「蒼星石16」(2006/02/13 (月) 22:49:32) の最新版変更点
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<p><font size="2">ちちちちち…朝だ。<br>
真冬だというのに上半身裸で僕は目覚める。<br>
<br>
「う~ん……ふあぁ~。」突然だが、僕は朝が好きだ。<br>
「お~い…蒼…起きろ…。」そう言って隣で静かに寝息を立てている蒼星石のほっぺをつつく。柔らかい。<br>
<br>
僕は朝が好きだ。朝は唯一蒼星石が大人しくなる時間。僕が強気になれる時間。<br>
<br>
「うぅ~…」蒼星石は、口から少し涎を垂らしながら…まだ寝ている。<br>
<br>
この傍目から見たらだらしなく見えるかもしれない姿は、実は僕にとってはとても愛おしい物だ。<br>
蒼星石は普段から気を張っていて、滅多に人にはこんな姿を見せない。<br>
それに未だ眠ったままなのも、僕を信頼してくれてる証だろう。<br>
寝る前に奪った僕のパジャマの上着だけを軽く羽織った蒼星石は、くるんと寝返りを打ち、こちらに顔を向ける。<br>
<br>
少し開いた口の中から白い歯と小さな赤い舌が見える。<br>
<br>
「……………起きるなら今のうちだぞ……」<br>
<br>
ちゅ…じゅる…にゅちゅ…<br>
<br>
「!!んん――っ!!」<br>
今まで目を閉じたまま眠りこけていた蒼星石は、一気に目を見開ける。<br>
そう、何の予告も前触れもなしに、無理やり舌と舌を絡めさせ、零れた涎を啜ったのだ。だがまだまだ離してやらない。<br>
僕は起き抜け特有のくせのある口の香りも楽しむかのように、歯の裏側にまで舌を沿わせ、存分に味わってやる。<br>
蒼星石は両手と両足をじたばたと動かし抵抗するが、両方の細い手首を掴んでやると、<br>
目覚めたばかりで意識も朧な蒼星石に振りほどけるわけも無く、力が入りつつも僕を受け入れざるを得なくなる。<br>
蒼星石は自由にならない身体と呼吸のせいで、愛らしい顔を美しく歪ませ、うっすら涙をその目に浮かばせる。<br>
蒼星石の笑った顔も好きだけど、泣きそうな顔は一際好きなんだなぁ…<br>
<br>
「……むぅ…うぅ…ぅん……」一度開いた目がとろんとなりかける頃、漸く口を離して呼吸を自由にさせてやる。<br>
二人の間を、一際濃く粘り気のある糸が繋ぐ。<br>
「……………起きた?」<br>
「……起きた……もぅ…いきなりは止めてって…いつも言ってるのに…」寝起きと酸素不足のせいで顔を真っ赤にして、頬を膨らませる。<br>
「でも蒼……これでなきゃ起きないだろ…」<br>
「…………強引なのはきらいだよ……」<br>
<br>
朝は唯一蒼星石を好きに出来る時間。<br>
<br>
「なぁ…学校遅刻しない…?具体的に言うと一時間目辺りを…」抱きしめた腕に力を更に込めてみる。けど、<br>
「……さぁ、馬鹿言ってないで早く起きようね♪でないと噛んじゃうよ♪」…と、さらりと拒否される。</font></p>
<hr>
<p><font size="2"> 僕は公園のベンチに座っていた。<br>
「はむ」<br>
カレーまんとか言うのを買ってみた。チーズが入っていて、味としては、カップヌードルのチーズカレーみたいな感じ。<br>
「遅いな……」<br>
初デート、と言っていいんだろうか……。たぶん、彼は僕のことをなんとも思ってない。<br>
だけど――だけど、彼と一緒にいれて、話せる、それだけでもしあわせかもね。<br>
「やっぱり、男の子の友達みたいなものなのかな?」<br>
そう思われてるなら、少し悲しいかもしれない。<br>
「あーあ。ホント、やるせないなぁ」<br>
「そんなもんじゃないのか?」<br>
ポン。<br>
頭に手が乗った。<br>
「遅いよ」<br>
「おいおい。ずっとここにいたぞ。後ろに」<br>
「……ひどいな、君は」<br>
「すこし機嫌が悪い蒼の顔もかわいいから見てみたいってな」<br>
「お世辞はいいから」<br>
嬉しいけど、ね。<br>
「じゃあ、どこ行くか」<br>
「どこでもいいよ。君が決めて」<br>
立ち上がる。<br>
<br>
「――大好きだよ」<br>
<br>
僕は聞こえないぐらいの小ささでつぶやいて、ほんのすこし笑ったんだ。</font></p>
<hr>
<p><font size="2">JUMの家<br>
蒼「ジュンくーん、誕生日プレゼント、何が欲しいー?」(JUMの足の間に座りながら科学雑誌を読んで)<br>
J「……えー……蒼に付けとく首輪…?」<br>
蒼「…へぇー…ジュン君って…SMプレイが好きだったの…?そりゃ僕も嫌いなわけじゃないけど…<br>
そういうのはそういう所で出来るし…ね。」(もじもじ)<br>
J「いや…違うけど…」(今好きって言いやがった…!)<br>
蒼「じゃあ何で?」<br>
J「僕さー…蒼って…犬と猫だとどちらかというと犬っぽい娘だと思ってたんだよ。」<br>
蒼「ふんふん。まぁ否定はしないかな。」<br>
J「でもさぁ…付き合い始めたら…何かどちらかというと猫っぽくなった…?<br>
好きな時だけジャレついて…いらなくなったら僕を捨てるんだ…」(うっうっう…)<br>
蒼「……そんな事無い/・!!僕はいつでもジャレついてるよ!!その…二人だけのときは…」<br>
J「そう…それが心配なんだよなぁ……何か…ちょっと…」<br>
蒼「いつでもじゃれついてて欲しいの?」(すりすり)<br>
J「…………」(頭ぽんぽん)<br>
蒼「…きちんと返事できない子にはしてあげない。」(かじかじかじかじ)<br>
J「すんません。本当にすんません。痛いから止めてください。」<br>
蒼「……じゃあ止めてあげる…………でもね…その…うぅ…えとね……ジュン君の前でだけ見せる僕って事じゃ…駄目…かな…?<br>
それとも…他の人の耳も…噛んでいいの?ジュン君いつも痛がってるしね…どうしても嫌ならやめてもいいんだよ…」<br>
J「………いや…それは嫌だ………今のままで良いです、はい。」(何か脅迫されてるな…)<br>
蒼「良い子良い子♪素直な子は大好きだよ。」(はむはむはむ)</font></p>
<hr>
<p><font size=
"2">J「(ダダダダダダダダ、グサッ)・・あ、痛いかも」ダクダクダク<br>
蒼「ジュン君、だめだよエリアン2のアンドロイドの真似しちゃー」<br>
J「あーごめん。久々にしたから失敗した(結構血が出てるな)」<br>
蒼「これ、結構深いよ?ほら、指貸して。消毒するから」<br>
J「あ、ああ。すまない、ってそういう消毒ですか(そうかそうか、そう来たか」<br>
蒼「んっ・・」ペチャッ、ツ、ンッ、、ペチャペチャ、、<br>
蒼「ろふ?ひふぁくふぁい?(どう?痛くない?)」ペチャ、ペチャペチャ、、ツツ<br>
J「大丈夫。気持ち良いよ(変な気分になるがな)」<br>
~3分後ぐらい~<br>
蒼「(そろそろ、しようかな)んっ、ふぅ・・」ツゥゥゥゥ、チロチロチロ<br>
J「ひっ、ギッ!!(き、傷口に舌がッ!!)」<br>
蒼「はぁはぁ、んっ(悶えてる悶えてるw)」ツツツツ、チュウ、レロレロ<br>
J「き、傷口ッ!(体内を、犯されて・・っ!」<br>
蒼「ぷはっ・・んぷっ(コツン)・・(こつん?」レロレロ、チロチロ<br>
J「くっ!(痛いのに、体が勝手に」<br>
蒼「!!(えっ?!じゅ、ジュン君のがカチカチに・・)」<br>
蒼「・・・ぷはっ、あの・・これは・・?」<br>
J「なんか、大きくなって。その、どうしよう?(そろそろ、俺達・・」<br>
蒼「あーっ!しまった、僕用事があるんだ。その、じゃ、又ね!!」<br>
J「え?あ、あれ?(え?何もなし?あれー?」<br>
↓<br>
自宅<br>
TV「武勇伝武勇伝、武勇・・・・」<br>
翠「面白いです、こいつら中々見所があるですぅ」<br>
蒼「(あー何であの時僕は逃げたんだろうな・・・)」<br>
蒼「(考えれば考えるほど、もったいない事をしたのかも・・・)」<br>
蒼「もーー!勿体無い事したなあーー!」ジタバタジタバタ<br>
翠「ひっ!ど、どうしたですか行き成り?!」</font></p>
<hr>
<p><font size="2">商店街<br>
<br>
蒼「あ、ジュン君こんにちは。」<br>
J「あ、蒼星石こんにちは。買い物?」<br>
蒼「うん、晩御飯の買出し。もうすぐスーパーのタイムサービスなんだ♪ジュン君は?」<br>
J「俺は見ての通り学校の帰り…暇だし、荷物持ちくらいなら手伝うよ。」<br>
蒼「え…ありがとう……後悔しないでね……フフ」<br>
<br>
蒼「ちょっと店員さん、これにも半額のシール付けてよっ!!」<br>
蒼「あっ…くやしいぃぃ………キャベツ取られたぁ…」<br>
蒼「負けてたまるもんか―――っ!!」<br>
<br>
J「……意外な一面を見た気がする…いや…良いお嫁さんになりそうか…?<br>
<br>
蒼「ごめんね、ジュン君…持ってくれるって言うからついいっぱい買っちゃって…今日は月に一度の特売日だから…」<br>
J「いや…いーよー…」(重てぇ…何で蒼星石は普通に持ってるんだ…?)<br>
<br>
J「毎晩自分で作ってるの?」<br>
蒼「うん。僕のうちおばあさん病気だし、おじいさんも…ちょっと大変だから…」<br>
J「そうか…毎日大変だな…」<br>
(おじいさんぼけて…小さい頃から蒼星石の事息子と思ってるんだよな…だから今でも男っぽい格好して…)<br>
蒼「まぁ折角だし、お茶でも飲んで上がっていって。おじいさんもおばあさんも喜ぶよ!」<br>
J「悪いな…んじゃまぁ遠慮なく。」<br>
<br>
じ「かずきぃぃぃ!!」<br>
J「えっ?!僕っ?!」<br>
<br>
じじぃのボケが治った。</font></p>
<hr>
<p><font size=
"2">蒼「ねぇ、ベジータ君…サイヤ人について教えてよ。」<br>
ベ「もちろんだぜ、蒼嬢!!サイヤ人は惑星ベジータに住む戦闘民族だ。俺の名前もそこから頂いた。<br>
頭髪は伸びなくて…云々かんぬん…」<br>
蒼「へぇー…」(じゃあ鋏で切ったらどうなるのかな…興味ある…)<br>
<br>
ベ「ってどうして…蒼嬢いきなりそんな事を?もしかして、俺と一緒に惑星ベジータに来てくれるのか?」<br>
蒼「いや…別に気になっただけだよ。ありがとう。また今度聞かせて。」<br>
ベ「あぁ、待ってるぜ!!」<br>
<br>
<br>
<br>
梅「どうだった?ベジータの様子は…?」<br>
蒼「駄目です、先生。彼の虚言癖は本物ののようです…」<br>
<br>
<br>
梅「蒼星石。お前、級長としてどうにかしなさい。」<br>
蒼「って言われてもなぁ…僕にはこうするしか……」<br>
<br>
蒼「ベジータ君。ジュースどう?」<br>
ベ「もちろん頂くぜぃ!!」<br>
<br>
ぐびぐびぐびプッハーっ!!<br>
<br>
ベ「あれ…?急に眠気が…」<br>
蒼「ごめんね…でも痛くないと思うから…」<br>
ベ「蒼嬢からの誘惑キタコレwwwwww」<br>
<br>
蒼「事切れたみたい…レンピカ!!」<br>
<br>
蒼「とりあえず夢の世界にでも入ってみて、虚言が皆の気を引くためのものか、それとも本気のものかどうか確かめなきゃ。</font></p>
<hr>
<p><font size=
"2">翠「蒼星石、こんな時間にどうしたのですか?」<br>
蒼「別に」<br>
翠「おじじとケンカでもしたですか?」<br>
蒼「違うよ」<br>
翠「えっ?」<br>
蒼「翠星石、君の気持ちを聞こうと思ってきたんだ。」<br>
翠「わたしの、気持ち?」<br>
蒼「君はどうする?僕がジュン君のことが好きだといったら。」<br>
翠「え?急にそんなこと聞かれましても・・・」<br>
蒼「僕は明日、ジュン君に告白するつもりなんだ。君もどうするか考えておいた方が良い。」<br>
翠「蒼星石・・・」</font></p>
<hr>
<p><font size="2">~もし女子高だったら~<br>
<br>
後輩1「蒼星石せんぱーいvvv」<br>
蒼星石「ん?やぁ。」<br>
後輩S「キャー///」<br>
真紅「えらい人気ね。」<br>
蒼星石「行く先々で囲まれるのはやめてもらいたいけどね…。」<br>
真紅「…人気者も大変ね。…下駄箱からあふれるラブレターなんてはじめてみたわ。」<br>
蒼星石「Σ…。」</font></p>
<hr>
<p><font size="2">~体育でバスケットボール~<br>
翠「囲まれちまったんです…あ、蒼星石!」<br>
蒼「(パスを受け取り)っと、シュート!」<br>
―ボールがリングに吸い込まれる―<br>
翠「さすがは蒼星石です。双子の姉として鼻が高いんです」<br>
蒼「いや、今のは僕の力じゃなくて翠星石のおかげだよ」<br>
翠「そ、そんなことはねーです」<br>
蒼「ふーん。じゃ、やっぱり僕が上手だからかな」<br>
翠「周りをひきつけたのは翠星石ですよ!」<br>
蒼「うん、分かってるよ。だから翠星石のおかげってことさ」<br>
「まったく素直じゃないなぁ」<br>
翠「うぅ…騙すなんて蒼星石はとんだ姉不孝者です」<br>
蒼「ふふ、ほら今度は相手が攻める番だからしっかり守ろうか」<br>
</font></p>
<hr>
<p><font size=
"2">その昔中国より伝わる恐るべき・・・以下略<br>
J「蒼ちゃん一緒に帰ろう」<br>
蒼「うん」<br>
子供1「あ!ジュンの奴男女といっしょに帰るぞ!」<br>
子供2「オカマと一緒にかえるぞ~」<br>
蒼「!」<br>
J「お前ら~蒼ちゃんは女の子だ!!蒼ちゃんのこと悪く言うな!!」<br>
蒼「・・・ジュン君」<br>
子供1「何だジュンお前そのオカマ好きなのかよ!?」<br>
J「僕は・・・」<br>
の「てめえらああ!また家の弟に絡んでやがんのか!!!」<br>
子供1「やべ鬼ババアがきた 逃げるぞ!!」<br>
の「誰が鬼ババアだ餓鬼共ぉがぁぁぁ!!」<br>
子供2「うあ吠えた」<br>
<br>
蒼「ジュン君・・・」<br>
J「あんなやつらの言う事なんて気にするな」<br>
の「ドラゴンインストォォォウルゥ!!!」<br>
子供「うあ足速ッ」<br>
蒼「でも僕と一緒にいたらまたジュン君が悪口言われる・・・」<br>
J「かまうかその時は僕があいつらぶっとばして(のりが)やる!!」<br>
蒼「いいんだ僕に翠石星がいるから」<br>
J「蒼ちゃん・・・」<br>
蒼「・・・・(泣きそうになってるのをこらえてる)」<br>
蒼「・・・・じゃあね」<br>
J「蒼ちゃんは僕の大切な友達だ!!!!」<br>
蒼「・・・ジュン君」<br>
J「だから一緒にに帰ろう蒼ちゃん!」<br>
蒼「・・・うん!」<br>
<br>
<br>
蒼「・・・」<br>
J「何だよ蒼星石?」<br>
蒼「なんでもないよ」<br>
J「そか さっさと帰ろうぜ」<br>
蒼「うん」<br>
蒼「・・・・今でも好きだよジュン」</font></p>
<hr>
<p><font size="2">ちちちちち…朝だ。<br>
真冬だというのに上半身裸で僕は目覚める。<br>
<br>
「う~ん……ふあぁ~。」突然だが、僕は朝が好きだ。<br>
「お~い…蒼…起きろ…。」そう言って隣で静かに寝息を立てている蒼星石のほっぺをつつく。柔らかい。<br>
<br>
僕は朝が好きだ。朝は唯一蒼星石が大人しくなる時間。僕が強気になれる時間。<br>
<br>
「うぅ~…」蒼星石は、口から少し涎を垂らしながら…まだ寝ている。<br>
<br>
この傍目から見たらだらしなく見えるかもしれない姿は、実は僕にとってはとても愛おしい物だ。<br>
蒼星石は普段から気を張っていて、滅多に人にはこんな姿を見せない。<br>
それに未だ眠ったままなのも、僕を信頼してくれてる証だろう。<br>
寝る前に奪った僕のパジャマの上着だけを軽く羽織った蒼星石は、くるんと寝返りを打ち、こちらに顔を向ける。<br>
<br>
少し開いた口の中から白い歯と小さな赤い舌が見える。<br>
<br>
「……………起きるなら今のうちだぞ……」<br>
<br>
ちゅ…じゅる…にゅちゅ…<br>
<br>
「!!んん――っ!!」<br>
今まで目を閉じたまま眠りこけていた蒼星石は、一気に目を見開ける。<br>
そう、何の予告も前触れもなしに、無理やり舌と舌を絡めさせ、零れた涎を啜ったのだ。だがまだまだ離してやらない。<br>
僕は起き抜け特有のくせのある口の香りも楽しむかのように、歯の裏側にまで舌を沿わせ、存分に味わってやる。<br>
蒼星石は両手と両足をじたばたと動かし抵抗するが、両方の細い手首を掴んでやると、<br>
目覚めたばかりで意識も朧な蒼星石に振りほどけるわけも無く、力が入りつつも僕を受け入れざるを得なくなる。<br>
蒼星石は自由にならない身体と呼吸のせいで、愛らしい顔を美しく歪ませ、うっすら涙をその目に浮かばせる。<br>
蒼星石の笑った顔も好きだけど、泣きそうな顔は一際好きなんだなぁ…<br>
<br>
「……むぅ…うぅ…ぅん……」一度開いた目がとろんとなりかける頃、漸く口を離して呼吸を自由にさせてやる。<br>
二人の間を、一際濃く粘り気のある糸が繋ぐ。<br>
「……………起きた?」<br>
「……起きた……もぅ…いきなりは止めてって…いつも言ってるのに…」寝起きと酸素不足のせいで顔を真っ赤にして、頬を膨らませる。<br>
「でも蒼……これでなきゃ起きないだろ…」<br>
「…………強引なのはきらいだよ……」<br>
<br>
朝は唯一蒼星石を好きに出来る時間。<br>
<br>
「なぁ…学校遅刻しない…?具体的に言うと一時間目辺りを…」抱きしめた腕に力を更に込めてみる。けど、<br>
「……さぁ、馬鹿言ってないで早く起きようね♪でないと噛んじゃうよ♪」…と、さらりと拒否される。</font></p>
<hr>
<p><font size="2"> 僕は公園のベンチに座っていた。<br>
「はむ」<br>
カレーまんとか言うのを買ってみた。チーズが入っていて、味としては、カップヌードルのチーズカレーみたいな感じ。<br>
「遅いな……」<br>
初デート、と言っていいんだろうか……。たぶん、彼は僕のことをなんとも思ってない。<br>
だけど――だけど、彼と一緒にいれて、話せる、それだけでもしあわせかもね。<br>
「やっぱり、男の子の友達みたいなものなのかな?」<br>
そう思われてるなら、少し悲しいかもしれない。<br>
「あーあ。ホント、やるせないなぁ」<br>
「そんなもんじゃないのか?」<br>
ポン。<br>
頭に手が乗った。<br>
「遅いよ」<br>
「おいおい。ずっとここにいたぞ。後ろに」<br>
「……ひどいな、君は」<br>
「すこし機嫌が悪い蒼の顔もかわいいから見てみたいってな」<br>
「お世辞はいいから」<br>
嬉しいけど、ね。<br>
「じゃあ、どこ行くか」<br>
「どこでもいいよ。君が決めて」<br>
立ち上がる。<br>
<br>
「――大好きだよ」<br>
<br>
僕は聞こえないぐらいの小ささでつぶやいて、ほんのすこし笑ったんだ。</font></p>
<hr>
<p><font size="2">JUMの家<br>
蒼「ジュンくーん、誕生日プレゼント、何が欲しいー?」(JUMの足の間に座りながら科学雑誌を読んで)<br>
J「……えー……蒼に付けとく首輪…?」<br>
蒼「…へぇー…ジュン君って…SMプレイが好きだったの…?そりゃ僕も嫌いなわけじゃないけど…<br>
そういうのはそういう所で出来るし…ね。」(もじもじ)<br>
J「いや…違うけど…」(今好きって言いやがった…!)<br>
蒼「じゃあ何で?」<br>
J「僕さー…蒼って…犬と猫だとどちらかというと犬っぽい娘だと思ってたんだよ。」<br>
蒼「ふんふん。まぁ否定はしないかな。」<br>
J「でもさぁ…付き合い始めたら…何かどちらかというと猫っぽくなった…?<br>
好きな時だけジャレついて…いらなくなったら僕を捨てるんだ…」(うっうっう…)<br>
蒼「……そんな事無い/・!!僕はいつでもジャレついてるよ!!その…二人だけのときは…」<br>
J「そう…それが心配なんだよなぁ……何か…ちょっと…」<br>
蒼「いつでもじゃれついてて欲しいの?」(すりすり)<br>
J「…………」(頭ぽんぽん)<br>
蒼「…きちんと返事できない子にはしてあげない。」(かじかじかじかじ)<br>
J「すんません。本当にすんません。痛いから止めてください。」<br>
蒼「……じゃあ止めてあげる…………でもね…その…うぅ…えとね……ジュン君の前でだけ見せる僕って事じゃ…駄目…かな…?<br>
それとも…他の人の耳も…噛んでいいの?ジュン君いつも痛がってるしね…どうしても嫌ならやめてもいいんだよ…」<br>
J「………いや…それは嫌だ………今のままで良いです、はい。」(何か脅迫されてるな…)<br>
蒼「良い子良い子♪素直な子は大好きだよ。」(はむはむはむ)</font></p>
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<p><font size=
"2">J「(ダダダダダダダダ、グサッ)・・あ、痛いかも」ダクダクダク<br>
蒼「ジュン君、だめだよエリアン2のアンドロイドの真似しちゃー」<br>
J「あーごめん。久々にしたから失敗した(結構血が出てるな)」<br>
蒼「これ、結構深いよ?ほら、指貸して。消毒するから」<br>
J「あ、ああ。すまない、ってそういう消毒ですか(そうかそうか、そう来たか」<br>
蒼「んっ・・」ペチャッ、ツ、ンッ、、ペチャペチャ、、<br>
蒼「ろふ?ひふぁくふぁい?(どう?痛くない?)」ペチャ、ペチャペチャ、、ツツ<br>
J「大丈夫。気持ち良いよ(変な気分になるがな)」<br>
~3分後ぐらい~<br>
蒼「(そろそろ、しようかな)んっ、ふぅ・・」ツゥゥゥゥ、チロチロチロ<br>
J「ひっ、ギッ!!(き、傷口に舌がッ!!)」<br>
蒼「はぁはぁ、んっ(悶えてる悶えてるw)」ツツツツ、チュウ、レロレロ<br>
J「き、傷口ッ!(体内を、犯されて・・っ!」<br>
蒼「ぷはっ・・んぷっ(コツン)・・(こつん?」レロレロ、チロチロ<br>
J「くっ!(痛いのに、体が勝手に」<br>
蒼「!!(えっ?!じゅ、ジュン君のがカチカチに・・)」<br>
蒼「・・・ぷはっ、あの・・これは・・?」<br>
J「なんか、大きくなって。その、どうしよう?(そろそろ、俺達・・」<br>
蒼「あーっ!しまった、僕用事があるんだ。その、じゃ、又ね!!」<br>
J「え?あ、あれ?(え?何もなし?あれー?」<br>
↓<br>
自宅<br>
TV「武勇伝武勇伝、武勇・・・・」<br>
翠「面白いです、こいつら中々見所があるですぅ」<br>
蒼「(あー何であの時僕は逃げたんだろうな・・・)」<br>
蒼「(考えれば考えるほど、もったいない事をしたのかも・・・)」<br>
蒼「もーー!勿体無い事したなあーー!」ジタバタジタバタ<br>
翠「ひっ!ど、どうしたですか行き成り?!」</font></p>
<hr>
<p><font size="2">商店街<br>
<br>
蒼「あ、ジュン君こんにちは。」<br>
J「あ、蒼星石こんにちは。買い物?」<br>
蒼「うん、晩御飯の買出し。もうすぐスーパーのタイムサービスなんだ♪ジュン君は?」<br>
J「俺は見ての通り学校の帰り…暇だし、荷物持ちくらいなら手伝うよ。」<br>
蒼「え…ありがとう……後悔しないでね……フフ」<br>
<br>
蒼「ちょっと店員さん、これにも半額のシール付けてよっ!!」<br>
蒼「あっ…くやしいぃぃ………キャベツ取られたぁ…」<br>
蒼「負けてたまるもんか―――っ!!」<br>
<br>
J「……意外な一面を見た気がする…いや…良いお嫁さんになりそうか…?<br>
<br>
蒼「ごめんね、ジュン君…持ってくれるって言うからついいっぱい買っちゃって…今日は月に一度の特売日だから…」<br>
J「いや…いーよー…」(重てぇ…何で蒼星石は普通に持ってるんだ…?)<br>
<br>
J「毎晩自分で作ってるの?」<br>
蒼「うん。僕のうちおばあさん病気だし、おじいさんも…ちょっと大変だから…」<br>
J「そうか…毎日大変だな…」<br>
(おじいさんぼけて…小さい頃から蒼星石の事息子と思ってるんだよな…だから今でも男っぽい格好して…)<br>
蒼「まぁ折角だし、お茶でも飲んで上がっていって。おじいさんもおばあさんも喜ぶよ!」<br>
J「悪いな…んじゃまぁ遠慮なく。」<br>
<br>
じ「かずきぃぃぃ!!」<br>
J「えっ?!僕っ?!」<br>
<br>
じじぃのボケが治った。</font></p>
<hr>
<p><font size=
"2">蒼「ねぇ、ベジータ君…サイヤ人について教えてよ。」<br>
ベ「もちろんだぜ、蒼嬢!!サイヤ人は惑星ベジータに住む戦闘民族だ。俺の名前もそこから頂いた。<br>
頭髪は伸びなくて…云々かんぬん…」<br>
蒼「へぇー…」(じゃあ鋏で切ったらどうなるのかな…興味ある…)<br>
<br>
ベ「ってどうして…蒼嬢いきなりそんな事を?もしかして、俺と一緒に惑星ベジータに来てくれるのか?」<br>
蒼「いや…別に気になっただけだよ。ありがとう。また今度聞かせて。」<br>
ベ「あぁ、待ってるぜ!!」<br>
<br>
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<br>
梅「どうだった?ベジータの様子は…?」<br>
蒼「駄目です、先生。彼の虚言癖は本物ののようです…」<br>
<br>
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梅「蒼星石。お前、級長としてどうにかしなさい。」<br>
蒼「って言われてもなぁ…僕にはこうするしか……」<br>
<br>
蒼「ベジータ君。ジュースどう?」<br>
ベ「もちろん頂くぜぃ!!」<br>
<br>
ぐびぐびぐびプッハーっ!!<br>
<br>
ベ「あれ…?急に眠気が…」<br>
蒼「ごめんね…でも痛くないと思うから…」<br>
ベ「蒼嬢からの誘惑キタコレwwwwww」<br>
<br>
蒼「事切れたみたい…レンピカ!!」<br>
<br>
蒼「とりあえず夢の世界にでも入ってみて、虚言が皆の気を引くためのものか、それとも本気のものかどうか確かめなきゃ。</font></p>
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<p><font size=
"2">翠「蒼星石、こんな時間にどうしたのですか?」<br>
蒼「別に」<br>
翠「おじじとケンカでもしたですか?」<br>
蒼「違うよ」<br>
翠「えっ?」<br>
蒼「翠星石、君の気持ちを聞こうと思ってきたんだ。」<br>
翠「わたしの、気持ち?」<br>
蒼「君はどうする?僕がジュン君のことが好きだといったら。」<br>
翠「え?急にそんなこと聞かれましても・・・」<br>
蒼「僕は明日、ジュン君に告白するつもりなんだ。君もどうするか考えておいた方が良い。」<br>
翠「蒼星石・・・」</font></p>
<hr>
<p><font size="2">~もし女子高だったら~<br>
<br>
後輩1「蒼星石せんぱーいvvv」<br>
蒼星石「ん?やぁ。」<br>
後輩S「キャー///」<br>
真紅「えらい人気ね。」<br>
蒼星石「行く先々で囲まれるのはやめてもらいたいけどね…。」<br>
真紅「…人気者も大変ね。…下駄箱からあふれるラブレターなんてはじめてみたわ。」<br>
蒼星石「Σ…。」</font></p>
<hr>
<p><font size="2">~体育でバスケットボール~<br>
翠「囲まれちまったんです…あ、蒼星石!」<br>
蒼「(パスを受け取り)っと、シュート!」<br>
―ボールがリングに吸い込まれる―<br>
翠「さすがは蒼星石です。双子の姉として鼻が高いんです」<br>
蒼「いや、今のは僕の力じゃなくて翠星石のおかげだよ」<br>
翠「そ、そんなことはねーです」<br>
蒼「ふーん。じゃ、やっぱり僕が上手だからかな」<br>
翠「周りをひきつけたのは翠星石ですよ!」<br>
蒼「うん、分かってるよ。だから翠星石のおかげってことさ」<br>
「まったく素直じゃないなぁ」<br>
翠「うぅ…騙すなんて蒼星石はとんだ姉不孝者です」<br>
蒼「ふふ、ほら今度は相手が攻める番だからしっかり守ろうか」</font></p>
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