馬」「今いくつ?」「幼稚園かな?」
「名前なんて言うの?」「パパじゃなくてママに似て良かったねえ」「本当だ」
学園の同窓会で浪馬は大勢の同級生に取り囲まれた。成績不良で卒業すら危ぶまれてい
た男がなんと弁護士となり、学園で彼の天敵と呼ばれた美しい少女を妻に娶り、トドメ
に可愛らしい娘まで連れてきてるとあっては、注目を集めるなという方が無理だった。
浪馬「お前ら、俺に似なくて良かったってのはどういう意味だよっ?!」
浪馬は少々ムスっとして声を荒げたが、腕に抱いた娘が驚いた表情をしたのに気づいて、
慌てて笑顔を作った。「ゴメンゴメン、うっかり大声出しちまったな」
五歳ぐらいだろうか。切れ長で賢しげな瞳に肩まで伸びた黒髪、そして頭には黒いカチ
ューシャをつけた娘は人形の様に愛らしく、びっくりするほど七瀬に似ていた。
娘 「パパ、のど渇いた」
浪馬「七瀬、お姫様はジュースをご所望だってさ」
七瀬「ほら、こぼしちゃダメよ・・・ね、そろそろ抱っこ代わりましょうか?」
会は立食パーティで、娘を抱いて両手をふさがれた浪馬は殆ど何も食べていなかった。
浪馬「そうだな。頼むよ。腹へってきちまった」
しかし娘は、差し出された七瀬の手から逃げるように浪馬の首にしがついた。
七瀬「パパがご飯食べられないでしょう? さ、こっちいらっしゃい」
「いやっ」と叫ぶなり娘はますます浪馬に張り付いて「ママあっち行って」と言った。
七瀬「なんですって? もう一度言ってごらんなさいっ!」
浪馬「まあまあ、そんなに怒るなよ。いいよ、俺が抱いてるよ」
七瀬「んもう、またそうやって甘やかす」
憮然とした表情の七瀬にたまきが笑いかけた。
タマ「高遠、じゃなくて織屋さんの子供って、随分とパパっ子なんだね」
七瀬「パパっ子・・・うん・・そうね。とにかく彼にはずっとあの調子なのよ」
タマ「ふうん」
七瀬「今日も母に預けるつもりだったんだけど、『パパと行く』って大泣きするもん
だから、結局彼が連れて来ちゃったのよね」
タマ「あはははは」
758 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2005/07/05(火) 14:09:33 ID:???
タマ「着替えに、お風呂に、寝かしつけも?」
七瀬「そう。彼がやらないと機嫌が悪くなるの。仕事で彼が遅くなる日なんて大変よ」
刃 「浪馬が子供を寝かしつける・・・・なんか想像できないな」
七瀬「休みの日なんて一日中ベッタリ。普通子供って母親の方に懐くと思うんだけど」
肩をすくめて娘を見やった七瀬が「あ、またやってる・・・」と頭を振った。
「あいでででっ!」 娘に耳を引っ張られて浪馬が悲鳴をあげていた。
タマ「ん? なんで怒ってるのかな?」
七瀬「あの子、パパが他の女と仲良くすると嫉妬するみたいなの」
浪馬が元クラスメイトの女と談笑していたのが気に食わなかったらしい。「私だけを
見て」と言わんばかりに、彼女は浪馬の耳たぶをグイグイと引っ張っている。
タマ「あははは、『浮気はダメよ』ってことね」
七瀬「虫の居所が悪いと私でさえ彼に近づけさせないのよ。参っちゃう」
望 「ママもダメなの? それは凄いね」
七瀬「親の私が言うのもなんだけど、普段はとてもいい子なの。でもパパの事になる
と、まるで人が変わっちゃって手が付けられないわ」
まったく誰に似たのやらと頬を膨らませる七瀬に、刃たちは思わず顔を見合わせた。普
段は謹厳実直を絵に描いたような性格なのに、恋する男の前ではトロトロに溶けて暴走
しまう少女がいたことを、彼らはよく覚えていた。
(似てるのは顔だけじゃないんだ)(性格も遺伝したんだよ)(見事なまでにね)
三人は感心したように頷きあった。
「こら、おいたしちゃダメだろ?」 浪馬はしかめっ面をして見せたが、当の娘は気に
する風もない。大好きなパパの気を引けたことに満足して、こぼれる様な微笑み浮かべ
ると首にすがりついた。
「困ったヤツだなあ」 愛娘に甘えられると浪馬は手も足も出ないらしい。彼は半ば苦笑
しながら、それでも娘を愛おしそうに抱きしめた。
(強引に甘えてパパを骨抜きにしちゃう手口もママそっくり!)
刃たちはもう一度顔を見合わせ、今度はこらえ切れずに噴出した。
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&aname(musume)
782 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2005/07/09(土) 01:16:08 ID:???
「お、パパのお嫁さんになってくれるのか。でも、パパにはもうママがいるぞ?」
「うーん、そっかあ」
「ママがいなくなっちゃったら困るだろ?」
「えーと、えーと、じゃあママにはおばあちゃんちにいってもらおう!!」
「おいおい」
「これならあたしがパパのおよめさんになれるし、ママにもすぐあえるよ」
「ははは。まったくお前は可愛いなぁ(ナデナデ)」
「えへへへ」
♪じゃんじゃんじゃん じゃじゃじゃーん じゃじゃじゃーん♪(ダースベイダーのテーマ)
いつの間にか浪馬たちの後ろに立つ七瀬
「ふふふふふ、私から浪馬を奪おうというのね。いいわ、受けて立ちましょう。」
「な、七瀬、いつの間に」
「じゃあ、まずは浪馬をあきらめるまでおやつなし攻撃から・・・」
「いいもん、パパのほうがほしいもん」
「まあ、落ち着けって。実の娘相手に何ムキになってんだよ」
「ム。あなた私よりその娘の肩を持つの!?」
「『その娘』って・・・。いや、そうじゃなくてだな・・・」
「パパ、あたしのほうがだいじだよね?」
「そんなことないわ!!私の方が愛されてるわ!!」
「「どっちがすきなの!?」」
(ああ、もう。誰か助けて・・・)
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&aname(top)
[[お部屋の掃除>ss@9スレ(その3)#souji]] [[愛の三角頭巾>ss@9スレ(その3)#sankaku]] [[同窓会>ss@9スレ(その3)#dousou]] [[VS娘>ss@9スレ(その3)#musume]]
&aname(souji)
560 名前:お部屋の掃除1 会心の呼声[sage] 投稿日:2005/05/30(月) 22:48:39 ID:???
(駅からの帰り・・・俺は普段と変わらない帰り道を歩いているわけだが・・・)
(行きに手ぶらだったはずの俺の左腕には可愛い荷物がしがみついている)
(歩きにくいことこの上ないが気分は悪くない)
(その荷物も機嫌がいいのか鼻歌まじりでついてきている)
浪馬「機嫌がいいな、何かあったのか?」
七瀬「えっ?そう?どうしてかしら?・・・フンフンフフフーン♪。」
七瀬「でも、よくわかったわね、あの人ごみで・・・やっぱり・・・ううんなんでもないわ。」
(確かに俺は駅前のあの人ごみでこれでもかといわんばかりに大きな声で七瀬の名前を叫んだ)
(もちろん、周りの人達は七瀬を含めてみんな俺に注目だ。かなり恥ずかしかったぜ)
浪馬「七瀬は目立つからな。そんな綺麗な長い髪をしている女の子はそうはいないよ。」
七瀬「綺麗な長い髪?相変わらず口がうまいわね。でも、お世辞でも嬉しいわ。」
浪馬「嘘はいってないぜ。素直に思ったことを言ったまでだ。」
七瀬「フフッありがとう。それにしても・・・あんなに離れててもわかっちゃうんだ。」
(俺がみつけたのがよほど気に入ったのか七瀬の機嫌はどんどん良くなる)
浪馬「最初普通に呼んでも周りがうるさくて気づいてくれなかったしな。」
七瀬「そのおかげで大声だすことになって織屋君に会えたじゃない。」
浪馬「あと信号は赤だったし、七瀬はどんどん見えなくなっちゃうしよ。」
七瀬「赤信号だってわたし達の出会いをとめることはできないわ。」
(機嫌のいい七瀬は無敵だ。障害がすべてプラスに変換されてる。文字通り何を言っても無駄だろう)
七瀬「それより、あそこで織屋君の目にとまったことを神様に感謝したいぐらいよ。」
浪馬「うっ・・・相変わらず男殺しなセリフをポンポンだすんだな。」
七瀬「別に意識して出してるわけじゃないわ。思ったことを言ってるだけよ。」
七瀬「でも、織屋君がわたしをもっと好きになってくれるならどんな台詞でも言うわよ。」
七瀬「それともわたしといっしょにいるの・・・嫌?」
浪馬「嫌だったらどうしてあんな恥ずかしい思いまでして呼ぶんだ?」
七瀬「えっ・・・あ、あの・・・なにか気に障ったかしら?」
(俺の声色が変わったのを気にしてか顔色を見て不安そうに尋ねている)
浪馬「いや、俺が七瀬にいっしょにいるの嫌か?って聞いたらなんて答えるんだ?」
七瀬「そうよね・・・愚問だったわ、ごめんなさい。」
浪馬「そういうことだ。そんな寂しそうな顔するなよ、悪気があったわけじゃないんだろ?」
七瀬「でも・・・。」
(さっきまでハイテンションだった七瀬は一気にブルーに入っちまった)
(俺の言い方も良くなかったしな、ここはいつものヤツで解決するか・・・)
浪馬「七瀬、さっきは俺の言い方も良くなかった。そんなつもりじゃなかったんだ。」
浪馬「だから機嫌なおせよ、俺も七瀬のそんな顔はみたくないぜ。」
浪馬「ほれ、いつものヤツしてやるからちょっとこっちこいよ。」
七瀬「んっ。」
(俺は電柱の影まで七瀬を引っ張って周りを確認したあと軽くキスをした)
七瀬「・・・それじゃ足りないわ。」
(そういった七瀬はもう元のハイテンションの七瀬に戻っている)
浪馬「えっ?あっ!!七瀬、お前芝居してたな!?」
七瀬「フフッばーれちゃった。もうちょっとしょんぼりした方がよかったかしら?」
(舌をぺろっとだして俺を見ている。どこから芝居だったんだか・・・)
浪馬「ちっ、心配して損したぜ。もうシラネ。」
七瀬「あっ!?ちょちょっと待ちなさいよぉ。一緒に掃除するんでしょ?ねぇってば。」
(そういうと七瀬は俺に追いついてきて再び腕をにしがみついてきた)
(再び可愛い荷物と化した七瀬を連れてもうすぐ着く我が家に向かって歩き出した)
561 名前:お部屋の掃除2 三角巾と下着の色[sage] 投稿日:2005/05/30(月) 22:50:04 ID:???
(掃除するために帰ってきて我が家についたわけだが・・・)
(帰りの芝居で七瀬にいっぱい食わされた俺の腹の虫は納まってない)
(なんとかして反撃できないものだろうか?と部屋に入るなり腐ってる)
七瀬「ねぇ、もう機嫌なおしなさいよ。わたしもちょっと悪ふざけが過ぎたわ。」
浪馬「・・・。」
七瀬「んもう、仕方のない人。とりあえず準備だけでもしようかしら。」
(そういうと七瀬は後ろで髪を二つに分けて縛り、三角巾をつけた)
(髪を縛ったその後ろ姿はどことなくタマに似ているが雰囲気がタマとは違うんだよな)
七瀬「・・・どうしたの?わたしのことジーッと見て。」
浪馬「いや、その姿も似合ってるなって思ってよ。なんか普段みないから新鮮だな。」
七瀬「フフッ褒めたってなにもでないわよ。ほら、そこどいてちょうだい。」
(口では、ああいうものの七瀬もまんざらでもなさそうだな、口元が緩んでるぜ)
浪馬「さて、いつまでも腐ってるわけにはいかないし、俺も手伝うか。」
七瀬「織屋君は座ってていいわよ。わたしが全部やってあげるから。」
(そういうと七瀬は形の良いお尻をこっちに向けて片付け始めたぜ)
(んーもう少しで見えそうだ。ちょっとスカートめくっちまおうぜ。そーっと・・・おっいいね・・・)
七瀬「ん?・・・。」
(ヤベ・・・バレちまったかな七瀬がじーっと俺をみている・・・)
(お、また作業再開し始めた。バレなかったみたいだぜ・・・ふぅ)
七瀬「ねぇ織屋君。わたし今日の下着、ピンクのレースなんだけど似合うと思う?」
浪馬「ん?白のレースだろ?俺はこっちの方が好みだが、ピンクはピンクで色っぽそうだな。」
七瀬「はい、異議あり。どうしてわたしの下着、白のレースだって知ってるのかしら?」
(あっこんな安っぽい手に引っかかってしまうなんてバカバカバカバカ俺のバカ)
七瀬「もうっ・・・そんなこっそり見なくても後でじっくりみれるじゃない。」
浪馬「サラッとそんなこと言われるとテレるぜ。それとなスカートめくって見るのは一味違うんだ。」
七瀬「フフッやっぱり好きなんでしょ?白のレース。織屋君のために用意したんだから。」
浪馬「俺のために?ひょっとして勝負パンツってやつか?。」
七瀬「あら、織屋君と会うときなんていつも可愛いの選んで着けてるのよ。そのぉ・・ほらいつ・・・ね。」
浪馬「ん?なんか最後の方がよく聞き取れなったが、何て言ったんだ?」
七瀬「な、なんでもないわよ!でも、彼氏に会う女の子はみんなそうなんじゃないかしら?」
(・・・ん?そういえば七瀬さっき妙な言い方だったよな・・・やっぱり?織屋君のため?)
浪馬「なぁ七瀬。勝負パンツなのはさておき、なんで俺が白のレース好きなこと知ってるんだ?」
七瀬「えっ?・・・えーと・・・さ、さっき言ってじゃない、こっちの方が好みって。」
(ドモッたな、間違いなさそうだ。フッフッフッ尋問しちゃお)
浪馬「でも、それを知ったのは今さっきだろ?どうしてやっぱりなんて出てくるんだ?。」
七瀬「そ、それはその・・・ほら・・・あの・・・。」
浪馬「もっと言うとだな、俺のために用意してくれたんだろ、それ?」
浪馬「買う前から知ってないとダメだよなぁ?ちなみに俺はまだ下着の好みは言った覚えはないぜ。」
(フッフッフ、あの表情は図星だな。今日初の反撃チャンス!あの手この手で吐かせてやるぜ)
562 名前:お部屋の掃除3 濡れ濡れの尋問[sage] 投稿日:2005/05/30(月) 22:52:55 ID:???
(七瀬が必死に言い訳を考え込んでる隙に俺は七瀬の後ろにつくことができた)
(ここからが俺の真骨頂だ、さぁて腕の見せ所だぜ。メロメロにして白状させてやる)
浪馬「なぁ七瀬。知ってたんだろ?」
七瀬「えっ?あっちょちょっと・・・やん。」
(そういうと俺は後ろから七瀬を抱きしめて耳元でささやくように言った)
浪馬「やっぱりっていうからには確証はなかったみたいだが、見当はついてたんだろ?」
(すでに手俺のは七瀬の胸で活動中、もう一つの腕は七瀬につかまれているために動かせない)
(後ろで髪を縛っているため耳が無防備に出ているのでそこにフッと息を吹きかける)
七瀬「あっ・・・んっ・・・はぁ・・・。」
(二つの箇所を同時愛撫されている七瀬の理性はすごい勢いで壊れているに違いない)
(表情と熱い吐息、ガクガクしている膝がそれを証明している。間髪いれずに尋問だ)
浪馬「ほら?白状しろよ?正直に言えばもっと気持ちよくしてやるぜ。」
七瀬「んぅ・・・もうぅ・・・意地悪ぅ。」
(切なそうに漏らした言葉は俺の期待とは違ったが、これはこれでそそるな)
浪馬「七瀬の弱点なんて全部知ってるぜ。いつまでもつかな?」
(耳からつーっとうなじに舌を走らせる、と同時に手は服の上から中へ)
七瀬「はああっ・・・くっんぅ・・・あはぁ・・・。」
(もう俺の腕を掴んでいる手にはほとんど力ははいっていない。そーっとスカートの中に手を入れる)
(服から手を出して七瀬の顔を横に向けて唇を重ねたあと再び手を服のなかへ入れた)
七瀬「んむ・・・ちゅくっんぅ・・・あはぁ・・・コクッコクッ。」
(次から次へと俺の唾液を流し込むが七瀬は余すことなく飲み干す。)
浪馬「そろそろ白状したらどうだ?」
七瀬「はぁはぁ・・・嫌よっ。」
(意地張っちゃって。でもそれはもっと続けて欲しいからなんだろ?そうは問屋が卸さないぜ)
浪馬「そうか、んじゃもうあきらめるかな・・・。」
(そういうと俺は愛撫している手の動きをやめた、ここで焦らしてとどめといこう)
七瀬「えっ?あっ・・そんなぁ・・・ねぇ・・・や、やめないでぇ。」
(七瀬は潤んだ目を横に流しながら俺におねだりしている)
(唇は濡れひかって頬は紅潮し元々備わっている容姿のためものすごい妖艶さだ)
浪馬「んー?もっとして欲しかったらどうしなきゃダメなんだ?」
七瀬「・・・わ、わかったわ。白状するわよ・・・だから・その・・・んっ。」
(七瀬が白状し始めたのでゆるゆると愛撫を再開する。手に持っているはたきが床に落ちる)
七瀬「こ、こないだぁ・・・あん・織屋君のぉ・・・あはぁ・ベッドの・・・んっんっ・・・下。」
七瀬「に・・はぁはぁ・あった・・・雑・・誌ぃ・んぅ・にぃ・そういうのぉ・・・いっぱい。」
七瀬「載っ・・くっ・て・・・んんっあったぁ・・・んぅ・・からよぉ。」
浪馬「七瀬は人がベッドの下に隠してある本とか勝手に見ちゃう悪い子なんだな?で俺に言うことは?」
(俺は愛撫をすこし緩めて返事をまった。七瀬の口端から涎がつーっと流れてゾクッする色気を醸し出す)
七瀬「はぁはぁ・・勝手に・みてぇ・・・ごめんなさい。」
浪馬「はい、よくできました。んじゃご褒美あげような。」
(俺は下着の上から愛撫していたのをやめ、七瀬を絶頂に導く愛撫をするため下着の中に手を入れた)
(七瀬はもうほとんど出来上がってるので絶頂に導くのは容易いな)
七瀬「ああぁっ!や、やだぁ!!わたしっ!最後はぁっ・・あっあっ・織屋君んんっ・・のがいい!」
(首を振りながら七瀬が哀願するが、ペシペシと頬に当る三角巾と同じリズムで徐々にペースを上げる)
七瀬「あっ・・あっ・あっダメェ!あん織屋君っ!きっ・・きっきちゃう・くっ・・あっっっ!!!。」
(七瀬の身体が仰け反ってビクッビクッと2度、3度と跳ねる。そして腕を俺の首にかけ身体をあずけてくる)
浪馬「イったな?気持ちよかったろ?」
七瀬「はぁっ・はぁ・・はぁ・もうっ・・最後は・・織屋君のって・・あんなにお願いしたのにぃ・・・。」
(七瀬は気持ちよさそうな余韻に浸りながら涙目で俺のことを睨んでいるぞ。あーすっきりした)
(反撃も済んだし、お楽しみはこれからだろうしな。掃除も全然進んでないわけだし)
566 名前:お部屋の掃除4 掃除完了[sage] 投稿日:2005/05/30(月) 23:17:39 ID:???
(俺は今動けない・・・両手が縛られているし柱に括り付けられている)
(あの後、七瀬が雑誌などをまとめるためのスズランテープで俺を縛ったからだ)
浪馬「なぁ七瀬。解いてくれよー?」
七瀬「ダメよ。それ解いたらまた何されるかわからないじゃない。」
浪馬「ひでぇな、次は織屋君がされるだけのプレイなんてどうかしら?」
浪馬「なーんて甘いこと囁いて縛った挙句、何もしないなんて詐欺だぁ。」
七瀬「あ~ら、何を期待してたのかしら?プレイ内容が放置だっただけでしょ。」
浪馬「放置プレイ・・・七瀬そんなの好きなのか?俺はノーマルがいいぞ。」
七瀬「なっ!そっそんなはずないでしょ!わたしは普通よっ!」
七瀬「とにかくっ!織屋君はそこで座ってなさい。あ~掃除がはかどるわ♪フンフンフフフーン♪。」
(俺という掃除の邪魔を上手く片付けた七瀬は鼻歌まじりでテキパキと掃除を始めた)
(確かに俺が何もしないと俺の部屋は七瀬の手によって次々と姿を変えていく)
浪馬「さっきはいやぁ~ん、もっともっとぉ、やめないでぇなーんて言ってたクセに。」
七瀬「ちょっちょっとぉ!やめないでしか合ってないじゃない。」
浪馬「でも、そうは言ったんだろ?」
七瀬「そっ、それは・・・そうだけど・・・。」
(そういうと七瀬の顔が真っ赤になっていく。からかい甲斐があるぜ)
七瀬「もうっ!どうやらそのうるさい口もどうにかしなきゃならないみたいね。」
(七瀬はガムテープを持って俺の前にきた・・・まさか)
浪馬「待て七瀬!俺が悪かったもう言わない!だからムグッンーンー!!」
(七瀬は俺の口をガムテープで塞いだ。それも一枚じゃなくて何枚も重ねてだ)
七瀬「これでよし!やっと静かになったわ。さぁ続き続き♪。フンフンフフフーン♪。」
(他人がみたら俺は誘拐犯などの人質のような格好をしているに違いない・・・)
七瀬「あら、これファイトクラブで取ったプリクラね。」
七瀬「フフッ、自分で言うのもなんだけどよく撮れてるわね。」
七瀬「わたしの昔のアルバムみたらこんな表情してるのなんてないのよ。」
七瀬「母さんも言ってたわ。本当に幸せそうだって・・・。」
七瀬「ねぇ織屋君はどう思うかしら?」
浪馬「ンー!!」
七瀬「あら、そうだったわね。フフッもうちょっと待っててねもうすぐ終わるから。」
(チュ・・・俺のおでこに軽くキスした後、七瀬は掃除を再開した。今度は歌いながら踊ってるぞ)
七瀬「恋をした~♪恋をした~♪君のこといつも見ていた~♪」
七瀬「切なくて~♪切なくて~♪この想い君に届いて~♪」
(そう歌い終わるとチラッとこっちを向きちょっとテレた表情でウィンク決めて投げキスをしてきた・・・)
(クソッ何の歌かしらんが俺としたことが歌と仕草にときめいちまったぜ。どこで覚えたんだあれ?)
(でもまあ七瀬の言うとおり掃除はもうすぐ終わりそうだ、しかたないおとなしく我慢するか。)
七瀬「はい、終わり。どう?綺麗になったでしょ?」
浪馬「ンーンー!!」
七瀬「あ、ごめんなさい、まだ取ってなかったわね。今取ってあげる。」
七瀬「ちょっと痛いかも知れないけど我慢してね。」
(俺の顔からガムテープゆっくり剥がしはじめた)
浪馬「いてててて・・・もうちょっと上手く剥がせよ。」
七瀬「男の子なんだからそのぐらい我慢なさいよ。それにこうなったのは織屋君が悪いんだから。」
(七瀬は俺の手のスズランテープを切り、俺の横に寄り添うように座り身体を傾けてきた)
(今この瞬間、俺部屋であることを差し引いてもなかなか良い絵になってるはずだ)
568 名前:お部屋の掃除5 運命の赤い糸[sage] 投稿日:2005/05/30(月) 23:20:23 ID:???
浪馬「でも、綺麗になったな俺の部屋。」
七瀬「俺の?・・・まだ織屋君だけの部屋なのかしら?。」
浪馬「そうだな。もう俺達の部屋って言わないとダメか。こんだけ一緒にいるからな。」
七瀬「よろしい。でも、わたしがこの部屋に出入りするようになってからどのぐらい経つのかしら?」
浪馬「さぁな、七瀬とはもう随分いっしょにいた気がするぜ。」
浪馬「今振り返ってみるとこの1年はずっと七瀬といっしょだったな。」
七瀬「フフッわたしも同じこと考えてたの・・・おかげで最高の1年になったわ。」
七瀬「織屋君と知り合えなかったらわたしはどんな1年を送っていたんでしょうね?」
浪馬「そんな想像は無意味だぜ、俺は七瀬の横にいるし、七瀬は俺の横にいる・・・だろ?。」
(嬉しそうな七瀬が目を閉じて優しく語り掛けてくる)
七瀬「これって運命ってやつかしら?そうだ織屋君、運命の赤い糸っていう話知ってるでしょ?」
浪馬「ああ、あの将来結ばれる運命の人の小指と小指を結んでいるやつだろ?」
七瀬「そうよ、でもそれだと生まれたときに存在しない人とは結べないでしょ?」
浪馬「そういわれればそうだな・・・。」
七瀬「それでね、考えたんだけど赤い糸はだまってたって結ばれるものじゃないんじゃないかしら?。」
七瀬「最初は誰の指にもついていて先は繋がってないの。その先が繋がるのはその二人が恋をした時。」
七瀬「その二人が本当に愛しあうようになったとき糸は永遠に切れない赤い糸になるの。」
浪馬「七瀬・・・意外と乙女チックなんだな。」
七瀬「意外とっていうのは引っかかる言い方だけど・・・。」
七瀬「でもそうね、以前のわたしならこんな話は鼻で笑ってたでしょうね。」
七瀬「わたしの赤い糸は・・・どうなってるのかしら?」
(そういいながら七瀬は自分の手の小指を見つめている)
浪馬「七瀬のだと糸じゃなくて鎖なんじゃないか?」
七瀬「鎖?そうね、切れなそうでいいわね。・・・でね、その先はね・・・。」
七瀬「わたしの一生にたくさんの思い出を刻んでくれた人と繋がってるのよ。」
(七瀬は頬赤らめて今日一番の笑顔を俺に向ける。今俺は最高に幸せな男だな)
浪馬「俺と繋がってる女はきっと口やかましくて・・・綺麗で・・・。」
七瀬「エッチな女なんでしょ?」
浪馬「そうそう。でもよう、ホントに切れないんだろうな?」
七瀬「さぁ?でも、切れたって大丈夫よ。わたし何度も結びなおしちゃうんだから。」
浪馬「ふーん、じゃあ俺が浮気しちゃっても切れないのか?」
七瀬「そんなことさせないわよ。わたしの魅力で繋ぎ止めてみせるわ。」
浪馬「じゃあ、俺が死んじゃったときもか?」
七瀬「死ぬときは一緒よ。それに・・・わたしもう織屋君なしじゃ生きられないもの。」
(・・・聞いたかおい?こんな女は世界中どこ探してもいないぜ。最高の伴侶を手に入れた気分だ)
569 名前:お部屋の掃除6 一生のお願い[sage] 投稿日:2005/05/30(月) 23:23:07 ID:???
七瀬「でも・・・冗談でも死ぬなんていわないで。想像しただけで恐くなるわ。」
浪馬「悪かった。んじゃ、もっと太くして切れないようにしようぜ?」
七瀬「切れないようにって・・・どうするのかしら?」
浪馬「そりゃ決まってんだろ。愛しあうと切れない糸になるんだろ?」
七瀬「そうね・・・わたしも・・・織屋君に抱かれたいわ。」
(七瀬がさらに俺に寄りかかってくる。俺は七瀬の肩を抱き寄せて言った)
浪馬「ん?俺エッチするなんて一言もいってないぜ?」
七瀬「わ・た・しがしたいのよっ!」
七瀬「それにほら・その・・・さっき誰かさんがいっぱい愛撫したから下着が・・・ね?」
浪馬「素直だな。いいぜ、最近の七瀬。俺はそういう七瀬も大好きだ。」
七瀬「こういう女にしたのは織屋君でしょ?それに・・・。」
七瀬「わたしはもう好きじゃないわ。・・・っ。」
(俺は七瀬が次に言わんとしていることを人差し指で止めた)
浪馬「あ~その・・・なんだ・・・そういうのはやっぱり男の方から言わないとな。」
七瀬「・・・なんて・・・いってくれるのかしら?」
(七瀬はもうすでにわかりきっているだろう俺が次に紡ぎだす言葉を嬉しそうに待っている)
浪馬「愛してる・・・七瀬。」
七瀬「わたしも・・・世界中の誰よりも織屋浪馬を愛してるわ。」
(俺も七瀬も言った後しばらく見つめあって、顔を真っ赤にして下を向いてしまった)
浪馬「・・・なんか・・・面と向かっていうとやっぱテレるな。」
七瀬「うん・・・やっぱり・・・ね・・・じゃあ、シャワー浴びてくるわね。」
浪馬「そうだな。七瀬、ヤルときは掃除してた時みたいに三角巾つけて髪しばっておいてくれ。」
七瀬「こういうの好きなんだ?フフッわかったわ。それじゃあ・・・一緒に入りましょうか?」
浪馬「一緒に?おいおい、いいのかぁ?足腰立たなくなるぞ。」
七瀬「さっきみたいにはいかないわよ。やれるものならやってごらんなさい。」
浪馬「ほぉ~自信満々だな。七瀬の弱点なんて知り尽くしてるんだぜ。何回抱いたと思ってるんだ。」
七瀬「言ったわね?わたしだって織屋君の弱点なんか知り尽くしてるのよ。何回抱かれたと思ってるのよ。」
浪馬「よーし、じゃあ勝負だ!どっちが先に昇天するかでな。」
浪馬「負けたほうは勝ったほうの言うことを何でも一つ聞くだ。」
七瀬「望むところよ、負けないわ。こないだ覚えた新しい技披露しちゃうんだから。」
浪馬「な、なんだと?あの上まだあるのか?」
七瀬「フフッ後悔してももう遅いわよ、覚悟なさい。わたしの一生のお願いを叶えてもらうわ。」
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&aname(sankaku)
688 名前:土曜学校帰りにエチしてその翌日 浪馬の部屋[sage] 投稿日:2005/06/19(日) 01:04:38 ID:???
浪馬「う、うるせえなあ・・・なんだこの音。道路工事か?」
ガーガーと響く騒音に夢から現実に引き戻された浪馬を、涼やかな声が出迎えた。
七瀬「やっとお目覚めなの? いい加減起きなさい。もうすぐお昼よ」
浪馬「あれ? 七瀬じゃないか。いつの間に来て・・な、なんだよその格好は?」
掃除機を片手に振り向いた七瀬を見て、浪馬は寝ぼけ眼をパチパチと瞬いた。
七瀬「こんな埃っぽいお部屋を掃除するんですもの。それなりに準備はいるわよ」
パステルブルーのエプロンの裾を摘んで七瀬はクスリと笑った。頭にはトレードマーク
のヘアバンドの代わりに真っ白な三角頭巾が載っている。
七瀬「あなた最近お部屋掃除してないでしょ。昨日帰る時気になって仕方なかったの」
浪馬(いつもセンスのいい服着てるけど、七瀬ってこう云う格好も似合うんだな)
新妻風スタイルに身を包んだ七瀬の可愛らしさに、浪馬はひどく感心した。
七瀬「何ボーっとしてるの? お布団も干すからさっさとベッドから出なさい」
浪馬「悪い悪い・・・・あ・・・」
再び後ろを向いて掃除を始めた七瀬を見て、浪馬が小さな声を上げた。彼女は、今日も
らぶらぶミニスカートで、前かがみで掃除機をかけるとスカートの裾からぱんつがちら
ちらと顔をのぞかせた。掃除機を動かすたび腰で揺れるエプロンのリボン結びと、頭で
ひらひらと舞う三角頭巾が、いっそう七瀬の愛らしさを引き立てている。
浪馬(こりゃ朝からいいモン見せてもらった・・・って、おぉぉぉぉぉっ!?)
ゴミを拾おうを七瀬がますます前かがみになったので、可愛いぱんつが丸見えになった。
浪馬(は、鼻血が出そうだぜ・・・や、やばい。あそこが元気になってきちまった)
七瀬「ねえ、まだベッドから出ないの? 早くお布団干したいのよ」
七瀬の焦れた様な声に、浪馬はハッと我に返った。幸い七瀬は向こうを向いたままだ。
浪馬「お、おう・・い、今起きるぜ」
(せ、せっかく掃除してくれてるのに、こんなところ見られたら怒られちまう)
浪馬はフェロモンむんむんの七瀬のお尻から目をそらして、必死でナニをなだめた。
七瀬「早くしないとお布団引っぺがすわよ」
浪馬「げっ? ちょと待てくれ!」
(ふ、布団を剥がされたらバレちまう。静まれ・・・静まれ・・・っ!)
705 名前:愛の三角頭巾その2[sage] 投稿日:2005/06/21(火) 19:14:21 ID:???
七瀬「これはゴミね。こっちも。それとあれも」
浪馬「おい、みんな捨てちまうのか?」
七瀬「私がいるんだから、こんなモノは必要ないでしょう?」
執行部の所持品検査で鍛えた観察眼で、七瀬は浪馬の隠すエッチ雑誌や写真集を次々と
発見した。浪馬の抗議もどこ吹く風、七瀬は次々と紐で縛ってゴミ出ししてしまう。
七瀬「えっと、この辺も怪しいわね・・・ほら、あった。はい、没収♪」
浪馬「・・・・勘弁してくれ・・・」
七瀬「情けない声出さないの。掃除してあげてるんだから感謝しなさい。ところで織屋君、
こんな本があるってことは、私にこう云う格好させたいの?」
浪馬「え?・・・うげっ?!」
七瀬がぺらぺらとめくるボンテージ写真集を見て、浪馬は体中から汗が噴出した。
浪馬「い、いや、そんなことない。たまたま手に入れただけだぜ」
七瀬「遠慮しなくいいのよ。あなたが望むなら、私は別に構わないわ」
浪馬「してない。遠慮なんてしてない。七瀬にそんなこと頼まないって」
七瀬「そう、じゃあこれもゴミね」
浪馬「ええっ? それ結構高かった・・・・いや、なんでもないです」
(な、なんて強引なんだ。あの本に載ってる女王様スタイルしたらすげぇ似合いそうだ)
七瀬「取りあえず今日はこんなものかしらね」
浪馬「取りあえずって、こんなに部屋が綺麗なったのは初めてだぜ」
完全主義者の七瀬にかかると、掃除もまた徹底的なモノになってしまう。
七瀬「さていよいよ仕上げね。織屋君、服を脱いで」
浪馬「ふ、服? 服なんか脱がせてどうするんだよ?」
七瀬「シャワーよ。今度はあなたの掃除。頭のてっぺんからつま先まで磨いてあげる」
浪馬「じ、自分でやるよ。それくらい」
七瀬「ダメよ。あなたいつもカラスの行水なんだから」
浪馬「は、恥ずかしいからさ」(ヤバイ、七瀬に体洗って貰ったら・・・・)
七瀬「はあ? ここに来る時はしょっちゅうしてる事じゃない。何よ、いまさら」
浪馬「そうだっけ? あ、ちょっと待て、手を引っ張るなって、おい、七瀬」
(また劣情を催してしまうかもしれん。七瀬が怒るぞ・・・俺、耐えられるのか?)
714 名前:愛の三角頭巾3[sage] 投稿日:2005/06/23(木) 15:44:22 ID:???
浪馬(ぜえぜえ・・・・こんなに疲れるシャワーは初めてだったぜ)
愛情たっぷりの七瀬の体洗いに何度も撃沈寸前に追い込まつつも、ギリギリのところで
耐え抜いた浪馬は、部屋着に着替えるとベッドに腰掛けてため息をついた。だが、それ
で危機が去ったワケではなかった。
七瀬は「服が埃だらけになった」と、ぱんつの上から浪馬のセーターを引っ張り出して
身に着けると、掃除の最中に見つけた古いアルバムを手に、さっさと浪馬の膝の上に
座り込んだ。彼女は膝抱っこが大好きなのだ。
七瀬「織屋君、これ見せて貰っていいかしら?」
浪馬「お、おう」(七瀬・・・俺を殺す気か・・・お尻の感触が・・・まともに・・)
七瀬「あなたって、子供頃からいかにも悪戯小僧って感じね」
浪馬「そ、そうかな?」(七瀬ってムードを大切にする子だから、暴発は絶対ヤバイ)
七瀬「この頃のあなたと出会ってみたかったわ。家もこんなに近いんですもの」
浪馬「そ、そうだな」(マズイ・・な、なんとか気をそらさないと・・・あ、あれ?)
あたりをキョロキョロと見回した浪馬はベッドの上の枕がいつもと違う事に気がついた。
浪馬「七瀬、マクラカバー新しくしてくれたのか?」
七瀬「え? う、うん、やっぱり気づいちゃった?」
それは白いピラピラの縁取りがあちこちに付いた、とても可愛らしいカバーだった。
浪馬「ちょっと変わってるな」
七瀬「き、気に入らないかしら? 前から持って来よう持って来ようと思ってたんだけど」
浪馬「そんなことねえけど、なんだか随分女の子女の子したカバーだぜ」
七瀬「あ、あのね、あのね、実はね・・・あのカバー、私の古着で作ったの」
浪馬「え?」
七瀬「私が来れない夜は、あのマクラを私だと思ってくれると嬉しい・・・・なんて、ね?」
膝の上でも恥ずかしそうに身を揉む七瀬の姿に、浪馬は胸が一杯になった。
浪馬(な、何だってこんな可愛い事を思いつくんだ? 七瀬――――)
七瀬「でね? もし良かったら、あなたの古着をくれないかしら? それでマクラカバーを
作れば、あなたに会えない夜も少しは寂しさが紛れると思うの・・・・・」
浪馬は頭の中が真っ白になった。
715 名前:愛の三角頭巾 ラスト[sage] 投稿日:2005/06/23(木) 15:58:33 ID:???
向こう気が強くてキッツイ物言い。怒りんぼで意地っ張り。およそ可愛げとは縁遠い七
瀬が時折見せるいじらしさに、浪馬は震えるほどの愛おしさを覚える。他の誰でもない
自分だけに見せてくれる愛らしさに、浪馬はいつも無条件降伏だった。そして・・・
「きゃあっ」七瀬が悲鳴を挙げて立ち上がると、お尻を押さえて浪馬を睨みつけた。
浪馬(し、しまったぁぁぁっ。頭がボーっとしちまって、押さえきれなくなっちまった)
七瀬「も、もう! 人が一生懸命話をしてるのに、いきなり大きくしないでよっ!」
浪馬「いや、そのこれは・・・」(うへぇ、やっぱり怒っちまった)
七瀬「もう、あなたって、ムードもへったくれもない人なんだから!」
浪馬「わ、悪かった」
七瀬「あなた道で女の人とすれ違っても発情するんでしょ?」
浪馬「そ、そんなことないぜ」
平身低頭の浪馬をしばらくふくれっ面で見ていた七瀬だったが、ふいに浪馬に背を向け
るとセーターを脱ぎ捨て、畳んであった服に手を伸ばした。
浪馬「お、おい、まさか帰っちゃうのか? ちょっと待ってくれ・・・え?」
慌てふためく浪馬を尻目に、七瀬が身に着けたのはエプロンだった。そして三角頭巾
キュッと結ぶと彼女はクルリと振り返った。浪馬が口をあんぐりと開けた。
浪馬「え? ええっ?」(は、は、は、裸エプロン?)
七瀬「今からもう一箇所お掃除するわ」
浪馬「そんな格好でか? ど、どこをだよ?」(こんな格好を拝めるなんて・・)
七瀬「いやらしい汁を溜め込んでるから、あなたはエッチなことばかり考えるのよ」
浪馬「は? 汁? ま、まさか・・・」(あれ? よく見ると七瀬の目が少し笑ってる・・・?)
七瀬「全部吐き出せててあげるわ。エッチなことばかり考えずに済むようにね」
浪馬(な、七瀬がこんなこと言い出すなんて・・・ちょっと性格変わったかな?)
七瀬「なにぼーっとしてるの? さっさとベッドに横になりなさい。言っておきますけど、
あなたは手を出しちゃダメよ。私がお掃除するんだから」
浪馬「あ、ああ・・・・・お手柔らかに・・・・頼むぜ・・・は、はははは・・・」
一応声を荒げたものの、七瀬は実は本気で怒ってなかったらしい。うろたえ気味の浪馬の
姿がよほど面白かったのか、彼女はとうとうクスクス笑い出した。
七瀬「じゃあ始めるわ。あなたが枯れ果てるまで、いーっぱい愛してあげる♪」
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&aname(dousou)
757 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2005/07/05(火) 14:01:34 ID:???
「わあ、可愛い」「ホントにお前の子か? 浪馬」「今いくつ?」「幼稚園かな?」
「名前なんて言うの?」「パパじゃなくてママに似て良かったねえ」「本当だ」
学園の同窓会で浪馬は大勢の同級生に取り囲まれた。成績不良で卒業すら危ぶまれてい
た男がなんと弁護士となり、学園で彼の天敵と呼ばれた美しい少女を妻に娶り、トドメ
に可愛らしい娘まで連れてきてるとあっては、注目を集めるなという方が無理だった。
浪馬「お前ら、俺に似なくて良かったってのはどういう意味だよっ?!」
浪馬は少々ムスっとして声を荒げたが、腕に抱いた娘が驚いた表情をしたのに気づいて、
慌てて笑顔を作った。「ゴメンゴメン、うっかり大声出しちまったな」
五歳ぐらいだろうか。切れ長で賢しげな瞳に肩まで伸びた黒髪、そして頭には黒いカチ
ューシャをつけた娘は人形の様に愛らしく、びっくりするほど七瀬に似ていた。
娘 「パパ、のど渇いた」
浪馬「七瀬、お姫様はジュースをご所望だってさ」
七瀬「ほら、こぼしちゃダメよ・・・ね、そろそろ抱っこ代わりましょうか?」
会は立食パーティで、娘を抱いて両手をふさがれた浪馬は殆ど何も食べていなかった。
浪馬「そうだな。頼むよ。腹へってきちまった」
しかし娘は、差し出された七瀬の手から逃げるように浪馬の首にしがついた。
七瀬「パパがご飯食べられないでしょう? さ、こっちいらっしゃい」
「いやっ」と叫ぶなり娘はますます浪馬に張り付いて「ママあっち行って」と言った。
七瀬「なんですって? もう一度言ってごらんなさいっ!」
浪馬「まあまあ、そんなに怒るなよ。いいよ、俺が抱いてるよ」
七瀬「んもう、またそうやって甘やかす」
憮然とした表情の七瀬にたまきが笑いかけた。
タマ「高遠、じゃなくて織屋さんの子供って、随分とパパっ子なんだね」
七瀬「パパっ子・・・うん・・そうね。とにかく彼にはずっとあの調子なのよ」
タマ「ふうん」
七瀬「今日も母に預けるつもりだったんだけど、『パパと行く』って大泣きするもん
だから、結局彼が連れて来ちゃったのよね」
タマ「あはははは」
758 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2005/07/05(火) 14:09:33 ID:???
タマ「着替えに、お風呂に、寝かしつけも?」
七瀬「そう。彼がやらないと機嫌が悪くなるの。仕事で彼が遅くなる日なんて大変よ」
刃 「浪馬が子供を寝かしつける・・・・なんか想像できないな」
七瀬「休みの日なんて一日中ベッタリ。普通子供って母親の方に懐くと思うんだけど」
肩をすくめて娘を見やった七瀬が「あ、またやってる・・・」と頭を振った。
「あいでででっ!」 娘に耳を引っ張られて浪馬が悲鳴をあげていた。
タマ「ん? なんで怒ってるのかな?」
七瀬「あの子、パパが他の女と仲良くすると嫉妬するみたいなの」
浪馬が元クラスメイトの女と談笑していたのが気に食わなかったらしい。「私だけを
見て」と言わんばかりに、彼女は浪馬の耳たぶをグイグイと引っ張っている。
タマ「あははは、『浮気はダメよ』ってことね」
七瀬「虫の居所が悪いと私でさえ彼に近づけさせないのよ。参っちゃう」
望 「ママもダメなの? それは凄いね」
七瀬「親の私が言うのもなんだけど、普段はとてもいい子なの。でもパパの事になる
と、まるで人が変わっちゃって手が付けられないわ」
まったく誰に似たのやらと頬を膨らませる七瀬に、刃たちは思わず顔を見合わせた。普
段は謹厳実直を絵に描いたような性格なのに、恋する男の前ではトロトロに溶けて暴走
しまう少女がいたことを、彼らはよく覚えていた。
(似てるのは顔だけじゃないんだ)(性格も遺伝したんだよ)(見事なまでにね)
三人は感心したように頷きあった。
「こら、おいたしちゃダメだろ?」 浪馬はしかめっ面をして見せたが、当の娘は気に
する風もない。大好きなパパの気を引けたことに満足して、こぼれる様な微笑み浮かべ
ると首にすがりついた。
「困ったヤツだなあ」 愛娘に甘えられると浪馬は手も足も出ないらしい。彼は半ば苦笑
しながら、それでも娘を愛おしそうに抱きしめた。
(強引に甘えてパパを骨抜きにしちゃう手口もママそっくり!)
刃たちはもう一度顔を見合わせ、今度はこらえ切れずに噴出した。
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&aname(musume)
782 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2005/07/09(土) 01:16:08 ID:???
「お、パパのお嫁さんになってくれるのか。でも、パパにはもうママがいるぞ?」
「うーん、そっかあ」
「ママがいなくなっちゃったら困るだろ?」
「えーと、えーと、じゃあママにはおばあちゃんちにいってもらおう!!」
「おいおい」
「これならあたしがパパのおよめさんになれるし、ママにもすぐあえるよ」
「ははは。まったくお前は可愛いなぁ(ナデナデ)」
「えへへへ」
♪じゃんじゃんじゃん じゃじゃじゃーん じゃじゃじゃーん♪(ダースベイダーのテーマ)
いつの間にか浪馬たちの後ろに立つ七瀬
「ふふふふふ、私から浪馬を奪おうというのね。いいわ、受けて立ちましょう。」
「な、七瀬、いつの間に」
「じゃあ、まずは浪馬をあきらめるまでおやつなし攻撃から・・・」
「いいもん、パパのほうがほしいもん」
「まあ、落ち着けって。実の娘相手に何ムキになってんだよ」
「ム。あなた私よりその娘の肩を持つの!?」
「『その娘』って・・・。いや、そうじゃなくてだな・・・」
「パパ、あたしのほうがだいじだよね?」
「そんなことないわ!!私の方が愛されてるわ!!」
「「どっちがすきなの!?」」
(ああ、もう。誰か助けて・・・)
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