「薔薇水晶7」(2006/02/11 (土) 01:45:55) の最新版変更点
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<p><font size="2"><br>
<br>
翠「真紅見ろです!馬鹿水晶です!」<br>
紅「あら馬鹿水晶。自分の名前は書けるようになった?」<br>
蒼「馬鹿水晶には無理だよ真紅。行こ行こ」<br>
薔「・・・・・(グスッ…)」<br>
水「…あら?薔薇水晶じゃない。こんな時間まで何を……貴方、泣いてるの?」<br>
薔「・・・・・」<br>
水「…何があったの?よかったら話してみて……ね?」<br>
薔「・・・う・・・うぇぇぇぇ・・・」<br>
<br>
<br></font></p>
<hr>
<font size="2"><br>
<br>
真紅「あ、薔薇水晶。」<br>
薔薇「・・・・・・・・?」<br>
真紅「私今日家を留守にするの、ホーリエを預かってくれない?」<br>
薔薇「でも・・・私・・・人口精霊飼った事無いから・・・。」<br>
真紅「大丈夫よ、ドールと水だけで育つし死なないわ、よろしくね」<br>
<br>
<br>
<br>
タッタッタッタ<br>
<br>
<br>
<br>
薔薇「・・・・・。」<br>
ホーリ「・・・・。」<br>
薔薇「よ、よろしく・・(////」<br>
ホーリ「・・・・。」<br>
薔薇「・・・・(怖いなぁ・・)」<br>
<br>
<br>
<br></font>
<hr>
<font size="2"><br>
<br>
くいくい<br>
J「?」<br>
薔薇「・・・・」<br>
J「なんだよ薔薇水晶?」<br>
薔薇「・・・・手と手を合わせて幸せパワー」<br>
J「んな・・・」<br>
薔薇「・・・・」<br>
J「・・・・」<br>
薔薇「・・・・幸せ?」<br>
J「もう薔薇水晶かわいいからああああああああ」<br>
スリスリスリスリ!!!<br>
薔薇「ほっぺた・・・まさつせっちゅう・・・」<br>
ベ「なんかもう本当に地獄だ・・・」<br>
<br>
<br>
<br></font>
<hr>
<font size="2"><br>
<br>
<br>
雛「わーい、JUMのぼりーなのー」<br>
J「こらー、勝手に上るなあー」<br>
雛苺は休み時間の間にもJUMと戯れている。<br>
その光景を遠くで見つめる影が・・・<br>
薔薇「私もJUMとお話したい・・・そうだ!」<br>
薔薇水晶はJUMに話しかけてみることにした。<br>
薔薇「J、JUM私もJUM登りしたい・・・なのー・・・」<br>
JUM「・・・・・薔薇水晶どうかしたのか?」<br>
薔薇「う、うにゅー・・・」<br>
JUM「?」<br>
薔薇「な、なんでもない・・・」<br>
薔薇水晶はその場を足早に離れた。<br>
薔薇「やっぱり雛苺のまねしてみてもだめ・・・別な作戦考えよう・・・」<br>
</font>
<hr>
<font size="2"><br>
金糸雀をプロデュースする編』<br>
君がいじめられているのは、君が劣っているせいなんかじゃない・・・。<br>
誰も通らない、四階の女子トイレに、金糸雀は女3人に呼び出されていた。<br>
女1「あんたさぁ~調子乗ってない?」<br>
女2「そうそう、いつもいつも、うるさくてウザイのよね」<br>
女3「私たちがちょこっとお仕置きしてあげる・・・うふふ・・・」<br>
金「やっ・・・止めて・・・欲しいかしら・・。カナは何も悪いことしてないかしら・・・」<br>
女1「何もやってないとかそういう問題じゃないの」<br>
女2「単純にムカつくのよねぇ~」<br>
その時、女3がポケットの中からカッターナイフを取り出した。それを見て<br>
震える金糸雀・・・・。もうどうすることも出来ないのだろうか・・・?<br>
金「や・・・やだ・・・。止めてくださいかしらぁ・・・。(誰か・・・助けてかしら・・)」<br>
女3「さぁ~て、まずあんたの制服ビリビリにしてぇ~、その後どうする?」<br>
女2「顔もちょこっとぐらい切ったってわかりゃしないわよぉ」<br>
女1「あれ?こいつ震えてる・・・。ぷっ・・・。おしっこ漏らすんじゃないのぉ?」<br>
金「グスッ・・・・。やだ・・・。お願いだから・・・止めてかしらぁ・・」<br>
<br>
金糸雀は恐怖のあまり、大きな声も出せなくなっていた・・・。その時、あの<br>
いつもの二人がその現場に偶然来たのだった・・・。<br>
薔薇「・・・・・・・・・・あれ見て・・・」<br>
水「なぁにぃ?・・・あれってもしかして・・・金糸雀ぁ?」<br>
薔薇と水のほのぼの学園生活シリーズ<br>
<br>
『金糸雀をプロデュースする編2』<br>
誰かがいじめを受けている時、あなたはどう行動するの・・・?<br>
女3「ど、こ、か、ら、切、ろ、う、か、な♪」<br>
金「(誰か・・・・助けて・・・)」<br>
水「なぁにしてんのぉ~?あんたたちぃ~」<br>
女3「水銀燈!?薔薇水晶まで・・・・。ふん、あんたたちに用はないのよ。消えなさい」<br>
女2「そうよ、別にこいつとあんたたちは仲良くないんだし、どっか行きなさいよ」<br>
水「・・・まぁ・・確かに親しくはないけどぉ・・でも・・・」<br>
水「・・でも・・その子に1ミリでもちょっかいかけたら・・・殺すわよぉ・・・?」<br>
薔薇「・・・・・・・・・水銀燈はガチ・・・・・・・」<br>
二人の威圧感はまさに圧倒的で、女3人はあきらめたのか、舌打ちをしながらその場を去った。<br>
<br>
水「大丈夫だったぁ?あいつらに何もされてなぁい?」<br>
金「・・・・大丈夫・・・・かしら・・・。助けてくれて、ありがとう・・・」<br>
薔薇「・・・・・・・・いじめ・・・ダメダメ・・・・」<br>
水「一体どうしてあんたが、いじめられる事になっちゃったのぉ?」<br>
金「わからないかしら・・・。・・・・でもきっと・・・・みんな私のことが嫌いなのかしら・・・」<br>
金糸雀は、悲しげに俯き加減で呟いた。二人は少し黙ってしまった・・・。<br>
薔薇「・・・・・・・・・・人気者になれば・・・・いじめられない・・・・」<br>
水「その手があったわぁ~。もう二度といじめられないように、私たちがプロデュースしてあげるぅ」<br>
金「え・・・?本当かしらぁ?」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・・・・・まかせて」<br>
水「うふふ、そうと決まれば、今日の放課後屋上に来てぇ」<br>
金「・・・・・・・・・了解かしらぁ」<br>
<br>
こうして二人の『金糸雀、人気者化計画』は始まった・・・。でもこの二人で大丈夫?<br>
<br>
<br>
『金糸雀をプロデュースする編3』<br>
放課後、屋上で会議をする三人。<br>
金「あの・・・まず私はどうしたら良いのかしらぁ?」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・・改名・・・・」<br>
金「ちょっ・・・そんな某占い師みたいに無責任なこと、言わないで欲しいかしらぁ~」<br>
水「う~ん・・・とりあえず、その『かしらぁ』って言うの止めない?」<br>
金「それじゃあ、私のチャームポイントがなくなるかしらぁ!」<br>
薔薇「・・・・・・・・・でこ広い・・・・・髪の毛下ろす・・・・」<br>
金「そっ・・それは禁句かしらぁ!(気にしてるのにぃ)・・・」<br>
水「・・・・・・・・・・飽きてきたわぁ」<br>
金「はっ早すぎるかしらぁー!真面目に取り組んで欲しいかしらぁー!」<br>
<br>
小一時間の話し合いは、結局まとまらないまま・・・・。<br>
金「はぁはぁ・・・・突っ込みすぎて疲れたかしらぁ・・・はぁはぁ・・」<br>
水「う~ん、プロデュースって難しいわねぇ・・・」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・・・疲りた・・・・」<br>
水「まぁ、初日はこんなもんでしょぉ・・・。明日から、真剣にがんばりましょぉ」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・・・うん」<br>
金「今日は真剣じゃなかったのかしらぁー!?」<br>
<br>
このままで、金糸雀は人気者になれるのだろうか・・・・?<br>
<br>
『金糸雀をプロデュースする編4』<br>
あれから、一週間ぐらいが過ぎた・・・。手際の良い蒼星石なら、すぐに<br>
金糸雀を人気者に出来ただろうけど、二人はWボケをかますだけで、全然<br>
進行してなかった・・・。ただ、三人は前よりも仲良くなった。<br>
金「ふふふふ~ん♪今日も二人にプロデュースしてもらうかしらぁ!」<br>
バタンと屋上のドアを開ける。<br>
金「今日はどんなプロデュースしてくれるのかしらぁ?」<br>
水「・・・・・・・そのことなんだけどぉ・・・もう止めにしようと思うのぉ」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・うん」<br>
金「え?・・・・それは・・・飽きたのかしら・・・?(やだ・・・まだ二人と一緒にいたいよ)」<br>
<br>
水「・・・・・違う・・。ただ、結論が出ただけよぉ」<br>
金「・・・・結論?・・・(もしかして・・・二人も私のこと、嫌いになったのかしらぁ・・・)」<br>
水銀燈は、半泣きの金糸雀に近づいて、頭をなでた・・・。<br>
水「結論から言うと・・・。私たちは、そのままのあんたが好きなのよぉ。だから、プロデュースする必要ないのぉ」<br>
金「・・・・・・・・それって・・・」<br>
薔薇「・・・・・・・・・今のままが・・・・一番だよ・・・」<br>
金「・・・・うぐっ・・ひぐっ・・・・」<br>
水「どぉして泣くのよぉ?」<br>
金「・・・・・うれしくて・・・・。うわぁぁぁん」<br>
水「よしよし・・・・」<br>
<br>
こうして、二人のプロデュースは幕を閉じた。金糸雀を『いじる』人はいても、『いじめる』人はいなくなった。<br>
無理して自分を変えるより、そのままのあなたを愛せる人の側にいて・・・。完。<br>
<br>
<br></font>
<hr>
<p><font size="2"><br>
<br>
翠「真紅見ろです!馬鹿水晶です!」<br>
紅「あら馬鹿水晶。自分の名前は書けるようになった?」<br>
蒼「馬鹿水晶には無理だよ真紅。行こ行こ」<br>
薔「・・・・・(グスッ…)」<br>
水「…あら?薔薇水晶じゃない。こんな時間まで何を……貴方、泣いてるの?」<br>
薔「・・・・・」<br>
水「…何があったの?よかったら話してみて……ね?」<br>
薔「・・・う・・・うぇぇぇぇ・・・」<br>
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<font size="2"><br>
<br>
真紅「あ、薔薇水晶。」<br>
薔薇「・・・・・・・・?」<br>
真紅「私今日家を留守にするの、ホーリエを預かってくれない?」<br>
薔薇「でも・・・私・・・人口精霊飼った事無いから・・・。」<br>
真紅「大丈夫よ、ドールと水だけで育つし死なないわ、よろしくね」<br>
<br>
<br>
<br>
タッタッタッタ<br>
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<br>
薔薇「・・・・・。」<br>
ホーリ「・・・・。」<br>
薔薇「よ、よろしく・・(////」<br>
ホーリ「・・・・。」<br>
薔薇「・・・・(怖いなぁ・・)」<br>
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<font size="2"><br>
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くいくい<br>
J「?」<br>
薔薇「・・・・」<br>
J「なんだよ薔薇水晶?」<br>
薔薇「・・・・手と手を合わせて幸せパワー」<br>
J「んな・・・」<br>
薔薇「・・・・」<br>
J「・・・・」<br>
薔薇「・・・・幸せ?」<br>
J「もう薔薇水晶かわいいからああああああああ」<br>
スリスリスリスリ!!!<br>
薔薇「ほっぺた・・・まさつせっちゅう・・・」<br>
ベ「なんかもう本当に地獄だ・・・」<br>
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<font size="2"><br>
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<br>
雛「わーい、JUMのぼりーなのー」<br>
J「こらー、勝手に上るなあー」<br>
雛苺は休み時間の間にもJUMと戯れている。<br>
その光景を遠くで見つめる影が・・・<br>
薔薇「私もJUMとお話したい・・・そうだ!」<br>
薔薇水晶はJUMに話しかけてみることにした。<br>
薔薇「J、JUM私もJUM登りしたい・・・なのー・・・」<br>
JUM「・・・・・薔薇水晶どうかしたのか?」<br>
薔薇「う、うにゅー・・・」<br>
JUM「?」<br>
薔薇「な、なんでもない・・・」<br>
薔薇水晶はその場を足早に離れた。<br>
薔薇「やっぱり雛苺のまねしてみてもだめ・・・別な作戦考えよう・・・」<br>
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<font size="2"><br>
金糸雀をプロデュースする編』<br>
君がいじめられているのは、君が劣っているせいなんかじゃない・・・。<br>
誰も通らない、四階の女子トイレに、金糸雀は女3人に呼び出されていた。<br>
女1「あんたさぁ~調子乗ってない?」<br>
女2「そうそう、いつもいつも、うるさくてウザイのよね」<br>
女3「私たちがちょこっとお仕置きしてあげる・・・うふふ・・・」<br>
金「やっ・・・止めて・・・欲しいかしら・・。カナは何も悪いことしてないかしら・・・」<br>
女1「何もやってないとかそういう問題じゃないの」<br>
女2「単純にムカつくのよねぇ~」<br>
その時、女3がポケットの中からカッターナイフを取り出した。それを見て<br>
震える金糸雀・・・・。もうどうすることも出来ないのだろうか・・・?<br>
金「や・・・やだ・・・。止めてくださいかしらぁ・・・。(誰か・・・助けてかしら・・)」<br>
女3「さぁ~て、まずあんたの制服ビリビリにしてぇ~、その後どうする?」<br>
女2「顔もちょこっとぐらい切ったってわかりゃしないわよぉ」<br>
女1「あれ?こいつ震えてる・・・。ぷっ・・・。おしっこ漏らすんじゃないのぉ?」<br>
金「グスッ・・・・。やだ・・・。お願いだから・・・止めてかしらぁ・・」<br>
<br>
金糸雀は恐怖のあまり、大きな声も出せなくなっていた・・・。その時、あの<br>
いつもの二人がその現場に偶然来たのだった・・・。<br>
薔薇「・・・・・・・・・・あれ見て・・・」<br>
水「なぁにぃ?・・・あれってもしかして・・・金糸雀ぁ?」<br>
薔薇と水のほのぼの学園生活シリーズ<br>
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『金糸雀をプロデュースする編2』<br>
誰かがいじめを受けている時、あなたはどう行動するの・・・?<br>
女3「ど、こ、か、ら、切、ろ、う、か、な♪」<br>
金「(誰か・・・・助けて・・・)」<br>
水「なぁにしてんのぉ~?あんたたちぃ~」<br>
女3「水銀燈!?薔薇水晶まで・・・・。ふん、あんたたちに用はないのよ。消えなさい」<br>
女2「そうよ、別にこいつとあんたたちは仲良くないんだし、どっか行きなさいよ」<br>
水「・・・まぁ・・確かに親しくはないけどぉ・・でも・・・」<br>
水「・・でも・・その子に1ミリでもちょっかいかけたら・・・殺すわよぉ・・・?」<br>
薔薇「・・・・・・・・・水銀燈はガチ・・・・・・・」<br>
二人の威圧感はまさに圧倒的で、女3人はあきらめたのか、舌打ちをしながらその場を去った。<br>
<br>
水「大丈夫だったぁ?あいつらに何もされてなぁい?」<br>
金「・・・・大丈夫・・・・かしら・・・。助けてくれて、ありがとう・・・」<br>
薔薇「・・・・・・・・いじめ・・・ダメダメ・・・・」<br>
水「一体どうしてあんたが、いじめられる事になっちゃったのぉ?」<br>
金「わからないかしら・・・。・・・・でもきっと・・・・みんな私のことが嫌いなのかしら・・・」<br>
金糸雀は、悲しげに俯き加減で呟いた。二人は少し黙ってしまった・・・。<br>
薔薇「・・・・・・・・・・人気者になれば・・・・いじめられない・・・・」<br>
水「その手があったわぁ~。もう二度といじめられないように、私たちがプロデュースしてあげるぅ」<br>
金「え・・・?本当かしらぁ?」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・・・・・まかせて」<br>
水「うふふ、そうと決まれば、今日の放課後屋上に来てぇ」<br>
金「・・・・・・・・・了解かしらぁ」<br>
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こうして二人の『金糸雀、人気者化計画』は始まった・・・。でもこの二人で大丈夫?<br>
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『金糸雀をプロデュースする編3』<br>
放課後、屋上で会議をする三人。<br>
金「あの・・・まず私はどうしたら良いのかしらぁ?」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・・改名・・・・」<br>
金「ちょっ・・・そんな某占い師みたいに無責任なこと、言わないで欲しいかしらぁ~」<br>
水「う~ん・・・とりあえず、その『かしらぁ』って言うの止めない?」<br>
金「それじゃあ、私のチャームポイントがなくなるかしらぁ!」<br>
薔薇「・・・・・・・・・でこ広い・・・・・髪の毛下ろす・・・・」<br>
金「そっ・・それは禁句かしらぁ!(気にしてるのにぃ)・・・」<br>
水「・・・・・・・・・・飽きてきたわぁ」<br>
金「はっ早すぎるかしらぁー!真面目に取り組んで欲しいかしらぁー!」<br>
<br>
小一時間の話し合いは、結局まとまらないまま・・・・。<br>
金「はぁはぁ・・・・突っ込みすぎて疲れたかしらぁ・・・はぁはぁ・・」<br>
水「う~ん、プロデュースって難しいわねぇ・・・」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・・・疲りた・・・・」<br>
水「まぁ、初日はこんなもんでしょぉ・・・。明日から、真剣にがんばりましょぉ」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・・・うん」<br>
金「今日は真剣じゃなかったのかしらぁー!?」<br>
<br>
このままで、金糸雀は人気者になれるのだろうか・・・・?<br>
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『金糸雀をプロデュースする編4』<br>
あれから、一週間ぐらいが過ぎた・・・。手際の良い蒼星石なら、すぐに<br>
金糸雀を人気者に出来ただろうけど、二人はWボケをかますだけで、全然<br>
進行してなかった・・・。ただ、三人は前よりも仲良くなった。<br>
金「ふふふふ~ん♪今日も二人にプロデュースしてもらうかしらぁ!」<br>
バタンと屋上のドアを開ける。<br>
金「今日はどんなプロデュースしてくれるのかしらぁ?」<br>
水「・・・・・・・そのことなんだけどぉ・・・もう止めにしようと思うのぉ」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・うん」<br>
金「え?・・・・それは・・・飽きたのかしら・・・?(やだ・・・まだ二人と一緒にいたいよ)」<br>
<br>
水「・・・・・違う・・。ただ、結論が出ただけよぉ」<br>
金「・・・・結論?・・・(もしかして・・・二人も私のこと、嫌いになったのかしらぁ・・・)」<br>
水銀燈は、半泣きの金糸雀に近づいて、頭をなでた・・・。<br>
水「結論から言うと・・・。私たちは、そのままのあんたが好きなのよぉ。だから、プロデュースする必要ないのぉ」<br>
金「・・・・・・・・それって・・・」<br>
薔薇「・・・・・・・・・今のままが・・・・一番だよ・・・」<br>
金「・・・・うぐっ・・ひぐっ・・・・」<br>
水「どぉして泣くのよぉ?」<br>
金「・・・・・うれしくて・・・・。うわぁぁぁん」<br>
水「よしよし・・・・」<br>
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こうして、二人のプロデュースは幕を閉じた。金糸雀を『いじる』人はいても、『いじめる』人はいなくなった。<br>
無理して自分を変えるより、そのままのあなたを愛せる人の側にいて・・・。完。<br>
<br>
<br></font>
<hr>
【薔薇水晶とジュン】
<p>「そういうわけで、ジュンがおかしいの」<br>
「え?」<br>
金糸雀の間抜けな顔、と言ったら悪いけど、そんな顔。……せっかく金糸雀に相談しに来たのに。<br>
「……えっと、薔薇水晶? どうしたのかしら?」<br>
「だから、ジュンがおかしいの」<br>
「私、もしかして惚気られてるのかしら……」<br>
すごい疲れたように金糸雀が言う。ひどいなぁ。これでも真剣に相談しに来たのに。<br>
「だって、金糸雀探偵でしょう?」<br>
「探偵になった覚えはないのかしら……策士かしらー」<br>
「似たようなものだよね。いっつも尾行とかしているし」<br>
「……なんというか、ダメなのかしら。薔薇水晶のマイペースぶりに流石の私もついていけないのかしらー……」<br>
「だから、ジュンが――」<br>
「ああ、はいはい。わかったかしら。話を聞くから、話してほしいのかしら」<br>
「ジュンが、おかしいの」<br>
「……もしかして、私、からかわれてるのかしら?」<br>
そんな会話が、十分くらい続いた。</p>
<p>「……えっと、つまり、」<br>
薔薇水晶から聞いた話を頭の中で整理する。<br>
「何か、すれ違いが多いような気がするの」<br>
「あの、薔薇水晶、ひとつだけいいかしら?」<br>
「なぁに?」<br>
「そういうのって、大抵ただの杞憂で、プレゼント探しとかバイトとか、薔薇水晶のための何かだと思うのかしら……」<br>
物語でよくあるベタな展開だ。不安で、悪い方向に思考が進んでしまう。<br>
「えー」<br>
「そこで不満そうな顔をされても、困るのかしら……」<br>
「でも、もしかしたら、ってこともあるかもだよ?」<br>
「薔薇水晶は、ジュンを信じてないのかしら?」<br>
「愛 し て る」<br>
「そんなことは聞いてないのかしら!」<br>
いきなり真剣な顔になるから、何を言うのかと思った。……本当に、マイペースな子だと思う。<br>
「……でも、薔薇水晶はすごいのね」<br>
「何が?」<br>
「私は、誰かをそんなに好きになったことが、ないのよ」</p>
<p>
「だから、薔薇水晶がそんな顔で、ジュンのことを言う理由が、わからない――」<br>
薔薇水晶の、表情は不安に彩られているくせに、ジュンのことを想っていることがわかるものだった。<br>
そんな矛盾したものが、どうして起こりえるのか、少なくとも私にはわからなかった。<br>
「? よく、わからない」<br>
「うーん……本人には、自覚がないのかしら」<br>
「そうかな。でも、金糸雀だって、もしかしたら居るのかもしれないよ?」<br>
「え?」<br>
「私にとってのジュン」<br>
薔薇水晶にとっての、ジュン。それは、無条件に想える相手。<br>
「あはは、そんな相手、居ないのかしら。そんな相手が居たら、私はここに居ないで、楽してズルして、相手のハートをゲットかしらー」<br>
「んー、でもほら、気付いてないだけかも」<br>
「そういわれると、何も言い返せないけど……」<br>
少し、考えてみる。意識した、異性。……ダメだった。全然想像もつかなかった。<br>
「あ、でも、ジュンは――」<br>
「……金糸雀?」<br>
「じょ、冗談かしらー! だからほら、そんな目はよくないかしらー!」<br>
ジュンは、意外とそうかな、と思ったけど、ダメか。<br>
「……じゃあ、結局、やっぱり居ないのかしら」</p>
<p>「じゃあ、そうなんだろうね」<br>
「っていうか、何でこんな話になったのかしら」<br>
そもそも、薔薇水晶の相談があったからではないのかしら?<br>
「……あー、あはは。うん、金糸雀のおかげで、もう大丈夫」<br>
「え? ……私、何かしたかしら?」<br>
「したよ。ジュンのことをいかに私が好きか、思い出させてくれた」<br>
「そう、なの?」<br>
薔薇水晶の言葉は、わからない。今の会話で、そんなことを私は出来たのだろうか。<br>
「……ありがとう、金糸雀」<br>
ああ、でも――こんな笑顔を、薔薇水晶は私に見せてくれたということは。<br>
「どういたしましてなのかしら、薔薇水晶」<br>
薔薇水晶の、言うとおりなんだと思う。<br>
「じゃあ、ジュンのところに早速行って来るね」<br>
そう言った薔薇水晶は、既に身体をドアの方に向かっていた。</p>
<p>「……結局、何だったのかしら」<br>
廊下では、ジュンー、うわ、なんだ、大好きー、とか、聞いてるこっちが恥ずかしくなる内容が聞こえてくる。<br>
「でも、そうね」<br>
ただ、思う。あの、最後に見せた薔薇水晶の笑顔。<br>
「あんな笑顔、私にも出来るときが、来るのかしら?」<br>
それは、幸せを表す笑顔。象徴といってもいいだろう。……いつか。いつか、自分も。<br>
「――でも、やっぱり、結局は惚気だったのかしら」<br>
廊下では、キスする二人の姿。<br>
まあ、あそこまではいかなくてもいいから、私も。</p>
<p>
「楽してズルして、愛する恋人を、手に入れて見せるのかしらー」</p>
<p>
何だかとても、いい気分。帰り道は、何かいいことがありそうな気がした。</p>
<p>end</p>
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