nanatan @Wiki ss@6スレ(その1)


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7 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/24(日) 01:35:14 ID:???
ある日曜@高遠家

七瀬「じゃあ織屋君、料理が出来るまで待っててもらえる?」
浪馬「おう、了解」
七瀬ママ「ごめんなさいね、浪馬君。ナナちゃんがお料理の方にかかりっきりに
     なっちゃうから、その間は私と話していてね」
七瀬「ちょっと、お母さん。なんで断りもなしにいきなり織屋君と話してるのよ」
ママ「あらあら、いいじゃない。心配しなくてもママは浪馬君を取ったり
しないわよ。ね?」
浪馬「え?は、はぁ」
七瀬「もう、何でそこで織屋君に話を振るのよ。お母さんって一事が万事その調子
   だから困るのよ。絶対に余計なこと話さないでね」
ママ「うふふ、大丈夫」
七瀬「絶対だからね」
ママ「はいはい。でね、浪馬君。ナナちゃんとはいつ結婚しようと思ってるの?」
浪馬「ゲホッ」
七瀬「ちょっと、いきなり変なこと聞いてるじゃない」
ママ「あら、変かしら。ママの年だともうそろそろそういう気にもなるのよ」
七瀬「そういう気ってどんな気なのよ、もう。織屋君は私の料理を食べに来ただけ
なんだから、あんまり先の話をしないでよ。落ち着いて料理できないじゃない」
ママ「先の話って事は、ナナちゃんもちゃんと考えてるのね、結婚のこと」
七瀬「ななな・・・・なにいってるのかしら」
ママ「あらあら照れちゃって。孫の顔を見る日も遠くないかしらね、これは」
浪馬「ブーッ」
ママ「あらあら、浪馬君大丈夫?ちょっとナナちゃん、紅茶が切れちゃったから
淹れてあげて」
七瀬「もう、全部お母さんのせいじゃない。ごめんね、織屋君」
浪馬「い、いや。なかなか楽しませてもらってるよ。ほら、うちは両親が海外だから
   こういう親子の会話、みたいのはないからなんとなく新鮮で」
ママ「あら、ありがとう。さ、ナナちゃんそろそろ続きを作ったら」
七瀬「今度は普通にしていてね。お願いだから」
ママ「あらママはいつだって普通よ」
七瀬「…もういいわ。急いで作ってすぐ戻ってきます」

8 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/24(日) 01:35:36 ID:???
浪馬「それにしても本当に仲がいいんですね」
ママ「ふふ、私がこの調子だからね。親子でそっくりだったら今みたいには
いっていないかもしれないわ」
浪馬「そういうものですか」
ママ「ええ。それにしても、最近のナナちゃんはずいぶん変わったんだけどね」
浪馬「え?」
ママ「多分浪馬君と付き合いだした頃からじゃないかしら。それまでは手伝いとして
   料理をしてくれたことはあっても自分からレシピを増やしたい、なんてこと
   言い出すことはあまりなかったんだけどね。ここ一週間は今日浪馬君に
   食べてもらうものを作るんだ、ってナナちゃんがずっと夕ご飯を作ってたのよ」
浪馬「身に余る光栄です」
ママ「あらあら、そう畏まらなくてもいいのよ。お礼を言いたいのはこっちなんだから。
   最近のナナちゃんは本当に幸せそうだし。ああ、素敵な人に巡り合えたのね
   って思っていたのよ」
浪馬「うーん。でも、そこまで言われるとやはり恐縮しちゃいますね」
ママ「ねぇ、浪馬君から見てナナちゃんは彼女としてどう?」
浪馬「え゛。困ったな。七瀬には絶対言わないでもらえますか?」
ママ「ええ。それはもちろん」
浪馬「18年しか生きていない俺が言っても、薄っぺらいようにしか聞こえないかも
しれませんが、愛してます。ずっとそばに居たいし、居て欲しい。
そう思っています」
ママ「ふふ、そこまで言ってもらえると親冥利に尽きるわね。それにナナちゃんも
   幸せ者だわ」
浪馬「七瀬もそう思ってくれているといいんですが」
ママ「それは間違いないわよ。あまり言うとナナちゃんが怒っちゃうから言えない
けど、私が保証するわ」
浪馬「そうですか。安心しました」
七瀬@台所「お待たせー。料理できたわよー」
ママ「ちょうどいいタイミングね」
浪馬「聞かれなくてよかったです」
ママ「でもそのうちちゃんとナナちゃんに言ってあげてね。絶対にすごく喜ぶから」
浪馬「はい、必ず」

9 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/24(日) 01:35:56 ID:???
七瀬「ちょっと、お母さんも織屋君も何を真剣な顔してるの?」
浪馬「ああ、気にしないでくれ。で、今日は何が食べられるんだ?」
七瀬「最初に真鯛のカルパッチョ、次にミネストローネ、その次がぺペロンチーノ、
   メインがコートレット アッラ ミラネーゼ。デザートがフルーツケーキって
   ことになってるわ」
浪馬「なんだかすごいな…ところでそのコート何とかって言うのはどんな料理なんだ?」
七瀬「コートレット アッラ ミラネーゼ、ね。子牛のカツレツミラノ風って
知らない?それをイタリア語で言うとそうなるんだけど…」
浪馬「聞いたことないな。イタリアンなんて普段食べないし。まぁとにかく
   食わせてくれよ」
七瀬「そうね、いろいろ解説しようとした私が間違ってたわ」
浪馬「これがカルパッチョってやつか。何か洋風の刺身って感じだな」
七瀬「身も蓋もない言い方だけど、まぁそんなところね」
浪馬「ミネストローネは俺も知ってるぜ。いろいろ入ってるから好きなんだよな。
   でもってペペロンチーノ、と」
七瀬「どう?前に食べてもらった時よりおいしくなったと思うんだけど」
浪馬「うん、流石に試作してただけのことはあるよな」
七瀬「え、何でそのこと知ってるの?」
浪馬「あ・・・・」
七瀬「お母さん、話したでしょう」
ママ「まぁまぁ、いいじゃない」
七瀬「もう。やっぱりこうなるのね」
浪馬「で、あの舌噛みそうな名前のやつは?」
七瀬「はい。食べてみて」
浪馬「へー、何か面白い味がするな。衣にチーズが入ってるのか?」
七瀬「そうそう。それにね、普通の牛肉だと癖が強すぎて肉の味が勝っちゃうから
   わざわざ仔牛の肉を使ってるのよ」
浪馬「いろいろ大変なんだな」
七瀬「こういうのも料理を作る醍醐味の一つだからね。じゃあ最後のケーキも
食べてみて」
浪馬「これも手作りなんだよな」
七瀬「もちろんそうよ。はい、紅茶」
浪馬「ん、ありがとう」

10 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/24(日) 01:36:28 ID:???
浪馬「はー。食った、食った。ごちそうさまでした」
七瀬「はい、お粗末さまでした。で、どうだった?織屋君」
浪馬「どうって?」
七瀬「その、おいしかったかな、って」
浪馬「それを俺に聞いてもしょうがないじゃん」
七瀬「え、どういうこと?」
浪馬「あ、ちょっと待った。何か勘違いしかかってるだろ」
七瀬「???」
浪馬「つまりだ、七瀬が作ったものなんだからそれがなんであろうと俺にとって
   旨いもの以外のなんでもないって事だよ」
七瀬「お、織屋君」
浪馬「そんなに照れるなって。こっちが恥ずかしいからさ」
七瀬「う、うん。で、でも調味料使いすぎてなかった?全体的に」
浪馬「そんなことないと思うけど。何か間違ってたのか?」
七瀬「そうじゃなくてその…」
浪馬「????」
七瀬「ちょっと…あ、愛情入れすぎたかなって」
浪馬「はははははっ。そういうことか」
七瀬「な、なによ。笑うことないじゃない」
浪馬「ごめんごめん。でもそれならいくら入ってても構わないぜ。たくさん
入ってれば入っているだけいくらでも旨くなるんだからさ。いちいち
細かく加減する必要もないし」
七瀬「ありがとう。頑張って作った甲斐があったわ。でもこれから先、
   どれだけ調味料が増えるかは織屋君次第なんだからね」
浪馬「合点承知。ところでまだ料理残ってるんだろ?七瀬も一緒に食べようぜ」
七瀬「うん。でも、あれだけ食べたのにまだ食べられるの?」
浪馬「まぁ七瀬が一緒に食べてくれるなら調味料がまた一つ増えるからね」
七瀬「それってどういうこと?」
浪馬「よく言うだろ好きな人の笑顔は最高の調味料、ってね」
七瀬「織屋君…」
ママ「あらあら完全に二人の世界に入っちゃってるわね」
七瀬&浪馬「!!!!!!」
ママ「邪魔者は退散するわね。浪馬君、ゆっくりしていってね」
浪馬「は、はいっ」
ママ「声が裏返ってるわよ。ふふふ。それじゃあね」

11 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/24(日) 01:37:01 ID:???
七瀬「すっかり忘れてたわ」
浪馬「俺も…」
七瀬「これは当分の間ネタにされるわね」
浪馬「ははははは…」
七瀬「でもよかった。私の料理おいしいって言ってくれて」
浪馬「いや、お世辞じゃなく料理としても旨かったぜ。あえて注文をつけるなら」
七瀬「つけるなら?」
浪馬「もっといつもの食事、みたいのも食べてみたいなと」
七瀬「お味噌汁とか?」
浪馬「そうそう」
七瀬「干物に、お漬物」
浪馬「うんうん」
七瀬「じゃあ今度織屋君のうちに作りにいってあげる」
浪馬「そうか。よろしく頼む」
七瀬「でも、飽きた~なんて言っちゃダメだからね。これからずーっと食べることに
なるんだから」
浪馬「なーに言ってるんだよ。言っただろ、愛情と笑顔が最高の調味料って。
   一緒にいるかぎり、絶対どっちも尽きることなんてないんだから
   心配することなんて何もないじゃないか」
七瀬「ねぇ、織屋君」
浪馬「ん?」
七瀬「どうしてそこまで私の事を好きでいてくれるの?」

12 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/24(日) 01:37:45 ID:???
浪馬「わからん。正直言って。最初はただの美人な同級生で、でもって次は性格
   キツめの近寄りがたい人で…でも、一緒に遊ぶようになって、七瀬と話す
時間が、誰と過ごす時間より楽しくて幸せで、離れる時が何より嫌だった」
七瀬「・・・・・・」
浪馬「でもって今じゃあどんな綺麗な女の子がいたって何の魅力も感じない。
   いつの間にかそんな風になっちまったな」
七瀬「それは嫌なの?」
浪馬「まさか。言ってるだろ、こうしている時間が何より楽しくて幸せだって。
   俺は七瀬のことが誰よりも大事だし、愛してる」
七瀬「ありがとう。本当に。そこまで言ってもらえるなんて、思ってもいなかった。
私こそ、あなたに出会えて、あなたの事を好きになれて、本当に良かった。
私も織屋君のこと好きだよ、愛してる」
浪馬「しかしあれだな、ちょっと冷静になってみると今のうちらはバカップル
そのものだな」
七瀬「はぁ、いい雰囲気になってたのに、いきなりこれなんだから。どこまで
行っても織屋君は織屋君ね」
浪馬「いやか?」
七瀬「そんなことないよ。そういうところも含めて私は織屋君の事を好きに
なったんだから。だからね、ずっと一緒にいましょう・・・・・・
病める時も」
浪馬「健やかなる時も?」
七瀬&浪馬「死が二人を分かつまで」





30 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/24(日) 10:27:07 ID:???
浪馬「よお、七瀬が風邪ひいて休むとはな」
七瀬「お、織屋くん!?」
浪馬「寝てなくていいのかよ、ハハ、どてらかそれ?いい物着てるな」
七瀬「な、な、な、な、な…」
浪馬「そろそろ寒くなってきたしな、俺も買って着てみっかな」

コンコンコン、ガチャ

ママ「お茶でもいかかがかしら」
浪馬「あ、すみません」
ママ「あらナナちゃん、起きていても大丈夫なの?」
七瀬「お母さん!どういう事なの!?」
ママ「どういうって?」
七瀬「なんで織屋くんが私の部屋に入ってくるのよ!」
ママ「あら、織屋くんはわざわざお見舞いに来てくださったのよ」
浪馬「なんだよ、迷惑だったか」
七瀬「あ…そういう訳じゃないけど、その…」
ママ「ほらナナちゃん、織屋くんのお見舞いのリンゴよ」
七瀬「あ、ありがとう織屋くん…」
浪馬「おう、思っていたより元気そうでよかったよ」
七瀬「うん…」
浪馬「あったかくして寝てろよ、ってそれ着てりゃ平気だな」
七瀬「あ…」

慌ててベッドに潜り込む七瀬、頭から布団を被ってしまった

浪馬「おい、どうした?」
七瀬「……」
浪馬「具合悪くなったのか?」
ママ「ごめんなさいね織屋くん、ゆっくり休ませてあげるかしら」
浪馬「いえ、こちらこそすみません、じゃあな七瀬、お大事にな」
浪馬(七瀬の部屋…もう少しゆっくり見て廻りたかったぜ)

31 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/24(日) 10:28:08 ID:???
ママ「本当にごめんなさいね、なんだか追い返してしまうみたいで」
浪馬「いえ、俺のせいでかえって迷惑かけたみたいで」
ママ「そんな事はないわよ、ナナちゃんは喜んでいるわよ」
浪馬「それならいいんですけど」
ママ「これからもナナちゃんの事よろしくね」
浪馬「は、はい!」
ママ「フフフ」
浪馬「あ、そうだ、七瀬の着ていたあのどてらって、あれどこで売っていますか?」
ママ「あら、気に入ってくれたかしら?私が縫ったのよ」
浪馬「え、そうだったんですか」
ママ「織屋くんも着てみたいのかしら、良ければプレゼントしてあげるわよ」
浪馬「本当ですか!?」
ママ「ええ、はりきって作ってあげるわ」
浪馬「いや~ありがとうございます」
ママ「ペアルックね、それとも色違いの方が良いかしら」
浪馬「ペ、ペアルックって」
ママ「フフフフ…」
浪馬「あ、そ、それじゃあこれで失礼します」
ママ「あら、お帰り?それじゃあまたね、織屋くん~」



そのころ七瀬はまだベッドの中で悶えていた
(こんなボサボサの髪で…)
(パジャマにどてらで…)
(私の顔変じゃなかったかしら…)
(織屋くんが私の部屋に…)
(もっと綺麗にしておけば…)
(ああ、もう、なんで先に言ってくれなかったのよ…)

32 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/24(日) 10:29:04 ID:???
ふと横に目を向けると、紅茶とうさぎさんに切られたリンゴが置いてある。
(織屋くんの持ってきてくれたリンゴ…)

ベッドから出てうさぎさんを手にする七瀬、
何やらジッと見つめ、そしてそっと口に持っていこうと…

コンコンコン、ガチャ

ママ「ナナちゃん、織屋くん帰られたわよ」
七瀬「ヒァァアァァ~~~~~~~」
ママ「何してるのナナちゃん?」



ママ「せっかくお部屋に招待したのに、ゆっくりさせてあげれば良かったんじゃないの?」
七瀬「……」
ママ「それとも私の知らない間に来たことがあるのかしら」
七瀬「そ、そんな事してないわ!」
ママ「フフ、織屋くんてちょっと鈍いわよね」
七瀬「その通りね、否定できないわ」
ママ「ナナちゃんの方が積極的にならないとね」
七瀬「?鈍いの意味が違うんじゃない、、、って、なんでそういう話になるのよ!」
ママ「そうね、まずはペアルックなんてどうかしら」
七瀬「だからなんでそういう話の流れになるの!?」
ママ「大丈夫、私にまかせて、きっと織屋くんも喜んでくれるわ」
七瀬「お母さーん、なに勝手に盛り上がってるの?」



42 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/24(日) 11:21:27 ID:???
昼休み 3-A教室
七瀬「雨堂君、織屋君はどこかしら? ご飯一緒に食べようと思ったんだけど」
刃 「今日は休みだよ。風邪だってさ。珍しいこともあるもんだ」
七瀬「ええっ? だ、大丈夫なの?」
刃 「頑丈なのが取り得だからな。でも暇してるだろうから、見舞ってやったらどうだ?」
七瀬「う、うん。そうするわ」
刃 「浪馬のヤツきっと喜ぶぞ。たっぷり看病してやるんだぜ? はっはっはっはっ」
七瀬「も、もう、雨堂君ったら・・・」

翌日 放課後 自治会室
刃 「何? 高遠が休み? 風邪でか?」
部員「すごい熱があるそうです。昨日はとても元気だったんですけど」
刃 「そんなにヒドイのか?」
生徒「らしいです」
刃 (浪馬の風邪がうつったのか? しかしそんな簡単にうつるもんじゃないだろう)
  (浪馬もまだ休んでるし、いったいどんな"看病"したんだよ? 高遠のやつ)



46 名前:あれの続き[sage] 投稿日:04/10/24(日) 13:32:35 ID:???
三日後 3-A教室
刃 「もう大丈夫なのか?」
浪馬「ああ。でも七瀬がなあ。昨日電話かけたらまだ辛そうだった」
刃 「そういや、高遠が見舞いに行っただろ?」
浪馬「助かったよ。色々してくれてさ」
刃 「色々ね・・・」
浪馬「今度は俺が見舞いに行かないとな。この前のお返しだ」
刃 「・・・・なあ、あんまり無茶するなよ?」
浪馬「無茶? どういう意味だ?」
刃 「いや、こっちの話だ」(高遠の家なら親もいるし大丈夫だろう)

翌日 朝 3-A教室
刃 「たまきちゃん、浪馬は?」
タマ「また風邪。昨日出てきたばかりなのに、ホント自己管理できてないんだから」
刃 「・・・・・」
タマ「刃君?」
刃 「ちょっとヤボ用を思い出した」
タマ「もうすぐ授業は始まるよ? あっ・・・何慌ててるんだろう?」

47 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/24(日) 13:34:00 ID:???
3-C教室

刃 「高遠はいるか?」
七瀬「あら雨堂君、どうしたの?」
刃 「いたのか。どうだ? もう風邪はいいのか?」
七瀬「お陰さまでね」
刃 「昨日浪馬が見舞いに行ったと思うんだが」
七瀬「ええ。すごく張り切って色々してくれたの。先日のお礼だって」
刃 「そ、そうか・・・」
七瀬「母が急用で出かけちゃったけど、織屋君のお陰で寂しくなかったし」
刃 「ふ、二人きりだったのか?」
七瀬「え? うん・・・でも夜までのホンの短い間よ?」
刃 (その短い間に何してたんだよ? お前らは!)
七瀬「雨堂君、ところで浪馬君は?」
刃 「あ、いや・・・」
七瀬「どうかしてたの?」
刃 「実はまた風邪で休んでるんだ」
七瀬「た、大変! 今日帰りにお見舞い行かなくっちゃ!」
刃 「あ、いや、高遠、また風邪がうつるとあれだし・・・」
七瀬「スーパーに寄って夕食の材料買って、そうそう、お洗濯物も溜まってるかしら?」
刃 「・・・・・」
七瀬「またぶり返すなんてこの前の看病の仕方では足りなかったのね。
   もう今日は徹底的に看病するわ!」
刃 (お前ら風邪薬飲む前に、バカップルに効く薬飲めって・・・・)

翌日刃の予想通り、浪馬と七瀬は学校を病欠した





97 名前:図書室1[sage] 投稿日:04/10/24(日) 16:25:43 ID:???
ここで感化されてSS書いてみた。
3つほどネタが思いついたけどとりあえず図書館お勉強編
素人同然の分だけど良かったら読んでおくれ。

「七瀬勉強か?」
期末テスト2日前、図書室に入ろうとした
私を織屋君が声をかける。
「えっえさすがにこの時期はね」
「あなたは大丈夫なの?」
「俺はほら今までどうにかなってきたから今回も大丈夫」
「ダメよもしもあなたが留年でもしたらわたし・・・・・・・」
「ねぇ、勉強見てあげるから一緒にやって帰りましょ」
泣きそう顔で訴えってくる。
「お前のそんな顔見たくないからな少しだけなら」
「ありがとう」
二人で図書室に入った。

98 名前:図書館2[sage] 投稿日:04/10/24(日) 16:26:33 ID:???
15分後
「どうしたの?全然進んでないみたいだけど」
「お前の勉強する顔を見てたらデートの時の七瀬も可愛いけど
りりしいお前も可愛いな」
七瀬の顔は一気に真っ赤になった。
「ちょっと何をこんな所で言ってるの」
ムッとしてはいるけどまんざらでもない様子。
「それより早くお勉強しないと」
「俺はやっぱもういいよ、お前の可愛い顔を見ているだけで十分だ」
一段と真っ赤な顔になる七瀬。
「もう恥ずかしいんだからそんなこと言わないで」

99 名前:図書館3[sage] 投稿日:04/10/24(日) 16:27:03 ID:???
さらに15分後
「なぁ七瀬もう飽きた、帰ろうぜ帰りにHOTSHOTかファイトクラブ
にでも寄って行こうぜ」
少し強引に七瀬に話しかける。
「そうね、あなたがそう言うなら、やっぱりダメ今日はお勉強よ」
「でもよー」
食下がる浪馬に明暗が浮かぶ。
「だったら七瀬俺もお前の言うこと聞いて勉強するからお前も
俺の言うこと1つ聞いてくれないか?」
「それであなたがまじめにお勉強するのならいいわよ」
七瀬はあっさりと了承した。

100 名前:図書館4[sage] 投稿日:04/10/24(日) 16:27:34 ID:???
3時間後
「フゥーーーーッ」
浪馬が長いため息をつく。
「あなたもまじめにやれば出来るのね」
「これが愛の力というやつかな」
再び真っ赤になる七瀬
「馬鹿、これはあなたの実力よ、私は少し力を貸しただけよ、
そろそろ閉門時間だし帰りましょうか」
「あーの織屋君帰り家まで送って貰えるわよね?」
「ああっ元からそのつもりさでも七瀬何か忘れてないか?」
「えっ・・・・・・・」
「ほら勉強する代わりに何か1つお願いを聞いてくれるというやつ」
「もちろん忘れてないわよ、あなたとの約束だもの忘れたりしないわ
あなたのことだから夕飯を作りに来てほしいとかと思ったの」
「残念、今ここで七瀬とキスがしたい」
三度真っ赤今度は耳まで真っ赤になる。
「ダメよこんなとこで回りに人はいないけど司書の横溝さんがいるもの」
「ふみさんならさっき出て行ったよ、用事があるとかで戸締りお願いって
鍵預かっている。だからこの広い図書室にいるのは俺と七瀬二人だけ」
「わかったわ、あなたがそうしてほしいなら、でもキスだけよ、それ以上は
試験が終わってからね」
恥ずかしげに言い終わったと同時に七瀬から浪馬に抱きついて行った。
「私だって本当は我慢してたんだからね責任とってね」
二人の舌が熱く絡み合う。
唇が触れ合うキスからどちらからともなく舌が絡み合う。
浪馬がいたずらに唾液を七瀬に送り込む躊躇なく飲み込む七瀬。
二人のキスはしばらく続いたが下校を促す放送とともに終了した。

101 名前:図書館5[sage] 投稿日:04/10/24(日) 16:28:36 ID:???
帰り道

腕を組みながらゆっくりと帰宅する二人
「ありがと、あなたのおかげで試験頑張れる元気がでたわ」
「俺もだよ、でも何か我慢出来なくなった、なぁ七瀬やっぱ俺の部屋に
寄らないか?」
「ダメよ今日はキスだけという約束だったでしょ、試験が終わった日曜日に
たっぷりと楽しみましょ」
「七瀬もずいぶんエッチになったなー自分からたっぷり楽しもうとか
言ったりして」
「あらっこんな私に変えたのは誰からしら?それに楽しみましょと言ったのは
デートのことでそれ以上のことはどうかしら」
七瀬が笑いながら組んでいた腕を離し浪馬のホッペにキスをした。
「ありがとうここまででいいわ、さっきの続きをしたかったら頑張って
テストで良い点を取ってね」
落ち込みかけていた浪馬に元気が戻り
「わかった頑張るよ、お前のためにも」
「ええっ私のためにも頑張ってね」

二人を冬の夜が優しく包み込んでいった。





126 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/24(日) 20:39:09 ID:???
「ただいま!」
七瀬は家に帰るとすぐに自室に上がった。
「ナナちゃん、お帰り。ご飯は」
「外で食べて来るって出かける前に…」
「あら、デートで食事してきたのね」
・・…バタン!
ママからの問いに七瀬は答えず部屋に入る、
着替えないままベットに飛び込むその顔は真っ赤で目は潤んでいる。
(キスしちゃった・…ついにしちゃった・・…織屋君と)
(単に唇が触れただけなのにこんなにドキドキするなんて・…)
(…何でしちゃったんだろ…好きだから?・…雰囲気が良かったから?・…)
七瀬は指で唇をなぞる。
(あんな気持ちになるなんて思わなかった・…)
(キスの味なんて分からなかったけど…一緒に飲んだ食後の紅茶の香りが・・…)
(明日から織屋君の顔をちゃんと見れるのか不安)
(でも私は執行部副会長、明日も彼の始末書を受け取らなきゃならない)
(織屋君は私とキスしてどう思ったのかな・・・…)
(抱いてきたけど体には触ってこなかったし・…)
(でも今、キス以上されたら恐い・・…)
(織屋君、私の気持ちの整理がつくまで待ってくれるかな・…)
(待ってくれるよね、大好きな織屋君・…)
・・…

「すぅすぅ……」
いつのまにか眠っていたがその寝顔は笑みにあふれていた。



169 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/25(月) 15:39:34 ID:???
今3時過ぎ、執行部内には私と織屋君しかいない。
いつものパターンなのに今日の私はちょっと緊張している。
書類を受け取る時もお茶を渡す時も織屋君の顔をまともに見れない。
今向かい合って座っている彼はお茶を飲んでいる、
その様子を私はじーっと見ていた。
(ジノリのカップが触れているあの唇にキスをしたと思うと何か照れくさい…)
カップを置いた織屋君が私を真正面に見ながら話し掛けてきた。
「なぁ七瀬?」
「な、何よ」
「今日のおまえはちょっと変じゃないか?」
「そ、そうかしら」
(貴方のせいよ・・)
「う~ん、なんて言うかな。俺の顔をまともに見ようとしないし…」
(なんか恥ずかしくって見れないのよ)
「昨日のキス、そんなに嫌だったのか」
私は何も言い返せなかった。
(昨日の事は言わないで、もう恥ずかしいから…)
「嫌ならもう会わない・・」
「そ、そんな事無い! そんな事全然無いって……あっ……」
思わず織屋君を見るように話した私に織屋君がニヤニヤしている。
「やっと俺の顔を見てくれたな、七瀬」
(…織屋君ってイジワルなのかしら・……それとも私が正直じゃないのかな…)
「ご、ごめんね、織屋君。何か意識しちゃって…」
「じゃ今週末もデートしよっ、約束だぜ!」
「うん!」
私は彼の顔を見ながら思わずうなずいていた。



235 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/26(火) 15:51:58 ID:???
俺は七瀬と今日も執行部でお茶を飲んでいるわけだが・…、
昨日・今日と七瀬が俺をちゃんと見ようとしてくれない。
週末のキスが原因では、と思うのだがそれにしては意識しすぎじゃないのか?
かと言ってデートに誘う事は出来たんだしう~む……
「ねぇ、織屋君」
七瀬が両手でカップ(俺が誕生ブレゼンドで送った奴だ)を持ち
それを少し動かして中のお茶を見ながら話し掛けてくる。
「なんだ、七瀬?」
「お、織屋君って女の子に対していつもこんな感じなの?」
「はぁ?」
「えっ…、ご・ごめんなさい……何でも無いわ・…」
(う~む、何をいいたいのかよく分からないが…)
「七瀬」
「何?」
「俺は女の子と仲良くなりたくて話し掛けたりしているけど」
「・・…」
「いくら仲良くなりたいからといってもキスまではしないぜ」
七瀬は顔を上げ俺を見て微笑むとまた目をそらして顔を下げてしまった。
(こりゃ当分続きそうだな・…)
俺は心の中で溜息をついた。





152 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/25(月) 00:19:03 ID:???
電車を乗り継いで海まで来た。

【浪馬】「さすがにこの季節は人が少ないな。」
【七瀬】「わたしは人混みが苦手だから、気が楽だわ。」

砂浜まで歩く途中、手をつないで来る七瀬。

【七瀬】「ちょっと寒いし。…この辺で知り合いに会うことは無いからいいでしょ。」
【浪馬】「じゃあもっとくっ付くか?」
【七瀬】「…」

七瀬がくっ付いてくる。

【浪馬】「来年は夏に来ようぜ。」
【七瀬】「あら、来年だけ?」

【浪馬】「…いやその。次の年も」
【七瀬】「その次の年は?(*^ー^)」

…。無限ループ。





154 名前:97[sage] 投稿日:04/10/25(月) 01:00:12 ID:???
》102-106
レスどうもでした。
2本目が書きあがったので投下します。
ご指摘の点は直せたと思うがヘタなのでスマン。
初Hと2回目Hの間の祭日という設定で。

コンコン、コンコン
私は織屋君の部屋をノックする。
「まだ寝てるの?失礼して入るわよ」
「お邪魔します」
私はとりあえず中に入ってみた。
入ってから思うのだけど鍵を掛けずに寝るのは
やはり注意した方がいいのかしら。
彼はベッドで大の字になってまだ寝ていた。
彼の寝ているベッドの上で私たちこの間
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
初めてを交わしたのかと思うと
「ゴクッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ダメダメ今日はお部屋をお掃除しにきたのだから
赤くなった顔であの時の余韻を振り払いながら
「起きて織屋君起きて」
私はゆっくりと体を揺する。
「タマか後5分、5分だけでいいから寝かせてくれ」
柴門さん何で柴門さんの名前が出てくるの、
二人は幼馴染だし部屋まで入って起こすこともあると思うけど
今目の前に居るのはあなたの彼女で幼馴染とは違うのよ。

155 名前:97[sage] 投稿日:04/10/25(月) 01:01:16 ID:???
急な嫉妬心が私のいたずら心を目覚めさせる。
「エイッ・・・・・・・・・・・・・・」





「プハアッ!! なっ何するんだーー」
「何言ってるの約束の時間なのに起きてないあなたが悪いんでしょ」
「だからと言って鼻を摘んで息を出来なくするのは酷いじゃないのか」
「酷いのはあなたじゃない、せっかくお掃除の約束していたのにまだ寝てるし
他の女の子の名前出したり、私はあなたのお役に立てるのが嬉しくて、楽しくて
ここに来てるのよ。それなのに、それなのに」
私は泣き声になりながら高ぶった感情を一気に吐き出した。
さすがの織屋君もバツが悪そうに
「すまなかった。楽しみにしてくれてたのにな許してくれ」
私の両手を握り頭を下げた。
「いいの私も少し強く言い過ぎたみたいごめんなさい」
私も頭を下げた。
「でも七瀬他の女の子の名前って誰、タマ、夕璃ちゃん、博子ちゃん」
ほっといたら頼津学園の女生徒全員の名前を言いそうだったので静止した。
「もういいのよ、呼んだのは柴門さんいつも起こしに来てくれるからでしょ」
「いつもではなく時々だよあいつも朝弱いしな」
「それだったら毎日私が起こしに来てあげるわ、もちろんあなたが望めばだけど」
自分でもわかるくらい顔が真っ赤になっている。
「お前学校から逆方向だろ面倒だろ、電話で起こしてくれ」
「電話だったらあなたは起きないと思うしそれに私自身があなたの顔を
毎日見たいの」
織屋君から目を離さず見続けた。

156 名前:97[sage] 投稿日:04/10/25(月) 01:01:45 ID:???
「わかったよ、でも毎日は七瀬も大変だろうから月と木曜日に来てくれ」
「わかったわ、私その2日は朝7時に起こしにくるわね」
「・・・・・それは止めてくれー、せめて8時くらいにしてくれ」
「ダメよせっかく二人で通学できるのだからゆっくり歩いて行きましょ、
それに早く通学したら他の人に見られる心配もないでしょ」
織屋君は納得したのか頷いた。
「じゃあお互いすっきりしたところでお部屋のお掃除をしましょう、あなたも
いつまでもパジャマでいないで早く着替えて」
「着替えてって七瀬さん見られてると着替えれないのですけど」
「いいじゃない、つい先日お互いの裸見たばっかりよ」
「それでもですね七瀬さん」
私は織屋君の言葉に耳をかさず部屋に掃除機をかけ始めた。
「七瀬さん聞いてます」
「な・な・せ・さーーーーーん」

冬を前日に控えた暖かい秋の日の午後の出来事だった。





165 名前:合わない息[sage] 投稿日:04/10/25(月) 14:42:31 ID:???
やっとデートに応じてくれて、何度か遊びに行った状況。
昨日出てた水族館ネタで変則っぽくやってみた。

頼津駅前 水族館の帰り 七瀬はかなりおかんむりらしい。

七瀬「まったく・・あなたと一緒にいるとロクなことにならないわ」
浪馬「まだ怒ってるのか?」
七瀬「当たり前でしょ?! 頭から塩水かぶったのよ? 髪がベタベタだわ」
浪馬「せっかくのイルカショーだから目の前で見たかったんだ」
七瀬「でも一番前の席は止めようって言ったでしょ? なのに無理やり・・」
浪馬「悪かったよ」
七瀬「お魚を見れば『喰えるのか?』『宇宙人みたいな顔』とか変なことばかり言うし」
浪馬「魚はあまり詳しくなくてさ」

今日はずっとこの調子だった。生真面目な七瀬とお調子者の浪馬は、なかなか呼吸
が合わない。デートの回数も少ない今はまだ、二人は互いを掴み切れていないのだ。

七瀬「その癖ハリセンボンが私に似てるですって? ホント失礼しちゃうわ!」
浪馬「すぐ膨れるから・・じゃなくて、あ、あれは冗談だったんだよ」
七瀬「女の子に言っていい冗談じゃないでしょ!」
浪馬「スマン、もう言わないから」
七瀬「ふんっ」
浪馬「今度必ず埋め合わせするから、機嫌直してくれよ、な?」
七瀬「こ、今度・・?」
ふくれっ面の七瀬が驚きの表情になった。

166 名前:合わない息[sage] 投稿日:04/10/25(月) 14:53:47 ID:???
七瀬「こ、今度って、あなたまた私を誘うつもりなの!?」
浪馬「い、いけないか?」
七瀬「・・・・こ、こんな目に合わせたくせに」
浪馬「今日の事は謝るよ。でも次は七瀬も楽しめるよう頑張るからさ」
七瀬「え・・"も"? お、織屋君、あなた今"も"って言ったの?」
浪馬「ああ、言ったぞ」
七瀬「それじゃ・・・あなたは今日楽しかったわけ?」
浪馬「俺は楽しかったぞ」
七瀬「嘘ばっかり」
浪馬「嘘じゃないぜ」
七瀬「ずっと私に怒られっぱなしで、それでも楽しかったって言うの?」
浪馬「怒られる?・・・はははは、そうだっけ?」
七瀬「忘れたとは言わせないわ。それに今だって文句言われてるでしょ?」
浪馬「まあ、そりゃそうだけど、七瀬と話ができるだけで楽しいからさ」
七瀬「お、怒られて楽しいなんて、あなたって変じゃないの?」
浪馬「そうか? まあ、怒られる相手にも寄るけどさ」
七瀬「・・・本当に変な人なのね、織屋君は・・・」
浪馬「変変言うなよ。俺はいたって普通のつもりだ」
七瀬「そりゃ自分で自分を変だと思う人はいないわね、くすくくす」

呼吸が合わないことが、逆に功を奏することもある。
七瀬は浪馬の意外な言葉に面食らい。そのため怒りを忘れた。

167 名前:合わない息[sage] 投稿日:04/10/25(月) 14:58:10 ID:???
交差点

七瀬「じゃあ私はここで」
浪馬「ああ」
七瀬「今日のことはよーく反省するのよ?」
浪馬「わ、わかってるよ。次はきっと汚名挽回するから」
七瀬「汚名は返上するものよ? 日本語は正しく使いなさい」
浪馬「うぐ・・な、なあ、それよりまたデートしてくれるよな?」
七瀬「んー、さあどうかしら?」
浪馬「七瀬、つれないこと言うなよ・・・」
七瀬「今日みたいな目に合うのは二度と御免だわ。だけど・・」
浪馬「だけど?」
七瀬「私に怒られてもヘソ曲げない? 文句言われても気を悪くしない?」
浪馬「へ?」
七瀬「さっき言ったじゃないの。私に怒られても嬉しいって」
浪馬「あ、ああ、言った」
七瀬「じゃあ誘うだけなら許してあげようかしら」
浪馬「な、なんか引っ掛かる言い方だな」

168 名前:合わない息[sage] 投稿日:04/10/25(月) 14:59:54 ID:???
七瀬「私って怒りっぽいのよ。織屋君も知ってるでしょ?」
浪馬「じ、自分で言うなよ・・」
七瀬「一緒にいれば、きっとあなたはしょっちゅう私に文句を言われるわ。
   もう耳にタコができるくらいにね。元々あなたは私を怒らせる名人だし」
浪馬「名人と言われても・・・」
七瀬「今日みたいにガミガミ怒ってばかりだと、さすがにあなたに気の毒かと
   思ったんだけど、怒られて嬉しいのなら私も気が楽だわ。遠慮しなくてすむもの」
浪馬「よ、よくわからん理屈だな」
七瀬「どうするの? 織屋君。私と出かけると文句ばかり言われて、いつもお説教よ?
   それでもいい?」
浪馬「お、おう。望むところだ」
七瀬「・・・・・・わかったわ」
浪馬「じゃ誘っていいんだな? やれやれ、ホッとしたぜ」
七瀬「怒られるのがわかって安心するなんて、あなたって本当に変な人ね、くすくす」

その夜、七瀬は自分の部屋で一人考え込んでいた。
(織屋浪馬・・・怒られて嬉しいなんてバカじゃないのかしら?)
(本当に変わってる・・・あんな人は初めてよ・・・・織屋君・・変な人・・)
呼吸が合わないからこそ、なおさら惹かれることもある。





205 名前:ふみ受難[sage] 投稿日:04/10/25(月) 21:07:43 ID:???
昼休み 図書室カウンター

七瀬「あの横溝さん、織屋君見ませんでした?」
ふみ「織屋か? ほら、そこ」
ふみがあごをしゃくる方を見れば、浪馬が机に突っ伏して眠っている。
七瀬「やっぱり・・・」
ふみ「済まないが、おまえが叩き起こして連れ出してくれ。今手が離せなくてな」
七瀬「は、はい」
七瀬は浪馬に近づくと、そっと顔を覗き込んだ。
七瀬(しょうがない人ね・・・でも・・・可愛い寝顔・・・・)

七瀬「横溝さん」
ふみ「ん? ああ、起してくれたか? 手間をかけさせて悪かったな」
七瀬「いえ。あの・・織屋君、もう少し寝かせておいてあげられないでしょうか?」
ふみ「はぁ?」
七瀬「あんまり気持ちよさそうだから・・か、可哀想で起せないんです」
ふみ「か、可哀想?」
七瀬「ええ、すいません」
ふみ「高遠、おまえ何か悪いものでも食べたのか? いいよ、私がやるから」
七瀬「あっ・・・」
ふみが浪馬に近づこうとすると、七瀬は慌てて先回して押し留めようとする。

206 名前:ふみ受難[sage] 投稿日:04/10/25(月) 21:10:08 ID:???
ふみ「高遠、なんのつもりだ?」
七瀬「今は人も少ないし、昼休みの残りも僅かですから、寝かせておいてあげ
   て下さい」
ふみ「そうはいかん。その間抜けな寝顔をこれ上放置するわけにはいかない」
七瀬「あ、ダメ」
ふみが浪馬の寝顔を指差すと、七瀬は手で浪馬の顔をさっと隠した。
ふみ「な、何やってるんだ?」
七瀬「そ、それは・・あの・・織屋君の寝顔を他の女の人に見られるの嫌なんです」
ふみ「な、なに? ば、馬鹿者! い、いきなり変なことを言うんじゃない。
   こ、こっちまで恥しくなるじゃないか!」
七瀬「ご、ごめんなさい」
ふみ「あ、あほらしい。もう好きにするがいい」
ふみは呆れたように言い捨てると、カウンターに戻った。

七瀬はと言えば、ふみの許可を貰ったからには遠慮はいらないとばかりに
浪馬の横に陣取ると、優しく微笑みながら浪馬の髪を撫で付けている。

(うっ・・み、見ちゃおれん。あいつら目の毒という言葉を知らんのか?)
(しかし織屋と高遠とはな。事実は小説より奇なりとはよくいったもんさ、ふふふ)



245 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/10/26(火) 22:51:46 ID:???
図書館でのひと時…

【七瀬】「織屋君、どうして勉強しないの? もうすぐ校内模試よ」
【織屋】「そうはいってもなぁ、勉強は自慢じゃないが苦手だ!」
【七瀬】「そんな事をいっている場合じゃないでしょ」
【織屋】「う~む、目標が無いし困ったぞ」
【七瀬】(目標が出来れば勉強してくれるのかな……よし!)
【七瀬】「あ、あのね、織屋君」
【織屋】「なんだ?」
【七瀬】「今回の模試でね、もし…もしよ。偏差値が70以上取れたなら…」
【織屋】「取れたなら?」
【七瀬】「わ・私をあげちゃう・…」(真っ赤)
【織屋】「・・…はっ、七瀬! 何を言っているんだ?」
【七瀬】「…もう、何度も言わせないで。私の、私のはじめてをあげるって…」(さらに真っ赤)
【織屋】「・…ぅおおおお~、何かやる気が俄然出てきたぞ~!!!」
【七瀬】「・・頑張ろうね、織屋君」(潤んだ目で織屋を見つめる七瀬)
・・……
【ふみ】(なんなんだあの2人は? 他に生徒がいないとは言え私がいるのを忘れているらしい)
   (本を整理しようにも出て行きづらいではないか、ある意味微笑ましいがな、ふふふ)