声優相撲には、個性的な力士が多く登場するが、
そのキャラクターを一言で表す、印象深い「異名」が多く存在する。
そのうちの一部であるが、本著を通じて列挙する。
異名 | 力士 | 解説 |
---|---|---|
アニメジェンヌ (マンガジェンヌ) |
太田淑子 涼風真世 |
「宝塚歌劇団」出身声優 タカラジェンヌから 「平成のアニメジェンヌ」 |
荒法師 | 田中真弓 | ラジオなどでの自由奔放さから |
生き字引 | 野沢雅子 | 「生き字引」のように古くから現代まで活躍。 |
いぶし銀 | 野沢雅子 麻生美代子 |
ベテランになっても現役を続ける活躍 37歳で横綱昇進、在位18年、55歳まで現役を続ける 磯野フネを半世紀熱演、52歳で新大関 |
癒し系声優 | 能登麻美子 茅野愛衣 |
声質、朗読、ラジオなどの落ち着きから 「イヤーセラピスト」から力士に転身、演技・本人含め |
歌姫 | 林原めぐみ 高山みなみ 椎名へきる 坂本真綾 水樹奈々 高垣彩陽 |
声優シンガーとして、勢力的な活動、歌唱力の高さ 1990年代を中心にオリコンでヒットを連発 「TWO-MIX」の活動を通じて、林原と双璧を誇る 初の武道館ライブ成功、Mステ出演など活躍 10代から声優シンガーとしての地位を確立 初の紅白出場、オリコン1位など声優歌手として活躍 音大で声楽専攻、カバーなど高い歌唱力に定評 |
大嶽の三羽烏 | 竹達彩奈 悠木碧 茅野愛衣 |
当時・大嶽部屋(現・尾車部屋=プロ・フィット)で、 (当時)関脇経験者で大関候補だった3人の総称。 後に茅野が大関となり、部屋を離れた後横綱となった。 |
(先代)大山親方 | 大山のぶ代 | 長年に渡り「ドラえもん」役を熱演 年寄「大山」を設立 2005年引退後は「水田わさび」と比較し、先代と呼ばれる |
大山二世 | 水田わさび | 2005年から「ドラえもん」を担当。 |
オタク声優 | 喜多村英梨 竹達彩奈 悠木碧 |
声優相撲ファンであり、憧れて声優力士になったため |
「男八段」 | 緒方恵美 | 少年声を得意とし、本人もサバサバした性格 |
お姉ちゃん | 井上喜久子 | 天道かすみ以来、姉、母役を多く演じる17歳(おいおい |
折笠愛の再来 | 折笠富美子 | 若手の頃「折笠愛」と比較して。結果、両者横綱まで出世 |
「角聖」 | 野沢雅子 | 声優相撲で常陸山のような偉大な活躍を果たした |
「閣下」 | 林原めぐみ | 平松晶子関により命名という、敬称として定着 |
褐色の弾丸 | 高垣彩陽 | 弾丸のような勢いの良い相撲 |
看護(師)婦声優 | 林原めぐみ 荒川美穂 長妻樹里 |
「看護師」を目指していた(実働経験あり)声優力士 |
来生三姉妹 | 藤田淑子 戸田恵子 坂本千夏 |
「キャッツアイ」の来生三姉妹に由来 |
巨人 | 杉山由恵 葛城七穂 本田貴子 川島千代子 豊崎愛生 |
174cm (おくさまは生徒会長!) 173cm (宝塚歌劇団出身) 173cm (2000年ごろから活躍) 170cm (三役力士最高身長) 169cm (大関力士最高身長) |
近代声優の申し子 | 林原めぐみ | 多方面で活躍する「近代声優」を確立させた |
曲者 | 喜多村英梨 | 多彩な技を繰り出し、三役常連として上位を苦しめたため |
稽古場の鬼 | 大山のぶ代 | アフレコ現場などで厳しくダメ出し、指導 |
紅白声優 | 水樹奈々 | 「NHK紅白歌合戦」に声優として初の出演(2009年) |
「古今十傑」 | 加藤みどり 太田淑子 白石冬美 野沢雅子 吉田理保子 横沢啓子 坂本千夏 折笠愛 林原めぐみ 堀江由衣 |
声優相撲の歴史上20世紀に活躍した10人の総称。 21世紀以降になってからも、花澤香菜のように、 |
(静)御前 | 伊藤静 | 生天目仁美始め、広い交流関係で知られる |
小兵 | 志村由美 大亀あすか 本多知恵子 悠木碧 |
身長の低い声優が上位、大柄力士相手に健闘する場合用いる 138.8cm (140cm未満で最高の成績) 142cm(ヒロイン担当声優では最小クラス) 144cm (三役力士では最小身長) 145cm (最低身長での幕内最高優勝) |
サーカス相撲、動物園 | 小林ゆう | サーカスのように多彩な技を繰り出した |
桜色の音楽 | 花澤香菜 茅野愛衣 内田真礼 |
顔出しでの「赤面」、照れた姿を「桜色の音楽」と称した |
桜ちゃん | 丹下桜 | 名前と同じ「木之本桜」と共にあだ名として定着 |
重戦車 | 竹達彩奈 佐倉綾音 上坂すみれ |
重厚感のある前に出る相撲で相手を圧倒する力士 |
(永遠の)17歳 | 井上喜久子 堀江由衣 田村ゆかり |
「17歳教」と呼ばれ、「17歳」を自称する 元大関・井上喜久子を教祖とする |
上位キラー | 喜多村英梨 日笠陽子 小澤亜李 |
幕内上位以上に長く在位し、横綱大関陣を苦しめた。 日笠陽子は上位キラーと呼ばれていたが、後に大関に昇進。 新入幕で3金星、対横綱戦6連勝で関脇昇進 |
職業:声優 | 池田昌子 | 声優を「職業」に高めた功績から |
職人 | 加藤みどり 大山のぶ代 |
同一作品を長期に渡り名演 サザエさん(1969年~現 在) ドラえもん(1979年~2005年) |
神童 | 藤田淑子 飯塚雅弓 平野綾 戸松遥 木戸衣吹 |
若くして快挙を果たすなど活躍する力士 16歳で三役(関脇)昇進 20歳で三役(関脇)昇進 19歳で「ハルヒ」、20歳で「らき☆すた」小結出世 史上初10代(19歳)での大関昇進 16歳で新関脇 最年少タイ記録 |
声優王 | 田中真弓 | 海賊王「モンキー・D・ルフィ」役などで活躍 |
声優相撲界の母 | 千々松幸子 | 「のび太のママ」を26年熱演、40代で横綱昇進 |
潜航艇 | 小林ゆう 高垣彩陽 |
腰が低く、潜り込んで懐に入る相撲 |
小さな巨人 (ミクロマン) |
悠木碧 伊藤かな恵 |
小柄ながら顕著な成績を残した力士 2015年に2場所連続優勝、145cm 147cmで大柄力士を押し出す相撲で人気を博した |
ツンデレ釘宮 | 釘宮理恵 | ツンデレ(うっちゃり)で一時代を築いたため |
天使、女神 | 早見沙織 | 日高里菜などが提唱、天使・女神のような慈悲に溢れている |
伝説の大関 | 田上和枝 | 1963年の声優相撲で優勝(相当) 初めて「実力大関」になったと伝えられるため |
伝説の横綱 | 加藤みどり | 1990年代以降、現役時代を知らない 世代が増えたため、伝説上の存在に神格化 |
伝道師 | 野沢雅子 | 声優相撲道を極め、存在を通じて後進に伝える |
特撮の女王 | 曽我町子 | スーパー戦隊シリーズで「ヘドリアン女王」などを担当 |
春場所太郎 | 吉田理保子 | 3年連続「春場所」優勝 |
BIG3 | 堀江由衣 田村ゆかり 水樹奈々 |
長く活躍し、土俵に上がった時の声援が大きい3力士。 アイドル声優として、声優歌手として00年代から活躍。 |
日下開山 | 加藤みどり 野沢雅子 |
「横綱」の別名、天下無敵、天下一 |
姫、ゆかり姫 | 田村ゆかり | 「ゆかり王国」の姫として熱狂的支持を受ける |
(便所の)100W (トイレの)100W |
日高のり子 日笠陽子 |
本人の性格が「無駄に明るい」ことを例えて |
武道館声優 | 椎名へきる | 「日本武道館」で声優初のライブを成功させる |
平成の大横綱 | 林原めぐみ 堀江由衣 花澤香菜 |
1990年代、圧倒的な人気で声優相撲を牽引した功績から 史上初めて「優勝回数10回」「6連覇」を達成したことから 優勝回数14回の新記録樹立、「6連覇」を達成したことから |
マイペース大関 | 豊崎愛生 | 自分のペースを保ったまま、大関に昇進した |
負けない… | 堀江由衣 花澤香菜 |
「6連覇」を達成、連勝を積み重ね、一時期9割近い勝率 |
ミスきららパープル | 種田梨沙 | 「まんがタイムきらら」作品 で紫色のキャラクターを多く担当 |
ミス名作劇場 | 山田栄子 | 「世界名作劇場」に多数出演 |
(声優界の)美空ひばり | 林原めぐみ | 声優界のソロ歌手活動の草分け的な存在であることから |
名大関 | 杉山佳寿子 小原乃梨子 田中真弓 高山みなみ 田村ゆかり (戸松遥) |
横綱と互角に戦い優勝争いに加わるなど、 明確な定義がある訳ではなく、左記は一例。 |
名パーソナリティ | 白石冬美 田中真弓 林原めぐみ 浅野真澄 |
「ラジオ番組」で顕著な活躍 「ナチチャコパック」で「パックインミュージック」 ラジオ大阪「アニメトピア」 島津冴子 放送1000回以上の長寿番組を2本担当 10年に渡り「アニスパ!」を担当 |
遊星少年 | 藤田淑子 | 「遊星少年パピイ」「遊星王子」と続けて主役 |
2016/04/10 続稿
2015/08/23 初稿