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激突! 二人の王」(2009/06/04 (木) 00:00:54) の最新版変更点

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*激突! 二人の王 「どうした、もっと喰い甲斐のあるところを見せろ」 「へぇ、凄いじゃない。その調子で楽しませてよ……」 二人のライダーは静かに言葉を掛け合う。その声の大きさとは裏腹に両者の刀は何度もぶつかり合い、激しい火花が散っていた。 「…リントにしてはなかなかやるじゃない」 マッハによる奇襲を防がれてもグレイブは余裕の姿勢を崩さない。力強く斬り込んで来るガオウの太刀筋を見極めて丁寧にラウザーで受け止めていく。 「そういうお前は評判ほどじゃねえみたいだな…」 一方、ガオウもただ受け流されるような男ではない。一回一回の切り込みの威力を比較すればグレイブラウザーとガオウガッシャーでは明らかにガオウに有利な展開だ。貧相なラウザーの刃でガオウの大剣を捌き続けるのは難い。徐々にガオウがグレイブを押していくのは明らかだ。 『SLASH』 「グッ…」 これまで軽く受け止められたラウザーの威力が急に上がり、ガオウは完全に不意をつかれた。 ガオウの思考を読んだかの如く、グレイブは新たなカードを読み込んだのだ。―Slash Lizard―、ラウザーの切れ味や威力を倍増させるカードだ。 「どう? ちょっとは楽しめそうかな?」 「…上等だ」 ガオウは勢いよくラウザーを弾くとそのままグレイブを袈裟懸けに斬りつける。 「お前は俺が喰ってやるよ…ダグバ!」 「いいね君…僕も楽しくなってきたよ…」 二人の激しい戦いをガドルは遠巻きに眺めていた。ガオウの力は自ら経験済みであり、その程はよく理解している。そこから察するに今ダグバが纏っているリントの鎧は自分と同等もしくはそれ以上の力であろう。 「だが…ダグバの真の力には及ばない…」 何故ダグバは自分の力を使わないのか。制限がかかっているのか、それとも… 「…そろそろ喰ってやるよ」 変身制限が近いことを予期したガオウはマスターパスを手に取る。 「ええと…これだったかな…?」 そんなガオウをよそにグレイブは何枚ものカードの中からある1枚を選び出す。 『ABSORB』 ラウザーに表示される数字が上昇し、再び最大値へと戻っていく。 「そうそう…カード使うと減っちゃうんだよね…この数字」 「遊んでる暇があるのか?」 『Full Charge』 ガオウの最大の攻撃を予期したグレイブは3枚のカードを取り出す。 ―『KICK』、『THUNDER』、『MACH』― ――『Lightning Sonic』―― 「ふふふ…ライダーキック…」 勢いよく飛び上がったグレイブは青い稲妻が宿った右足をガオウへと向ける。 「ライダーキックねえ…見飽きたんだよ、その技はよ!」 ガオウはこの島に来てから既に2号のライダーキックやギャレンのバーニングディバイドをその身で実感していた。力勝負は嫌いじゃないが既に見切った技を何も馬鹿正直に迎え撃つことはない。 ガオウガッシャーに宿った光の刃は宙を舞い、グレイブへと向かっていく。 「ハッ!」 ガオウは腕を振るうと同時にその体を回転させて立ち位置を大きく横へ移動する。それに合わせて光の刃も旋回し、グレイブの背後へと回り込んでいく。 「くたばれ!」 光の刃、タイラントクラッシュはグレイブのライダーキックを後押しするかのように無防備な背中に命中し、タイラントクラッシュの威力によって加速されたライダーキックは横へ回避をし終えたガオウには当たることなく、その威力のままにグレイブを道路に叩きつけた。 「…どうだ…ダグバ?」 削れ飛んだアスファルトの煙の中から姿を現した白衣の青年にガオウは語りかける。 「いいよ君…響鬼っていう鬼のリントといい、楽しい戦士が多いじゃない…」 ダグバが歩み寄ると同時に制限によって変身が解除された牙王にダグバはバックルを投げ渡す。 「それ使っていいよ。もっと戦おうよ…君ならもう少し楽しめそうだ…」 「それはどうもご丁寧に…」 牙王はダグバの意図を探った。このタイミングでわざわざこちらに変身アイテムを渡す余裕。これはダグバの自信の表れだろう。つまりは死力を尽くした自分の戦いが奴にとっては遊びに過ぎないという絶対的な余裕。 「ますます喰らい甲斐がありそうじゃねえか…なあ、ダグバ!」 牙王は懐に忍ばせていたカードデッキをダグバに投げ渡す。 「お前もそれを使え…貸し借りがあるのは好きじゃない」 「これは赤や黒のリントの戦士になるときに使ってた道具かな? …いいよ。もっと僕を笑顔にしてよ…」 『OPEN UP』 「変身!」 「ふふ…変身…」 ―グレイブVSオルタナティブ・ゼロ― 牙王とダグバの第2ラウンドが幕を開けた。 じっくりと刀を競り合った第1ラウンドと異なり、今度はいきなり両者がカードに手を伸ばす。 『SLASH』、『MACH』 『SWORD VENT』、『ACCELE VENT』 電子音声が鳴ると同時に両者ともに超高速で動き始めた。そのスピードのためか第1ラウンドよりもさらに激しく刀がぶつかり合う。 「何だかんだ言って短期決戦が希望なんだ?」 「…腹が減ってな。早く喰らいたくて我慢できないんだよ…」 ガオウの言葉は半分正しく、半分嘘だった。強き者を少しでも早く喰らいたいという欲求も確かにあったがそれ以上に肉体への負担が大きくなってきているのを感じたのだ。 ギャレンに負わされた怪我にこれまでの連戦を考えれば当然の結果といえるだろう。 「さっさと決めさせてもらうぞ…」 「もっと楽しみたかったんだけど…仕方ないね」 『FINAL VENT』 ―『KICK』、『THUNDER』― ――『Lightning Blast』―― 「ねえ、教えてよ…君の名前を」 「俺は全てを喰らう王…牙王だ!」 バイクとキックの激突の末に残っていたのは……… 「さて、ガドル…君はどうするの?」 横たわる牙王のそばに立ったダグバはこれまでの戦いを見ていたガドルに話しかけた。 「ダグバ…私は今そこに横たわっている男に一度敗れた。今の私ではあなたには勝てない…」 「そう…つまらないね」 ダグバは辺りに散らばるカードを拾い集めるとガドルに背を向けて歩き始めた。 「だが!」 ガドルは去り行くダグバに大声で話し続ける。 「…私は私のゲゲルを行う! この島にいる強きリントの戦士を…クウガを含め全ての戦士を倒して見せる! そうしたらあなたとのザギバスゲゲルだ!」 「…待ってるよ。ガドル」 ダグバは小さな声で呟くように返事をしながら去っていった。 「…さて、こちらも行くか」 ダグバの姿が完全に見えなくなった頃、ガドルは牙王を担いでバイクへと歩み寄った。 「私も貸し借りは好きじゃないからな…」 以前見逃してもらった礼を込め、ガドルは呟いた。今はひとまずの休息が必要だ。 「保養所とやらの風呂は壊してしまったが…確かあの近くに別の建物もあったはず。休息をとるには十分だろう」 二人の戦士を乗せたバイクは戦場を後にした。 ダグバは一人喜びを感じながら北へ向かって歩いていた。 「クウガに響鬼、そして牙王か…リントの戦士もなかなかおもしろいね…ガドルも楽しみだし」 しかし、強き戦士との戦いへの喜びに胸を躍らせる一方で僅かな怒りも育ちつつあった。 「確か…カードはもう1枚あったはずなんだけどな? 志村…」 あのカードがあればさっきの戦いももっと楽しめたかもしれない。自分の楽しみを奪った者に対する怒りも徐々に大きくなり始めていた。 「とりあえず…工場にでも行ってみようかな。リントの道具もおもしろそうだしね…」 **状態表 【D-4 交差点】 【1日目 日中】 【牙王@仮面ライダー電王】 【時間軸】:最終決戦前。 【状態】:全身打撲、疲労大、あばら3本骨折、腹部に重度のダメージ、1時間20分変身不可(オルタナティブゼロ)、2時間変身不可(ガオウ、グレイブ) 気絶中 【装備】:ガオウベルト 【道具】:マスターパス、基本支給品一式×2、ランダム支給品1?(牙王、ゾル大佐分。共に未確認)、      コンビニから持ってきた大量の飲食料(中量消 費) 【思考・状況】 基本行動方針:全て喰らい尽くした上で優勝 1:ダグバを喰らう。ガドルはしばらく連れまわす。 2:最終的に全参加者を食う。 3:人が集まりそうな施設を適当に目指す。 4:機会があれば煩わしい首輪を外す。 5:ガオウライナーを取り戻して村上も喰う。 6:餌(人質)が確保できたら放送局を利用して死にたがりな獲物を誘き寄せるか? 備考 ※会場のどこかに時の列車(予想ではガオウライナー)が隠されていると推測しています。 ※木場の生存には未だ気づいていません ※ゾル大佐のデイパックを偶然奪いました。 【ドラグブラッカーについて】 ※デッキが破壊された事によりドラグブラッカーとの契約が無くなりました。 ※ドラグブラッカーはイブキを捕食した為、ある程度傷が回復、空腹状態は脱しました。 ※牙王に対して非情に強い恨みを抱えています。 ※E-4民家でミラーワールドに戻って以降の消息は不明です。 ※今後の行動はリレーしてくださる書き手さんにお任せします。 【ゴ・ガドル・バ@仮面ライダークウガ】 [時間軸]:ゴ・ジャーザ・ギのゲゲルを開始後 [状態]:全身打撲、疲労大、右目と左腕に違和感、右足部装甲破損、      40分変身不可(オルタナティブ・ゼロ)、1時間20分変身不可(怪人体) [装備]:首輪探知携帯 [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:強き者と戦い、強くなる。 1:リントの戦士を倒す。 2:再びあの二人と戦う。 3:桜井侑斗と決着をつける。 4:戦闘を繰り返し、強くなる。 5:最終的にダグバを倒す。 6:クウガの異変に僅かの恐怖。何れ再戦する 7:とりあえず保養所か診療所で休息する 備考 ※ガドルは自分にルールを課しているため、抵抗しないただのリントには攻撃しません。 ※左腕は超常現象が起きたのか何故か治りました。右足の装甲が直らないのは、謎です ※保養所内の浴場が大破しました、使おうと思えばもしかしたら使えるかもしれません 【ン・ダグバ・ゼバ@仮面ライダークウガ】 [時間軸]:47話、クウガアメイジングマイティに勝利後。 [状態]:脇腹に刺し傷、胸部に蹴りによるダメージ、右肩に清めの音によるダメージ、全身に軽度のダメージ、2時間変身不可(グレイブ、オルタナティブゼロ) [装備]:グレイブバックル [道具]:基本支給品×3 ラウズカード(スペードA~9、ハートQ)、サバイブ『疾風』 オルタナティブゼロのデッキ 【思考・状況】 基本行動方針:究極の闇を齎す。 1: 究極の闇を齎す。 2:強くなったクウガ、龍騎、響鬼、ライア(サソード)、牙王、ガドルと再戦 。 3:『仮面ライダー』と思われる一文字隼人、風見志郎、城戸真司と戦う。 4: 自分に楯突いた志村には容赦しない。 5:リントの道具の力に興味。 ※自身の戦闘能力に制限がかかっていることを何となく把握。 ※志村が人間でない事を知りました。 ※ハートのKが無くなっている事に気付き、志村が奪ったと思っています。 ※リントの道具に興味を持ち、工場に向かいました。 |098:[[金色の戦士(後編)]]|投下順|100:[[流されぬ者は]]| |098:[[金色の戦士(後編)]]|時系列順|101:[[藪をつついて黒龍を出す]]| |094:[[Fatality-Cross(後編)]]|[[牙王]]|103:[[牙の本能]]| |094:[[Fatality-Cross(後編)]]|[[ゴ・ガドル・バ]]|103:[[牙の本能]]| |094:[[Fatality-Cross(後編)]]|[[ン・ダグバ・ゼバ]]|000:|
*激突! 二人の王 「どうした、もっと喰い甲斐のあるところを見せろ」 「へぇ、凄いじゃない。その調子で楽しませてよ……」 二人のライダーは静かに言葉を掛け合う。その声の大きさとは裏腹に両者の刀は何度もぶつかり合い、激しい火花が散っていた。 「…リントにしてはなかなかやるじゃない」 マッハによる奇襲を防がれてもグレイブは余裕の姿勢を崩さない。力強く斬り込んで来るガオウの太刀筋を見極めて丁寧にラウザーで受け止めていく。 「そういうお前は評判ほどじゃねえみたいだな…」 一方、ガオウもただ受け流されるような男ではない。一回一回の切り込みの威力を比較すればグレイブラウザーとガオウガッシャーでは明らかにガオウに有利な展開だ。貧相なラウザーの刃でガオウの大剣を捌き続けるのは難い。徐々にガオウがグレイブを押していくのは明らかだ。 『SLASH』 「グッ…」 これまで軽く受け止められたラウザーの威力が急に上がり、ガオウは完全に不意をつかれた。 ガオウの思考を読んだかの如く、グレイブは新たなカードを読み込んだのだ。―Slash Lizard―、ラウザーの切れ味や威力を倍増させるカードだ。 「どう? ちょっとは楽しめそうかな?」 「…上等だ」 ガオウは勢いよくラウザーを弾くとそのままグレイブを袈裟懸けに斬りつける。 「お前は俺が喰ってやるよ…ダグバ!」 「いいね君…僕も楽しくなってきたよ…」 二人の激しい戦いをガドルは遠巻きに眺めていた。ガオウの力は自ら経験済みであり、その程はよく理解している。そこから察するに今ダグバが纏っているリントの鎧は自分と同等もしくはそれ以上の力であろう。 「だが…ダグバの真の力には及ばない…」 何故ダグバは自分の力を使わないのか。制限がかかっているのか、それとも… 「…そろそろ喰ってやるよ」 変身制限が近いことを予期したガオウはマスターパスを手に取る。 「ええと…これだったかな…?」 そんなガオウをよそにグレイブは何枚ものカードの中からある1枚を選び出す。 『ABSORB』 ラウザーに表示される数字が上昇し、再び最大値へと戻っていく。 「そうそう…カード使うと減っちゃうんだよね…この数字」 「遊んでる暇があるのか?」 『Full Charge』 ガオウの最大の攻撃を予期したグレイブは3枚のカードを取り出す。 ―『KICK』、『THUNDER』、『MACH』― ――『Lightning Sonic』―― 「ふふふ…ライダーキック…」 勢いよく飛び上がったグレイブは青い稲妻が宿った右足をガオウへと向ける。 「ライダーキックねえ…見飽きたんだよ、その技はよ!」 ガオウはこの島に来てから既に2号のライダーキックやギャレンのバーニングディバイドをその身で実感していた。力勝負は嫌いじゃないが既に見切った技を何も馬鹿正直に迎え撃つことはない。 ガオウガッシャーに宿った光の刃は宙を舞い、グレイブへと向かっていく。 「ハッ!」 ガオウは腕を振るうと同時にその体を回転させて立ち位置を大きく横へ移動する。それに合わせて光の刃も旋回し、グレイブの背後へと回り込んでいく。 「くたばれ!」 光の刃、タイラントクラッシュはグレイブのライダーキックを後押しするかのように無防備な背中に命中し、タイラントクラッシュの威力によって加速されたライダーキックは横へ回避をし終えたガオウには当たることなく、その威力のままにグレイブを道路に叩きつけた。 「…どうだ…ダグバ?」 削れ飛んだアスファルトの煙の中から姿を現した白衣の青年にガオウは語りかける。 「いいよ君…響鬼っていう鬼のリントといい、楽しい戦士が多いじゃない…」 ダグバが歩み寄ると同時に制限によって変身が解除された牙王にダグバはバックルを投げ渡す。 「それ使っていいよ。もっと戦おうよ…君ならもう少し楽しめそうだ…」 「それはどうもご丁寧に…」 牙王はダグバの意図を探った。このタイミングでわざわざこちらに変身アイテムを渡す余裕。これはダグバの自信の表れだろう。つまりは死力を尽くした自分の戦いが奴にとっては遊びに過ぎないという絶対的な余裕。 「ますます喰らい甲斐がありそうじゃねえか…なあ、ダグバ!」 牙王は懐に忍ばせていたカードデッキをダグバに投げ渡す。 「お前もそれを使え…貸し借りがあるのは好きじゃない」 「これは赤や黒のリントの戦士になるときに使ってた道具かな? …いいよ。もっと僕を笑顔にしてよ…」 『OPEN UP』 「変身!」 「ふふ…変身…」 ―グレイブVSオルタナティブ・ゼロ― 牙王とダグバの第2ラウンドが幕を開けた。 じっくりと刀を競り合った第1ラウンドと異なり、今度はいきなり両者がカードに手を伸ばす。 『SLASH』、『MACH』 『SWORD VENT』、『ACCELE VENT』 電子音声が鳴ると同時に両者ともに超高速で動き始めた。そのスピードのためか第1ラウンドよりもさらに激しく刀がぶつかり合う。 「何だかんだ言って短期決戦が希望なんだ?」 「…腹が減ってな。早く喰らいたくて我慢できないんだよ…」 ガオウの言葉は半分正しく、半分嘘だった。強き者を少しでも早く喰らいたいという欲求も確かにあったがそれ以上に肉体への負担が大きくなってきているのを感じたのだ。 ギャレンに負わされた怪我にこれまでの連戦を考えれば当然の結果といえるだろう。 「さっさと決めさせてもらうぞ…」 「もっと楽しみたかったんだけど…仕方ないね」 『FINAL VENT』 ―『KICK』、『THUNDER』― ――『Lightning Blast』―― 「ねえ、教えてよ…君の名前を」 「俺は全てを喰らう王…牙王だ!」 バイクとキックの激突の末に残っていたのは……… 「さて、ガドル…君はどうするの?」 横たわる牙王のそばに立ったダグバはこれまでの戦いを見ていたガドルに話しかけた。 「ダグバ…私は今そこに横たわっている男に一度敗れた。今の私ではあなたには勝てない…」 「そう…つまらないね」 ダグバは辺りに散らばるカードを拾い集めるとガドルに背を向けて歩き始めた。 「だが!」 ガドルは去り行くダグバに大声で話し続ける。 「…私は私のゲゲルを行う! この島にいる強きリントの戦士を…クウガを含め全ての戦士を倒して見せる! そうしたらあなたとのザギバスゲゲルだ!」 「…待ってるよ。ガドル」 ダグバは小さな声で呟くように返事をしながら去っていった。 「…さて、こちらも行くか」 ダグバの姿が完全に見えなくなった頃、ガドルは牙王を担いでバイクへと歩み寄った。 「私も貸し借りは好きじゃないからな…」 以前見逃してもらった礼を込め、ガドルは呟いた。今はひとまずの休息が必要だ。 「保養所とやらの風呂は壊してしまったが…確かあの近くに別の建物もあったはず。休息をとるには十分だろう」 二人の戦士を乗せたバイクは戦場を後にした。 ダグバは一人喜びを感じながら北へ向かって歩いていた。 「クウガに響鬼、そして牙王か…リントの戦士もなかなかおもしろいね…ガドルも楽しみだし」 しかし、強き戦士との戦いへの喜びに胸を躍らせる一方で僅かな怒りも育ちつつあった。 「確か…カードはもう1枚あったはずなんだけどな? 志村…」 あのカードがあればさっきの戦いももっと楽しめたかもしれない。自分の楽しみを奪った者に対する怒りも徐々に大きくなり始めていた。 「とりあえず…工場にでも行ってみようかな。リントの道具もおもしろそうだしね…」 **状態表 【D-4 交差点】 【1日目 日中】 【牙王@仮面ライダー電王】 【時間軸】:最終決戦前。 【状態】:全身打撲、疲労大、あばら3本骨折、腹部に重度のダメージ、1時間20分変身不可(オルタナティブゼロ)、2時間変身不可(ガオウ、グレイブ) 気絶中 【装備】:ガオウベルト 【道具】:マスターパス、基本支給品一式×2、ランダム支給品1?(牙王、ゾル大佐分。共に未確認)、      コンビニから持ってきた大量の飲食料(中量消 費) 【思考・状況】 基本行動方針:全て喰らい尽くした上で優勝 1:ダグバを喰らう。ガドルはしばらく連れまわす。 2:最終的に全参加者を食う。 3:人が集まりそうな施設を適当に目指す。 4:機会があれば煩わしい首輪を外す。 5:ガオウライナーを取り戻して村上も喰う。 6:餌(人質)が確保できたら放送局を利用して死にたがりな獲物を誘き寄せるか? 備考 ※会場のどこかに時の列車(予想ではガオウライナー)が隠されていると推測しています。 ※木場の生存には未だ気づいていません ※ゾル大佐のデイパックを偶然奪いました。 【ドラグブラッカーについて】 ※デッキが破壊された事によりドラグブラッカーとの契約が無くなりました。 ※ドラグブラッカーはイブキを捕食した為、ある程度傷が回復、空腹状態は脱しました。 ※牙王に対して非情に強い恨みを抱えています。 ※E-4民家でミラーワールドに戻って以降の消息は不明です。 ※今後の行動はリレーしてくださる書き手さんにお任せします。 【ゴ・ガドル・バ@仮面ライダークウガ】 [時間軸]:ゴ・ジャーザ・ギのゲゲルを開始後 [状態]:全身打撲、疲労大、右目と左腕に違和感、右足部装甲破損、      40分変身不可(オルタナティブ・ゼロ)、1時間20分変身不可(怪人体) [装備]:首輪探知携帯 [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:強き者と戦い、強くなる。 1:リントの戦士を倒す。 2:再びあの二人と戦う。 3:桜井侑斗と決着をつける。 4:戦闘を繰り返し、強くなる。 5:最終的にダグバを倒す。 6:クウガの異変に僅かの恐怖。何れ再戦する 7:とりあえず保養所か診療所で休息する 備考 ※ガドルは自分にルールを課しているため、抵抗しないただのリントには攻撃しません。 ※左腕は超常現象が起きたのか何故か治りました。右足の装甲が直らないのは、謎です ※保養所内の浴場が大破しました、使おうと思えばもしかしたら使えるかもしれません 【ン・ダグバ・ゼバ@仮面ライダークウガ】 [時間軸]:47話、クウガアメイジングマイティに勝利後。 [状態]:脇腹に刺し傷、胸部に蹴りによるダメージ、右肩に清めの音によるダメージ、全身に軽度のダメージ、2時間変身不可(グレイブ、オルタナティブゼロ) [装備]:グレイブバックル [道具]:基本支給品×3 ラウズカード(スペードA~9、ハートQ)、サバイブ『疾風』 オルタナティブゼロのデッキ 【思考・状況】 基本行動方針:究極の闇を齎す。 1: 究極の闇を齎す。 2:強くなったクウガ、龍騎、響鬼、ライア(サソード)、牙王、ガドルと再戦 。 3:『仮面ライダー』と思われる一文字隼人、風見志郎、城戸真司と戦う。 4: 自分に楯突いた志村には容赦しない。 5:リントの道具の力に興味。 ※自身の戦闘能力に制限がかかっていることを何となく把握。 ※志村が人間でない事を知りました。 ※ハートのKが無くなっている事に気付き、志村が奪ったと思っています。 ※リントの道具に興味を持ち、工場に向かいました。 |098:[[金色の戦士(後編)]]|投下順|100:[[流されぬ者は]]| |098:[[金色の戦士(後編)]]|時系列順|101:[[藪をつついて黒龍を出す]]| |094:[[Fatality-Cross(後編)]]|[[牙王]]|103:[[牙の本能]]| |094:[[Fatality-Cross(後編)]]|[[ゴ・ガドル・バ]]|103:[[牙の本能]]| |094:[[Fatality-Cross(後編)]]|[[ン・ダグバ・ゼバ]]|106:[[龍哭(前編)]]|

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