「蒼星石7」(2006/01/25 (水) 20:32:03) の最新版変更点
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<p>
翠「蒼星石!今日はあなたのケータイを買いに行くです!」<br>
蒼「ボクは別にいらないよ・・・」<br>
翠「ダメです!蒼星石もちったぁ現代っこになりやがれですぅ!」<br>
蒼「今まで無くたって大丈夫だったじゃないか・・・」<br>
翠「つべこべうるせぇです!ドールズでケータイ持ってないのてめぇだけなのです!恥じやがれですぅ!」<br>
蒼「・・・水銀燈になんか言われたの?」<br>
翠「べ、別に何も言われてねぇです!あなたの相方ってケータイ持ってないとかぁ・・・ださぁい。何て絶対言われてねぇです!」<br>
蒼「はぁ・・・何で翠星石ってこう挑発にのりやすいのかな・・・」<br>
翠「いいからついてきやがれですぅ!」</p>
<p>
蒼「へぇ・・・これがケータイ・・・て、何に使うの?」<br>
翠「その名の通り、家の外にいてもこれがあれば電話ができるですぅ!」<br>
蒼「よく使ってるのを見るよ。なるほど、コレがあれば連絡もとりやすいし、確かに便利だ」<br>
翠「他にも!めーる機能というもので愛する人に手紙が送れるのですぅ!」<br>
蒼「愛する人に・・・手紙?」<br>
翠「そうなのです!ケータイからケータイへ手紙が送れるのです!チビ人間は電子メールと言ってたですぅ!」<br>
蒼「へぇ・・・愛する人に・・・か・・・ありがとう翠星石。」<br>
翠「か、感謝しやがれですぅ!」</p>
<p>翌日<br>
チャーチャチャーチャチャーチャチャチャー<br>
J「ん?誰からだ?」<br>
From:souseiseki.wagashi.love@-<br>
件名:蒼星石です<br>
内容:えっと、ちゃんと送れてますか?<br>
ケータイを買ってみました。よろしく。</p>
<p>
J「蒼星石・・・?そうか、あいつもケータイ買ったのか・・・」</p>
<p>チャララララララララー ←初期設定音<br>
蒼「あ、ジュンからかな?」<br>
From:ジュン<br>
件命:Re: 蒼星石です<br>
内容:送れてるぞ~。<br>
蒼星石もケータイ買ったんだな。よろしく</p>
<p>
蒼「愛する人に手紙を送る・・・か。便利だなぁ・・・フフ。」<br>
ケータイ持ってニヤニヤする蒼星石</p>
<p>
翠「蒼星石・・・・なにしてやがるですか・・・きめぇです・・・」</p>
<p><br>
JUM「やばいなあ。そろそろ携帯の拒否リストが一杯になっちゃうよ。」<br>
ベ「クソ!クソ!JUNにメール拒否されてやがる!これじゃ嫌がらせメール送れないではないかぁ!」<br>
笹「ベジータ。こっちもだ。どうする?」</p>
<p>蒼「ジュン君に、何を送るって?」</p>
<p>笹「ひぃ、蒼星石さん・・・!」<br>
蒼「ちょっとお仕置きしなきゃダメみたいだね。こっちに来てよ」</p>
<p>ベ「ここからが本当の地獄だ・・・」</p>
<hr>
<p>
着信音<カーワーイイーナンテーソンナーコトーイイッチャー「ピッ」</p>
<p>From:souseiseki.wagashi.love@-<br>
件名:蒼星石です<br>
内容:明日、放課後僕と公園で落ち合いませんか?</p>
<p>着信音<フレターユヒ゛サーキ</p>
<p>FromJUM<br>
件名なし<br>
内容:死ね</p>
<p><br>
蒼「JUN・・・君・・・」<br>
翠「蒼星石!どうしたですか!?・・・めーる?死ね・・・・JUN・・・チビ人間!」</p>
<p>ハ゛ァン<br>
翠「チビ人間!てめぇ蒼星石を泣かしやがったですね!」<br>
J「はぁ?何の話だよ」<br>
翠「しらばっくれてんじゃねぇです!蒼星石にヒドイメール送りやがってぇです!」<br>
J「何言ってんだよ。俺今ケータイ無くしてんだぜ?」<br>
翠「・・・!じゃあ誰が・・・あ!」<br>
ベ「しまったぁ・・・!」<br>
翠「ベジータ!てめぇの仕業だったですか!」<br>
J「蒼星石が泣いてるってどういうことだよ?」<br>
翠「てめぇはさっさと誤解を解くです!蒼星石は屋上ですぅ!」<br>
翠「ベジータ!今回の事は見逃せねぇです!」<br>
べ「ここからが本当の地獄だ・・・」</p>
<p>J「蒼星石・・・!」<br>
蒼「・・・!」<br>
J「なんか俺が変なメール送ったらしいけど、誤解なんだよ。ベジータが俺のケータイ使って勝手に・・・」<br>
蒼「・・・本当・・・?」<br>
J「本当だよ!大体俺が蒼星石にひどいメール送るわけないだろ」<br>
蒼「だって・・・だってボク・・・全然魅力ないし・・・男っぽいって言われるし・・・」<br>
J「他のやつのいう事なんて気にするな。俺は蒼星石のこと・・・」<br>
翠「ちょっと待ったぁです!」<br>
蒼「翠星石・・・!」<br>
翠「こらチビ人間!誤解を解くだけで十分ですぅ!な~にいちゃいちゃしやがるですか!」<br>
J「べ、別にイチャイチャなんか・・・」<br>
翠「と・に・か・く!誤解は解けたです!首謀者も翠星石がちゃ~んと処理したです!さぁ!蒼星石、一緒に帰るですぅ!」<br>
蒼「あ、でも・・・」<br>
翠「でももへったくれもねぇです!さっさと帰るです!」<br>
J「性悪人形」<br>
翠「てめぇ誰のおかげで誤解が解けたと思ってるですかぁ!」<br>
蒼「・・・JUM君・・・ボク待ってるからね。」<br>
翠「大体てめぇは無用心すぎるです!帰って真紅に鍛えてもらいやがれです!蒼星石!かえるですよ!」<br>
蒼「うん。じゃあね、JUM君。」<br>
J「あ、あぁ。またな」<br></p>
<hr>
<p><br>
「僕は・・・こんな僕は駄目なの?」<br>
僕は階段の踊り場に据え付けられた鏡の前に立っていた、目を腫らして。<br>
鏡の中に映る僕はいつもの男の子みたいな格好じゃなくて膝丈のスカートにカーデガンを着た<br>
女の子らしい格好をしていた。<br>
そんな僕の耳にさっきの会話が山彦のように頭に響く。</p>
<p><br>
---おいおい蒼星石、なんだよその格好!!<br>
---あははは、何それ!マジ受ける~~~!<br>
---男が女になったみて~!<br>
---何て事を言うですかお前達!蒼星石は・・・あっ・・・待つです蒼星石!</p>
<p><br>
私服だった中学でいつも男の子っぽい服装をしていた僕がした初めてお洒落、<br>
翠星石から服を借りて女の子らしい服装にした僕を皆が笑った。男が女になったみたいだって。<br>
哀しかった、ただひたすらに哀しかった。階段の踊り場で独り僕は泣いた。<br>
その時君は現れた、僕の映る鏡の端から。<br>
ジ「お前、ここにいたのか。」<br>
蒼「桜田・・・・君。」<br>
あの時まで僕は君と話した事なんてなかったよね。なのに僕は・・・・<br>
蒼「なんだ・・・君も僕を・・・笑いに来たのかい?男が女になったって!?笑いなよ!<br>
全然似合ってない馬鹿みたいだって!!」<br>
初めて話すのに僕はやけくそになって君に食ってかかった。</p>
<p>ジ「僕はおかしいとは思はないな。」<br>
蒼「嘘だ!!!」<br>
ジ「嘘じゃないね、僕をいつもと違うからと笑うようなと連中と一緒にしないでくれ。」<br>
蒼「・・・・。」<br>
ジ「女の子が女の子の服装をする、何もおかしい所なんてないだろ。いつも男の子っぽい<br>
格好をしてる女子が女の子らしい服装を選んだ、それだけだ。それをいつもと違うからって騒ぐなんて馬鹿だ。」<br>
蒼「・・・本当にそう思ってるの?」<br>
ジ「ああ。」<br>
蒼「似合って・・・・いるのかな?」<br>
ジ「ああ。あいつらだってちゃんと見たらお前が普通の女の子だって解るはずだ。」<br>
蒼「あ・・・・・・ありがとう、本当に・・・ありがとう!」<br>
ジ「別に・・・。それより、早く教室に戻って来いよな、僕は先に行ってる。じゃあな。」</p>
<p><br>
あの時きっと君は当たり前の事を言っただけだと思ったんだろうね。<br>
だけど僕にはその当たり前が嬉しかったんだよ?僕を女の子として見てくれた、どんな格好でも・・・。<br>
ジュン君、今僕は君とまた同じ学校に通ってるよね。だから、いつか・・・僕は君に・・・言いたい・・・</p>
<p><br>
好き、・・・・って</p>
<hr>
<p>翠「あの…蒼星石…」<br>
蒼「翠星石、どうしたんだい?なんか顔が真っ赤だよ?」<br>
翠「こ…初恋がどういうものかって、翠星石にはわからないです…<br>
でも、なんか、あの人の事を思うと、凄いドキドキするです…」<br>
蒼「翠星石が初恋!?人見知りの君にしては、大分の進歩だよ!<br>
で、相手は?」<br>
翠「どうしても言わなきゃダメですか?」<br>
蒼「僕たちは双子じゃないか!」<br>
翠「それじゃあ…です…えーと…」</p>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<p>翠「I組の林田君ですぅ・・・」</p>
<p><br>
僕は双子の姉の告白を聞きそのI組に偵察に向かった・・・。<br>
蒼「アレが林田か・・・。」<br>
彼はモヒカンのいかにもな頭の悪そうな男だった。<br>
林「実はさ~俺マンホールに落ちたらそこに猿の国があって・・・」<br>
神「林田君、その話は何度も聞いたよ・・・。」<br>
話してる内容までも馬鹿だ・・・。<br>
蒼「こんなのと翠星石がつりあうはずもない」<br>
僕は帰ろうとした、ボフッ!!<br>
突如僕の目の前に黒い壁が立ちふさがった・・・毛が生えてる・・・。<br>
蒼「ぬいぐるみ?」<br>
いや・・・これは・・・。<br>
ゴ「ウホッ!!」<br>
ゴリラ!?なんだここは!?ってかなんでゴリラがこの学校にいるんだ!?もうここが日本なのかも怪しくなってきた・・・。<br>
ゴ「ウホウホッ・・・。(ひょいッ」<br>
気付けば僕はゴリラに拉致されていた・・・。</p>
<p><br>
~完~ </p>
<hr>
<br>
着信音<カーワーイイーナンテーソンナーコトーイイッチャー「ピッ」
<p>From:蒼星石<br>
件名:相談があるんだけど<br>
内容:今度、翠星石と彼氏と、僕と彼氏でダブルデート行くんだけど<br>
どこかいいデートコース知らないからな…</p>
<p>
着信音<ハクハ゛ノオウシ゛サマナンカー シーンシ゛r(ピッ</p>
<p>From:JUM<br>
件名:re:相談があるんだけど<br>
内容:てかお前、何時の間に彼氏なんか出来たんだよ!</p>
<p><br>
着信音<カーワーイイーナンテーソンナーコトーイイッチャー「ピッ」</p>
<p>From:蒼星石<br>
件名:re:re:相談があるんだけど<br>
内容:あれ、言わなかったっけ?<br>
僕はベヨンジョン君と、翠星石は林田君と付き合うことにしたんだよ。<br>
もしかしてやきもちやいてるの(^^</p>
<p>
着信音<ハクハ゛ノオウシ゛サマナンカー シーンシ゛r(ピッ</p>
<p>From:JUM<br>
件名:re:re:re:相談があるんだけど<br>
内容:焼いてなんかないけどさ。何となく寂しくなっただけだよ…</p>
<p>
着信音<カーワーイイーナンテーソンナーコトーイイッチャー「ピッ」</p>
<p>From:蒼星石<br>
件名:re:re:re:re:相談があるんだけど<br>
内容:君には真紅がいるじゃない。<br>
でも早くしないと、誰かに取られちゃうかもしれないけどね。<br>
因みに、デートコースは水銀燈に聞く事にしたから。おやすみ。</p>
<hr>
<p>--------------ヘ゛シ゛ータ帰宅途中<br>
べ「はぁ・・・・・・ムネがト゛キト゛キする・・・」<br>
銀「ムネが何ですってぇ?」<br>
べ「!!1!???」<br>
銀「そんな驚く事ないじゃない」<br>
べ「お前は同じクラスの苛められっ子ではないか、どうしてこんな所に・・・」<br>
銀「・・・え(何でコイツにまで苛められっ子とか言われるのよぉ」<br>
「ところで、ムネがト゛キト゛キって・・・?」<br>
べ「俺は別に、蒼嬢を見るとムネがト゛キト゛キするなんて・・・・」<br>
銀「貴方、蒼星石が好きなのねぇ?」<br>
べ「これからが本当の地獄だ」</p>
<p>--------------ヘ゛シ゛ータ帰宅途中<br>
べ「はぁ・・・・・・ムネがト゛キト゛キする・・・」<br>
銀「ムネが何ですってぇ?」<br>
べ「!!1!???」<br>
銀「そんな驚く事ないじゃない」<br>
べ「お前は同じクラスの苛められっ子ではないか、どうしてこんな所に・・・」<br>
銀「・・・え(何でコイツにまで苛められっ子とか言われるのよぉ」<br>
「ところで、ムネがト゛キト゛キって・・・?」<br>
べ「俺は別に、蒼嬢を見るとムネがト゛キト゛キするなんて・・・・」<br>
銀「貴方、蒼星石が好きなのねぇ?」<br>
べ「これからが本当の地獄だ」</p>
<p>銀「メールでもしてみたらぁ?」<br>
べ「・・・・・・・・・・・・」</p>
<p>----------帰ってきたヘ゛シ゛ータ<br>
べ「俺はいったいどうしたら・・・・」<br>
ヘ゛シ゛ータは悩み続けた。</p>
<p><br>
AM3:00<br>
携帯<マッタ゛ーイワナーイテ゛ー</p>
<p>蒼「誰だろう?こんな時間に・・・」</p>
<p>From:ヘ゛シ゛ータ<br>
title:<br>
本文<br>
とりあえず、今から会えないか?</p>
<br>
<p>蒼「うはっwうっZEEEEEEE!!!」</p>
<p>AM3:30</p>
<p>蒼「はぁ・・・委員長も楽じゃないなぁ・・・」<br>
べ「うぉぉおおお!!!!!蒼嬢!本当に来てくれたんですね!!」<br>
蒼「うん、何の用かな?手短にお願いするよ」<br>
べ「ききき、昨日は・・・教科書、見せて頂き・・・誠にありがとうございました」<br>
蒼「えぇと、うん。それだけかな?」<br>
べ「・・・・・・・・はい///」<br>
蒼「・・・。冬は寒いね、あんまん食べたくなっちゃった。一緒に食べないかい?」<br>
べ「!!!おごらせてもらいます!」<br>
蒼「それはありがたいな、遠慮なくそうさせてもらうよ(ニコリ」<br>
べ「はい///(うはwwwwwwやべwww蒼嬢との関係がかなり縮まったwwww)」<br>
蒼「(おごってもらいでもしなきゃ割りに合わないからね・・・)」</p>
<p>AM3:50</p>
<p>水「ヤクルトの配達も楽じゃないわぁ・・あらぁ?」</p>
<p>
べ「いやー最近のアンマンは美味しいですね!ほんと、あんぱんまんかっての!HAHAHA」<br>
蒼「う、うん。そうだよね・・美味しいねアンマン(ピザまんの方が好きなんだけどな」<br>
ベ「あ、あの!今日の昼ごろに映画でもどうですか?!」<br>
蒼「いや、家の手伝いがあるんだ、ごめんね(ジュン君と映画の予定があるのに・・」<br>
ベ「あ、そうですか、なら(ry」</p>
<p>水「あの子も大変ねぇ・・」<br></p>
<hr>
<p>「ざむ゛い゛……」<br>
そういってどうにかなる問題ではないのだけれど、言わずにはいれないのが人の心理。<br>
白い息を吐き出しながら、今ならバナナで釘が打てるかも知れないと考えてみたりする。雪ちらつく新春の帰路。<br>
「ジュン君、どうかした?」<br>
けろりとした表情で隣を歩く彼女。バックの紐を掴みながらジュンの隣を歩いて、雪を被った道路に足跡を付けて行く。ぎゅ、ぎゅ、と悲鳴を上げる雪の音を聞きながら、口元に薄っすらと笑みを浮かべていた。<br>
「ジュン君?」<br>
そんな何処かあどけなさを含んだ整った顔がふいに近づいて、思わずどぎまぎしている自分。い゛っ、だとかあ゛っ、だとかあまり意味のない言葉を出して、思わず仰け反った。<br>
「……ひどいじゃないか」<br>
拗ねたような声を出すクラスメート兼親友兼想い人(…人形?)は、ジト目でこちらを睨みつつ、立ち止った僕を置いてまた歩き出した<br>
「ごめん。いやでも急に顔近づけてくる蒼星石も悪い」<br>
何とも往生際の悪い悪態を吐きつつ、僕もまた彼女と同じように歩を進める。<br>
「あ。――もしかして照れたのジュン君?」<br>
今度は彼女の方が立ち止まった。ゼロになる前後の距離。バーカ。適当に返して、つられて笑った。図星。<br>
「ふっふっふ……」<br>
「気味の悪い笑い方するなよ蒼星石」<br>
できる限り眉を顰めさせて、不機嫌な声を演出させて、裏拳で軽く彼女の頭を小突く。<br>
「いやぁ…嬉しいね」<br>
叩かれたというのに、尚もうれしそうな顔を浮かべる彼女。<br>
――嗚呼。この一瞬。<br>
本当に僕はこの人のことを好きなんだなと実感するこの一瞬。本当にこの人は僕のことを好きなんだなと実感するこの一瞬。<br>
恋って素晴らしい物なんだと噛み締める新春の帰路。<br></p>
<p><font size=
"2">翠「蒼星石!今日はあなたのケータイを買いに行くです!」<br>
蒼「ボクは別にいらないよ・・・」<br>
翠「ダメです!蒼星石もちったぁ現代っこになりやがれですぅ!」<br>
蒼「今まで無くたって大丈夫だったじゃないか・・・」<br>
翠「つべこべうるせぇです!ドールズでケータイ持ってないのてめぇだけなのです!恥じやがれですぅ!」<br>
蒼「・・・水銀燈になんか言われたの?」<br>
翠「べ、別に何も言われてねぇです!あなたの相方ってケータイ持ってないとかぁ・・・ださぁい。何て絶対言われてねぇです!」<br>
蒼「はぁ・・・何で翠星石ってこう挑発にのりやすいのかな・・・」<br>
翠「いいからついてきやがれですぅ!」<br>
<br>
蒼「へぇ・・・これがケータイ・・・て、何に使うの?」<br>
翠「その名の通り、家の外にいてもこれがあれば電話ができるですぅ!」<br>
蒼「よく使ってるのを見るよ。なるほど、コレがあれば連絡もとりやすいし、確かに便利だ」<br>
翠「他にも!めーる機能というもので愛する人に手紙が送れるのですぅ!」<br>
蒼「愛する人に・・・手紙?」<br>
翠「そうなのです!ケータイからケータイへ手紙が送れるのです!チビ人間は電子メールと言ってたですぅ!」<br>
蒼「へぇ・・・愛する人に・・・か・・・ありがとう翠星石。」<br>
翠「か、感謝しやがれですぅ!」<br>
<br>
翌日<br>
チャーチャチャーチャチャーチャチャチャー<br>
J「ん?誰からだ?」<br>
From:souseiseki.wagashi.love@-<br>
件名:蒼星石です<br>
内容:えっと、ちゃんと送れてますか?<br>
ケータイを買ってみました。よろしく。<br>
<br>
J「蒼星石・・・?そうか、あいつもケータイ買ったのか・・・」<br>
<br>
チャララララララララー ←初期設定音<br>
蒼「あ、ジュンからかな?」<br>
From:ジュン<br>
件命:Re: 蒼星石です<br>
内容:送れてるぞ~。<br>
蒼星石もケータイ買ったんだな。よろしく<br>
<br>
蒼「愛する人に手紙を送る・・・か。便利だなぁ・・・フフ。」<br>
ケータイ持ってニヤニヤする蒼星石<br>
<br>
翠「蒼星石・・・・なにしてやがるですか・・・きめぇです・・・」<br>
<br>
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JUM「やばいなあ。そろそろ携帯の拒否リストが一杯になっちゃうよ。」<br>
ベ「クソ!クソ!JUNにメール拒否されてやがる!これじゃ嫌がらせメール送れないではないかぁ!」<br>
笹「ベジータ。こっちもだ。どうする?」<br>
<br>
蒼「ジュン君に、何を送るって?」<br>
<br>
笹「ひぃ、蒼星石さん・・・!」<br>
蒼「ちょっとお仕置きしなきゃダメみたいだね。こっちに来てよ」<br>
<br>
ベ「ここからが本当の地獄だ・・・」<br>
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<br></font></p>
<hr>
<font size="2"><br>
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着信音<カーワーイイーナンテーソンナーコトーイイッチャー「ピッ」<br>
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From:souseiseki.wagashi.love@-<br>
件名:蒼星石です<br>
内容:明日、放課後僕と公園で落ち合いませんか?<br>
<br>
着信音<フレターユヒ゛サーキ<br>
<br>
FromJUM<br>
件名なし<br>
内容:死ね<br>
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蒼「JUN・・・君・・・」<br>
翠「蒼星石!どうしたですか!?・・・めーる?死ね・・・・JUN・・・チビ人間!」<br>
<br>
ハ゛ァン<br>
翠「チビ人間!てめぇ蒼星石を泣かしやがったですね!」<br>
J「はぁ?何の話だよ」<br>
翠「しらばっくれてんじゃねぇです!蒼星石にヒドイメール送りやがってぇです!」<br>
J「何言ってんだよ。俺今ケータイ無くしてんだぜ?」<br>
翠「・・・!じゃあ誰が・・・あ!」<br>
ベ「しまったぁ・・・!」<br>
翠「ベジータ!てめぇの仕業だったですか!」<br>
J「蒼星石が泣いてるってどういうことだよ?」<br>
翠「てめぇはさっさと誤解を解くです!蒼星石は屋上ですぅ!」<br>
翠「ベジータ!今回の事は見逃せねぇです!」<br>
べ「ここからが本当の地獄だ・・・」<br>
<br>
J「蒼星石・・・!」<br>
蒼「・・・!」<br>
J「なんか俺が変なメール送ったらしいけど、誤解なんだよ。ベジータが俺のケータイ使って勝手に・・・」<br>
蒼「・・・本当・・・?」<br>
J「本当だよ!大体俺が蒼星石にひどいメール送るわけないだろ」<br>
蒼「だって・・・だってボク・・・全然魅力ないし・・・男っぽいって言われるし・・・」<br>
J「他のやつのいう事なんて気にするな。俺は蒼星石のこと・・・」<br>
翠「ちょっと待ったぁです!」<br>
蒼「翠星石・・・!」<br>
翠「こらチビ人間!誤解を解くだけで十分ですぅ!な~にいちゃいちゃしやがるですか!」<br>
J「べ、別にイチャイチャなんか・・・」<br>
翠「と・に・か・く!誤解は解けたです!首謀者も翠星石がちゃ~んと処理したです!さぁ!蒼星石、一緒に帰るですぅ!」<br>
蒼「あ、でも・・・」<br>
翠「でももへったくれもねぇです!さっさと帰るです!」<br>
J「性悪人形」<br>
翠「てめぇ誰のおかげで誤解が解けたと思ってるですかぁ!」<br>
蒼「・・・JUM君・・・ボク待ってるからね。」<br>
翠「大体てめぇは無用心すぎるです!帰って真紅に鍛えてもらいやがれです!蒼星石!かえるですよ!」<br>
蒼「うん。じゃあね、JUM君。」<br>
J「あ、あぁ。またな」<br>
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「僕は・・・こんな僕は駄目なの?」<br>
僕は階段の踊り場に据え付けられた鏡の前に立っていた、目を腫らして。<br>
鏡の中に映る僕はいつもの男の子みたいな格好じゃなくて膝丈のスカートにカーデガンを着た<br>
女の子らしい格好をしていた。<br>
そんな僕の耳にさっきの会話が山彦のように頭に響く。<br>
<br>
<br>
---おいおい蒼星石、なんだよその格好!!<br>
---あははは、何それ!マジ受ける~~~!<br>
---男が女になったみて~!<br>
---何て事を言うですかお前達!蒼星石は・・・あっ・・・待つです蒼星石!<br>
<br>
<br>
私服だった中学でいつも男の子っぽい服装をしていた僕がした初めてお洒落、<br>
翠星石から服を借りて女の子らしい服装にした僕を皆が笑った。男が女になったみたいだって。<br>
哀しかった、ただひたすらに哀しかった。階段の踊り場で独り僕は泣いた。<br>
その時君は現れた、僕の映る鏡の端から。<br>
ジ「お前、ここにいたのか。」<br>
蒼「桜田・・・・君。」<br>
あの時まで僕は君と話した事なんてなかったよね。なのに僕は・・・・<br>
蒼「なんだ・・・君も僕を・・・笑いに来たのかい?男が女になったって!?笑いなよ!<br>
全然似合ってない馬鹿みたいだって!!」<br>
初めて話すのに僕はやけくそになって君に食ってかかった。<br>
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ジ「僕はおかしいとは思はないな。」<br>
蒼「嘘だ!!!」<br>
ジ「嘘じゃないね、僕をいつもと違うからと笑うようなと連中と一緒にしないでくれ。」<br>
蒼「・・・・。」<br>
ジ「女の子が女の子の服装をする、何もおかしい所なんてないだろ。いつも男の子っぽい<br>
格好をしてる女子が女の子らしい服装を選んだ、それだけだ。それをいつもと違うからって騒ぐなんて馬鹿だ。」<br>
蒼「・・・本当にそう思ってるの?」<br>
ジ「ああ。」<br>
蒼「似合って・・・・いるのかな?」<br>
ジ「ああ。あいつらだってちゃんと見たらお前が普通の女の子だって解るはずだ。」<br>
蒼「あ・・・・・・ありがとう、本当に・・・ありがとう!」<br>
ジ「別に・・・。それより、早く教室に戻って来いよな、僕は先に行ってる。じゃあな。」<br>
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あの時きっと君は当たり前の事を言っただけだと思ったんだろうね。<br>
だけど僕にはその当たり前が嬉しかったんだよ?僕を女の子として見てくれた、どんな格好でも・・・。<br>
ジュン君、今僕は君とまた同じ学校に通ってるよね。だから、いつか・・・僕は君に・・・言いたい・・・<br>
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好き、・・・・って<br>
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翠「あの…蒼星石…」<br>
蒼「翠星石、どうしたんだい?なんか顔が真っ赤だよ?」<br>
翠「こ…初恋がどういうものかって、翠星石にはわからないです…<br>
でも、なんか、あの人の事を思うと、凄いドキドキするです…」<br>
蒼「翠星石が初恋!?人見知りの君にしては、大分の進歩だよ!<br>
で、相手は?」<br>
翠「どうしても言わなきゃダメですか?」<br>
蒼「僕たちは双子じゃないか!」<br>
翠「それじゃあ…です…えーと…」<br>
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翠「I組の林田君ですぅ・・・」<br>
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僕は双子の姉の告白を聞きそのI組に偵察に向かった・・・。<br>
蒼「アレが林田か・・・。」<br>
彼はモヒカンのいかにもな頭の悪そうな男だった。<br>
林「実はさ~俺マンホールに落ちたらそこに猿の国があって・・・」<br>
神「林田君、その話は何度も聞いたよ・・・。」<br>
話してる内容までも馬鹿だ・・・。<br>
蒼「こんなのと翠星石がつりあうはずもない」<br>
僕は帰ろうとした、ボフッ!!<br>
突如僕の目の前に黒い壁が立ちふさがった・・・毛が生えてる・・・。<br>
蒼「ぬいぐるみ?」<br>
いや・・・これは・・・。<br>
ゴ「ウホッ!!」<br>
ゴリラ!?なんだここは!?ってかなんでゴリラがこの学校にいるんだ!?もうここが日本なのかも怪しくなってきた・・・。<br>
ゴ「ウホウホッ・・・。(ひょいッ」<br>
気付けば僕はゴリラに拉致されていた・・・。<br>
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~完~ <br>
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着信音<カーワーイイーナンテーソンナーコトーイイッチャー「ピッ」<br>
From:蒼星石<br>
件名:相談があるんだけど<br>
内容:今度、翠星石と彼氏と、僕と彼氏でダブルデート行くんだけど<br>
どこかいいデートコース知らないからな…<br>
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着信音<ハクハ゛ノオウシ゛サマナンカー シーンシ゛r(ピッ<br>
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From:JUM<br>
件名:re:相談があるんだけど<br>
内容:てかお前、何時の間に彼氏なんか出来たんだよ!<br>
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着信音<カーワーイイーナンテーソンナーコトーイイッチャー「ピッ」<br>
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From:蒼星石<br>
件名:re:re:相談があるんだけど<br>
内容:あれ、言わなかったっけ?<br>
僕はベヨンジョン君と、翠星石は林田君と付き合うことにしたんだよ。<br>
もしかしてやきもちやいてるの(^^<br>
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着信音<ハクハ゛ノオウシ゛サマナンカー シーンシ゛r(ピッ<br>
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From:JUM<br>
件名:re:re:re:相談があるんだけど<br>
内容:焼いてなんかないけどさ。何となく寂しくなっただけだよ…<br>
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着信音<カーワーイイーナンテーソンナーコトーイイッチャー「ピッ」<br>
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From:蒼星石<br>
件名:re:re:re:re:相談があるんだけど<br>
内容:君には真紅がいるじゃない。<br>
でも早くしないと、誰かに取られちゃうかもしれないけどね。<br>
因みに、デートコースは水銀燈に聞く事にしたから。おやすみ。<br>
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<font size="2"><br>
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--------------ヘ゛シ゛ータ帰宅途中<br>
べ「はぁ・・・・・・ムネがト゛キト゛キする・・・」<br>
銀「ムネが何ですってぇ?」<br>
べ「!!1!???」<br>
銀「そんな驚く事ないじゃない」<br>
べ「お前は同じクラスの苛められっ子ではないか、どうしてこんな所に・・・」<br>
銀「・・・え(何でコイツにまで苛められっ子とか言われるのよぉ」<br>
「ところで、ムネがト゛キト゛キって・・・?」<br>
べ「俺は別に、蒼嬢を見るとムネがト゛キト゛キするなんて・・・・」<br>
銀「貴方、蒼星石が好きなのねぇ?」<br>
べ「これからが本当の地獄だ」<br>
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--------------ヘ゛シ゛ータ帰宅途中<br>
べ「はぁ・・・・・・ムネがト゛キト゛キする・・・」<br>
銀「ムネが何ですってぇ?」<br>
べ「!!1!???」<br>
銀「そんな驚く事ないじゃない」<br>
べ「お前は同じクラスの苛められっ子ではないか、どうしてこんな所に・・・」<br>
銀「・・・え(何でコイツにまで苛められっ子とか言われるのよぉ」<br>
「ところで、ムネがト゛キト゛キって・・・?」<br>
べ「俺は別に、蒼嬢を見るとムネがト゛キト゛キするなんて・・・・」<br>
銀「貴方、蒼星石が好きなのねぇ?」<br>
べ「これからが本当の地獄だ」<br>
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銀「メールでもしてみたらぁ?」<br>
べ「・・・・・・・・・・・・」<br>
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----------帰ってきたヘ゛シ゛ータ<br>
べ「俺はいったいどうしたら・・・・」<br>
ヘ゛シ゛ータは悩み続けた。<br>
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AM3:00<br>
携帯<マッタ゛ーイワナーイテ゛ー<br>
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蒼「誰だろう?こんな時間に・・・」<br>
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From:ヘ゛シ゛ータ<br>
title:<br>
本文<br>
とりあえず、今から会えないか?<br>
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蒼「うはっwうっZEEEEEEE!!!」<br>
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AM3:30<br>
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蒼「はぁ・・・委員長も楽じゃないなぁ・・・」<br>
べ「うぉぉおおお!!!!!蒼嬢!本当に来てくれたんですね!!」<br>
蒼「うん、何の用かな?手短にお願いするよ」<br>
べ「ききき、昨日は・・・教科書、見せて頂き・・・誠にありがとうございました」<br>
蒼「えぇと、うん。それだけかな?」<br>
べ「・・・・・・・・はい///」<br>
蒼「・・・。冬は寒いね、あんまん食べたくなっちゃった。一緒に食べないかい?」<br>
べ「!!!おごらせてもらいます!」<br>
蒼「それはありがたいな、遠慮なくそうさせてもらうよ(ニコリ」<br>
べ「はい///(うはwwwwwwやべwww蒼嬢との関係がかなり縮まったwwww)」<br>
蒼「(おごってもらいでもしなきゃ割りに合わないからね・・・)」<br>
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AM3:50<br>
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水「ヤクルトの配達も楽じゃないわぁ・・あらぁ?」<br>
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べ「いやー最近のアンマンは美味しいですね!ほんと、あんぱんまんかっての!HAHAHA」<br>
蒼「う、うん。そうだよね・・美味しいねアンマン(ピザまんの方が好きなんだけどな」<br>
ベ「あ、あの!今日の昼ごろに映画でもどうですか?!」<br>
蒼「いや、家の手伝いがあるんだ、ごめんね(ジュン君と映画の予定があるのに・・」<br>
ベ「あ、そうですか、なら(ry」<br>
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水「あの子も大変ねぇ・・」<br>
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「ざむ゛い゛……」<br>
そういってどうにかなる問題ではないのだけれど、言わずにはいれないのが人の心理。<br>
白い息を吐き出しながら、今ならバナナで釘が打てるかも知れないと考えてみたりする。雪ちらつく新春の帰路。<br>
「ジュン君、どうかした?」<br>
けろりとした表情で隣を歩く彼女。バックの紐を掴みながらジュンの隣を歩いて、雪を被った道路に足跡を付けて行く。ぎゅ、ぎゅ、と悲鳴を上げる雪の音を聞きながら、口元に薄っすらと笑みを浮かべていた。<br>
「ジュン君?」<br>
そんな何処かあどけなさを含んだ整った顔がふいに近づいて、思わずどぎまぎしている自分。い゛っ、だとかあ゛っ、だとかあまり意味のない言葉を出して、思わず仰け反った。<br>
「……ひどいじゃないか」<br>
拗ねたような声を出すクラスメート兼親友兼想い人(…人形?)は、ジト目でこちらを睨みつつ、立ち止った僕を置いてまた歩き出した<br>
「ごめん。いやでも急に顔近づけてくる蒼星石も悪い」<br>
何とも往生際の悪い悪態を吐きつつ、僕もまた彼女と同じように歩を進める。<br>
「あ。――もしかして照れたのジュン君?」<br>
今度は彼女の方が立ち止まった。ゼロになる前後の距離。バーカ。適当に返して、つられて笑った。図星。<br>
「ふっふっふ……」<br>
「気味の悪い笑い方するなよ蒼星石」<br>
できる限り眉を顰めさせて、不機嫌な声を演出させて、裏拳で軽く彼女の頭を小突く。<br>
「いやぁ…嬉しいね」<br>
叩かれたというのに、尚もうれしそうな顔を浮かべる彼女。<br>
――嗚呼。この一瞬。<br>
本当に僕はこの人のことを好きなんだなと実感するこの一瞬。本当にこの人は僕のことを好きなんだなと実感するこの一瞬。<br>
恋って素晴らしい物なんだと噛み締める新春の帰路。<br>
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