「鬼教師ミセス真紅」(2006/01/30 (月) 07:29:03) の最新版変更点
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<p>鬼教師ミセス真紅</p>
<p>
蒼星石は東京帝都大学の進学を目指す優等生。成績はオール10だった。<br>
しかし、ミセス真紅の世界史の課題(紅茶と帝国主義に関するレポート)で<br>
まさかの大失敗をし、9になってしまいそうだった。</p>
<p>教室にて<br>
蒼「なんとか10にしてもらう方法はないかなあ」<br>
翠「こうなったらお願いするしかないです。10にしてくださいって」<br>
蒼「そんなの絶対無理だよ…だってあの鬼教師だよ」<br>
そこへ卒業も危ないJUMがやってくる。<br>
J「よう、お前ら。何の話だ?」<br>
翠「かくかくしかじか、ですぅ」<br>
J「そいつは無理だな。あっ」<br>
JUMは何かを蒼星石のカバンに隠した。<br>
真「あなたたち、何の相談してるのかしら」<br>
蒼「あ、真紅先生!」<br>
真「あら蒼星石さん、あなたの成績だけど」<br>
蒼「……はい、分かってます」<br>
真「ん、それはなにかしら」<br>
蒼星石のカバンを開ける。<br>
真「これは、次のテストの問題用紙じゃない。ああなんてことを!」<br>
蒼「え?え?僕知りませんよ」<br>
真「大問題ね。場合によっては卒業も……」</p>
<p>J「悪い、あれは俺が」<br>
翠「大変なことになったです。どうしてくれるですか!」<br>
蒼「いいよ翠星石。しかしどうしよう……」<br>
J「あの鬼教師の家に行って交渉するんだ。それしかない」<br>
翠「大丈夫ですかねえ」<br>
蒼「やるしかない、か」</p>
<p>その夜、真紅の家<br>
J「よし、行くぞ」ピンポーン<br>
真「こんな時間に誰よ、ああ、あなたたち」<br>
J「お邪魔します」<br>
翠「蒼星石、もたもたするなです」<br>
蒼「あ、うん」<br>
真「一体何の用かし…」<br>
JUMは巴に借りた木刀、いや真剣をかまえている。<br>
J「カンニングの件は黙っていてもらいますよ」<br>
真「桜田JUM、こんなことして許されると思っているのかしら」<br>
J「ダメか。二人とも、この鬼教師を縛ってくれ」<br>
蒼「え、ええ?」<br>
翠「ほいきた、です。蒼星石!」<br>
蒼「う、うん」<br>
真「な、なにをするの!おやめなさい!!」<br>
J「カンニングの件の黙認と、蒼星石の成績、認めてくれるまでこのままです」<br>
真「小僧の分際で……」</p>
<p>朝になった。<br>
J「翠星石、見張りは頼んだぞ」<br>
蒼「僕たちは学校に行くから」<br>
翠「任せとけですぅ」</p>
<p>Jと蒼で登校中<br>
J「なあ、なんで東京帝都大学にこだわるんだ?」<br>
蒼「それはその、べジータ君が行くから……」<br>
J「そ、そうか。(べジータの野郎め)」</p>
<p>そのころ<br>
真「ねえあなた、JUMのことが好きなんでしょう?」<br>
翠「喋るなです。口を塞がれてぇのですか」<br>
真「でもJUMは蒼星石が好きみたいね」<br>
翠「う、うるせーです……」<br>
真「私とあなたで蒼星石とJUMを引き離すのはどうかしら」<br>
翠「……」</p>
<p>J「翠星石、大丈夫だったか」<br>
翠「あ、JUM、蒼星石」<br>
J「それで真紅、考えは変わったか?」<br>
真「そんなわけないでしょう。まったくくだらない」<br>
J「じゃあもう少しそうしててもらいますよ」<br>
バンバン!扉を叩く音がする。蒼星石がのぞき穴を見ると<br>
蒼「ベ、ベジータ君だ……真紅先生、彼とどういう」<br>
真「彼とはそういう関係よ」<br>
蒼「……くっ」<br>
J(ベジータを呼んで正解だったな。しかし真紅は何を考えてんだ)</p>
<p>次の日。見張りはJUMだ。<br>
J「真紅、昨日ベジータが来たが、あの時……」<br>
真「全て分かっているわ。どうして彼が来たのか」<br>
J「俺に貸しを作ったつもりか?」<br>
真「そうよ。この先も協力してあげなくもないわ」<br>
J「……それで?」<br>
真「蒼星石の気を引くために、翠星石といちゃいちゃしなさい」<br>
J「それで貸しはなしだぞ」<br>
真「ふふ、そうね」</p>
<p>放課後<br>
J「翠星石の料理はうまいな」<br>
翠「あ、ありがたく食えです」<br>
J「いい嫁さんになれるぞ、ははは」<br>
翠「余計なお世話ですぅ」<br>
蒼「二人は仲がいいんだね」<br>
J「そうか?」<br>
翠「そそそんなわけないですよ。何いってるですか~」</p>
<p>
次の日。見張りはまた翠星石だ。蒼星石は成績など、もうどうでもよかった。<br>
しかし二人はせっかくだからと言って学校に行かせた。<br>
真「JUMと仲良くなれたようね」<br>
翠「昨日のはまさか先生が……?」<br>
真「彼女になりたければ、私に協力しなさい」<br>
翠「そ、そんなこと……」<br>
真「いいのかしら、せっかくのチャンスなのに」</p>
<p>その夜<br>
J「なんだ蒼星石、起きてたのか」<br>
蒼「眠れないんだ」<br>
J「あ、あのさ蒼星石。お前はベジータが好きなのか?」<br>
蒼「この前のことで改めて考えたんだけど、その……いや、なんでもない。」<br>
J「気になるじゃないか」<br>
蒼「別に大したことじゃないよ」<br>
J「じゃあ言ってくれ」<br>
蒼「言わない」<br>
J「なら俺が言うよ。好きだ蒼星石」<br>
蒼「そ、そんな、急に困るよ」<br>
J「答えは後でいい。待ってるよ」<br>
蒼「う、うん……」</p>
<p>翠「……」<br>
真「私にいい考えがあるわ」<br>
翠「う、うるさいです」<br>
真「明日ならまだ間に合うのだわ」<br>
翠「……分かったです」</p>
<p>
次の日。JUMは成績が危ういから見張りはまた翠星石だ。<br>
その放課後<br>
J「翠星石、遅くなって悪い、って何だ!」<br>
そこには真紅が立っていた。逆に翠星石が縛られている。<br>
蒼「翠星石!先生、いったいなにをするおつもりですか」<br>
真「あなたたちは罪を犯したのよ。牢屋に入、いや私のこの手で」<br>
J「危ない、蒼星石!!」<br>
真紅はJUMの持ってきた真剣で襲い掛かってきた。<br>
J「くっ!」<br>
JUMの肩から血が出る。<br>
蒼「先生すいません!」ドウッ!<br>
蒼星石の拳が決まった。<br>
J「大丈夫か翠星石」<br>
翠「は、はい……」<br>
J「いてて」<br>
蒼「あ、JUM君、怪我してる。今手当てするよ」<br>
J「どうしてこんなことになったんだ?」<br>
翠「あいつは鬼です悪魔ですぅ。かくかくしかじか」<br>
蒼「ごめん、君の気持ちは知ってたのに」<br>
翠「それ以上に蒼星石の気持ちは知ってたです。こっちこそごめんです」<br>
J「あとは真紅を警察に引き渡せば終わりだな」<br>
蒼「それとJUM君も病院に行かなきゃね」</p>
<p>JUMは入院した。<br>
蒼「あの時の答えだけど、今ならはっきり言える気がするんだ」<br>
J「聞かせてくれ」<br>
終わり。</p>
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