笑顔と君と(後編)

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

笑顔と君と(後編)


 仰向けに寝転がり、五代はすすり泣く。
 誰も守れなかった。それどころか、自分と同じく人を救うのに一生懸命だった、一緒に戦ってくれた剣崎を自分が殺してしまった。
 生き残るのは彼であるはずであった。
 人を多く救えるのは、彼であるはずであった。
 五代は初めて人を殺した感触を思い出す。
 ブレイドの腹の骨を砕いていく、ボキボキと鳴り骨を折る感触が蘇り、胃液が咽元までせりあがって、口にすっぱい味が広がる。
 辛うじて飲み込みながらも、身体に力を入れるが、虚しい抵抗だった。
 脱力したままの身体の五代は、剣崎の笑顔を思い出し、自分への嫌悪感を増していく。
 古代の戦士、クウガの力を得た心優しき青年の心に、闇が踊る。
 殺人を犯した罪がこびりつき、彼の心を責め立てる。

 それでも、折れるわけにはいかない。
 五代雄介、彼は剣崎に言われたのだ。
 『仮面ライダー』と。

 余談だが、夜空を見つめる五代の前で、一つ流れ星が流れる。
 それはまるで、ほぼ同じ時間に彼の相棒、一条が死んだことを示すかのような流れ星だった。
 彼の死を、五代は知らない。
 闇は、まだ深い。

【剣崎一真@仮面ライダー剣 死亡】
【残り46人】



【五代雄介@仮面ライダークウガ】
【1日目 黎明】
【E-4 東部農村】
【時間軸】33話「連携」終了後
【状態】:全身打撲、負傷度大、疲労大、クウガに二時間変身不可
     剣崎を殺したことによる罪悪感。ダグバと無力な自分に憎悪
【装備】:なし
【道具】:なし
【思考・状況】
基本行動方針:絶対殺し合いを止め、みんなの笑顔を守る
1:身体を休める。
2:仲間と合流。
3:白い未確認生命体を倒す。
4:金のクウガになれなかったことに疑問。
5:ダグバを倒す。
※第四回放送まで、ライジングフォームには変身不能
※ドラゴン、ペガサス、タイタンフォームには変身可能。ただし物質変換できるものは鉄の棒、拳銃など「現実に即したもの」のみで、サソードヤイバーやドレイクグリップなどは変換不能。
※近くに警棒@現実が放置されています。


【ン・ダグバ・ゼバ@仮面ライダークウガ】
【1日目 黎明】
【現在地:E-4 東部農村】
[時間軸]:47話、クウガアメイジングマイティに勝利後。
[状態]:全身に中程度の痛み 二時間変身不可
[装備]:サソードヤイバー
[道具]:基本支給品×3 ラウズカードスペードのA~9、ハートのKとQ、ランダムアイテム×1(五代の支給品)
[思考・状況]
1:究極の闇を齎す。
2:強くなったクウガと再戦
※サソードゼクターに認められていないため、ゼクターは現れません。
※自身の戦闘能力に制限がかかっていることを何となく把握


026:笑顔と君と(前編) 投下順 028:それぞれの場合/NEXT STAGE
026:笑顔と君と(前編) 時系列順 028:それぞれの場合/NEXT STAGE
026:笑顔と君と(前編) ン・ダグバ・ゼバ 031:激闘の幕開け
026:笑顔と君と(前編) 五代雄介 034:不屈
026:笑顔と君と(前編) 剣崎一真 ---

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー