Protologic 68000 - 悲運のゲーム機にしてDarwiniaの母体
1986年、Protologic EntertainmentのDr. Sepulvedaは最高傑作のゲーム機を発売しようとした。そのゲーム機Protologic 68000は革新的なものではあったが、ローンチ直前に技術的な欠陥が見つかり、メディアのネガティブキャンペーンにより50000台の予約は全てキャンセルされてしまった。ローンチは歴史的失敗となり、会社は破産。Dr. Sepulvedaは在庫となった50000台を抱えることになった。
もはや失うものもないDr. SepulvedaはこれらのProtologic 68000で実験するうちにその隠された性質に気づくことになる。初期ロットのProtologic 68000には隣接したマシンが量子的に同調するという奇妙な癖があったのだ。このHyperprocessing現象によりマシンを加えるほど計算能力は劇的に増加することがわかった。
Dr. Sepulvedaはなけなしのお金を使ってDarwin Research Associatesを設立し、Protologic 68000によるグリッドコンピューティングシステムを作り上げた。そしてスーパーコンピューターより人間の脳に近いこのグリッドシステムでデジタル生命の研究を開始した。こうして進化するデジタル世界Darwinia、そしてその住人であるDarwinianが生まれることになった。