かげやまのなく頃に~仕切り直し編~

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かげやまのなく頃に~仕切り直し編~


殺し合いが始まって約五時間強が経った現在。
多くの参加者が出会い、別れ、そしてこの世から黄泉への飛び立ちを終えた世界。
いつ自分の身に危険が及ぶかはわからず、決して気を緩める事の出来ない緊迫した空気が会場を漂う。
ゆらゆらと、まるで行き場を失くした幽霊のように。
そして、そんな空気が漂う会場で男性の声がいくつも飛び交う場所があった。
其処はエリアH-4のほぼ中心部。

「影山……腹が減った」
「は、はい! ど、どうぞ牙王さん」
「カゲヤマ、死にたくなったらいつでも言え。この俺がお前の血を貰ってやる」
「だ、大丈夫ですゴルゴスさん! 俺、未だ死にたくありません!」

周囲に響く声は計三つ。
その一つは黒の短髪を生やした屈強な男性、牙王のもの。
二つ目は奇妙な顔面を幾つも付いた顔に身体を生やした異形の者、十面鬼ゴルゴスのもの。
そして、最後の一つはとても弱弱しく、他の二人の声と較べるとあまりにも小さな声。
それは慌てながら自分の食料を牙王に分け与え、ゴルゴスの顔色を伺いながら必死に言葉を連ねる男の声。
対ワーム特殊組織、通称“ZECT”に所属する影山瞬のものであった。

「くそ……なんで俺がこんな目に……」

牙王に大事な食料を取られ、ゴルゴスの獲物を狙うような眼つきに耐え切れなかった影山。
そんな影山は彼ら二人からすごすごと逃げるように離れ、一人小さく愚痴を漏らす。
あくまでも二人に聞こえないようにとても小さな声でボソボソと。
そしてゆっくりとではなく、何キロもの道のりを全力で疾走したような疲労を見せながら、影山はその場に座り込む。
更に、嫌な汗さえもが頬から地に向かって垂れ落ちる程に憔悴しきっている。
実際、先程牙王達と闘ったせいで影山に負傷と疲労はあった。
しかし、それよりも影山を取り巻くこの状況の方が彼にストレスを与えているのだろう。
協調性はまるでなく、不気味な威圧感を醸し出す二人に影山は萎縮し、恐れを抱いていたからだ。
時折、後を振り返り、牙王とゴルゴスの様子を世話しなく確認しながら影山はふと思う。

「木場……悪いコトしたかもな……」

その男こそ木場勇治と名乗った青年。
影山がこの殺し合いで始めて出会い闘いはしたが、行動を共にする事も決めた男。
だが、先程牙王達との戦闘で影山は戦況の不利を悟り、木場をあっさりと裏切った。
決して諦める事なく闘い、影山の裏切りにより海へ叩き落される事となった木場を。
また、影山は自分の知り合い、加賀美新のようにお人好しでもなければ正義感に溢れている人間ではない。
しかし、そんな影山でも流石に先程の自分の行為は酷いものだったと思い、後悔の念を抱く。
たとえば、自分がシャドウの部隊と共にワームと戦闘を行っている時に、もし彼らが自分に向けて発砲を行ってきたら……。
考えるまでもなく、影山は彼らを恨む事は当然として、仕返しに一撃を加えても可笑しくはないだろう。
そんな最低の行為を平然と行ってしまった自分に影山は思わず視線を落とし、俯く。
影山が浮かべる表情には木場に対する謝罪、そして自分が取った行動への自責の念しかない—
わけではなかった。

「でも……仕方ないよな。
あそこで木場と一緒に闘ってもどうせ負けてた……だったら俺は間違っていない……!」

必死に己の行動を弁護する影山。
プライドも大事ではあるが、何よりも優先するのは自分の命。
ZECT内で功績を上げ、伸し上がっていく事が影山の目的。
その目的の達成のためにはこんな所で死ぬわけにはいかない。
そのため、たとえ何を言われようとも自分の命を優先させた行動に影山は再び自信を取り戻す。
—自分は間違っていない。
—ああしなければ間違いなく死んでいた。
—だから木場がたとえ自分を恨んでいようとも、仕方がない。
自分を弁護する声がどこからか聞こえた気がする。
また、自分に圧し掛かっていた重荷のようなものが軽くなっていくような感じさえも覚えた。
更に次第に全身にも血色が増し、影山は元気を取り戻していっているようにも見える。

「……ふん」

だが、そんな影山を牙王とゴルゴスから離れた所で見ている――
いや、観察している者が一人。
少し薄くなった毛髪を生やし、漆黒のマント、白衣のような服を着込んだ男。
ショッカー幹部の一人、死神博士が影山のいまいち頼りない背中を凝視する。
その両の瞳から覗かせる彼の意志は、今の時点では誰にも理解出来はしないだろう。
そんな時だ。

『ハァ~イ。参加者のみなさん、おはようございます。よく眠れましたか?』

携帯から響く甲高い女性の声が響き、四人の注意を引き付ける。
その声の主はスマートブレインの一員、スマートレディのもの。
そう。第一回の定時放送が始まりを告げた。

◇  ◆  ◇

『――それじゃお昼まで、さようならぁ~♪」

スマートレディの声が放送の終わりを告げる。
新たに禁止エリアに設定された場所は三つ。
其処に足を踏み込んでしまえば首輪が作動し、己の身体が灰になるらしい。
よって禁止エリアの情報は全参加者にとって重要な情報であるという事はいうまでもないだろう。
しかし、禁止エリアの情報と同じくらい重要なものもある。
それは死者のついての最新の情報。
誰が誰をどこで殺したのかはわからない。
正確な時刻も知らされない。
あくまでも死んだ人間の名前が列挙されるのみ。
しかし、それだけでもその情報は参加者によっては重要な意味を持っている。
それは今この場に居る影山にとっても同じ事が言えた。


「ば……馬鹿な……」

影山は木場の名前が呼ばれなかった事に気づいているのだろうか。
思わずそんな疑問を漏らしてしまう程に影山の表情は驚愕一色に染まっている。
先程収まったばかりなのに、影山はまたも嫌な汗を流す。
影山を除く三人はそんな不審な様子を見せる彼を怪訝そうに見つめるが、特に言葉を掛けようとしない。
彼ら三人にとって影山は単なる荷物持ちであり、彼がいつ野垂れ死のうが特になんとも思わないだろう。
しかし、それでも放送に対する影山の過剰な反応は彼らの注意を引き、ほんの少し興味を持たせていた。
そう。影山がこれほどまでにも狼狽している理由に。

「あの天道が……もう、やられたっていうのかよ…………」

天道総司。
天の道を行き、全てを司る男という言葉を文字通り実現していく男。
影山はその天道の名前が放送で呼ばれた事に驚きを隠せなかった。
別に影山にとって天道の死は悲しむ事でなく、寧ろ喜ぶべき事でもある。
突然、自分の上司となり、シャドウを私物化した、いけ好かない天道の死に悲しむ事など何もないから。
だが、今回の問題はそこではなかった。
天道の死という事実そのものが影山の動揺を煽り、彼の心中に荒波を打ち立てている。

「どうしてカブトになれる天道がもう死ぬんだよ……?
なんで、なんであいつが……あんなに強かったのに! なんで死ぬんだ!?」

湧き上がる疑問を押さえきれずに、影山は思わず大声を上げ、三人の訝しげな視線を一身に受け入れる事になる。
カブトゼクターに認められ、カブトに変身し、闘いを繰り広げてきた天道。
傲慢な正確は鼻につくが、それでも天道の実力は一流で影山は何度も煮え湯を飲まされてきた。
そんな天道が僅か六時間足らずで死んだ事実。
普段の状況なら手放しで喜べただろうが、そうもいかない。
何故なら実力者である天道が――――
認めたくはないが、自分よりも強い天道が死んだ事は自然とある事実も指し示している
そう。天道が早期に脱落する程この殺し合いに参加している参加者のレベルが高いという事。
数時間前まで木場と共に行動していた時とは違い、いつ自分を見限っても可笑しくない三人組と行動を共にする自分。
ZECTの救援も期待できず、頼れる仲間も一人も居ない。
このままでは自分が行き着く運命は――――
惨めな死しか見えない。

「嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!
俺はこんなところで……死にたくない……死にたくないんだ……」

ふと、影山の脳裏にこの殺し合いが開始された時、灰となって死んだ二人の男女が浮かぶ。
名前も知らない、見るも哀れな末路を迎えた二人に自分の姿がどうしようもなくだぶり始める。
一瞬の内に、影山は自分の血の気がさっと引いた感じを覚えた。
みるみる内に青ざめていく影山の表情はまるで彼の心境を示しているようにも見える。
最早、先程までに少し持ち直していた自信など一片の片鱗さえ見せない。
只、自分の生命の蝋燭の火が消える事に怯える臆病さだけが影山の意識を支配しているのみ。
まるで真っ暗な闇に一人残され、泣き出し始める小さな子どものように。
そんな時、影山以外に口を開くものが居た。

「……ふん、くだらねぇな」

牙王が不機嫌そうに顔を引きつり、言葉を呟く。
そう思いきや、牙王はだるそうにしながらも歩き出す。
視線に気づき、牙王に対し怯えきった表情を向ける影山に対し――――
唐突に彼の胸ぐらを掴み、牙王はそのまま彼の身体を宙に持ち上げた。

「な、何を……」

両眼をこれでもかといわんばかりに見開き、影山が牙王を凝視する。
牙王の気を障るような事をした覚えもないため、影山が抗議の意を交えて、疑問符を浮かべるのは不思議ではない。
だが、影山に強く抗議は出来ず、弱弱しく、命乞いをするかのような眼つきで牙王と視線を交わす。
牙王の性格などよく知らないため、影山には彼が何を考え、こんな事をするのかわかるはずもない。
そんな影山に出来る事といったら、心の中で一刻も早く、自分が理不尽な暴力から解放される事を願うのみだ。
やがて、牙王が口を開く。
何故か、更に不機嫌そうに歪ませた顔で影山を威圧するかのように。

「天道ってヤツは……そんなに強かったのか?」
「…………え?」

予想を超えた牙王の質問に影山は思わず間抜けな声を出す。
何故、この男は、牙王という男は天道の事を改めて自分に聞くのだろうか。
所詮、もう死んでしまった男の事にどうして興味を持つのか。
思いがけない疑問符が影山の頭の中を彷徨い始め、影山は開いた口が一瞬閉まらなかった。

「質問に答えろ」
「は! はい! そ、そうです!
加賀美も風間も天道よりは劣る……俺の知っている中ではあいつが一番かと……」

牙王は影山に掛ける力を強め、更に顔を近づける。
無骨な表情に潜む、一言では形容し難い威圧的な意思。
しいて言うならば、獰猛な牙獣の威嚇を思わせるような上っ面で影山を睨む。
胸ぐらを掴む力、そして眼を背けたくなるような程強烈な牙王の睨みと言葉を受け、影山は慌てながら彼の質問に答えた。
牙王の機嫌を損ねないために、必要以上の情報を与える点が彼の動揺を良く現している。
また、影山は自分が憎憎しい存在である天道の実力を、口に出して認めるという屈辱的な行為を取っている事にも気づいてはいない。
そんな事に気を取られる余裕がない程、影山は牙王に恐怖しているから。
脆弱な兎が血気溢れる獅子に頭から――――
喰われる。
そんな考えを今の影山にはどうしても大袈裟な考えと思い、笑い飛ばす事は出来なかった。

「なるほどな……じゃあ、もうひとつ聞かせてもらおうか?」

どうやら影山の答えに満足したらしく、牙王は首をだるそうに捻る。
これで開放されるのだろうか。
そんな事を影山は一瞬考えるが、どうやらそうはいかないらしい。
牙王の次の言葉に影山は怯えながらも無言で頷き、彼の質問に備える。

「お前は……その天道を喰った奴を喰いたくはねぇのか?
お前がそいつを喰えば……それはお前が天道より強い証明になるじゃねぇか」
「え…………? 俺が天道より……強い……?」

牙王の心底不思議そうな疑問。
そして、その言葉に対し、影山は驚きのあまり牙王に対し敬語を使い忘れる。
自分が天道より強い。
この殺し合いに参加するまで、今まで何があろうと影山は自分が天道より劣っている事は決して認めなかった。
そんな事はZECTに所属する、名誉あるシャドウの一員としてのプライドが許せない。
だが、影山の心の奥底では天道に対する劣等感が確かに存在していた。
シャドウに従わず、カブトの強大な力を存分に使いこなし、己の道を行く天道。
自分は人類の敵であるワームと手を組む羽目になったというのに――――
天道は常に自分の一歩先を駆け抜けていく。
天道に対し、どうしようもなく募る憎憎しさ、そして嫉妬の念。
だが、もし自分が天道より強ければ。
それらの嫌で仕方ない感情を根こそぎ断ってくれるどころか、自分がこの殺し合いで生き残る確立も高くなる。
突如、舞い降りてきた希望の光に影山は自分の心に広がる漆黒が晴れて行くような心地よさを覚えた。

(けど、俺が天道より……強くなれる事なんてあるのか……?)

しかし、影山の頭にはどうにもネガティブな考えが浮かぶ。
それは情けない事ではあるが、自分が天道を越える事――――
彼を倒した参加者を倒す事は出来ないという弱気な考え。
確かに、天道には加賀美新を始めとした仲間達が居る。
だが、自分はそれ以上の数のシャドウの仲間やワーム共と彼に挑んでも完璧な勝利を掴む事は出来なかった。
少し、良心が痛むような卑怯な手さえも使ったというのに。
そのため、牙王の魅力的な言葉な言葉に興味は惹かれるが、どうしても頷く事が出来ない。
そんな影山の行動を牙王はじっくりと観察しているように見えた。

「……やっぱやめだな。お前にはやれそうにもねぇ」

だが、急に牙王は影山の胸ぐらを掴んでいた手を離し、彼の身体から自分のデイバックを奪い、そっぽを向く。
開放された喜びを噛み締める間もなく、無様に地面に倒れこむ影山から牙王は離れ、歩き始める。
牙王が歩む先は死神博士の方でもなく、十面鬼ゴルゴスの元でもない。
どこを目的地にしているかもわからないような、明後日の方角に牙王は歩を進める。

「おい、貴様! 何処へ行く!?」

大声を上げる人物は十面鬼ゴルゴス。
待ちぼうけ、そして先程の戦闘による一件も重なってゴルゴスと牙王の仲はいたって悪い。
気に入らない牙王が不審な動きを見せ、ゴルゴスは今にも襲い掛かりそうな勢いで彼の行動を咎める。
だが、牙王はちらりとゴルゴスの方を向くだけで、直ぐに再び歩き出す。
依然、明後日の方向へ向けて。

「き、貴様!この俺を無視するとは……!」

元々、真っ赤な皮膚で覆われているゴルゴスが怒りで余計に顔を真っ赤にさせ、言葉を吐き出す。
最早、ゴルゴスが牙王に対する怒りは十分すぎる程に高まっている。
元々、ゴルゴスには牙王と共闘する気など更々なく、状況を考え、仕方なしに同盟を結んだにしか過ぎない。
だが、今までの牙王が自分に行ってきた行動は既に限度を超えている。
牙王を叩き潰すために、ゴルゴスは身体を宙に浮かせようと身体に力を込めるが――――
それはあまりにも小さな浮遊しか出来なかった。

(な、何! 身体が重いぞ! もしや、未だ制限とやらが掛かっているのか!?
これではあいつにトドメを……)

怪人が全力を発揮出来るのは十分間、そして二時間を置かなければ再び全力で戦う事は出来ない。
自分達に掛けられた制限の存在は知っていたが、その詳細は知らなかったため、ゴルゴスは慌てる。
たとえ、制限が掛かっていようと自分が負けるとは思えない。
しかし、牙王を今この場で倒しても、40人あまりの敵が残っており、それらを倒すためにも出来るだけ負傷はしたくない。
だが、先程の戦闘で見ていた牙王の実力も決して、低くはなく、一筋縄でいきそうにもないのも残念ながら事実。
更に牙王にはゴルゴスが未だ知らない力もあり、彼は牙王に襲い掛かるのを躊躇した。
死神博士が手渡した黒いケースのようなもの――――
仮面ライダーリュウガのカードデッキの存在をゴルゴスは無視出来なかった。

「牙王、お前は我々を裏切るつもりか?
裏切り者は許さん……それがわしの所属するショッカーの信条だが……それでも行くと
お前は我々に言うのだな?」

そして、ゴルゴスの苦悩をよそに、死神博士は牙王に声を掛けた。
牙王は背中を向けているためわからないが、死神博士は鞭を構えている。
行くというのなら、力ずくでも屈服させる。
そんな意思を感じさせるかのような死神博士の挙動、そして一向に何も答えず、歩き続ける牙王。
一人、地にペタンと腰を落とした影山は事の成り行きをおろおろと眺める事しか出来ない。
そんな時、牙王は徐に死神博士の方を振り向いた。

「……俺はそこの影山に失望した。自分より強いヤツ……獲物がわかってるのに、そいつを喰う勇気もねぇ。
俺はそんなヤツと一緒に行動もしたくねぇなぁ……」

いや、寧ろ牙王は影山に向かって振り向き、言葉を吐き連ねる。
自分を最強の存在と信じ、どんなものをも喰らう牙王。
逃げることなど、己の命の危険に怯える事など絶対に行うわけがない。
そんな信念ともいうべき、思想を抱く牙王は影山が酷く気に入らなかった。
この殺し合いで行われている事に怯え、無様に弱き言葉を吐く、影山がどうしようもなく苛立たしい。
存在すらも認めたくなくなるほどに強い、嫌悪感。
そう。恐ろしい形相で睨みつけ、再び恐怖で表情が崩れてきた影山の存在が――――
気に入らない。

「それに、お前らとグダグダやっている内に獲物が減っちまった・
だから、俺は一人でやらせてもらうぜ……その方が俺向きだ。
まぁ、お前らは共に飯を食ったコトもあるから、最後に残してやるがな……」

影山からふっと視線を離し、死神博士に牙王は告げる。
牙王の言葉から出た獲物という単語。
それは恐らく、先程放送で呼ばれた脱落者の事を言っているのだろう。
名前を呼ばれた九名の中には牙王が知っている人物――――
モモタロスの名前があり、彼のトドメを自分で刺せなかった事に牙王は心の中で嘆いていた。
だが、未だ獲物は約四十名も残っている。
もう一人も取り零すつもりはなく、残り全ての参加者を喰らう。
首輪を解除する時間さえも惜しい。
よって首輪の解除はあくまでも『ついで』の目的とし、牙王は闘争を優先する。
想いを研ぎ澄まされた両眼に宿し、牙王は自分に対し険しい表情を向ける死神博士を睨む。
完全に発言の機会を失くしたゴルゴス、そして視線を世話しなく右往左往させる影山を尻目に、牙王と死神博士は険悪な様子を漂わせる。
それはまさに一触即発という状況と表するのに相応しい光景。

「この馬鹿者が……!
もう一度言う、我々ショッカーは――――」

死神博士が苛立ちで表情を曇らせ、もう一度牙王に言葉を掛けた。
牙王の傲慢に以前から不快感は覚えていたが、今彼に抜けられると自分達の戦力が確実に低下する。
六時間の間に九人の参加者が脱落した事から、参加者の質が高い事もわかり、無闇に戦力を手放すのは得策ではない。
だが、力づくで牙王を止めるのも自分達に被害が及ぶ危険があり、それも出来れば避けたい。
そのために、死神博士は鞭で脅しながら、もう一度口を開き、牙王を思い留まらせようとする。
だが――――


「……くどいッ!」


それはあっけなく突っ返された。
影山を散々、怯えさせた表情よりも険しい。
常人なら見るだけで、恐怖により震撼させるほどの形相で。
牙王は文字通り、吼えた。

「俺はお前が言うショッカーなど知ったこっちゃねぇ、それにお前らと仲良しごっこをするつもりもねぇ。
俺がやるコトは只一つ……」

相変わらずにだるそうに首を回し、牙王が死神博士に対峙する。
依然、緊迫した空気をものともせずに、牙王は言って退けた――――


「全てを喰らう……それがこの俺、牙王だ」


己の存在意義とも言える言葉を惜しげもなく、叩きつける。
その言葉を言い終え、牙王は満足した様子で更に歩を進み始めた。

「ま、待て! 貴様ッ!!」

影山の近くに転がったデイバックをぶんどり、慌てながら自分の後を追いかけるゴルゴスを気にした様子もなく、進む牙王。
そんな牙王に対し、影山はいうまでもなく、死神博士さえ掛ける言葉はなかった。
立ち尽くした死神博士、地に座り込む影山を残し、牙王とゴルゴスはどんどんと離れ、やがて市街地へ消えていった


(なんなんだよ……あいつは……)

未だ立ち上がれない影山は心の中で愚痴る。
牙王も居なくゴルゴスも居ない今、隙を付けば死神博士を倒せるかもしれない。
そんな考えが浮かびそうなものだが、今の影山にはどうしても浮かばなかった。
只、自分を恐ろしい眼で睨みつけてきた牙王に対する不満を発散したい気持ちが支配している。
出来るものならば、牙王に眼にものいわせて、彼を後悔させたい気持ちはあった。

(けど、どうせ……無理だ。そうさ、どうせ俺なんて……)

しかし、どうせ無理だろう。
そんな弱すぎる考えが浮かび、どうにもその考えに反抗する事が出来ないのが歯がゆい。
どうせ、こんなにも怯えきり、無力な存在である自分は死んでいくしかない。
悔しさに塗れた拳を地に打ちつけ、影山は弱弱しく頭を垂れる。
考える事を止め、影山は現実から逃げるように眼を瞑ろうとした。
そんな時。

「……影山、お前は悔しくはないのか?
あんな男にあそこまで言われおって……貴様、それでも仮面ライダーを名乗っているのか?」

死神博士が影山を覗き込み、彼に叱咤をするかのように口を開く。
どうやら、死神博士もゴルゴスと同じく、マスクドライダーシステムを使う者を仮面ライダーと呼ぶらしい。
しかし、そんな事よりも影山は死神博士の言葉に耳を傾けずにいられなかった。
悔しくはないのか?
そんな事……聞かれるまでもない。
悔しいに決まっている。
自分を覗き込む死神博士に対し、無言で影山は大きく頷く。

「ならば、わしに協力しろ。
お前もわしも今のところ、一人の身。
それならば互いに協力すれば、この殺し合いに生き残る確率も高くなる。
悪い話ではあるまい」

確かにそうだ。
牙王とゴルゴスに較べ、この死神博士は未だまともに見える。
比較する対象に問題が有り過ぎるような気もするが、それでも未だマシだろう。
それに一人より二人の方が生き残れる確立も高い。
暫し、考える影山を尻目に死神博士は言葉を続ける。

「そして……わしがお前を導いてやろう。
天道総司を倒したという参加者と牙王にも負けるコトはない存在に……わしがお前を導く。
約束しよう、影山瞬よ」

言葉と共に死神博士は右手を差し出す。
当然、その右腕は死神博士を見上げるように見つめる影山に対してのもの。
未だ、死神博士は完全には信用出来ず、裏切られる可能性もある。
だが、影山には何故か死神博士の差し出す手がどうしようもなく、救いの手に見えた。
暗闇が広がる地獄に落ちた自分を救い上げてくれるような救済。

(俺は……俺は……もう一度、這い上がってみせる……!)

影山はもがくようにそれを求めた。
そう。死神博士の手をしっかりと握りしめる。
そんな影山が浮かべる表情には、ほんの少しの希望の灯火が宿り始めたような気がした。

◇  ◆  ◇

(勢いで此処まで来たのはいいが……どうする? 時間が来るまでヤツを追うか?
それとも別のヤツを……)

牙王から一定の距離を取り、後方から付け狙うゴルゴスは思考する。
ちなみにゴルゴスもこれ以上死神博士達と同行する気はなく、丁度良い機会だったと思っていた。
結局、一人の血も吸えなかったため、牙王と同じく単独で血を求め探す事に決めたていたからだ。
死神博士と影山を襲う事も考えたが、一対二ではこちらが不利であり、またの機会に回す。
そして、そんなゴルゴスは気に入らない牙王を襲うか、別の場所に行くか迷っていた。

「おい……赤だるま、そろそろ何処かへ行け。
鬱陶しいぞ」
「ぬっ! 貴様ぁ……」

しかし、振り向きもせずに牙王はゴルゴスに言葉を飛ばす。
牙王の相変わらずな言動にゴルゴスは怒りを隠せない。
しかし、直ぐに襲い掛かるような真似もせずに只、立ち止まる。
牙王に恐れを抱いたわけでもなく、ゴルゴスにも考えがあったから。

(しかし、今、無理をしてまでもこいつの血を手に入れる必要はないかもしれん……。
もっと弱いやつから奪う方が手っ取り早いしな……)

九人の参加者は脱落したものの、未だこの殺し合いに四十名程の参加者が居る。
ならば、今この場で牙王に負傷した身体で闘いを挑む必要もないかもしれない。
そもそも、制限により自分の力が満足に発揮出来ない状態なら尚更だ。
己の部下であるモグラ獣人が脱落した今、これ以上の負傷は避けたい。
未だ、先程の戦闘で受けた傷は完治はしていないからだ。
暫くは他の弱者を狙い、最終的に必ず牙王、そして仮面ライダーアマゾン、死神博士、影山瞬を倒す――――
牙王への苛立ちを押さえながら、ゴルゴスは当面の方針を決定する。

「まぁいい。今回は見逃してやる、だが忘れるな!
貴様は必ずこの十面鬼ゴルゴスが殺す……それを覚えておけ、牙王ッ!」

そして、どこか古臭い捨て台詞を残し、ゴルゴスは牙王から離れていった。
入手が容易で、粋の良い血を求めるために。



「ふん……ようやく行ったか」

ちらりと眼をやり、ゴルゴスが離れていくのを牙王は確認する。
その表情に安堵という生温い感情などなかった。
ゴルゴスとの闘いを後回しにした事は只、自分が喰う獲物の順番を選択した事にしか過ぎない行為に等しい。
直ぐにゴルゴスから興味を失くし、牙王は再び前を見据える。
そして、牙王は徐に自分の携帯を取り出し、名簿の画面を開き、視線を走らせた。

「なるほど……加賀美新、風間大介。
影山が言ってた奴らはこいつらか……。
それと天道総司を喰った奴も探す必要があるな……」

影山の口から出た、加賀美と風間の本名を牙王は知る。
恐らく、影山がわざわざ自分に名前を教えてくれたところを考えると、彼ら二人にも力があるのだろう。
影山が使っていた奇妙な蜂のような機械――――
変身を行い、自分と闘う事が出来るような力が。
そして、誰かはわからないは強者である天道を倒したという参加者の存在も見逃せない。
よって、牙王は彼らを必ず見つけ出す事を堅く心に決める。
そう。何故なら牙王は――――


「楽しみだな……『仮面ライダー』とやらが」


全てを喰らうために、この場に存在しているのだから。


◇  ◆  ◇

エリアH-4で影山が死神博士を先導するような形で歩き出す。
彼ら二人は死神博士の提案で、当初の目的通り研究所に向かう事にしていた。
ザビーゼクターの事について研究を行いたいという死神博士の意向に基づいて。
また、同盟を組んだ牙王とゴルゴスが離反し、死神博士の目論見は完全に崩れ去った。
死神博士にとってメリットになる事は何一つない。
よって、死神博士の表情は暗いものに――――
なってはいなかった。

(ふん、馬鹿共めが。
所詮、闘う事しか脳がない奴らなど……この先、生き残る確立など低かろうに)

冷静に、非情に死神博士は牙王とゴルゴスを心の中で見限る。
たとえ、自分の力に大きな自信を持っていようとも、不可解な制限があるこの状況で単独行動ははっきりいって辛い。
休憩を取る時など、見張りを立てなければ寝込みを襲われる可能性もあり、強者でも早急に脱落する可能性もある。
六時間の内に脱落した九人の参加者の内に、そんな理由で命を落とした者も居て可笑しくはない。
そんな事すらもわからない、牙王とゴルゴスに死神博士は大きな絶望を抱き、興味を喪失した。
そう。この殺し合いは力だけでは生き残る事は出来ない――――
伊達に博士という名を名乗っておらず、ショッカー内でも髄一の頭脳を持つ死神博士はそう結論付けた。
そして、ふと死神博士はある事について考え始める。

(しかし、一文字隼人の名が呼ばれたが……恐らくあの優男の方だろうな。
我らショッカーを何度も邪魔してくれたあの一文字隼人は馬鹿ではない。
きっと今もこの殺し合いで、相変わらず酔狂な事をやっているのだろう……)

一文字隼人、またの名を仮面ライダー二号。
本郷猛こと仮面ライダーと共にショッカーに反抗を掲げる緑の反逆者。
死神博士には直接一文字と闘った事はないが、彼がこれほどまでに早く死んだ事は到底信じられない。
ショッカーの様々な作戦を潰し、しぶとく生き残った一文字が牙王やゴルゴスのように自分の力に溺れる事も考えにくい。
どうせ、仲間を募り、弱者を保護し、主催者への反抗の機会でも窺っているのだろう。
そのため、死神博士は放送で呼ばれた一文字隼人は『あちら』の一文字隼人と結論付けた。
数時間前出会った、茶の髪をした一文字隼人の方であると。

(……さて、色々と考える事はあるが、先ずはこやつの事だな。
影山瞬よ……精々、利用させてもらうぞ)

放送で通知された参加者の蘇生方法、そしてゼクターの事について色々と気になる事はある。
だが、それよりも当面の協力者――――
利用し尽くそうと考える影山の事に死神博士は思考を飛ばす。
本郷猛や一文字隼人のような揺ぎ無い正義は持たず、只の一般人とは特に変わらない様子を見せる影山。
圧倒的な力で屈服させるのもいいが、それでは影山の精神を潰し、使い物にならなくなる恐れもある。
実力の程度はともかく、変身が行える影山をみすみす潰すのは惜しい。
そのため、出来るだけ慈悲を伴いながら、死神博士は影山に救済の手を差し伸べた。
影山が縋る様にその手を掴んだ事から、結果は良好。
死神博士はその結果に対し、心の奥底でほくそ笑んでいた。
そこに影山に対する同情感や優しい感情などは微塵もない。

(しかし……やってみるのもいいかもしれん。
この影山を……ショッカーの仮面ライダー、いうなればショッカーライダーともいうべき存在に仕立て上げる……。
そして仮面ライダー共や牙王にぶつける……それもまたおもしろい)

そんな時、死神博士の中で一種の興味が湧く。
仮面ライダーはどちらともショッカーで造られた改造人間だが、共に脱走。
今、死神博士が知る限りではショッカーに仮面ライダーは居ない。
ならば、自分が影山をその存在にさせ、彼に強さを持たせる事が出来れば面白いかもしれない。
扱い易そうな影山ならうってつけの人材であるのはいうまでもない。
また、放送が告げる前から死神博士は牙王やゴルゴスに見せた、影山の意思の弱さに注目していた。
あっさりと仲間を裏切った所も考えると、影山は酷く周りの状況に流されやすく、脆い存在であると死神博士は確信した。
そんな影山なら自分の手駒に丸め込めるのも容易い。

(まあ……それはこの先、決めてゆけばよい。
これからじっくりとな…………)

自分の前を行く影山をちらりと見やり、死神博士は思考を張り巡らせる。
只、不敵な表情で、あくまでも冷静に――――
悪魔のような笑みを時折見せながら。



(木場が生きてて良かった……んだよな)

死神博士の密かな策謀をよそに、影山はふと思う。
死神博士と会話を行い、影山は落ち着きを取り戻した。
そして、彼はもうなんとなくもう一度名簿を見て、死者の情報を確認。
木場が未だ生きている事を知り、影山は安堵した。
しかし、自分が木場を裏切った事実は消えず、きっと彼は自分を恨んでいるだろう。
そんな木場に影山は少なからず罪悪感を覚え、出来るものならばもう彼と出会いたくないと思っていた。
何故なら、過去に犯した過ちから眼を背けるように影山は新たなスタートを切ったから。

(取り敢えず、暫くは死神博士と行動して……いつか、いつかは……)

固く拳を握り締め、影山は同様に意思さえも固める。
自分の命を優先させる。
その最大の目的に変わりはない。
だから、今は未だ完全には信用出来ないが死神博士と手を組む。
そして、影山には出来ればやりとげたい――――
叶えたい願いが出来ていた。


(天道を倒したやつ、そして牙王を倒して……俺の強さを証明する……。
矢車のものとは違う、俺だけのパーフェクトハーモニーを見せてやる……!)


牙王に言いたい放題に言われた事により、影山にも反骨の精神が芽を出し始めた。
それは未だとても小さな力。
小さき力を糧に影山は一歩ずつ歩き続ける。
そんな影山の周りをザビーゼクターが機械の羽をせわしなく駆動させ、飛び回る。
まるで影山と死神博士の二人を品定めするかのように。
気まぐれな蜂は自由気ままに彼らの周りを舞っていた。


状態表

【牙王@仮面ライダー電王】
【1日目 現時刻: 朝】
【現在地:G-4南西部】
【時間軸】:最終決戦前。
【状態】:健康、0~30分間変身不可(ガオウ)
【装備】:ガオウベルト
【道具】:マスターパス、基本支給品一式、ランダム支給品1~3(未確認)、リュウガのデッキ、コンビニから持ってきた大量の飲食料
【思考・状況】
基本行動方針:全て喰らい尽くした上で優勝
1:適当に歩き回り、参加者を喰らう。最終的にゴルゴス、死神、影山も喰う。
2:加賀美新、風間大介、天道総司を倒したと思われる参加者を喰らう
3:機会があれば煩わしい首輪を外す。
4:ガオウライナーを取り戻して村上も喰う。
※会場のどこかに時の列車(予想ではガオウライナー)が隠されていると推測しています。
※何処へ向かうかは次の人にお任せします。
※木場の生存には未だ気づいていません


【十面鬼ゴルゴス@仮面ライダーアマゾン】
【1日目 現時刻:早朝】
【現在地:G-4 中心部 朝】
【時間軸】:本編13話前後
【状態】:全身に軽い疲労、0~30分間能力発揮不可
【装備】:ガガの腕輪
【道具】:基本支給品一式、ランダム支給品1~3(未確認)
【思考・状況】
基本行動方針:打倒仮面ライダーアマゾン、主催者への報復
1:参加者、出来れば弱者を狙い、血を吸う。
2:アマゾンを見つけ次第殺す。腕輪を奪う。
3:牙王、死神博士、影山は最終的に殺し、血を吸う。
4:赤いライダー(ファイズ)にも苛立ち。
※岩石の9つある顔のうち一つが潰されました。
※木場の生存には未だ気づいていません
※目的地はありませんが牙王とは別の方面に向かっています。詳細は不明です。

【死神博士@仮面ライダー(初代)】
【1日目 現時刻:朝】
【現在地:H-4中心部】
【時間軸】:一号に勝利後。
【状態】:若干疲労、擦り傷程度の傷多数 
【装備】:鞭
【道具】:基本支給品一式、デスイマジンの鎌@仮面ライダー電王
【思考・状況】
基本行動方針:打倒本郷、及び一文字。この殺し合いをショッカーの実験場と化す。
1:影山を利用して戦いを有利に進める。
2:仮面ライダーを倒す、牙王とゴルゴスも倒す。
3:ゾル大佐?そいつは後回しでいい!
4:首輪を外す方法を研究する。その為にも研究施設へ向かう。
5:ゼクターの技術を可能な限り把握する。
6:影山をショッカーライダーとして導く……?
7:利用できそうな人物を集める、障害となりうるのであらば排除。
※一文字隼人(R)の事を一文字隼人(O)だとは信じていません。
また、第一回放送で呼ばれた一文字隼人(O)は一文字隼人(R)だと思っています。
※流れ星は一戦闘に六発まで使用可、威力はバイクがあれば割と余裕に回避できる程度。
 尚、キック殺しは問題なく使えます。
※変身解除の原因が、何らかの抑止力からではないかと推測しています。


【影山瞬@仮面ライダーカブト】
【1日目 現時刻:朝】
【現在地:H-4中心部】
【時間軸:33話・天道司令官就任後】
【状態】:全身に疲労。背中に裂傷。ザビーに0~30分間変身不可。
【装備】:ザビーゼクター、ブレス
【道具】:支給品一式×2、ラウズカード(◆J)、不明支給品0~2(確認済)
【思考・状況】
基本行動方針:生き残り、脱出する。
1:取り敢えず死神博士に協力する。
2:天道総司を倒した参加者、牙王は自分の手で倒す。
3:自分に使用可能な武器・変身ツールの確保。
4:木場とは出来れば会いたくない……。
5:仲間を集める。
※午前1時過ぎの時点でG-2のガソリンスタンドに乗り物はありませんでした。
※不明支給品は彼に戦力として見なされていません。


045:狂気と侠気 投下順 047:キョクギンサギザザ(脅威のライダー)
045:狂気と侠気 時系列順 047:キョクギンサギザザ(脅威のライダー)
038:蜂の乱心!! 牙王 059:全てを喰らう牙
038:蜂の乱心!! 十面鬼ゴルゴス 074:Weak and powerless
038:蜂の乱心!! 死神博士 066:ちぐはぐな仲間たち
038:蜂の乱心!! 影山瞬 066:ちぐはぐな仲間たち
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