聖刻@Wiki

テンバス

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

テンバス


草創期から現在まで、とてつもなく長きに渡り聖刻教会の裏で君臨する大僧正(僧籍だが伝道士修道士では
なく、八門派の仮面を用いない古代聖刻の術を使える練法師)であり、ゼン・イクの第一の忠臣。そして羅王虫騎獣バイラ・オグンの最初の主。
最高権力者であるはずの法王ル・タンを好き勝手できないよう押さえつけ(それでも陰でバレていないと
思い、少なくとも四半世紀は権謀術数にふけるル・タンを泳がし)、ハーロウ達〈八門守護〉の門主連を
ゆくゆくは〈教王〉の配下にするつもりで手駒としている。

元々は古吾伽式の民と敵対し邪悪な異界のナルガを崇拝するイコ・セグの戦士長だったが
ゼン・イクによって、ナルガ神の呪いを受け図らずも不死となる。以降はゼン・イクの軍門に下り、
吾伽式建国のどさくさに紛れて潜入。

その出自からか見た目はどちらかといえば荒事向けの屈強な身体に無数の傷が走り、また性格も非常に
プライドが高く傲慢(さりとて状況が読めないという訳でも無い)だが、ゼン・イクの軍門に降ってからは
彼に対しては何処か卑屈で、馴れ合いめいた態度を取ることも多くなった。
ナルガ神に仕えていた時には選ばれし「神の戦士」として絶対の忠誠を誓っていたものの、その実は
甘い言葉を用いながらも殆ど捨て石のように扱われていたのを悟ったのか、後にはナルガに対する信心は
欠片も見かけられなくなっている。

町割り普請分野の才能を発揮し、禁赤人の長老たちへは目立たぬよう伽式恒市建設に尽力する
(何せ彼らは長い間定住したことが無く、様々な超技能を持ちながら邸宅や都市開発に関する技術や知識は
稚拙で、市民となった元流民たちに丸投げした)傍らに、異民族でありながら練法まで習得。高祖テシマルスや過去に残った
エギガスなどショク・ワンの仲間たちに正体がばれた頃には、すでに数多くの吾伽式国民たちから
支持を勝ち取り、命を投げうつ信奉者を幾人も抱えて粛清も追放もできない実力者となっていた。

そうした貢献もさることながら、本来は善良な禁赤人からしてみれば彼は「魔神に唆された哀れな民族の
生き残り」としてあまり疑いの目で見られなかった、というのもあるらしい。
そして市民の絶大なる支持を背景に、エギガスやセスルに魔神崇拝の嫌疑をかけ、吾伽式から
退去させる事にも成功。

そのまま千年以上に渡って吾伽式国、聖刻教会はおろか東方各地で自身、あるいは配下の者たちを
使って遥か過去に生き別れた主君ゼン・イクの途方も無い計画を実現させるべく暗躍するが、内心では長すぎる
人生に飽き己の死を渇望しており、彼の願いはショク・ワン一行が定められた通りキ・ロウホウ?の地に
旅だった事で叶うこととなった。

二世紀の昔、もはや支配を受け付けない獣機と化し教都を蹂躙したバイラ・オグンに止めを刺さず
いずれ目覚めるよう封印したのは、敬服し忠誠を捧げたにも関わらず(本心かどうかはわからないが、ゼン・イクを
「信頼しているのに」と発言したものの、彼には拒絶されている)、最期まで自分に心を許さずに計画の
全容を伝えてくれないまま未来へ去っていった、ゼン・イクへのささやかな意趣返しだった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー