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21歳新米OL、課長に恋しちゃったの(2)   http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1140092719/

27 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/16(木) 23:26:19.56 ID:A90u5ulQ0

  1時間以上経ち、いいかげん汗もひいたその頃……
  「庭にサンプルを……」
  「いや、私もあそこは苦手で……」
  あら、課長と大泉君がコピー機の側でなにやら話しこんでる。

  丁度コピー取らなきゃいけない書類もある事だし、偵察偵察~
  「先方にお持ちするのは明日の朝一で構わないんですけど……」
  「しかしなぁ、どうも河部チーフは男性社員に対して……ん?」
  ありゃ、目が合っちゃった。

  「おお丁度いい!木戸君、今手放せるかな」
  え、な、何?

28 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/16(木) 23:31:51.78 ID:A90u5ulQ0

  「な、なんでひょか!?」
  ……そんな目で見ないでよ大泉君、自分でもキョドりすぎだってのは自覚してるんだから。

  「ふふ……あ、いや、ゴメン。ちょっとお使い事を頼まれて欲しいんだけど」
  「お使いですか?」
  「うん。ローズガーデンは知ってるよね」
  「ええ」
  知ってるも何も、私が使ってる化粧品もローズガーデンブランドだし。

  「隣の棟にある、ローズガーデンチームの開発室からサンプルを貰ってきて欲しいんだ」
  「それは構いませんけど……」
  でも大泉君が直接行っても問題無いんでないの?はて。

29 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/16(木) 23:37:18.39 ID:A90u5ulQ0

  課長が書類にペンを走らせハンコを押す。
  「それじゃ、この書類を河部チーフに渡してサンプルを……
  えっと、先方には明日朝一でよかったね。大泉君」
  「はい」
  再度お届けの期限を確認し、そしてチラっと時計を見る――14:37か。

  「木戸君、今日の分の仕事はあとどれくらい残ってる?」
  「今日の分ですか、えっと……」
  アレは終わった、アレはまだ処理出来ない……うん。
  「大方終わってます」
  それを聞いて、なんだか妙にほっとした様子の室尾課長。はてはて?

30 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/16(木) 23:42:26.24 ID:A90u5ulQ0

  「そうか……」
  そしてまた時計を見る。はてはてはて?
  「……帰りは何時になっても構わないから。それじゃ、よろしく頼むよ」
  そう言いながら私に書類を手渡す。

  「ゴメンよ木戸さん」
  「謝るぐらいなら自分で行ったら?大泉君」
  「いや、あそこはちょっと……」
  口ごもりながら私から目線をそらす。

  そして微妙な笑みを浮かべたまま、二人口を揃えて
  「よろしく!」
  ――お母さん、私はいったいどういう所へ行かされると言うのでしょうか?

31 名前: ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/16(木) 23:42:50.32 ID:A90u5ulQ0
(では10分ほど休憩します)

32 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/02/16(木) 23:45:32.79 ID:ZaU/QXaPO
どこの小説ぱくってきたん??

33 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/02/16(木) 23:52:29.97 ID:NikU2tQvP
とりあえず保守してみるお。

34 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 00:01:39.99 ID:yHWm9Xl20
(>>32パクりなどでは無い! まぁそりゃ今回の話はありがちと言えばありがちなのかもしれないけども)

  開発部チームローズガーデン、社内通称『庭』。
  今から3年前に河部チーフ(当時第6開発部係長)が新たに創立したチーム。
  「ワタシたちがキレイにしてあげる」をキャッチコピーに、全員女性で構成されたチーム。

  そしてそのトップ、29歳にしてチーフ――ウチの部で言えば課長クラスになったという河部チーフ。
  東大薬学部卒、彩華堂始まって以来の才女とまで言われる河部チーフ。


  私は庭に向かう道すがら、それについての知識をざっとおさらいして見ていた。
  ……うん、どこにも怪しい要素なんて無いよね。

35 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 00:07:46.99 ID:yHWm9Xl20
(>>33ありがとうございます)

  う~ん、やっぱり全員女性ってのが男性社員にしてみれば敷居が高いんだろか?
  庭設立当時も男性陣とかなりもめたらしいし、河部チーフ。
  河部チーフ……そういえば名前は聞くけど顔を見るのは初めてだ。

  そうか、きっついPTA会長タイプで、それであの二人も避けたに違いない!!

  ふと、鼻にいつも使っている化粧品に似た匂いが届く。
  「ローズガーデン開発室」
  目の前のドアにかかる白いプレートに書かれた黒い文字。

  心配無いよ……ね?

36 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 00:13:31.82 ID:yHWm9Xl20

  そっとドアをノックする。
  「はい、何でしょうか」
  少し開かれたドアの間から、白衣姿の素朴な感じの女性が顔をのぞかせた。

  「営業2課の木戸と申します。サンプルを頂戴に参りました」
  思わず体がこわばる――同じ社内なんだし、ここまで慇懃な態度でなくても
  いいんだろうってのは分かってるんだけどもさぁ……PTAだし。
  「書類、よろしいでしょうか?」
  「はい」
  一字の誤字も見逃さないって感じの目線で書類の上の文字を追っていく。やっぱりPTAだ。
  「確かに。それではお入りください」

  そして、ドアが大きく開かれた。

37 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 00:22:49.26 ID:yHWm9Xl20

  「ごめんなさいね、どうしても情報の漏洩に対して過敏になってしまって」
  入り口で応対してくれた女性が、私の前を歩きながら申し訳なさそうにこぼす。

  それにしても開発室で、しかもPTAだと思い込んでいた私が想像していた物とは全く違った印象だった。
  うっすらと木目の浮かぶ壁面、ウチの課にある無骨なそれと違いどことなく繊細な感じのする棚、
  どっかで見た感じの景色……あ、思い出した。保健室だ。

  そしてベッドの代わりに置かれた理科室の実験用といった感じのテーブルの横を抜け、さらに奥にある扉の前に立った。
  「チーフ、失礼します」
  扉にかかる木製のプレートに……なんて書いてるんだろ?多分英語の筆記体なんだろうけど……

  「どうぞ、鍵開いてるから入って」
  木製のドアを叩く柔らかなノックの音、素朴な感じの女性の声に答える優しそうな感じの声……PTA?

38 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 00:30:10.30 ID:yHWm9Xl20

  「失礼しま~す」
  案内してくれた女性の後をついて、おずおずと扉の中に入っていく。

  本棚にぎっしり詰まった分厚い本が目に飛び込んできた。
  横に目を移動させていく……
  腰ぐらいまでの高さの棚の上にピンク色の布がかけられ、さらにその上に色とりどりの花が飾られている。
  さらに視線を進めていく……
  椅子に腰掛け、パソコンとにらめっこしている白衣姿の女性。

  「こちらの方がサンプルを」
  「分かったわ、ありがとう」
  案内役さんが書類を手渡し、退室間際に頭を下げて行ったこの女性……
  ローズガーデン、この人が作ったんだ……何となく納得。

39 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 00:38:01.05 ID:yHWm9Xl20

  「どうぞ、そこにかけて」
  白い、柔らかそうな指が上品に椅子へと私を促す。
  「はい」

  メガネ越しに書類を眺める、優しげな視線。
  背中の中ほどまである柔らかそうな、ダークブラウンの髪。
  ふんわりとした唇……あ、胸も結構……
  「ふんふん、春の新色の……なるほどねぇ……」

  ガタッ
  おもむろに立ち上がり、パタパタと扉の方へ駆け寄る。
  「ねぇねぇ、VOの634番持って来て~!」

  うん、保健室の先生だ。

40 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 00:44:14.97 ID:yHWm9Xl20

  机の上にトロッとしたパールピンクの液体が入った小瓶を置き、
  書類にペンを走らせる。

  「えっと、木戸さんだったかしら」
  「は、はい」
  「口紅……それ、ウチのね」
  「はいっ、秋の、新色の」
  うわ、やっぱり分かるもんなんだなぁ……と感心してたら河部先生がペンを止めこっちを向いた。

  「ウチの子使ってくれて、ありがと」
  そして満面の笑み。
  あぁ、私もこの人の下で働きたかったなぁ……はっ、イヤイヤ、私には室尾課長がっ!

41 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 00:47:54.13 ID:yHWm9Xl20

  それはそうと、河部チーフ何やら妙に時間を気にしている。
  14:58分……
  優しげな瞳はそのままに、ペンを走らせながらすごい勢いでパソコンを終了させている。
  「ねぇ木戸さん」
  「はい」
  「時間、あるかしら?」
  「は?」
  むしろあなたに聞きたい。

  カチッ
  14:59分……

42 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 00:52:39.94 ID:yHWm9Xl20

  「室尾課長は何て?」
  「あ、遅くなっても構わないと……」
  カリカリカリ……カッ、ペンが止まった。
  「よし、出来上がりっ!」
  カチッ
  15:00ジャスト。

  それと同時に河部チーフがぴょこんと立ち上がる。
  「それじゃ、一緒においでっ!」
  「えっ?あのっ!?」
  そしてサンプルと書類をそのままに、私の手を掴んでドアの方へと走っていく。

43 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 00:57:52.80 ID:yHWm9Xl20

  ドアから出て、理科室机の上を見ると予想外の物がてんこもりになってた。
  茶色くて丸い……シュークリーム?
  そして人数分用意されたティーカップ。

  「ねぇねぇ、この子の分のカップも出したげてぇ~」
  「志穂ちゃんの事だからそう言うと思ってたよ」
  確かによく見たら、2人分の空席とカップが用意されていた。

  「さっすがユキちゃん、分かってるぅ!」
  そして私の腕に抱きつきはしゃいでいる河部……志穂ちゃん。

  なるほど、そう言う意味でしたか室尾課長。

44 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 01:02:44.86 ID:yHWm9Xl20

  「ん~、おいひいぃ~」
  両手にシュークリームを持ったまま、志穂ちゃんが満面の笑みを浮かべている。
  ……『ウチの子』愛用者の私に向けた以上の笑みを。

  「ほらほら、そんな慌てなくてもシュークリームは逃げないから」
  「らってぇ~」
  「もう志穂ちゃん、クリーム付いてるよ」
  そして志穂ちゃんの隣に座る女性……さっきの案内役さんが紙ナプキンで口元をふいてやる。
  その様子に笑顔を浮かべる志穂ちゃんの部下たち……だよね?


  何なんだろう、女子高の保健室と言うか……まさしくお茶会・イン・ローズガーデン。

45 名前: ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 01:04:11.21 ID:SKzRKZcj0
鳥変えとけwwww

46 名前: ◆mWaYx4UM2o 投稿日: 2006/02/17(金) 01:07:47.99 ID:yHWm9Xl20
(>>45ぐはwwww解読されてるwwwwwwご指摘、どうもありがとうございます)

47 名前: マユミ ◆mWaYx4UM2o 投稿日: 2006/02/17(金) 01:12:30.32 ID:yHWm9Xl20

  「驚いた?」
  私の隣で紅茶を飲んでいた女性がつぶやくようにいった。
  「は、はい。だってまさかあの河部チーフが志穂ちゃんと呼ばれてるなんて……」

  東大薬学部卒、彩花堂始まって以来の才女とまで言われる河部チーフ。
  ローズガーデンブランド創立者の河部チーフ。
  しかしてその実態は……志穂ちゃん!

  「ウチの方針なの。業務時間以外は肩書きで呼ばないって」
  「へぇ、そうなんですか」
  それにしたって志穂ちゃんとは……いや、しっくり来るけども。

  「あ~、私のシュークリームぅ~」
  だって、これだもんなぁ。

49 名前: マユミ ◆mWaYx4UM2o 投稿日: 2006/02/17(金) 01:21:41.04 ID:yHWm9Xl20

  他にも色々独自の方針があるらしい。
  たとえば毎週月曜と木曜の15時から1時間はお茶会タイム。
  たとえば年末年始、お花見であれ何であれそういった集いは一切やらない。
  たとえば営業時間内は他部署の男性社員と必要以上に接触しない。

  他にも細々とした決まりごとがあるらしいけど、要は『みんな仲良く、気持ちよく』と言う事らしい。

  「でも……」
  「ん?」
  相変わらずみんなに世話やかれている志穂ちゃんをぼんやり眺めつつ。

  「和みますねぇ~」
  「でしょ~?」
  はぁ、極楽極楽。

50 名前: マユミ ◆Z2KySTSpOo 投稿日: 2006/02/17(金) 01:23:40.06 ID:yHWm9Xl20

  そういえば……
  「ねぇねぇ志穂さん~」
  「なあに、木戸さん」

  ついつい気になっちゃうんだよねぇ、そのゆ・び・わっ
  「志穂さんて結婚してるんですかぁ?」




  時が、止まった。